Meta(facebook)広告ライブラリの使い方と活用法|見れない原因と対処法も解説

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Meta広告ライブラリを使うと、現在配信されているすべてのMeta広告を検索・確認できます。

FacebookやInstagramなどのMeta製品でアクティブになっている広告を調べることで、競合の戦略を分析したり、効果的な広告アイデアを得たりするのに役立ちます。

インサイドセールスの集客率を高めたい方にとって、Meta広告ライブラリは必須のツールです。
使い方と主な機能を確認しておきましょう。

本記事では、Meta広告ライブラリの使い方や主な機能を詳しく解説します。
Meta広告ライブラリでできることや注意点もあわせて解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

Meta広告ライブラリとは

Meta広告ライブラリとは、Metaテクノロジー上で配信されている広告を、キーワード検索で簡単に見つけられるツールです。

広告の内容だけでなく、広告のリンク先や配信先のプラットフォームなどMeta広告に関するさまざまな情報を確認できます。

InstagramやFacebook・Messenger・Audience NetworkなどのMeta製品で配信している広告情報を確認できるため、競合他社の広告戦略を分析したり、インサイドセールスの戦略を立案する際に役立ちます。

原則としては、現在配信中の広告のみを確認できますが、社会問題・選挙または政治に関連する広告に限り、非公開の広告も確認できます。

社会問題・選挙または政治に関連する広告は、7年間収録されるため、8年以上前に配信された広告に関しては検索できません。

なお、Meta広告ライブラリはFacebookアカウントを持っていなくても利用できます。
ただし、成人向けコンテンツを表示する際はアカウント取得が必要です。

Meta広告ライブラリの主な機能

Meta広告ライブラリの主な機能は、次のとおりです。

  • プラットフォーム確認機能
  • フィルター検索機能
  • Meta広告ライブラリレポート
  • Meta広告ライブラリAPI

それぞれの機能を確認して、Meta広告ライブラリの活用方法を検討しましょう。

プラットフォーム確認機能

プラットフォーム確認機能は、他者がどのプラットフォームに広告を配信しているかを確認できます。

FacebookやInstagramなど配信先のプラットフォームによって、ターゲット層やニーズが異なるため、自社の広告戦略を決める際に重要な情報となります。

競合他社が配信しているプラットフォームで広告を配信すれば、ターゲット層やニーズが近いため集客効果を得られる可能性が高いです。

反対に競合他社が配信していないプラットフォームに広告を配信することで、優位性を確立できます。

自社の広告配信先を決める際は、競合がどのプラットフォームに配信しているかを把握し、最適な戦略を立てることが重要です。

フィルター検索機能

フィルター検索機能を活用すると、目的のMeta広告をよりスムーズに見つけられます

具体的には以下の項目でフィルターをかけ、広告を絞り込むことができます。

フィルター項目効果
言語キーワードが使用されている広告を検索
広告主広告主を検索できる
プラットフォーム下記のプラットフォームを検索できる・Facebook・Instagram・Messenger・Audience network
メディアタイプ下記のメディアタイプを検索できる・画像・ミーム・画像とミーム・動画・画像や動画がない広告
オンラインのステータス広告のアクティブ状況が、以下のいずれか確認できる・アクティブ・非アクティブ・アクティブな広告・アクティブでない広告
日付別インプレッション下記のように日付を設定して最多インプレッションの広告を検索できる・具体的日付・期間・次の日以前・次の日以降

自分が検索したい条件にフィルターを設定すれば、該当する広告を表示できます。

Meta広告ライブラリレポート

Meta広告ライブラリレポートは、Meta広告に関する情報を収集できるツールです。

政治問題・選挙または政治に関連する広告データの検索、絞り込み、ダウンロードを行えます。

Meta広告全体での合計消化金額や、広告主別・地域別の消化金額をチェックできるため、競合他社の広告配信状況をリサーチし、自社の広報戦略を改善できます。

また、政治広告がどのように配信されているか追跡し、透明性を確保することが可能です。

期間と終了日を選択すれば、詳細なレポートをダウンロードできるため、Meta広告に関する必要な情報を楽に抽出できます。

Meta広告ライブラリAPI

Meta広告ライブラリAPIは、次のカスタマイズ検索を実行するための機能です。

  • 過去7年間に世界のいずれかの地域に配信された社会問題、選挙または政治に関連する広告
  • 過去1年間に欧州連合に配信されたあらゆるタイプの広告

引用元:Meta広告ライブラリAPI公式ホームページ

APIを使用するには、一定のプログラムスキルと知識が求められます。

そのため、よりシンプルな検索機能を利用したい場合は、APIより広告ライブラリレポートがおすすめです。

APIを使用して検索できる内容は、次のとおりです。

  • ライブラリID
  • 広告クリエイティブのコンテンツ
  • 広告に関連付けられているページ名とページID
  • 広告の配信日
  • 広告が表示された場所

