使いやすいCRM(顧客管理システム)を探しているものの、種類が豊富にあるので悩むことが多いのではないでしょうか。
また、無料で使えるものと、有料版の違いも気になるところです。
本記事では、無料で利用できるおすすめのCRMを10選と有料版との違い、CRM導入のポイントも解説します。
ぜひ参考にして、適切なCRMを選択しましょう。
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CRMとは?無料版と有料版の違い
CRM(Customer Relationship Management)とは、顧客情報を一元管理できるシステムツールです。
また、管理だけにはとどまらず、コミュニケーションを活発化させ、顧客との関係維持・向上をアシストします。
では無料で使えるCRMと、有料版の違いは何でしょうか。
主な違いは以下の3つです。
- 費用・ランニングコスト
- ユーザー数・データの上限
- サポート体制
それぞれ解説します。
費用やランニングコストが違う
1つめは、利用するのに費用がかかるかどうかです。
無料で使えるツールを選択することで、大幅にコストカットが可能です。
または、完全に無料でなくとも自社に最適なCRMシステムを検討するために、お試し期間を活用するのもいいでしょう。
ユーザー数やデータ上限が違う
2つめは、ユーザー数やデータ上限が違う点です。
無料版では、登録できるユーザー数やデータ上限が最小限に限られています。
ただし、小規模の企業や個人事業主の場合は、問題なく活用できるでしょう。
サポート体制が違う
3つめは、サポート体制の違いです。
無料のCRMは、主にオープンソース(無料でプログラムが公開されている)のため、自社にあったツールへとカスタマイズする必要があります。
そのため、有料版のように企業が提供するサービスではないため、導入時や並走時のサポートを受けられません。
また、利用は完全に自己責任のため、セキュリティ対策なども対応する必要があります。
しかし、オープンソースは日々有志のプログラマーによって更新され続けるため、ITやWebの知識があれば活用するのもおすすめです。
無料で利用できるおすすめCRMツール10選
本章では、無料で利用できるおすすめのCRMツールを10つ紹介します。
10ツールは以下のとおりです。
- HubSpot
- Zoho CRM
- Ambassador Relations Tool
- F-RevoCRM
- Fullfree
- SugarCRM
- CiviCRM
- SalesCloud
- Kintone
- Senses
それぞれ解説します。
HubSpot
1つめの「HubSpot」は無料で使えるCRMながら、システムを使用できるユーザー数が無制限です。
GmailやOutlook、Google AdSenseとも連携できるため、普段よく使うツールとの連動性がよいこともポイント。
また、HubSpotにはメインコンテンツであるCRMの他に、5つの主要製品で構成されています。
- Marketing Hub
- Sales Hub
- Service Hub
- CMS Hub
- Operations Hub
それぞれ、マーケティングやセールス、サービス、CMS、オペレーションに特化した5つのモードです。
すべてのモードは基盤のCRMと連動しており、自由に使用できます。
CRM単体でも利用可能ですが、組み合わせることでより効果を発揮できるでしょう。
無料デモ版から使い始めて、途中で有料版に切り替えることも可能です。
Zoho CRM
Zoho CRMは、日数制限なく3ユーザーまで使用できる無料のCRMです。
世界25万社で導入実績もある、信頼性の高いツールの1つでもあります。
また、無料でもExcelhからの移行が簡単に行える点や、ハウツー動画やヘルプコンテンツが充実していることもメリットです。
15日間の無料トライアルがあるので有料版への移行検討時にも役立つでしょう。
有料版の料金は以下のとおりです。
- スタンダード:¥1,680/1ユーザー
- プロフェッショナル:¥2,760/1ユーザー
- エンタープライズ:¥4,800/1ユーザー
- アルティメット:¥6,240/1ユーザー
年間契約することにより、月契約よりも34%お得です。
Ambassador Relations Tool
Ambassador Relations Toolは、メールマーケティングに強い無料CRMです。
業種別のテンプレートや、顧客満足度調査が行えるアンケートメール、顧客ニーズに合わせたステップメールなどを簡単に作成できます。
登録できる顧客数は10,000人まで、一斉送信できるメール数は10,000通です。
小〜中規模企業や個人事業主なら、十分に活用できるでしょう。
また、ポップアップによるアンケートや任意のキャンペーンへの誘導など、マーケティングの活動管理機能であるMA(マーケティングオートメーション)も利用できるのが特徴です。
F-RevoCRM
F-RevoCRMはオープンソースのCRMツールです。
1か月の無料トライアルがあり、SFA(営業支援システム)機能も合わせて利用できます。
ほかにも、Salesforce・Excel・Googleカレンダー・Office365との連携やデータインポートも可能です。
また有料版は1ユーザーごとの料金ではなく事業規模ごとに設定されているため、ほかのシステムよりも比較的料金が安いこともメリットの1つです。
- 1~10人:¥20,000
- ~50人:¥100,000
- ~100人:¥196,000
利用料金にはカスタマーサービスも含まれているため、安心して導入できるでしょう。
Fullfree
Fullfreeは無期限・無料で利用できるデスクトップアプリのCRMです。
ユーザー登録が不要で、ダウンロードして始められます。
カスタマイズも自在にできて自由度が高く、クラウド共有も無料で利用できます。
ユーザーごとのアクセス権の設定や、自動バックアップなども実施可能です。
また、買い切りの有料版も用意されており、出力できるテンプレートが1種類から50種類までに増えるなど、さまざまな数量のアップデートが可能です。
