目次
HubSpotの名刺をスムーズにスキャンできれば、営業活動への活用がよりスムーズになります。
本記事では、HubSpotで名刺をスキャンする方法をはじめ、連携可能なシステムを解説。
メールマーケティングの手順も解説しますので、あわせて参考にしてみてください。
なお、株式会社soraプロジェクトでは「SFAの運用が成功した時にやった4つのこと」をまとめた資料を無料で配布していますので併せてチェックしてみてください。
HubSpot名刺スキャンの3ステップ
HubSpotとは、iOS・Android端末で使用できる名刺スキャナーアプリです。
課金は一切不要の手軽さがあり注目を集めています。
本章では、HubSpotを使用して名刺をスキャンする3つのステップを解説します。
ステップ1.HubSpotの名刺スキャンアプリをインストール
まずはiOSまたはAndroid端末に、HubSpotの公式アプリダウンロードサイトからアプリをダウンロード・インストールします。
HubSpotのインストール後は、HubSpotアカウントでログインし使用を開始しましょう。
なお、HubSpotアカウントの作成は、名前やメールアドレスを登録する方法と、Googleアカウントを利用する方法があります。
自社名やホームページのURLも必要となるため、事前に準備しておくと効率的です。
ステップ2.HubSpotアプリが読み取った情報を確認
HubSpotのインストール終了後は、アプリを起動して名刺をスキャンします。
詳細な手順は以下の通りです。
- HubSpotアプリを開く
- 「名刺をスキャン」をタップ
HubSpotの機能を活用するには、コンタクトや会社情報の登録が必要ですが、基本的な手順は上記の2ステップ。
移動時間を活用すると、会社に到着するまでに名刺の取り込み・整理が完了します。
HubSpot名刺スキャンアプリは精度向上&無料
HubSpotと他の名刺スキャナーとの違いは、学習機能によってスキャンの精度が向上する点です。
機械学習を通じて、名刺のどの部分のデータがどのプロパティに対応するのかを予測し、使いこむほどに高精度になるのです。
名刺スキャナーの多くは、登録した名刺の枚数に応じて利用料金が発生するケースがほとんどですが、HubSpotは完全無料で利用できるのもポイントです。
導入に際してコストが発生する心配がなく、ランニングコストを考慮する必要がありません。
HubSpotは、新たな名刺ツールの導入にコストを割くのが困難な企業向けの名刺スキャンアプリです。
HubSpotと連携可能な2つの名刺管理システムとは?
HubSpotの導入を検討する際に、既存のシステムと連携できるかがポイントとなるケースもあるでしょう。
本章では、HubSpotと連携できる2種類のシステムを紹介します。
連携システム1.HubSpotとスムーズに連携「Sansan」
Sansanとは、名刺情報の有効活用と企業のDX化を推進できるクラウド型名刺管理ツールです。
名刺管理ツール業界ではトップシェアを誇っているため、実際に使用した経験のある人も多いのではないでしょうか。
SansanとHubSpotの連携で実現した機能は以下の通りです。
- Sansanで利用しているタグをもとに、HubSpotに同期する名刺情報の選択機能
- Sansanの名刺情報をHubSpotのコンタクトレコードに同期
- SansanタグをHubSpotのコンタクトプロパティと同様に使用可能
HubSpotの契約内容によって利用できる機能が異なるものの、連携用のプラグインは無料で利用可能。
クラウド上の一元的なデータ管理・社内でのシームレスな情報共有を実現しています。
Sansanが2020年6月に追加した、デジタル名刺の発行・交換ができる「オンライン名刺機能」と併用すると、より幅広いシーンでアプリを活用できるのもポイントです。
非対面で商談する際も名刺交換がスムーズになり、より円滑なコミュニケーションも可能でしょう。
連携システム2.インバウンドマーケティングにも活用可能「Eight」
Eightとは、名刺データを活用してビジネスネットワークを構築するサービスです。
社内人材と外部の人脈を可視化できう上に、名刺情報の検索機能が使いやすいため人気があります。
EightとHubSpotは、営業の生産性向上・データの一元管理などが求められているのを背景に、DX推進を後押しするのが目的。
簡単な設定で運用でき、IT人材を必要としないのが特徴です。
EightとHubSpotの連携には、以下のようなメリットがあります。
- スキャンした名刺データは、他メンバーと連携して顧客情報を管理できる
- 適切なセグメントにより、より効果的なメールを配信可能
- 顧客の名刺が変わると、データが自動更新される
Eightと連携したのは、HubSpot CRMの基本プラン(無料)で、10名で利用する場合は、月額19,000円ほどです。
名刺交換・名刺管理・顧客管理・情報発信が一元的にできる点や、インバウンドマーケティングに活用できる点を考慮すると、コストパフォーマンスはいいと言えるでしょう。
なお、インバウンドマーケティングは以下の記事で詳しく解説しています。
HubSpotと名刺で可能なメールマーケティングの6つの手順とは?