また、社会問題・選挙または政治に関連する広告では、以下の情報も検索できます。

  • 合計消化金額(範囲)
  • 受信した合計インプレッション数(範囲)
  • 年齢、性別、地域(%)などの広告リーチに関する利用者層データの情報

欧州連合に配信された広告では、以下の情報も検索可能です。

  • EUで広告が受信した合計インプレッション数(推定)
  • EUに固有のターゲット設定とリーチ利用者層データの情報(推定)
  • 受益者とスポンサーの情報

より複雑化した条件でカスタマイズ検索をかけたい際に、Meta広告ライブラリAPIを利用しましょう。

YouTube広告代理店とは?

Meta広告ライブラリの使い方

Meta広告ライブラリを利用すれば、目的の広告を検索・確認できます。
FacebookやInstagramのユーザーでなくても、Meta広告の情報を簡単に探せる点が、Meta広告ライブラリの魅力です。

Meta広告ライブラリを活用して、インサイドセールスの戦略立案に役立てたい方は、具体的な使い方を確認しておきましょう。

広告の検索方法

Meta広告ライブラリで広告を検索する方法は、次のとおりです。

  1. 地域と広告カテゴリを選定
  2. キーワードで広告を検索
  3. フィルターで検索結果を絞り込む

それぞれの手順を確認して、目的のMeta広告を検索しましょう。

地域と広告カテゴリを選定

広告ライブラリのページ上部にある「広告の検索」から検索を始める際に、まずは地域と広告カテゴリを選定する必要があります。

最初にプルダウンから国・地域と広告カテゴリを選び、広告が配信されているエリアを選びましょう。

広告カテゴリは、プルダウンから以下のいずれかを選択してください。

  • すべての広告
  • 社会問題、選挙または政治関連

一般的な広告を検索したい場合は、国・地域を「日本」に、広告カテゴリを「すべての広告」に設定しましょう。

キーワードで広告を検索

次に広告カテゴリの右側にある検索バーで、キーワード検索をかけます。

製品・サービスなどのキーワードや、企業名など広告主名で検索をかけて、目的の広告を探しましょう

キーワードを入力して検索すると、対象のキーワードに該当する広告が検索結果として表示されます。

またサジェスト機能の「このフレーズで完全一致検索」をかければ、キーワードが順番どおりに含まれている広告のみが表示されます。

検索キーワード例検索結果
Meta広告文章や画像に「Meta広告」が含まれる広告を表示
Meta広告 ライブラリ文章や画像に「Meta広告」と「ライブラリ」が含まれる広告を表示
“Meta広告 ライブラリ”(完全一致検索)文章や画像に「Meta広告 ライブラリ」の順番でキーワードが含まれる広告を表示
“Meta広告 ライブラリ”“Facebook 見れない”(複数キーワードの完全一致検索)文章や画像に「Meta広告 ライブラリ」と「Facebook 見れない」の順番でキーワードが含まれる広告を表示

なお、企業名などを入力する際は漢字やカタカナ・アルファベットなど正式名称を正しく入力しましょう。

正しい名称で検索しないと、目的の広告が表示されないので注意が必要です。

検索バーにキーワードを入力すると、キーワードの候補がサジェストに表示されるため、目的の企業名があればそこから選択しましょう。

フィルターで検索結果を絞り込む

キーワードを入力した後は、フィルターで検索結果を絞り込みましょう。

フィルター検索機能を活用して、探し出したい広告の内容に合った条件で、検索をかけることが大切です。

例えば、Instagram内で競合他社が配信している広告を探したい場合は、プラットフォームを「Instagram」に選択し、言語や広告主で業界のキーワードや競合他社名を入力して検索しましょう。

