Facebookの広告ライブラリの使い方は?効果アップに繋がる活用法もご紹介

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「競合が出しているFacebook広告をすべて見てみたい」
「他社がどのような広告戦略を実施しているのか気になる」

このように、Facebook広告のリサーチを深めたいなら、広告ライブラリの活用がおすすめです。
広告ライブラリでは配信中のFacebook広告をすべて閲覧でき、誰でも簡単に検索ができます。

競合のリサーチや自社の広告効果アップに役立つため、マーケティングに携わる人は必見です。
この記事では、Facebook広告ライブラリの使い方・活用の方法を中心にご紹介します。

※この記事で紹介している情報は2022年5月時点のものです。
Facebookのアップデートにより変更になる可能性もありますので、予めご了承ください。

なお、株式会社soraプロジェクトでは「料金もわかる!マーケティング支援サービス資料」を無料で配布していますので併せてチェックしてみてください。

Facebookの広告ライブラリとは何か

広告ライブラリとは、プラットフォーム上にある広告をすべて見られるツールです
広告の透明性を担保するためのもので、Facebook以外にもTwitterやGoogle(YouTube)広告に似た機能があります。

Facebookの広告ライブラリ機能は2019年3月にリリースされました。
カバー範囲にはFacebookと提携しているプラットフォームも含まれるため、InstagramやAudience Network、Messengerの広告の閲覧も可能です。

広告ライブラリは無料で使えて、一部のジャンル以外はFacebookアカウントがなくても閲覧できます。
これまで表示されたことの有無にかかわらず、すべての広告を見られるツールです。

Facebookの広告ライブラリからわかる情報

Facebookの広告ライブラリからは、主に2つの情報がわかります。

広告ライブラリを使ってリサーチを進めるにあたり、気になる広告があったら「広告の詳細を見る」をクリックして参考にしましょう。

出稿されているすべての広告

Facebookで出稿された広告について、以下の情報を確認できます。

  • 広告の掲載をスタートした日
  • 広告クリエイティブ
  • 広告の出稿先
  • 広告のリンク先

社会問題や政治に関連する広告は、広告費の出資者やかけているコストの範囲、広告がリーチしたオーディエンスの情報なども詳しく閲覧が可能です。
広告の透明性において、政治と資金の問題をクリーンにしたいFacebook側の意向が汲み取れます。

広告クリエイティブにおいては、どのような広告タイプを使っているかもチェックが可能です。
動画形式、カルーセル型などさまざまなタイプがあるため、参考にしてみてください。

広告主のFacebookページ

Facebookで広告を出すには、Facebookページの準備が必要です。
広告ライブラリでは、広告主のFacebookページも見られます

名前やIDといった基本情報をはじめ、右上の「ページを見る」をクリックしていろいろな情報を見てみましょう。

  • Facebookページの名前・ID
  • Facebookページのいいね!数
  • Facebookページのカテゴリ
  • Instagramのアカウントとフォロワー数
  • Facebookページの作成日
  • ページ名の変更履歴
  • ページの管理者や管理者の居住国
  • 社会問題、選挙または政治に関連する広告での合計消化金額

いつ頃から運用を開始したかもチェックできるのです。

Facebookの広告ライブラリの使い方

では、実際に広告ライブラリはどのようにして使えるのでしょうか?

ここからは、アクセスの仕方から検索の方法、検索できないときの対処法をそれぞれ解説します。

広告ライブラリへのアクセス方法

まずは、「広告ライブラリ」のページを開きます。

広告ライブラリはFacebookのアカウントがない人でも、ページにアクセスすればすぐに見られます
これからFacebook広告を始めたいと思っていて、まだアカウントを持っていない場合も事前のリサーチに役立ててみてください。

実際にFacebook広告を使うには、広告を管理する画面「Meta Business Suit」にログインする必要があります。
その際には広告アカウントやFacebookページなどが必要になるため、以下の記事も参考にしながら進めてみてください。

Facebook広告にはアカウントが必要!作り方や共有方法を紹介

検索の方法

広告ライブラリにアクセスすると検索欄があります。
まずは地域(国)を選び、広告カテゴリを指定しましょう。

カテゴリは「すべての広告」と「社会問題、選挙または政治関連」の2択です。
社会問題や政治ジャンルに絞らないときは、「すべての広告」を選べば問題ありません。

それから、広告主となる企業や団体の名前・サービス名やサービスの関連キーワード・該当するジャンル名などを入力し、検索結果をご覧ください。

検索結果の見方

検索結果は、広告がローンチされた日付が新しい順に一覧表示されます
必要に応じて、以下の絞り込みができるフィルター機能も使ってみましょう。

  • 言語
  • 広告主(※特定の広告主に絞り込むことが可能)
  • プラットフォーム
  • メディアタイプ
  • オンラインのステータス(※基本はアクティブ広告のみが表示されている)
  • 日付別インプレッション

広告の対象がアルコール飲料やギャンブルなど、年齢制限がある場合は、成人でなければ閲覧できません。
これらのジャンルのみ、例外的にFacebookアカウントで成人のログインが必要です。

