【2024年最新版】HubSpotとは?料金やサービス詳細、無料でできることをご紹介

この記事を読むのに要する時間:約 3

HubSpotとは、マーケティングや営業、カスタマーサポートの連携を可能にし、業務を効率化するAI搭載のカスタマープラットフォームです。
HubSpotには、無料で使えるCRM以外に、営業やマーケティングで活用できる6つのサービスがあり、それぞれに料金プランが設定されています。

HubSpotを利用してみたいけれど、サービスや料金プランが多くて何を選べば良いかわからない方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、HubSpotの料金やサービスの詳細、無料でできることなどを詳しく解説します。


なお、株式会社soraプロジェクトでは、SFAの運用が成功した時にやった4つのことをまとめた資料を無料で配布しています。併せてチェックしてみてください。

HubSpotとは?7つのサービスとその役割

HubSpotにはさまざまなサービスがあります。
しかし、サービス内容や機能をあまり理解できていない方も多いのではないでしょうか。

ここではHubSpotとサービス内容を解説します。

HubSpotとは

HubSpotとは、マーケティングや営業、カスタマーサポートなどの業務を支援・連携するための機能を有したAIを搭載するカスタマープラットフォームです。
2024年8月現在、世界135カ国以上で21万6,000社を超える企業に利用されています。

市場で見込み顧客を発見し、リピート顧客になってもらうまでにはマーケティングや営業、カスタマーサクセスの工程を経なければなりません。
HubSpotはそれらすべての工程で使用できる、CRM(顧客管理システム)やMA(マーケティング活動の自動化ツール)、SFA(営業支援ツール)などを用意しており、各サービスに応じた機能が利用できます。

なかでもCRMツールは無料で利用でき、これがHubSpotの大きな特徴の一つです。

HubSpotの7つのサービスとその役割

HubSpotには以下7つのサービスがあります。
使用目的に合わせたサービスのみを利用、もしくはサービスを組み合わせて利用することも可能です。

サービス役割
HubSpot CRMCRMの役割を持つツール。顧客を一元管理する。
Marketing HubMAの役割を持つツール。リード創出のために利用する。
Sales HubSFAの役割を持つツール。営業活動を一元管理でき、タスクの自動化も可能。
Service Hubカスタマーサポートとして利用できるツール。顧客からの問い合わせやクレームなどの管理・対処が可能。
Content Hubコンテンツ制作や管理をサポートするツール。
Operations Hubアプリの接続や顧客データの同期や整理を可能にするオペレーション支援ツール。
Commerce Hub顧客への請求・回収をサポートする機能を有したツール。

HubSpotで無料でできることとは?使える機能を紹介

HubSpotでは、CRMが無料で利用可能です。
また、その他の6つのサービスに対しても、無料プランが用意されています。

ここでは、CRM・6つのサービスの無料プランと、それ以外に利用できる無料サービスも合わせてご紹介します。

CRMツールは無料で利用可能

HubSpotでは、最大5ユーザーまでCRMを無料で利用できます
CRMとは顧客管理システムのことで、顧客情報や行動履歴などを管理し、顧客との良好な関係を促進します。

HubSpotのCRMツールは、コンタクト・企業が最大100万件まで登録可能です。
主な機能は以下のとおりです。

  • コンタクト管理
  • Gmail・Outlookへの連携
  • Eメール追跡通知
  • Eメールテンプレート
  • ミーティング設定など

CRMが気になる方は、以下の記事を参考にしてください。

HubSpot6つのサービスごとの無料機能

HubSpotの6つのサービスごとに、5ユーザーまで無料で使える機能が用意されています。
サービスごとの機能詳細は、HubSpot無料版・有料版のサービス内容の違いで詳しく解説します。

名刺スキャナーアプリも無料で使える

HubSpotでは、名刺情報を取り込んでCRMに登録できる名刺スキャナーアプリを無料で利用できます
アプリを開き、名刺をスキャンするだけで名刺のデータをアプリが自動的に解析し、適切なプロパティーに割り当ててくれます。

HubSpotの名刺スキャン方法について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

資料「SFA運用が成功した時にやった4つのこと」を無料ダウンロード

HubSpotのサービス・プラン別の料金

HubSpotのサービスにはStarter、Professional、Enterpriseの3つの有料プランが用意されており、アップグレードするほど利用できる機能が増えます

HubSpotでは、2024年3月5日から価格形態が変更されており、新しい概念であるシートベースの価格モデルが導入されました。
シートとは、ユーザーがサブスクリプションサービスへのアクセスレベルのことです。

