目次
HubSpotとは、インバウンドマーケティング向けツールの1つ。
世界120ヶ国以上で、12万社以上の顧客が利用しています。
本記事では、HubSpotの基礎知識を解説。
HubSpotを利用するメリットや、HubSpotの基本的な使い方を確認しましょう。
なお、株式会社soraプロジェクトでは「SFAの運用が成功した時にやった4つのこと」をまとめた資料を無料で配布していますので併せてチェックしてみてください。
HubSpotとはインバウンドマーケティング向けプラットフォーム
HubSpotは、アメリカのHubSpot社が提供するクラウド型のソフトウェアです。
マーケティング・営業・カスタマーサービスの支援に必要な機能が備わっており、必要性が高まりを見せているインバウンドマーケティングに大きく貢献します。
HubSpotは、複数のソフトウェアを準備したり連携させたりする手間が不要なことが大きな魅力。
リード獲得・ナーチャリング・カスタマーサポートなど、リードの購買活動に関連する一連の支援を、HubSpotのみで完結できます。
HubSpotのおもな5つのサービス・機能とは?
HubSpotを構成しているのは、おもに以下5つのツールです。
- Marketing Hub
- CMS Hub
- Sales Hub
- Service Hub
- Operations Hub
ツールを連携させることで、データの一元管理が可能となり、よりスムーズな顧客対応ができます。
複数のツールを導入した場合は、顧客管理やデータ分析などが煩雑化しやすくなるため、HubSpotの
導入で業務効率化にも期待できるでしょう。
本章では、HubSpotを構成する5つのツールを解説します。
1.ビジネスプロセスを自動化「Operation CRM」
Operation Hubは、各部署にある顧客データを同期・統合させて、データ整理・集合定義の変更などのプロセスを自動化できます。
各部署の顧客データを手動で管理する場合は、データの整合性が低く、顧客の状態を正しく把握するのが困難なケースもありました。
Operation Hubは、各部署が入力したデータを同期させ、シームレスな情報共有を実現できます。
組織全体のデータを一元管理できるため、データの整合性が向上するほか、業務プロセス自動化による業務効率化に期待できます。
2.コンテンツ運用をサポート「CMS Hub」
CMS Hubは、インバウンドマーケティングの要とも言えるコンテンツ作成の支援を目的としたツールです。
例えば、LP(ランディングページ)には、HTML・CSSなどのコンピュータ言語の知識が必須。
しかし、CMS Hubはドラッグ&ドロップの簡単操作で開発できます。
ローカル環境での開発やWebサイトの最適化機能なども備わっている上に、SEOのアドバイスも受け取れるため、より適切なコンテンツを作成可能です。
Webサイトの安全性は、HubSpotのセキュリティチームが保っているため、管理も容易です。
3.顧客へのサポートを効率化「Servise Hub」
Service Hubは、チャット機能・チケット管理機能などを備えた、カスタマーサービスを支援するツールです。
顧客アンケートをもとにしたフィードバック収集機能もあるため、より満足度の高いカスタマーサポートを実現しています。
Service Hubは、前述したCMS Hubと併用するのも効果的です。
Webサイト上にチャットボットを配置できるため、顧客への一次対応が簡略化され、営業活動の効率化を図れます。
Service Hubは、スピーディな顧客対応や満足度の高いカスタマーサービスの提供を実現できるため、顧客維持率アップや顧客基盤の拡大にもつながるでしょう。
4.営業業務を自動化「Sales Hub」
Sales Hubは、メールの自動送信機能や案件ごとの進捗管理により、営業業務の効率化を実現できるツールです。
見込み顧客とのコミュニケーションツールも備わっており、短期間で多くの契約を獲得するための機能が充実しています。
近年ではサブスクリプション型のサービスが増加したことにより、営業パーソンが抱える顧客数も増加する傾向にある一方で、労働力不足によって営業の人員数が限られているのが現状です。
そのため、担当者が不在の場合は、他の営業パーソンが対応するシーンもよくある光景となりました。
Sales Hubは、顧客の進捗状況を簡単に共有できるため、急な引き継ぎも容易です。
柔軟な顧客対応と業務効率化をSales Hubが実現します。
5.ナーチャリングを支援「Marketing Hub」
Marketing Hubは、WebサイトやSNSの管理・リードトラッキング・マーケティングアナリティクスなどの機能が備わったツールです。
作成したWebサイトやメールなどの効果は、分析と改善を繰り返すことでより質の高いものになります。
しかし、Webサイトのトラフィック分析をはじめとした作業には、一定以上の専門知識がなければ困難です。
Marketing Hubには、ブログ・動画・広告の制作機能のほか、トラフィック分析機能やレポート機能があるため手軽に活用できるでしょう。
さらに、Eメールマーケティング・メールチャット・CTAなどの機能を併用すると、より効果的なマーケティングやアプローチが可能です。
Marketing Hubは、マーケティング関連のツール・データを集約できるのもポイント。
自社の製品・サービスを必要としている顧客に対して、より魅力的な提案が実現するため、新規顧客を獲得するチャンスが増大します。
HubSpotを導入する3つのメリットとは?
