目次
クライアントに求められる成果を出すためには、Webマーケティングから成功の流れを導き出す必要があります。
しかしWebマーケティングにはさまざまな手法があるため、最適な方法を選ばなければ成果を出すことは難しいものです。
そのためWebマーケティングを担当している方は「どんな手法を選べばいいのかわからない」という悩みもあるのではないでしょうか。
当記事では、Webマーケティングの詳細や集客手法、選び方について詳しく解説します。
成果を最大化させるためのITツールも紹介するので、ぜひ参考にご覧ください。
なお、株式会社soraプロジェクトでは「料金もわかる!マーケティング支援サービス資料」を無料で配布しています。
Webマーケティングとは
Webマーケティングとは、WebサイトやWebサービスを用いてターゲットを商品・サービスなどの購入へ促す活動です。
マーケティングはターゲットに情報を届けて購買につなげるのに対し、WebマーケティングはWeb媒体をベースにおこなっていきます。
従来ではBtoC向けの施策が一般的でしたが、近年ではBtoB向けのWebマーケティングも取り入れられています。
情報化社会の現代では誰でもインターネットから情報を調べられるため、見込み顧客を獲得するためにWebマーケティングに力を入れる企業も増えているのです。
Webマーケティングの歴史
Webマーケティングには、以下のような歴史があります。
- インターネット黎明期(1994~1999年)
- ロボット型検索エンジン台頭期(2000~2002年)
- ブログ・SNS隆盛期(2003~2009年)
- スマホ台頭期(2010年~現在)
それでは詳しく解説します。
インターネット黎明期(1994~1999年)
1,990年代に国内でインターネットを通じたサービスが広がり、Yahoo!JapanやInfoseekやgooなどのサービスがはじまりました。
当時は検索エンジンのクオリティが低く、五十音順でWebサイトがカテゴリ分けされていました。
そのため従来のSEO対策として、「@」の記号をサイト名の頭につける施策が取り入れられていたような時代です。
ロボット型検索エンジン台頭期(2000~2002年)
2000年代に入り、Googleが日本語での検索サービスを開始しました。
Googleはロボット型の検索エンジン「クローラー」を取り入れたことから、Webサイトの情報を自動読み込みできるようになりました。
結果として本格的なSEOがはじまりましたが、Googleのアルゴリズム精度は高くなかったのです。
ユーザー重視ではなく、外部リンクの多さやメタタグを認識することでWebサイトを上位表示する施策が広がっていました。
ブログ・SNS隆盛期(2003~2009年)
2,003年に入ると、個人でもブログやWebサイトを簡単に解説できるようになりました。
誰でも趣味や興味のある情報を発信することでアクセスを集めるようになり、参入のハードルは低いものでした。
そしてFacebookやTwitterなどのSNSが生まれ、インターネットに多くのユーザーが増えていったのです。
同時期にWebマーケティング業界では「バズマーケティング」や「バイラルマーケティング」などの概念が生まれました。
拡散性を狙った「バイラルマーケティング」を狙った企業が増え、多くのユーザー獲得を狙う施策が取り入れられました。
スマホ台頭期(2010年~現在)
2010年に入りアメリカのHubspot社がインバウンドマーケティング、Content Marketing Institute社がコンテンツマーケティングを提唱しました。
日本でも新たなマーケティング手法が広がり、Webサイトやブログを使ったオウンドメディアが流行しました。
しかし更新頻度や成果へのスピード感の遅さが課題となっていることも少なくありません。
またWebマーケティングの分析や解析をおこなえるITツールが幅広く開発され、課題解決をおこなえる環境も定着しつつあります。
デジタルマーケティングとの違い
Webマーケティングと類似する用語として「デジタルマーケティング」があります。
デジタルマーケティングとは、インターネットやデバイスを利用してターゲットを購入へと導く手法です。
WebサイトやWebサービスを用いて購入へ促すWebマーケティングは、デジタルマーケティングに内包される1つの手法です。
そのためデジタルマーケティングは、ITに関するマーケティング手法の全般的な手法であると理解しておきましょう。
Webマーケティングの重要性
インターネットが普及したことから、消費者が情報収集や比較、購入まで簡単にできるようになりました。
とくにECサイトでは購買活動が全てWeb上で完結し、パソコンだけでなくスマートフォンからも手軽に購入できるようになっています。
そのためWebサイト経由でユーザーがどのような動きをしているのかを分析し、購買行動に移すための施策を考えるためにもWebマーケティングが重要となります。
またWebマーケティングならWebサイトも表示回数やクリック数、CVRなどをチェックできるので、施策に必要な数値を把握可能です。
消費者だけでなくマーケティング側の視点からも必要な分析が多いため、Webマーケティングはとくに重要性が高くなっています。
Webマーケティングの集客手法
Webマーケティングにはさまざまな集客手法があり、取り扱う媒体によって最適な手法を利用します。
こちらでは、Webマーケティングの代表的な集客手法について詳しく説明していきます。
SEO対策
