おすすめSFAツール10製品を徹底比較 | 主な機能や選び方もご紹介

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営業活動の効率化に必要不可欠なSFA(営業支援システム)。
営業活動に関する情報の管理・分析・共有ができるソフトウェアです。

しかし、さまざまなSFA製品があるので「どの製品が自社に合うのかわからない」「導入後に使いこなせるか不安」と、導入を悩んでいる企業も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、おすすめのSFAツール10製品をご紹介。
主なサービス内容や特徴、どのような企業におすすめなのかを解説します。

ぜひ、さまざまなSFAツールを比較して、自社の営業活動にマッチしたSFAツールを選んでみてください。

なお、株式会社soraプロジェクトでは「SFAの運用が成功した時にやった4つのこと」をまとめた資料を無料で配布していますので併せてチェックしてみてください。

SFAの主な機能

SFAツールは、Sales Force Automationの頭文字をとった略語で、日本語では「営業支援システム」と訳されます。
名称の通り、企業の営業活動全般を支援するツールとして、あらゆる情報の管理・分析・共有に役立つのが魅力です。

ここからは、SFAツールの主な機能を紹介します。
基本的な機能を理解した上で、自社に必要な機能は何かを検討してください。

案件管理

案件管理機能は、案件ごとの基本状況を登録できる機能で、登録することで情報の見える化を実現できます。

【登録できる主な情報】

  • 案件名
  • 営業担当者名
  • 取引先企業名
  • 取引先担当者名
  • 提案している商材名、内容
  • 提案金額(受注見込み額)
  • 進捗状況、営業フェーズ(商談前、提案中、クロージングなど)
  • 受注確度

登録した情報は簡単に共有できるので、社内での確認や説明の手間が省けるのもメリット。
基本情報を確認した上で打合せを行えるほか、営業担当が変わる場合の引継ぎがスムーズにできるのも魅力です。

商談管理

商談管理は、案件の商談状況をより具体的に登録・共有ができる機能です。
成約率の高い担当の商談内容を確認することで、営業活動の質を高めるための教育にも役立ちます。

【登録できる主な情報】

  • 商談名
  • 商談担当者名
  • 商談の目的
  • 商談の方法(訪問、メール、オンラインなど)
  • 商談の内容
  • 進捗状況(検討中、再提案予定など)
  • 次回のアクション

すべての商談を登録しておけば、成約した商談内容は成功事例として共有する、失注した商談内容は分析して原因追究するなど、営業活動の改善にも有効です。
営業担当が急病などで突然不在になった場合でも、スムーズに新しい社員が担当できるのもメリットと言えます。

顧客情報管理

顧客情報管理は、顧客(取引先)の基本情報を登録して管理・共有が可能です。
外部データベースと連携できるツールであれば、自動で顧客情報を取り込めます。

【登録できる主な情報】

  • 顧客(取引先)名
  • 住所
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • 従業員数
  • 部署
  • 役職
  • 営業担当者の情報
  • 顧客の特性

営業担当者の私物化となりがちな名刺情報を登録できるので、常に最新の情報を確認できるのがメリットです。
また、基本的なコンタクト履歴も登録できるので、休眠顧客へアプローチする際にも役立ちます。
顧客情報に特化したシステムを導入したい企業は、CRM(顧客関係管理)もチェックしてみてください。

行動管理

行動管理は、営業担当ごとの行動を登録・管理できる機能です。
各顧客に対してどのような行動(テレアポや訪問、商談など)をしているかを管理することで、営業課題の抽出につなげられます。

【登録できる主な情報】

  • 行動(テレアポや訪問、商談、クロージングなど)
  • 行動頻度
  • 行動の具体的な内容
  • 行動ごとの結果(受注率など)
  • 商談後のフォロー内容

営業評価は結果だけで見る企業も多いですが、行動管理機能は営業プロセスや担当者の行動も評価指標としている場合に役立つ機能です。
定期的に営業活動の課題を抽出できれば、営業パフォーマンス向上にもつながります。

予実管理

予実管理は、予算と売上をグラフ表示などでレポートとして確認できる機能です。
すぐに数字を見やすい形で出力できるので、会議や報告時の資料作成もスムーズにできます。

【確認できる主な情報】

  • 案件ごとの成約数、売上実績
  • 営業担当ごとの成約数、売上実績
  • 月予算に対する売上実績
  • 案件/商談進捗から見る売上予測

予実管理をExcelで行う企業も、SFAツールを活用すれば日々の入力内容を自動でグラフ表示できます。
また、各担当者はリアルタイムで予実状況を確認できるので、先手を打った行動につなげれば実績アップにも貢献します。