シートには、契約中の製品の機能と編集権限を持つコアシード、営業またはカスタマーサービス向けの機能の編集権限を持つ、SalesシートとServiceシートなどがあります。
例えば、Starterの契約をした場合、すべてのユーザーがデータやリポートの表示はできるものの、編集ができません。

編集が必要な場合は、コアシートの追加購入が必要です。

また、HubSpotのすべての製品を一つにまとめたお得なサービス、Customer Platformも用意されています。
サービス・プラン別の月額価格は、以下のとおりです。

StarterProfessionalEnterprise
Marketing Hub1,800円(一括)
2,400円(月払い)
96,000円(一括)
106,800円(月払い)
432,000円
Sales Hub1,800円(一括)
2,400円(月払い)
10,800円(一括)
12,000円(月払い)
18,000円
Service Hub1,800円(一括)
2,400円(月払い)
10,800円(一括)
12,000円(月払い)
18,000円
Content Hub

1,800円(一括)
2,400円(月払い)
54,000円(一括)
60,000円(月払い)
180,000円
Operations Hub1,800円(一括)
2,400円(月払い)
86,400円(一括)
96,000円(月払い)
240,000円
Customer Platform1,800円(一括)
2,400円(月払い)
140,400円(一括)
156,000円(月払い)
516,000円
コアシートの追加1,800円(一括)
2,400円(月払い)
6,000円(月払い)5,400円(一括)9,000円

出典:HubSpot価格表

※2024年8月現在

HubSpot 無料版・有料版のサービス内容の違い

無料プランから有料のStarterにアップグレードする場合は、マーケティングメールなどにつくHubSpotのロゴ削除や機能の追加や上限の引き上げなどが可能です。
ここでは、有料プランごとのサービス内容の違いを解説します。

また、すべてのサービスを総合的に利用できるCustomer Platformも紹介します。

Marketing Hub

Marketing Hubの料金プラン別の主な内容は以下のとおりです。

機能無料StarterProfessionalEnterprise
共有受信トレイ1件1件最大100件最大200件
モバイル最適化コンテンツはEメールのみに制限コンテンツはEメールのみに制限
SEO推奨(アドバイス)基本的な基本的な推奨高度な推奨高度な推奨
フォームの自動化・Eメールの自動送信フォームあたり1件の自動配信Eメール最大10件の自動化されたアクション自動アクションの件数は無制限オムニチャネルのマーケティングオートメーションに対応自動アクションの件数は無制限オムニチャネルのマーケティングオートメーションに対応
重複管理
SEOアナリティクス

出典:HubSpot Marketing Hub

Starterプランでは顧客との信頼関係の構築に不可欠なマーケティングができ、Professionalプランからメールの自動化やリポート、キャンペーンを目的とするマーケティングが可能です。

Sales Hub

Sales Hubの料金プラン別の主な内容は以下のとおりです。

機能無料StarterProfessionalEnterprise
Facebook Messenger連携シンプルなメッセージの送受信が可能HubSpotロゴを削除高度なMessengerボット分岐と詳細リポートを利用可能Messengerボットのカスタムアクションにコードスニペットを使用可能
チャットボット制限付き機能制限付き機能追加機能追加機能
取引パイプラインアカウントあたり2件アカウントあたり2件アカウントあたり最大15件アカウントあたり最大100件
ワークフロー拡張機能
送信時刻の最適化

出典:HubSpot Sales Hub

Starterプランでは営業サイクルの短縮・成約率向上に不可欠な機能の利用ができ、Professionalプランから、営業プロセスの自動化が可能です。

Sales Hubを詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。

Service Hub

Service Hubの料金プラン別の主な内容は以下のとおりです。

機能無料StarterProfessionalEnterprise
Eメールの健全性リポート制限付き機能制限付き機能追加機能追加機能
コール500分3,000分12,000分
カスタムリポート最大100件のカスタムリポート最大500件のカスタムリポート
インサイトダッシュボード
サービスアナリティクス

出典:HubSpot Service Hub

Starterプランでは顧客を第一に考えた本質的なサービス提供ができ、Professionalプランから、セルフサービスと自動化の規模の拡大が可能です。

Content  Hub

CMS Hubの料金プラン別の主な内容は以下のとおりです。

機能無料StarterProfessionalEnterprise
リポートダッシュボード最大3件のダッシュボード、ダッシュボードあたり10件のリポート10件のダッシュボード、ダッシュボードあたり10件のリポート25件のダッシュボード、ダッシュボードあたり30件のリポート50件のダッシュボード、ダッシュボードあたり30件のリポート
ウェブチャットHubSpotロゴが含まれるHubSpotロゴを削除HubSpotロゴを削除HubSpotロゴを削除
パーソナライズトークン
AIアシスタント
AI画像生成ツール