SEO対策とは、検索エンジンにWebサイトのトップページや掲載コンテンツを上位表示させるための施策です。
コンテンツを上位表示させることによって、多くのユーザーの目に留まりアクセス数はアップします。
上位表示されたコンテンツが多いほどアクセスは安定するので、Webサイトに一定数のユーザーを確保できます。
しかしWebマーケティングではアクセス数を増やすのではなく、商品やサービスへユーザーを商談へと進めることが目的です。
また効果を実感するまで時間がかかるので、そちらを理解したうえでSEO対策をおこなうことが重要です。
SNS対策
SNS対策とは、FacebookやTwitter、InstagramなどのSNS媒体から拡散を狙う施策です。
最近ではSNSから情報収集をするユーザーが増えているため、自社の強みを発信して認知度を高める企業も増えてきました。
SNSには、それぞれ以下のようなWebマーケティングの強みがあります。
- Facebook:ビジネス利用者が多く、BtoB領域での販促に優れている
- Twitter:トレンドや速報を活かした拡散から、多くのユーザー獲得を狙いやすい
- Instagram:若い年齢層の利用者が多く、写真をメインとした投稿のエンゲージメントが高い
SNSの共通点は、ユーザーによる拡散性にあります。
情報が広まることで多くのユーザーから認知してもらえるので、商品やサービスを知ってもらう機会を獲得できます。
Web広告
Webマーケティングの手法として、広告を利用する方法があります。
広告にはさまざまな種類があり、出稿したい媒体によって最適なものを選べます。
Web広告の種類は以下の通りです。
- バナー広告
- リスティング広告
- アフィリエイト広告
- アドネットワーク広告
- リターゲティング広告
- SNS広告
各広告の特徴について説明するので、ぜひ参考にご覧ください。
バナー広告
バナー広告は、Webサイト上に画像や動画、GIFアニメーションを用いて掲載する広告です。
クリックすることで商品・サービスを紹介するサイトへ誘導できるので、購入やお問合せにつなげられます。
ユーザーに認知してもらうこともできるため、自然と内容が理解されます。
視覚効果を期待できるため、クリエイティブで興味や関心が湧くバナー広告を掲載することが大切です。
リスティング広告
リスティング広告は、検索エンジンでユーザーが検索したキーワードに合わせて表示される広告です。
検索結果に表示されることから「検索連動型広告」とも呼ばれます。
ユーザーが能動的に検索した内容に合わせて表示できるので、関連性の高い商品やサービスを紹介できます。
低予算からでも広告出稿ができるため、なるべく費用をかけずに広告運用したい企業にも最適です。
広告費用と成果をデータとしてチェックできるので、調整しながら改善を繰り返せます。
ターゲットを絞って最適な商材をアピールしたいときにおすすめです。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、Webサイトやブログなどに広告リンクを掲載し、ユーザーがクリックすることで報酬が発生する広告です。
広告主はコンバージョンにつながれば広告料を支払う仕組みとなっているので、効果に見合った成果を出せます。
また配信者が広告を配信してくれるので、広告主型の負担を大幅に減らせます。
「成果報酬型広告」とも呼ばれており、ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)を通して広告展開が可能です。
ASPを利用するには月額固定費がかかりますが、コンバージョンまでの広告費がかからないメリットがあります。
Webサイトやブログをはじめ、SNSにも利用できる広告となっています。
アドネットワーク広告
アドネットワーク広告とは、Webサイトやブログなどの広告媒体を集めた広告配信ネットワークを作り、媒体に広告をまとめて配信する広告手法です。
複数の広告媒体を1つの媒体として広告出稿できるので、広告効果データをまとめて受け取れます。
また1つのアドネットワーク会社に掲載処理をまかせられるので、業務効率化にもつながります。
複数の広告媒体を取り扱うときは管理がバラバラになるため、アドネットワーク広告の活用がおすすめです。
リターゲティング広告
リターゲティング広告とは、過去にWebサイトを訪問したユーザーに配信する広告です。
ユーザーに同じ商品やサービスを紹介することで、認知度と訴求力を高めることができます。
リターゲティング広告はWebサイトにJavaScriptタグやイメージタグを設置することで、ユーザーが使用しているブラウザに書き込んだcookieから配信する仕組みです。
一度はコンバージョンにつながらなかったユーザーを追いかけられるので、自然と興味や関心を抱いてもらえます。
しかしユーザーからしつこいと思われてしまうこともあるため、効果を実感できないときは改善が必要です。
SNS広告
SNS広告は、Twitter、Facebook、Instagramなどに出稿する広告です。
SNSのタイムラインやストーリーズなどに広告を表示でき、最近では動画を活用した訴求も増えています。
SNSの利用にはユーザーのプロフィール登録が必要なので、情報から最適なターゲティングをして拡散性を狙えます。
ほかの広告よりも費用が安価なので、予算に限界がある企業にも最適です。
若い年齢層を中心とした商品やサービスを訴求したいときにおすすめです。
Webマーケティングの回遊手法
Webマーケティングの回遊手法には、以下の2種類があります。