SFAを選ぶときのチェックポイント

SFAはツールごとに機能や特徴が異なるので、自社に適した製品を選ぶことがスムーズな運用を行うカギです。

ここからは、SFAを選ぶときのチェックポイントをご紹介。
自社に必要な条件を整理しながらチェックしてみてください。

Point 1.必要な機能が搭載されているか

もっとも重要なのは、自社で必要としている機能が搭載されていることです。
「どの機能が必要かわからない」とお悩みであれば、SFAツールを導入する目的を考えてみましょう。
SFAツールを導入して叶えたいこと、導入後の理想の姿を考えると見えてきやすいのでおすすめです。

その目的を達成するために必要な機能は何かを考えていくと、自然と必要な機能が明確になっていきます。
導入前には必要な機能を明確にし、それらの機能が搭載されたSFAツールを選ぶようにしましょう。

Point 2.他システムとの連携は可能か

すでに利用しているシステムと連携できるものだと、より管理しやすくなるのでおすすめです。
SFAツールのなかには、さまざまなシステムと連携可能な製品があります。

名刺管理システムと連携可能であれば、顧客情報を自動登録・更新が可能。
また、CRM(顧客関係管理)やMA(マーケティングオートメーション)、ERP(経営資源計画)などと連携できれば、一度の登録で必要なシステムすべてに情報を登録できます。

会社全体の効率化に取り組んでいる企業は、ぜひ他システムとの連携についても確認してみてください。

Point 3.セキュリティ対策は十分か

SFAツールには個人情報や機密情報を多く登録するので、十分なセキュリティ対策が必要です。
ツール選びの際には、どのようなセキュリティ対策が講じられているか、万が一漏洩があった場合の対応はどうなっているか、しっかりと確認しておきましょう。

もちろん社内でのセキュリティ対策や教育も必要です。
SFAツールのセキュリティ対策に依存せず、自社でもしっかりと情報管理を行いましょう。

Point 4.誰でも簡単に使いこなせるか

SFAツールは日々更新することでうまく活用できるツールです。

使いにくいものや、使い方が難しいものは、実際に登録する社員が登録を敬遠してしまい、うまく運用できないケースもあります。
また、新入社員を採用した際、使い方が難しいと教育にも時間がかかってしまうので注意が必要。
どのような社員でも簡単に使えるよう、使いやすいツールを選ぶのがおすすめです。

おすすめのSFAツール10選

多くのSFAツールの中から自社に合うものを選ぶのは非常に大変です。
ここからは、おすすめのSFAツールを10製品ご紹介。
特徴や主な機能を比較して、自社に合うSFAツールを選んでみてください。

1.Sales Hub | さまざまなツールと組み合わせて効率アップ

主な機能・取引管理機能
・レポート機能
・アナリティクス機能
・見積もり作成機能
・決済機能
費用月額2,399円~(無料ツールあり、初期費用別途)
特徴HubSpotが提供しているさまざまなツールと組み合わせることで、より効率的な管理が可能。
生産性向上や顧客とのつながり創出促進をサポートするSFAツール。
このような企業におすすめ・生産性向上に本気で取り組みたい企業
・ある程度のシステム知識がある企業
・登録/共有のほか、分析/改善に力を入れたい企業

2.kintone | 簡単カスタマイズで使いやすくアレンジ可能

主な機能・日報
・案件管理
・問い合わせ管理
・タスク管理
費用月額780円~(初期費用0円)
特徴アプリの中に必要な機能を追加することで、自社に合わせたオリジナルカスタマイズが可能。
拡張機能を使えば、さまざまな外部システムの連携もできるSFAツール。
アクセス制限によるセキュリティ対策も搭載している。
このような企業におすすめ・自社オリジナルにカスタマイズしたい企業
・使いたい機能が多い企業
・セキュリティ対策を重視している企業

3.Sales Cloud | 幅広いサービスに対応している多機能SFA

主な機能・営業活動の管理
・見込み客の管理
・商談管理
・売上予測管理
・パイプライン管理
・ワークフローとプロセスの自動化
費用月額3,000円~/ユーザー(無料トライアルあり)
特徴関連アドオンやアプリを追加できる多機能なSFAツール。
さまざまなプランがあるので、自社に必要なプランを選んで利用できる。
使いやすいシンプル設計も特徴。
このような企業におすすめ・費用が掛かっても充実した機能を導入したい企業
・営業だけでなく会社全体の効率化を目指したい企業
・AI搭載のSFAツールを導入したい企業

4.JUST.SFA | シンプルで見やすいインターフェースが人気

主な機能・顧客管理
・案件管理
・スケジュール管理
・プロセス管理
・活動管理 ・集計、分析
費用要問い合わせ
特徴プログラミングの知識がなくても構築できるSFAツール。
シンプルなインターフェースなので、初めてSFAツールを使う方でも使いやすいのが特徴。
項目の並びや入力フォームもマウス操作のみで簡単にできる。
このような企業におすすめ・基本機能だけあれば良い企業
・使いやすさを重視したい企業
・SFAツールを使いこなせるか不安な企業