有料版(買い切り)は税込みで8,800円で販売されています。
SugarCRM
SugarCRMは、アメリカの企業が公開しているオープンソースのCRMツールです。
公式サイトや使い方なども、多くが日本語に翻訳されているため使いやすいでしょう。
SlackやDropboxなど、さまざまなツールとも連携できます。
ただし、有料版の支払いはすべて米ドルでの決済になるので注意しておきましょう。
- sell:$49/1ユーザー(3ユーザーから)
- serve:$80/1ユーザー(3ユーザーから)
- enterprise:$85/1ユーザー(3ユーザーから)
合わせてSFA(営業支援システム)機能が利用できる点も特徴です。
CiviCRM
CiviCRMは非営利団体(NPO)や市民活動に特化したCRMツールです。
ただし、日本語には翻訳されていないため使いこなすには知識が必要でしょう。
しかし、さまざまな資金調達や寄付の管理や署名ページの作成など、使い道に沿った機能が用意されています。
また、アプリケーション開発支援ツールであるGitLab(ギットラボ)や、ソフトウェア開発のプラットフォームGitHub(ギットハブ)での活動も活発に行われているため、知識がある方なら容易に使いこなせるでしょう。
SalesCloud
SalesCloudは、30日間の無料トライアル期間があるCRMツールです。
もとはアメリカでクラウドアプリケーションやプラットフォームを提供している企業ですが、日本にも拠点があり日本語に完全対応している点がメリットです。
無料版の期間が過ぎれば、有料版へアップグレードできます。
有料版の価格は以下のとおりです。
- Starter:3,000円/1ユーザー
- Professional:9,600円/1ユーザー
- Enterprise:19,800円/1ユーザー
- Unlimited:39,600円/1ユーザー
- Unlimited+:60,000円/1ユーザー
シンプルなプランから、AIを活用した上位プランまで5つのプランが用意されています。
Kintone
Kintoneは、30日間すべての機能を利用できる無料トライアル期間があるCRMツールです。
プログラミングの知識がなくてもノーコードで自社に必要な機能を簡単にカスタマイズし、最適化できることが大きな特徴です。
また、連携できるサービスは200種類以上もあり、API連携やJavaScript、CSSを用いたプラグインも充実しています。
- ライトコース:780円/1ユーザー
- スタンダードコース:1,500円/1ユーザー
導入後は、無料の使い方セミナーや、専門家による無料相談も可能です。
Senses
Sensesは、14日間の無料トライアル期間があるCRMツールです。
トライアル期間終了後は、データもそのままで有料版へ移行できます。
また、設立5年以内で提携ベンチャーキャピタルから出資を受けているなどの条件を満たせば、スタートアップ支援プランとして製品版を50%OFFの価格で利用できる点もメリットです。
有料プランは以下の3つです。
- Starter:27,500円/5ユーザー
- Growth:110,000円/10ユーザー
- Enterprise:330,000円/20ユーザー
初期費用はかかりませんが、代わりに初期定着支援プランの用意があります。
また、さまざまな外部ツールとの連携ができる点も特徴です。
無料のCRMを導入する際のポイント3点
本章では、無料CRMを導入する際の3つのポイントを解説します。
3つのポイントは以下のとおりです。
- 必要な機能で選ぶ
- 導入方法で選ぶ
- サポート体制で選ぶ
それぞれ解説します。
必要な機能で選ぶ
1つめは、必要な機能を選択することです。
自社サービスに適した機能を選ぶことで、どの無料CRMを選択するのが最適なのか判断できます。
また、ソースコードをカスタマイズすることで自由に機能の追加・削除も可能です。
機能をカスタマイズすることで、使いやすさの向上や動作の軽量化にもつながります。
導入方法で選ぶ
2つめのポイントは、導入方法で選ぶ点です。
クラウド型やオープンソース型など、さまざまな導入方法があります。
無料版のCRMシステムの導入や運用を行うためには、ITの知識があるエンジニアやCRMツールを活用できる人材が必要です。
自社にシステムやツールを活用できる人材がいるかどうかも、あわせて確認しておきましょう。
サポート体制で選ぶ
最後のポイントは、サポート体制で選ぶ方法です。
導入や運用までに不安がある場合には、スタータープランや導入サポートなどがあるCRMツールを選択するのがおすすめです。
そして、システム担当者が理解できる言語でのサポートがあるかどうかもチェックしておきましょう。
サポートプランはあるものの、外国語のみ対応などのケースもあるので注意が必要です。
また、問い合わせ方法やサポートの対応スピードもチェックしておくと、よりよいでしょう。
まとめ:自社にあった無料CRMで業務の効率化を目指そう
無料で利用できるCRMツールは、小~中規模の企業や、個人事業主にはぴったりのサービスです。
しかし、導入や運用までのステップが難しい点や、サポート体制の弱さがデメリットです。
有料版を利用するよりは大幅なコストカットにつながるため自社にあった無料CRMを正しく選択して業務の効率化を目指しましょう。
株式会社soraプロジェクトでは、インサイドセールスやマーケティングなどの営業支援を行っております。
またCRMツールである「iSe(インサイドセールスエンジン)」の提供も行っておりますので、営業に課題を感じている方や業務効率化を図りたいご希望の方は、ぜひsoraプロジェクトにご相談ください。
投稿者プロフィール
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1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様へターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。
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