出典:HubSpot CMS Hub

StarterプランではWebサイトを作成・保護するために不可欠な機能が利用でき、ProfessionalプランからWebサイトのパーソナライズが可能です。

Operations Hub

Operations Hubの料金プラン別の主な内容は以下のとおりです。

機能無料StarterProfessionalEnterprise
Eメールの健全性リポート制限付き機能制限付き機能追加機能追加機能
リストのセグメンテーション10件の動的リスト1,000件の静的リストその他の制限25件の動的リスト1,000件の静的リストその他の制限1,100件の動的リスト1,000件の静的リスト1,600件の動的リスト1,500件の静的リスト
1対1のテクニカルサポートEメール、アプリ内チャットサポートEメール、アプリ内チャット、電話サポートEメール、アプリ内チャット、電話サポート
計算プロパティー25件の計算プロパティー200件の計算プロパティー
一括重複管理

出典:HubSpot Operations Hub

Starterプランでは顧客データの同期・整理ができ、Professionalプランからプロセスを自動化し規模拡大が可能です。

Commerce Hub

Commerce Hubには、プランが用意されていません。基本的な機能は無料で使えますが、ほかのHubでStarter・Professional・Enterpriseを選んだ場合、使える機能が増えます。

なお、Commerce Hubを通じて処理された取引のみ別途、処理手数料が発生します。それぞれで利用できる機能は、以下のとおりです。

機能無料その他サービスのプラン利用で追加される機能
請求書
支払リンク
見積もり
シンプルな収益リポート
複雑な収益リポート
電子署名
カスタム請求の自動化

出典:HubSpot Operations Hub

無料プランでは基本的な見積もり作成や支払処理ができ、追加契約ではより詳細なリポートの作成や電子署名が可能です。

Customer Platform

Customer Platformは、一連のマーケティング活動に必要なツールを総合的に使えるサービスです。利用できる機能は、以下のとおりです。

機能無料StarterProfessionalEnterprise
Marketing Hub無料枠の機能Marketing Hub Starter(1,000件のマーケティングコンタクト)Marketing Hub Professional(2,000件のマーケティングコンタクト)Marketing Hub Enterprise(10,000件のマーケティングコンタクト)
Sales HubSales Hub StarterSales Hub ProfessionalSales Hub Enterprise
Service HubService Hub StarterService Hub ProfessionalService Hub Starter
Content Hub

Content Hub StarterContent Hub ProfessionalContent Hub Enterprise
Operations HubOperations Hub StarterOperations Hub ProfessionalOperations Hub Enterprise
Commerce HubCommerce Hub StarterCommerce Hub ProfessionalCommerce Hub Enterprise

出典:HubSpot Customer Platform

マーケティングや営業などで利用できる機能を網羅的に使用したい場合は、Customer Platformがおすすめです。

HubSpotの導入が向いている企業とは

HubSpotの導入を検討しているものの、導入してメリットがあるのかと疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
ここでは、HubSpotの導入が向いている企業を解説します。

安価にツールを導入したい企業

HubSpotは、ツールを安く導入したいと考えている企業に向いています。
HubSpotは無料プランを提供しているため、初期費用を抑えつつ基本的な機能を利用できます。

初期投資が少ないケースであれば、HubSpotの導入によりコストを抑えながらツールを利用し、必要に応じて有料プランにアップグレードすることが可能です。
HubSpotは低コストで導入できるため、予算に制約がある企業におすすめです。

ツールの導入がはじめての企業

CRMやSFAなどのツールを初めて導入する企業も、HubSpotを導入するのに向いています。
HubSpotには、CRM・SFA・MAの機能を有するサービスが用意されているため、効率的に営業活動やマーケティング活動を行うことが可能です。

その他のサービスでは、CRM機能しかない・MA機能がないツールなどもあります。
別々のツールを利用すると、連携はできたとしてもそれぞれ使い方が異なるため、使い方の情報共有ができなかったり、操作に時間がかかったりする場合があります。

HubSpotなら機能が統合されているため、導入や運用がスムーズンなうえ、予算や必要に応じてツールを適宜選ぶことが可能です。
そのため、HubSpotはツール導入がはじめての企業にとって、最適な選択肢の一つといえます。