5.eセールスマネージャー | 日本の営業スタイルにマッチしたSFA

主な機能・顧客情報管理
・案件管理
・日報管理
・案件シナリオ
・商談管理
・予実管理
・名刺デジタル化
費用月額3,000円~/ユーザー(有料オプションあり)
特徴営業担当者が活動報告を登録するだけで、必要な管理画面に自動反映するのが特徴。
独自のSNSやタイムライン機能でリアルタイムに情報共有できるので、円滑なコミュニケーションが可能。
サポートも充実している。
このような企業におすすめ・日本のSFAツールを使いたい企業
・サポートデスクやアドバイザーを必要とする企業
・登録の手間を削減したい企業

6.Zoho CRM | AI機能による商談予測がPDCAサイクルに役立つ

主な機能・顧客管理
・ワークフロー
・営業プロセス管理
・リードスコアリング
・承認プロセス
・売上予測
・営業分析
・AI機能
費用月額1,680円~/ユーザー(無料トライアルあり)
特徴SFAツールの機能を搭載したCRM。
登録したデータをAIが分析して適切な判断を導くのが特徴。
生産性向上や商談予測、レコメンドなどが搭載されている。
モバイルアプリもあるので出先でも使いやすい。
このような企業におすすめ・AI搭載したSFAツールを必要としている企業
・移動中でもデータにアクセスしたい企業
・SFAだけでなくCRM機能も使いたい企業

7.GENIEE SFA/CRM | 要件にあわせた追加開発やツール設計も可能

主な機能・顧客管理
・商談管理
・メール配信機能
・レポート機能
・カレンダー連携機能
・名刺管理機能
・チャット機能
費用月額29,800円~(有料オプションあり)
特徴連携機能が充実しており、さまざまな業務の効率化に有効なSFAツール。
追加開発やツール設計もできるので、必要な機能をオリジナルで作れるのも特徴のひとつ。
日々の活動履歴を各データに紐づけることで登録も簡単にできる。
このような企業におすすめ・GoogleアプリやOutlookなどの外部ツールと連携させたい企業
・独自のツールを追加開発してほしい企業
・コスパの良いSFAツールを導入したい企業

8.ネクストSFA | 低コスト×多機能が特徴のシンプルなSFA

主な機能・アプローチ管理
・受注管理
・日報
・データ分析
・MA機能
・CRM機能
・AIアシスタント
費用基本料金50,000円 ユーザー利用料4,000円/ユーザー MA機能利用料30,000円
特徴MA、SFA、CRMを搭載したツール。
安価でさまざまな機能をまるっと導入できるのが特徴。
無料サポートが充実しており、定着率は98.2%。連携できるサービスはLINE WORKSやGoogle広告など17種類。
このような企業におすすめ・電話やチャットで何度もサポートを受けたい企業
・MA、SFA、CRMを一度に導入したい企業
・外部システムと連携させたい企業

9.LaXiTera | 使いやすさ重視のツールで運用定着率アップ

主な機能・日報管理
・案件管理
・顧客管理
・コミュニケーション
・スケジュール管理
・お問い合わせ管理
費用月額500円/ユーザー~(初期費用別途)
特徴営業部内の円滑なコミュニケーションをサポートするSFAツール。
シンプルな操作で簡単に登録・情報共有ができる。
クラウド版とオンプレミス版から好きな方を選べるのも特徴。
充実したセキュリティ対策も魅力のひとつ。
このような企業におすすめ・シンプルな見た目や操作性を重視する企業
・セキュリティ対策を重視する企業
・運用定着率の高いツールを探している企業

10.Dynamics 365 Sales | Microsoft製品との同期や連携がスムーズ

主な機能・顧客管理
・商談管理
・プロセス管理
・Microsoft連携機能
・マーケティング機能
費用月額8,125円~/ユーザー(無料トライアルあり)
特徴Microsoft社が提供しているSFAツール。
あらゆるMicrosoft製品と連携・同期できるのが特徴。
使いやすさを重視した設計のインターフェースも魅力のひとつ。
IT知識がなくても簡単に操作でき、どの端末からでもアクセス可能。
このような企業におすすめ・Microsoft社の製品と連携したい企業
・スマートフォンやタブレットからもアクセスしたい企業
・マーケティング機能も利用したい企業

まとめ:SFA運用を定着させたいならプロにご相談を

SFA(営業支援システム)は、営業活動の効率化や売上拡大におすすめのツール。
導入することで、会社全体の生産性向上にも役立ちます。
製品によって特徴や機能が異なるので、比較・検討して導入するようにしましょう。

SFAの導入や運用が不安な企業は、プロに依頼するのもひとつの方法です。
株式会社soraプロジェクトでは、営業活動に特化したワークフロー作成からSFAツールの導入・運用支援を行っています。
現状を整理して課題を明確にしたうえで、必要なサポートを行うのが特徴です。

「SFAツールを導入したいけど、何から手を付けたら良いかわからない」とお悩みでしたら、ぜひ一度ご相談ください。

投稿者プロフィール

樋口 裕貴
樋口 裕貴
1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様へターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。