- LPO(Landing Page Optimization)
- EFO(Entry Form Optimization)
それぞれどのような施策ができるのかについて詳しく解説します。
LPO
LPO(Landing Page Optimization)とは、ランディングページ最適化と呼ばれる回遊手法です。
ユーザーをWeb広告や検索エンジンから流入させ、ランディングページでコンバージョンへと進ませるための施策をおこないます。
コンバージョンには商品・サービスの見積もり請求や購入などが対象となります。
ユーザーがコンバージョンするための情報をまとめ、どうすれば離脱を防ぐことができるのかを考えることが重要です。
離脱率を下げるにはキーワード選定の見直しや複数のランディングページの用意などが必要となります。
EFO
EFO(Entry Form Optimization)とは、会員登録フォームや資料請求フォームなどの入力項目を完了させるための回遊手法です。
ユーザーのなかには入力項目にストレスを感じて離脱することもあるので、快適に入力できる環境を用意することが必要です。
EFOの回遊手法には、入力項目を減らしたり入力漏れを指摘したりなどの方法があります。
フォームを改善することでコンバージョン率も大きく向上させられます。
どれだけユーザーの手間を省くことができるのかがEFOをおこなうポイントです。
失敗しないWebマーケティング手法の選び方
Webマーケティング手法を選ぶときは、以下のようなポイントをおさえておきましょう。
- 商材と相性の良い手法をリストアップする
- KGIに最適な手法を選ぶ
それでは順番に説明します。
商材と相性の良い手法をリストアップする
Webマーケティング手法を選ぶときは、取り扱う商材と相性の良い手法をリストアップすることが大切です。
商材は大きく分けて「課題解決型」と「興味喚起型」の2種類があります。
課題解決型は明確な課題を解決するものを指し、化粧品や金融などが具体例にあげられます。
興味喚起型は興味を満たすものを指すので、雑貨や洋服などが対象です。
このように商材によって分類できるジャンルは異なるため、Webマーケティング手法と相性の良いものだけを残します。
Webマーケティング手法によって施策内容は異なるので、手法選びは慎重におこないましょう。
KGIに最適な手法を選ぶ
KGI(Key Goal Indicator)とは、企業の経営戦略やビジネス戦略を達成するために必要な指標です。
「経営目標達成指標」ともいわれており、売上高や利益率、成約件数などを定めます。
新規獲得やリピート獲得によって選ぶべきマーケティング手法は大きく異なります。
それぞれの種類に最適な手法を分類したので、ぜひ参考にご覧ください。
新規獲得 | リピート獲得 |
---|---|
・SEO対策 ・Web広告 ・SNS運用 | ・ウェビナー ・コンテンツ制作 ・メルマガ |
Webマーケティングの成果を最大化させるツール2選
Webマーケティングは分析や解析をおこなうため、ITツールの導入が必要不可欠です。
ITツールを導入することでWebマーケティングの成果を最大化させることができます。
こちらでは、WebマーケティングにおすすめITツールを2つ紹介します。
ツールの詳細や特徴について説明するので、ぜひ導入を検討してください。
1.Googleアナリティクス
Googleアナリティクスは、Googleが無料提供するアクセス解析ツールです。
登録したWebサイトのアクセス状況をさまざまな視点から分析できるため、最適な施策を見出すことができます。
またWebサイトに訪問したユーザーの属性や訪問したページ、コンバージョン率、広告効果まで網羅的に把握可能です。
多くの企業が導入している定番ツールとなっており、多機能かつ無料で利用できる点が特徴です。
2.BowNow
BowNowは、無料で使えるマーケティングオートメーションツールです。
テンプレート設定を利用することでユーザーを自動的に分類できます。
顧客の育成活動に必要な機能が備わっており、成果につなげやすい点が特徴です。
また複雑な設定を必要とせず、マーケティング部門だけでなく営業部門でも利用できます。
商談創出を効率化したい企業にはおすすめのツールです。
Webマーケティングのさまざまな手法を活用しましょう
今回は、Webマーケティングの詳細や集客手法、選び方について詳しく解説しました。
Webマーケティングを実施することで、ターゲットとなる顧客を商品・サービスの購入や問い合わせにつなげられます。
またWebサイトに訪問したユーザー情報を把握することで、最適な施策を実施可能です。
ぜひ当記事で紹介したWebマーケティング手法をもとに分析や解析をはじめてみましょう。
Soraプロジェクトでは、ブランディングやニーズの明確化、リード獲得などをサポートしています。
もし自社でWebマーケティングを考えているけど人員を確保できないときは、ぜひ一度ご相談ください。
投稿者プロフィール
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1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様へターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。
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