資料「SFA運用が成功した時にやった4つのこと」を無料ダウンロード

HubSpotを導入するメリット

HubSpotにはCRMをはじめとする、SFAやMAなどの機能を有するサービスが多数用意されています。
ここでは、HubSpotを活用するメリットを解説します。

業務の効率化が図れる

HubSpotの導入メリットとして挙げられるのが、業務の効率化が図れる点です。
顧客情報の一元化や案件進捗の管理などが効率的にできるため、業務の無駄を省けます。

例えば、案件進捗の管理では、誰がどの顧客に対してどこまで案件が進捗しているのかが把握でき、次に必要なアクションをスムーズに取ることが可能です。
また、顧客情報が一元管理できれば、過去のやり取りや購入履歴が確認できるため、顧客からの問い合わせにも迅速に対応できます。

HubSpotを導入すれば、業務の効率化が図れると同時に、業績アップや売上の向上も期待できます。

無料から手軽に利用できる

HubSpotの大きな魅力に挙げられるのが、無料からスタートできる点です。
無料で利用できるCRMをはじめ、その他のサービスでも無料枠が用意されています。

これにより、小さな規模からリスクを抑えつつ、利用を開始できます
例えば、無料から使い始め、効率化や業務の改善が見込めると判断されたところで有料プランへ移行するというように、柔軟な利用が可能です。

HubSpotはコストを抑えつつ導入できるため、規模の小さい企業でも導入のハードルが低く、手軽に利用できます。

関係部門で連携できる

HubSpotを利用すれば、営業部門をはじめ、マーケティング部門、カスタマーサポート部門まで連携も容易にできます。
HubSpotは、CRMだけでなく、SFA・MAなどの機能を提供しており、部門間での情報共有がスムーズに行うことが可能です。

例えば、マーケティング部門が獲得したリード情報を営業部門が引き継ぎ、スムーズに営業活動を開始できます。
また、カスタマーサポート部門が過去のやり取りを参照しながら、質の高いサポートを提供できます。

HubSpotを導入すれば、各部門がシームレスに連携し、顧客に対して一貫したサービスを提供することが可能です。

HubSpotが使いづらいと言われる理由

HubSpotが使いづらいと言われる理由は、以下のとおりです。

  • 無料では限界がある
  • 使える機能が多すぎて導入や設定、操作に慣れるまでに時間がかかる

HubSpotは、すべてのツールで無料利用枠を用意しているのが魅力の一つです。
しかし、無料でできることは限られており、有料を検討しなければならないケースも少なくありません。

予算が少ない企業の場合、使える機能が少ないために使いづらいと感じてしまうことがあります。
また、機能の豊富さゆえに、導入時や設定、操作に慣れるまでに時間がかかると感じる方もいます。

HubSpotを効率的に使いたいなら代理店から導入するのがおすすめ

HubSpotの使いづらさを解消し、効率的に利用したいなら、HubSpotの代理店から導入するのがおすすめです。
代理店から導入すると、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

代理店から導入するメリット

HubSpotを代理店から導入するメリットに挙げられるのは、以下の3つです。

  • 導入や設定、利用時にサポートが受けられる
  • 人件費や手間を削減できる

HubSpotをはじめて導入する場合、まったく知識がない状態からスタートしなければなりません。
マニュアルを読みながら導入を進めることはできますが、多くの労力と時間がかかります。

また、設定や操作方法を手探りで行わなければならず、思い通りに活用できないケースもあります。
代理店から導入すれば、不明点があったときにサポートを受けられるのはもちろん、運用の支援もしてもらえるため、人件費や手間を削減でき、重要な業務に注力できます

代理店から導入するデメリット

代理店を活用するデメリットは、以下のとおりです。

  • コストがかかる
  • 自社にノウハウが蓄積されない

代理店を活用すれば、当然外注コストがかかります。
そのため、代理店を通す場合は、費用対効果に見合う成果を挙げられるのかをじっくり検証することが大切です。

また、導入や操作方法などをサポートしてもらうため、自社にノウハウが蓄積されない可能性がある点には注意しましょう。

HubSpotのサービスを組み合わせて利用しよう

マーケティングや営業、カスタマーサクセスを効率化するためにはツール利用が欠かせません。
一つひとつの過程に対して別々のサービスを利用する方法もありますが、HubSpotなら全工程をカバーできるサービスがそろっています。

必要なサービスのみ組み合わせて利用できるため、企業に合った使い方が可能です。

まずは無料版から利用し、必要に応じて有料プランを導入しましょう。

HubSpotの利用が不安な方は、導入支援を行っているパートナー企業にサポートしてもらうのがおすすめです。
株式会社soraプロジェクトはHubSpotの導入支援をしており、セールスに特化したワークフローのデザインから運用方法までのサポートをしています。

HubSpotの導入を考えている方は、ぜひお気軽にご相談ください。

資料「SFA運用が成功した時にやった4つのこと」を無料ダウンロード

投稿者プロフィール

樋口 裕貴
樋口 裕貴
1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様に
ターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。