フィルター検索をかけると、画面右上の「フィルター」選択の下に、現在指定している検索条件が表示されます。

指定した検索条件は保存できるので、繰り返し同条件でフィルター検索をかける場合は保存しておきましょう。

広告の確認方法

Meta広告ライブラリを活用すれば、Meta広告の詳細情報を確認できます
広告の確認方法は、次のとおりです。

  1. フィルターで広告を検索
  2. 広告の詳細情報を確認
  3. 広告主の情報を確認

競合分析や広告アイデア創出のために、他社の広告情報を確認したい場合は、上記の手順でMeta広告の詳細情報を閲覧しましょう。

フィルターで広告を検索

まず検索画面で、確認したい広告の条件を絞り込みます。

フィルター検索機能を活用して、自分が確認したい広告の条件を絞り込みましょう

広告の詳細情報を確認

「広告の詳細を見る」ボタンをクリックすると、広告の詳細情報を確認できます。

「すべての広告」を対象に検索した場合は、検索結果画面で以下の情報を確認できます。

  • 広告の配信開始日
  • 広告クリエイティブ(バナーや動画)
  • 配信されたプラットフォーム
  • 広告のリンク先
  • FacebookやInstagramのアカウント情報(アカウントID、フォロワー数など)

また「社会問題・選挙または政治に関連する広告」を検索した場合は、以下の情報も確認可能です。

  • 広告の配信状況(アクティブ、非アクティブ)
  • 推定オーディエンスサイズ
  • 推定消化金額
  • インプレッション数
  • 広告を表示した人の属性(年齢、性別、地域)

参照元:Meta広告ライブラリとは何ですか。検索するにはどうすればよいですか。|Facebookヘルプセンター

広告主の情報を確認

広告主の情報を確認するには、「広告の詳細情報を見る」をクリックした後、「広告主について」を選択してください。

広告主について確認できる情報は、次のとおりです。

  • Facebookページの名前とカテゴリ
  • 認証バッジの有無
  • 広告主のページがあるプラットフォームとフォロワー数
  • 広告主の詳細情報

広告主がどのプラットフォームを利用して、どの程度フォロワー数がいるか確認できるため、広告を配信する際に効果的なプラットフォームを見極められます。

Meta広告ライブラリでできること

Meta広告ライブラリでできることは、次のとおりです。

  • 競合調査
  • 広告アイデア創出
  • トレンドの把握

インサイドセールスの戦略立案に悩んでいる方は、Meta広告ライブラリで何ができるか確認して、自社で活用するべきか検討しましょう。

競合調査

Meta広告ライブラリを活用すれば、競合調査を実施できます。

競合他社が配信している広告を確認すれば、効果的な文言やターゲット層に適したプラットフォームを見極められ、自社が広告を出稿する際の参考にできます

また現在、競合がアクティブに配信している広告を把握できれば、自社の広告に不足している部分や他社と差別化できるポイントを確認できるため、より効果的な広告出稿が可能です。

他社の広告を確認することで、効果的なキャッチフレーズやデザインを把握できるため、配信する広告の内容で悩んでいる方は、Meta広告ライブラリで競合分析しましょう。

広告アイデア創出

Meta広告ライブラリは、業界内でインプレッション数が高い広告を探し出せるため、広告アイデアの創出に効果的です。

例えば、美容業界の場合は「美容」や「サロン」などのキーワードで検索をかけ、同業他社の広告を一覧で表示できます。

すでに配信されている広告から、顧客の興味関心を引くキャッチフレーズやデザインを探し出せば、コンバージョン率の高い広告を制作可能です。

また「どのような広告を配信するべきか悩んでいる」場合に、市場で多く見られている広告を確認すれば、広告アイデアの創出に役立ちます。

トレンドの把握

Meta広告ライブラリで、市場に記載されている広告からトレンドを把握できれば、コンバージョン率の高い広告出稿が可能です。

「現在、業界内や市場ではどのようなメッセージやキャンペーンが流行っているか」「どのような動画の尺やデザインが好まれているか」など広告のトレンドを把握できれば、自社の広告に反映できます。