HubSpotは、近年の企業が抱える課題の解決を実現できるソフトウェアです。
なぜなら、HubSpotは低コストで導入でき、アプローチの最適化や生産性向上などに期待できるためです。
本章では、HubSpotを導入する3つのメリットを解説します。
メリット1.HubSpotは低コストで導入可能
HubSpotは、ほとんどの機能を無料で利用できるのがメリットのひとつです。
「お試し感覚で導入し、機能に不足を感じたときに有償版に切り替える」といった方法も可能でしょう。
HubSpotは、前述した5つのツールごとに有償版に切り替えできるのも魅力です。
社内のニーズに合わせて、Marketing Hubのみ・CMS Hubのみ、といったように有償版に変更できます。
なお、HubSpotの有償版の価格や機能は、HubSpot公式サイトに詳細が掲載されています。
HubSpotは、業務や業績の拡大に沿って、低コストで導入できます。
メリット2.アプローチをHubSpotで最適化
HubSpotは、顧客の状況を可視化できるため、アプローチの内容やタイミングの最適化を図れます。
マーケティング・営業・カスタマーサービスなど、部署を超えた連携を実現させ、それぞれが必要なタイミングでアプローチすることも可能。
HubSpotで顧客データを一元的に管理して、進捗状況がリアルタイムで更新されるため、営業パーソンとカスタマーサービス部門の連携が必要な場合も迅速に対応できます。
HubSpotで構築したサイトから問い合わせのあった顧客に対しても、資料・ホワイトペーパーなどの配布がスムーズになる効果も見込めるでしょう。
メリット3.HubSpotで業務効率化・生産性向上
顧客データの管理を、各部門ごとに任せていては、データの整合性を高めるのが困難な場面もあります。
HubSpotは、データの統合や整理を自動化できるため、大幅な業務効率化を見込めます。
また、HubSpotはすき間時間の有効活用ができるのもポイントです。
例えば、新規顧客の名刺データを取り込む作業は、電車に乗っている時間で完了します。
電車に乗っている間に、顧客の名刺をスキャンしてHubSpotに反映させることで、顧客データの入力が終了すると帰社してからの作業が減少します。
名刺は一例でしかないものの、HubSpotはID・パスワード・インターネット環境があれば使用できるため、すき間時間の有効活用や柔軟な働き方の実現に有効です。
HubSpotは、経営・現場の双方にメリットのあるソフトウェアです。
HubSpotの無料プランを使う4つの手順とは?
HubSpotは、無料で利用できる機能が多いため、導入当初から有償版を使う企業は少ないでしょう。
本章では、無料版HubSpotの基本的な使い方を解説します。
HubSpotの特徴である「操作性の高さ」を確認しながら、設定してみてください。
手順1.HubSpotのアカウントを作成
HubSpotのアカウントを作成する手順は以下の通りです。
- 公式サイトのトップページからアカウントを登録
- 「無料で試す」をクリックして姓・名・メールアドレスを登録
- 設定したメールアドレスに届いたHubSpotからのメールを確認
- HubSpotから届いたメールの「Eメールアドレスを確認」から、パスワード・業種・会社の詳細情報を入力
会社の詳細は、会社名やドメインが必要です。
事前に準備しておけば、スムーズに情報入力が進みます。
手順2.初期設定をHubSpotに反映
初期設定では、顧客情報やユーザーの登録ができます。
下記の手順を参考にしながら設定を進めてください。
- ユーザーガイドに沿って設定を進める
- 顧客情報ファイル(CSV・Excel)をアップロード
なお、右上の設定から「ユーザーとチーム」を選択するとユーザーを追加できます。
必要に応じて追加してください。
手順3.HubSpotでプロパティーを作成
プロパティとは、会社名・顧客ステータスなどの情報を管理する機能です。
プロパティは設定しなくても良いですが、自社の状況に合わせておくことで使いやすさが向上します。
HubSpotウィンドウの右上にある「プロパティを作成」から、ガイダンスに従って作成しましょう。
作成したカスタムプロパティは、権限があれば変更もできるため、必要に応じて再設定してください。
手順4.顧客の状況をHubSpotに記録
顧客の状況は「コンタクトとのアクティビティの記録」から設定できます。
コンタクトした相手とのアクティビティ記録は、情報を共有する上で重要性が高く、使用頻度が高い機能です。
コンタクトとのアクティビティの記録は、以下の手順を参考に操作してみましょう。
- メニューの「コンタクト」をクリック
- 画面右上の「コンタクトを作成」をクリック
- コンタクト相手の名前・役職名などの情報を入力
- 「コンタクト作成」をクリック
コンタクト相手の状況を、随時更新しておくことで、リアルタイムでの情報共有が可能です。
顧客情報の整合性が高まるため、管理業務の効率化も図れます。
HubSpotの導入を検討されている方へ
本記事では、HubSpotのツールや導入するメリット、操作方法などを解説しました。
HubSpotはインサイドセールスの構築にも有効なツールである反面、導入後にスムーズに活用できずに悩む企業もいるのではないでしょうか。
当メディアを運営する株式会社soraプロジェクトでは、HubSpotを活用したインサイドセールス代行を提供しております。
企業の状況に応じた柔軟な対応で、より多くの新規顧客獲得を実現致しますので、お悩みの際はお気軽にご連絡ください。
投稿者プロフィール
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1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様に
ターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。
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