検索が上手くできないときの解決策

企業名や団体・ブランド名を入力するときに、完全一致していないと検索にヒットしない場合があります。
公式の表記や正式名称で検索してみてください。

探したい広告が見つからないときや、検索結果が表示されないときは、見たい広告の広告主のFacebookページを先に探す方法もあります
ページ内にある「ページの透明性」をクリックし、「広告ライブラリに移動」をクリックすれば広告ライブラリの画面に移動が可能です。

Facebookの広告ライブラリの活用法

Facebookの広告ライブラリは、リサーチの業務において効果的に活用できます
広告の分析・調査をしっかりと進めることは、効果の改善に向けた施策にも繋がるものです。

具体的に何をリサーチすべきか、次の項目を参考にしてみてください。

競合調査に役立てる

自社と競合している会社やサービスが、どのような広告を出しているかは気になるものです。
広告ライブラリを使えば出稿に関する豊富な情報がわかるため、競合の調査には役立ちます

たとえば、広告からどのようなページに誘導しているかを見てみましょう。
ランディングページ、オンラインショップなどいろいろな選択肢があるため、導線の設計づくりの参考になります。

ユーザーにどのような行動を促しているかも重要です。
資料請求、動画の再生、アプリのダウンロードなど、広告の目的は幅広いため、何をKPIとしているかも把握できます。

クリエイティブの参考にする

広告ライブラリにはあらゆる広告が掲載されているため、競合以外の情報も参考にできます。
特に、広告のクリエイティブは、効果を大きく左右する要素の一つです

Facebook広告ではさまざまなクリエイティブを試せるため、どのような見せ方が適しているかの判断に悩むこともあるかもしれません。
そのような場合に、他社の広告クリエイティブを参考にするのは良い方法です。

デザインやテキストの見せ方を学び、分析しながら自社の広告運用にも役立てていきましょう。
具体的にどのような広告を参考にすると良いか、一例を紹介します。

大手企業の広告

大手企業では、広告の運用にかけている予算が中小企業よりも多いはずです。
一見、参考にならないと感じるかもしれませんが、最適な広告クリエイティブとCTAを導き出して運用している可能性が高いと言えます

自社で同じスケールの広告運用が難しくても、ヒントとなる部分は見つかるかもしれません。
特に、同業の大手企業が出している広告の傾向を知れば、効果的な広告づくりに役立てられます。

フィードで気になった広告

FacebookのフィードやInstagramのストーリーズなどを見ていて、思わず目に留まる広告に出会ったことはありませんか?
おもしろいと思った広告は積極的にリサーチし、マーケティングの視野を広げてみましょう。

ニュースフィードに表示された広告は、右上にある「…」をクリックすると「この広告が表示される理由」を閲覧できます。
広告主のターゲティング戦略や、どのようなユーザーが広告を目にするのかがわかるでしょう。

自社の広告の効果改善に繋げる

広告を運用してみたものの、効果が上がらないと感じたことはありませんか。
Facebook広告の効果を左右する原因はいろいろありますが、答えがわからないときは他社の広告戦略を参考にしてみましょう

他の広告主が採用している広告クリエイティブを知ることで、効果アップの手がかりになる情報を得られるかもしれません。

Facebookの広告ライブラリを使うときに注意する点

Facebookの広告ライブラリはとても便利ですが、使う上では以下のような注意点もあります。

実際の表示とは異なる場合がある

一部の広告では、広告ライブラリの表示と実際の表示が異なっている場合があります
たとえば、クーポン付きの広告はライブラリ上でクーポンが無効化され、クリックできなかったり、非表示になったりするのです。

実際のレイアウトと違う場合があることを理解しておきましょう。

アクティブな広告以外は閲覧できない

すでに配信が終わっている広告は閲覧できません
広告ライブラリ上で見られる広告も、配信が終了したら見られなくなってしまいます。

掲載が始まって間もない広告も、いつまで出ているかはわからないため、広告の的確なリサーチには素早さが必要です。

例外的に、社会問題・選挙・政治に関する広告は、掲載日から7年分の非アクティブ広告も見られます。

Facebookは選挙妨害の防止のための透明性を尊重しているため、広告ライブラリでは広告代金を支払った人、支払い金額の範囲、リーチした利用者層などの追加情報も提供しています。

Facebook「広告ライブラリ」

出稿したばかりの広告は反映まで時間がかかる

Facebookに出稿した広告は、広告ライブラリに反映されるまで最大24時間かかります

広告は最初のインプレッション獲得後24時間時間以内に、広告ライブラリに表示されます。広告の変更やアップデートを行った場合も24時間以内に広告ライブラリに反映されます。

Facebook「広告ライブラリ」

FacebookやInstagramで発見した広告がライブラリで見つからないときは、出稿して間もないのかもしれません。

広告ライブラリを活用してFacebook広告のクオリティを高めよう!

Facebookの広告ライブラリは、他社が出稿しているさまざまな広告を見られる便利なサービスです
競合調査やクリエイティブの研究に役立つため、積極的に活用してみましょう。

広告の運用についてもっと詳しく知りたい場合は、マーケティング会社の支援を受けるのも一つの方法です。
soraプロジェクトではWebマーケティングの提案もしているため、気になる方はぜひ資料請求をしてみてください。

投稿者プロフィール

樋口 裕貴
樋口 裕貴
1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様に
ターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。