HubSpotの料金とサービス詳細とは?無料でできることもご紹介

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HubSpotはマーケティングや営業、カスタマーサポートなどさまざまな工程で利用できるサービスが5つあり、それぞれに料金プランが設定されています。
しかし、HubSpotを利用してみたいけど、サービスや料金プランが多くて何を選べばいいかわからない方もいるでしょう。

そこで本記事では、HubSpotの料金やサービスの詳細、無料でできることなどもご紹介します。

なお、株式会社soraプロジェクトでは「SFAの運用が成功した時にやった4つのこと」をまとめた資料を無料で配布していますので併せてチェックしてみてください。

HubSpotとは?5つのサービスとその役割

HubSpotにはさまざまなサービスがあります。
しかし、サービス内容や機能をあまり理解できていない方も多いのではないでしょうか。

ここではHubSpotとサービス内容を解説します。

HubSpotとは

HubSpotはアメリカのHubSpot社が提供する、マーケティングや営業、カスタマーサポートなどの業務を支援するツールです。
2023年8月現在、世界120ヵ国以上で16万7,000社以上の企業に利用されています。

見込み顧客を見つけ、リピート顧客になってもらうまでにはマーケティングや営業、カスタマーサクセスの工程を経なければなりません。
HubSpotはそれらすべての工程で使用できるツールがそろっており、CRM(顧客管理システム)やMA(マーケティング活動の自動化ツール)、SFA(営業支援ツール)など、サービスによって使用できる機能が異なります。

中には無料で利用できる機能もあります。

HubSpotの5つのサービスとその役割

HubSpotには以下5つのサービスがあります。
使用目的に合わせたサービスのみを利用、もしくはサービスを組み合わせた利用も可能です。

サービス役割
Marketing HubMAの役割を持つツール。リード創出のために利用する。
Sales HubSFAの役割を持つツール。営業活動を一元管理でき、タスクの自動化も可能。
Service Hubカスタマーサポートとして利用できるツール。顧客からの問い合わせやクレームなどの管理・対処が可能。
CMS HubWebサイトの作成が可能なツール。Web分析やドメイン管理などが可能。
Operations Hubアプリの接続や顧客データの同期や整理を可能にするオペレーション支援ツール。

HubSpotの無料で使用できる機能とは

HubSpotの5つのサービスに対して無料プランが作られています。
ここでは、5つのサービスの無料プランと、それ以外に利用できる無料サービスも合わせてご紹介します。

HubSpot5つのサービスごとの無料機能

HubSpotの5つのサービスごとの無料機能は以下の通りです。

サービス主な無料機能
Marketing Hubウェブサイトのトラフィック分析
ブログEメールマーケティング
広告管理 など
Sales HubEメールスケジュール設定
見積作成
ミーティング設定
コンタクト管理 など
Service HubEメールのスケジュール設定
リストのセグメンテーション
ウェブチャット
レポート作成ダッシュボード など
CMS Hubウェブサイトページ
ブログ
ランディングページ作成
ウェブサイトのトラフィック分析 など
Operations Hubコンタクト管理
データ同期
Eメールの健全性レポート
既存のフィールドマッピング など

表では主な内容をあげていますが、無料で使える機能は他にもあります。
HubSpotが気になっている方は無料プランから始め、必要であれば有料に切り替える方法で利用してみるといいでしょう

CRMツールも無料で利用可能

HubSpotでは、CRMを無料で利用できます。
CRMとは顧客管理システムのことで、顧客情報や行動履歴などを管理し、顧客との良好な関係を促進するツールです。

HubSpotのCRMツールは、コンタクト・会社の管理が最大100万件まで登録可能です。
利用するユーザー数、データ容量の制限もなく、全社で顧客情報を共有できます

主な機能は以下の通りです。

  • コンタクト管理
  • Gmail・Outlookへの連携
  • Eメール追跡通知
  • Eメールテンプレート
  • ミーティング設定など

BtoB、BtoC問わず利用でき、1,160種類以上のサービスと連携可能です。

CRMが気になる方は、以下の記事を参考にしてください。

名刺アプリも無料で使える

HubSpotでは、名刺情報を取り込んでCRMに登録できる名刺アプリを無料で利用できます
アプリを開き「名刺をスキャン」をクリックするだけで名刺のデータをアプリが自動的に解析し、適切なプロパティーに割り当ててくれます。

HubSpotの名刺スキャン方法が気になる方は以下の記事を参考にしてください。

HubSpotのサービス・プラン別の料金

HubSpotの5つのサービスにはStarter、Professional、Enterpriseの3つの有料プランが用意されており、アップグレードするほど利用できる機能が増えます
プラン別の費用は以下の通りです。

StarterProfessionalEnterprise
Marketing Hub2,400円/月(月払い)2,160円/月(年払い)106,800円/月(月払い)96,000円/月(年払い)432,000円/月(年払い)
Sales Hub2,400円/月(月払い)2,160円/月(年払い)54,000円/月(月払い)60,000円/月(年払い)144,000円/月(年払い)
Service Hub2,400円/月(月払い)2,160円/月(年払い)54,000円/月(月払い)60,000円/月(年払い)144,000円/月(年払い)
CMS Hub3,000円/月(月払い)2,700円/月(年払い)48,000円/月(月払い)43,200円/月(年払い)144,000円/月(年払い)
Operations Hub2,400円/月(月払い)2,160円/月(年払い)96,000円/月(月払い)86,400円/月(年払い)240,000円/月(年払い)