例えば、近年はショート動画が流行っており、短尺の動画広告やシンプルなテキストが好まれる傾向にあります。

市場のトレンドを把握し、自社の広告へ応用して、より広報活動の効果を高めましょう。

Facebook広告ライブラリが見れないときの対処法

Facebook広告ライブラリが見れないときの対処法は、次のとおりです。

  • ブラウザキャッシュを削除する
  • ブラウザを更新する
  • VPNを活用する
  • Facebookサポートへ相談する

Meta広告ライブラリでFacebook広告が見れないときには、上記の対処法を実践してください。

ブラウザキャッシュを削除する

Facebook広告ライブラリが見れないときは、ブラウザキャッシュが残っており、正しく広告が表示されないことが原因の可能性があります。

そのため、ブラウザキャッシュを削除して、Facebook広告ライブラリが見られるよう対処しましょう。

キャッシュの削除方法は、ブラウザによって異なりますが、基本的には設定や履歴から削除できます。

詳しくは、各ブラウザの公式サイトやヘルプページを参照して、キャッシュが残らないよう削除しましょう。

ブラウザを更新する

ブラウザのバージョンが古いと、Facebook広告ライブラリが見れない可能性があります。

Facebook広告ライブラリが見れないときは、ブラウザを更新して最新のバージョンへアップデートしましょう

ブラウザの更新方法は、各ブラウザによって異なりますが、設定やヘルプページから更新できるケースが一般的です。

VPNを活用する

Facebook広告ライブラリが見れないときは、VPNを活用することで改善できる可能性があります

VPNとは「Virtual Private Network」の略称で、インターネット上に仮想的なプライベートネットワークを構築する接続方法です。

プライベートネットワーク上で通信を暗号化することで、通信の安全性を高められるため、プライバシー保護や地域制限を解除できます。

VPNを利用するには、専用のVPNアプリを活用するかブラウザの拡張機能を使用するケースが一般的です。

VPNサーバーに接続すれば、Facebook広告ライブラリが見られるよう改善できるケースもあります。

ただしVPNサービスは、無料で利用できるものから有料のものまであるので、信頼性や速度・利用目的に合ったサービスを選びましょう。

Facebookサポートへ相談する

上記の方法でも、Facebook広告ライブラリが見れない状態が改善できない場合は、Facebookサポートへ相談しましょう。

Facebookサポートへの連絡方法は、ヘルプサポートから問い合わせフォームを活用してください

カテゴリを選択する必要があるので、該当する項目を選択して具体的な問題を入力しましょう。

Facebookサポートへの相談を送信すると、しばらく経ってから返信が届きます。

Meta広告ライブラリを利用する際の注意点

Meta広告ライブラリを利用する際の注意点は、次のとおりです。

  • アクティブな広告以外は確認できない
  • 社会問題や政治に関連する広告は特別扱い
  • 実際の広告と表示が異なる可能性がある
  • 成人向けコンテンツはログインが必要

それぞれの注意点を確認して、正しくMeta広告ライブラリを活用しましょう。

アクティブな広告以外は確認できない

Meta広告ライブラリでは、アクティブな広告以外は確認できません。

ステータスが停止になっている非アクティブな広告は、検索結果に表示されないので、競合調査は定期的に実施しましょう。

ただし、社会問題・選挙または政治関連の広告は、非アクティブでも検索結果に表示されます。

社会問題や政治に関連する広告は特別扱い

社会問題・選挙または政治関連の広告は、通常の広告とは異なり、配信期間が終了しても検索結果に表示されます。

社会問題・選挙または政治関連の広告は、配信終了後も7年間は表示され、通常の広告よりも詳細な情報を閲覧可能です。

通常の広告より閲覧期間や確認できる情報量が多い理由は、Meta社が選挙妨害の防止と情報の透明性を確保するための対策として「社会問題・選挙または政治関連の広告」を特別扱いしているからです。

実際の広告と表示が異なる可能性がある

Meta広告ライブラリで表示される広告は、実際の広告と表示が異なる可能性があります

例えば、クーポン付きの広告は実際には表示されますが、広告ライブラリではクーポンが無効化されるため表示されません。

他にもダイナミック広告は、一部のサブセットのみが表示されるケースもあり、実際の広告と広告ライブラリに表示される内容は異なる可能性があります。

成人向けコンテンツはログインが必要

Meta広告ライブラリを利用する際は、Facebookアカウントの取得が不要ですが、成人向けコンテンツを制作する際はログインが必要です。

ギャンブルやアルコール飲料など成人向けコンテンツを扱う際は、Facebookアカウントにログインして、成人である旨を証明しましょう

Meta広告ライブラリを活用してインサイドセールスの精度を向上させよう

Meta広告ライブラリを活用すれば、競合調査や広告アイデア創出により、インサイドセールスの精度を向上させられます

競合他社や市場に配信されている広告の内容から、現在のトレンドを把握し、自社の広報戦略に応用しましょう。

また、自社でインサイドセールスの戦略を立案・実行できるリソースが不足している場合は、Webマーケティング支援会社に依頼しましょう。

株式会社soraプロジェクトでは、インサイドセールスを含むWebマーケティング支援を提供しています

インサイドセールスの精度を向上させたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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投稿者プロフィール

樋口 裕貴
樋口 裕貴
1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様へターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。