HubSpotには、無料で利用可能なメールマーケティング機能があります。
メールマーケティング機能は、コーディングの知識が不要で、簡単にメルマガを配信できるのが魅力。
本章では、HubSpotを使ったメールマーケティングの手順を解説します。
手順1.HubSpotに名刺データをインポート
名刺データのインポートは、HubSpotでメールマーケティングを実施する上で前提となる作業です。
SansanやEightのように、連携可能なツールがあればインポートは簡単に実施できます。
しかし、名刺をデータ化して管理している企業は少ないのが実情です。
「そもそも名刺をデータ化できていない」という場合は、地道にスキャンしてデータ化するしかありません。
名刺スキャンは手間とストレスがかかりますが、名刺をデータ化できれば、営業活動の効率化が可能です。
メールマーケティングを担当するチーム全員で、協力しながらデータ化を進めましょう。
手順2.HubSpot名刺データから送信する相手を選択
HubSpotに名刺データを取り込んだ後に実施するのが、メルマガを配信する相手の選定です。
注意すべきなのは「メールや郵便物を送付しないで欲しい」と希望する顧客です。
個人情報保護法を遵守するためにも、丁寧に選定しましょう。
メルマガを配信する相手を選定する手順は以下の通りです。
- メルマガを配信しない相手のメールアドレスをリスト化
- オプトアウトリストとしてインポート
リストは複数人で作成する・ダブルチェックするなど、間違えてメルマガが配信されないよう細心の注意を払っておきましょう。
手順3.メールマーケティングの計画策定
メールマーケティングを実施する際は、計画を練りこみ、質の良いメルマガを配信すべきです。
メルマガ配信が低コストだからと、数ばかり増やしても、顧客に不快な気持ちを与えるだけでしょう。
メールマーケティングの計画策定で気を付けるポイントは以下の3つです。
- ペルソナ像を具体化する
- 顧客のニーズに合わせ、属性によって配信内容を変更する
- メルマガの解除ができるように設定する
上記の中でも特に大切なのがペルソナ像の具体化です。
ペルソナ像がはっきりするほどにニーズを汲み取りやすくなり、必要な情報を配信できます。
メルマガの解除も忘れてはいけません。
場合によっては、HubSpotによってメルマガが配信停止となる可能性もあるため、計画の中で対処法を盛り込んでおくといいでしょう。
手順4.HubSpotを活用して顧客リストを作成
顧客データをカテゴリー分けしてリスト化します。
メルマガ配信で効率的に成果を出すためには、カテゴリーごとのニーズに沿った内容を配信する必要があるためです。
カテゴリー分けを行うときのポイントは、カテゴリーを細分化しすぎないこと。
カテゴリーが増えすぎても、それだけの種類のメールを作成するのが困難となるリスクが想定されます。
カテゴリー分けを行うときは、HubSpotの「動的リスト」を活用します。
動的リストとは、スキャンした名刺データが条件を満たした際に自動でリストに追加する機能。
名刺データが加わった際に、自動でメルマガリストに追加できるため、メルマガ配信の効率向上に期待できます。
手順5.HubSpotテンプレートでHTMLメールを作成・送信
HTMLは、タイトル・本文などに送信相手の名前が記載される「パーソナライズ機能」が使えるため、メールマーケティングで利用されています。
配信するメルマガは、パーソナライズされているかで開封率が向上するため、必須とも言える機能です。
HTML形式でメールを作成するには、専門知識が必要。
しかし、HubSpotのテンプレートを使えば、パーツを選択してデザインを考えながら配置するだけで作成できます。
メールが完成した後は、カテゴリーごとに適した内容のメールを送信しましょう。
手順6.メールマーケティングの結果を評価・分析
メールマーケティングの効果を高めるためには、評価・分析を行い、次に活かさなければなりません。
適切にPDCAを回すために、評価・分析でチェックするポイントは以下の6つです。
- メールの開封率
- CTR(クリックスルー率)
- CVR(コンバージョン率)
- メールが読まれた時間帯
- メール送付から24時間以内の各数値の推移
- メールからのWebサイトへのアクセス数
上記のデータをもとに分析し、より効果的なメルマガを配信するための戦略を検討しましょう。
HubSpotで名刺データを最大限活用したい方へ
本記事では、HubSpotで名刺をスキャンする方法や、メールマーケティングの手順を解説しました。
HubSpotは無料で使用できる機能が多く、導入しやすいのが魅力です。
当メディアを運営する株式会社soraプロジェクトでは、インサイドセールス代行のほか、HubSpot商材を取り扱っております。
名刺データを活用した、効率的かつ効果的なマーケティングに興味がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
投稿者プロフィール
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1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様に
ターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。
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