出典:HubSpot価格表
※2023年8月現在

HubSpot 料金プランごとのサービス内容の違い

無料プランから有料のStarterにアップグレードする場合は、機能の追加や上限の引き上げ、HubSpotのロゴの削除などが可能です。

Starter、Professionalプランは個人から小規模チーム向け、Professional、Enterpriseは企業単位から大規模企業向けと紹介されています。
特に、Enterpriseプランはどのサービスでも「高度な管理や柔軟性を高めるさまざまな機能を備えている」と記載されており、エンタープライズ系企業や顧客・利用者数が多い大企業に利用される傾向にあります

ここでは有料プランごとのサービス内容の違いを解説しますので、参考にしてみてください。

Marketing Hub

Marketing Hubの料金プラン別の主な内容は以下の通りです。


機能
StarterProfessionalEnterprise
共有受信トレイ1件の受信トレイに制限最大100件の受信トレイ最大200件の受信トレイ
モバイル最適化コンテンツはEメールのみに制限
リターゲティング広告全ての広告タイプを使用可2件のオーディエンス全ての広告タイプを使用可5件のオーディエンス全ての広告タイプを使用可15件のオーディエンス
SEO推奨(アドバイス)基本的な推奨高度な推奨高度な推奨
フォームの自動化Eメールの自動送信最大10件の自動化されたアクション自動アクションの件数は無制限オムニチャネルのマーケティングオートメーションに対応自動アクションの件数は無制限オムニチャネルのマーケティングオートメーションに対応
重複管理SEOアナリティクスマーケティングアセット比較レポート

出典:HubSpot Marketing Hub

Starterプランでは顧客との信頼関係の構築に不可欠なマーケティングができ、Professionalプランから自動化やレポート、キャンペーンを目的とするマーケティングが可能となります。

Sales Hub

Sales Hubの料金プラン別の主な内容は以下の通りです。

機能StarterProfessionalEnterprise
Facebook Messenger連携HubSpotロゴが削除高度なMessengerボット分岐と詳細レポートを利用可能Messengerボットのカスタムアクションにコードスニペットを使用可能
カスタマイズ可能な見積もりHubSpotの決済機能、オプションでStripe連携が可能製品ライブラリーまたは電子署名は利用不可製品ライブラリー、電子署名、HubSpot Payments、オプションでStripe連携の利用可能製品ライブラリー、電子署名、HubSpot Payments、オプションでStripe連携の利用可能
チャットボット制限付き機能追加機能追加機能
取引パイプラインアカウントあたり2件の取引パイプラインアカウントあたり最大15件の取引パイプラインアカウントあたり最大100件の取引パイプライン
ワークフロー拡張機能担当者の生産性パフォーマンスターゲット アカウント ホーム

出典:HubSpot Sales Hub

Starterプランでは営業サイクルの短縮・成約率向上に不可欠な機能の利用ができ、Professionalプランから、営業プロセスの自動化が可能です。

Sales Hubを詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

Service Hub

Service Hubの料金プラン別の主な内容は以下の通りです。

機能StarterProfessionalEnterprise
Eメールの健全性レポート制限付き機能追加機能追加機能
コール500分3,000分12,000分
複数通貨対応最大5種類の通貨最大30種類の通貨最大200種類の通貨
カスタムレポート最大100件のカスタムレポート最大500件のカスタムレポート
インサイトダッシュボードサービスアナリティクスタスクカレンダー同期

出典:HubSpot Service Hub

Starterプランでは顧客を第一に考えた本質的なサービス提供ができ、Professionalプランから、セルフサービスと自動化の規模の拡大が可能です。

CMS Hub

CMS Hubの料金プラン別の主な内容は以下の通りです。

機能StarterProfessionalEnterprise
ランディングページ制限付き機能制限付き機能追加機能
ブログ1件のブログHubSpotロゴが削除されます最大100件のブログ最大100件のブログ
ウェブサイトのトラフィック分析標準ウェブ アナリティクス ダッシュボードカスタマイズ可能なウェブサイトトラフィック分析カスタマイズ可能なウェブサイトトラフィック分析
サイトツリーコンテンツ戦略スマートコンテンツおよびレポート

出典:HubSpot CMS Hub

StarterプランではWebサイトを作成・保護するために不可欠な機能が利用でき、ProfessionalプランからWebサイトのパーソナライズが可能です。

Operations Hub

Operations Hubの料金プラン別の主な内容は以下の通りです。

機能StarterProfessionalEnterprise
Eメールの健全性レポート制限付き機能追加機能追加機能
リストのセグメンテーション25件の動的リスト1,000件の静的リストその他の制限1,100件の動的リスト1,000件の静的リスト1,600件の動的リスト1,500件の静的リスト
1対1のテクニカルサポートEメールとアプリ内チャットサポートEメール、アプリ内チャット、電話サポートEメール、アプリ内チャット、電話サポート
計算プロパティー5件の計算プロパティー200件の計算プロパティー
データ品質コマンドセンターデータ品質管理オートメーション一括重複管理

出典:HubSpot Operations Hub

Starterプランでは顧客データの同期・整理ができ、Professionalプランからプロセスを自動化し規模拡大が可能になります。

HubSpotのサービスを組み合わせて利用しよう

マーケティングや営業、カスタマーサクセスを効率化するためにはツール利用が欠かせません。
一つひとつの過程に対して別々のサービスを利用する方法もありますが、HubSpotなら全工程をカバーできるサービスがそろっています。

必要なサービスのみ組み合わせて利用できるため、企業に合った使い方が可能です。

まずは無料版から利用し、必要に応じて有料プランを導入しましょう。

HubSpotの利用が不安な方は、導入支援を行っているパートナー企業にサポートしてもらうのがおすすめです。

株式会社soraプロジェクトでは、HubSpot Sales Hubの導入支援をしています。

「SFA運用成功した時にやった4つのこと」を資料として配布していますので、気になる方はぜひ資料をご請求ください。

投稿者プロフィール

樋口 裕貴
樋口 裕貴
1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様に
ターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。