ハイブリッド営業の基礎知識を解説!メリットや有効な組み合わせも

この記事を読むのに要する時間:約 2

ハイブリッド営業は、人材不足・業務効率化・生産性向上などを実現する手段として有効です。
なぜならハイブリッド営業は、柔軟性の高さが特徴のマンパワーと、ITツールの効率性の高さの両方を活用できるため。

しかし「ハイブリッド営業とは?」と問われると、具体的な答えに詰まるケースもあるのではないでしょうか?
本記事では、ハイブリッド営業の基礎知識を解説します。

ハイブリッド営業に有効なITツールと業務の組み合わせも、あわせてご覧ください。

なお、株式会社soraプロジェクトでは営業代行の基礎をまとめた資料「マーケ・営業・IS担当者必見!はじめての営業代行」を無料で配布しています。

【基礎知識】ハイブリッド営業とは?

ハイブリッド営業とは、従来のフィールドセールスに、ITツールをはじめとしたデジタル技術を加えた営業スタイルです。
使用するデジタルツールは、MA・CRM・SFAなどが代表的。

例えば、飛び込み営業で獲得した顧客の情報をITツールで管理して、アクションのタイミング最適化・業務効率化を図る手法はハイブリッド営業のひとつです。
ハイブリッド営業によって、自動化できる業務が増えて営業パーソンが抱える業務の効率化とともに、より確度の高い商談へとつながるアクションが可能になります。

ハイブリッド営業は、インサイドセールスにもつなげやすいのが特徴です。
ハイブリッド営業は電話・メール・オンラインミーティングなどを活用するため、インサイドセールスとの共通点が多数あります。

ニーズの多様化・人材不足など、多くの課題を抱える現代では、ハイブリッド営業の必要性が高まっています。

1.対面営業は関係構築が容易なことがメリット

対面営業は、声や表情に加えて、その場の雰囲気を直接肌で感じ取れるのが特徴です。
そのため、顧客の感情や距離感を掴みやすく、関係構築が容易であることがメリット。

対面営業は顧客に対して、製品やサービスを試してもらいやすいのもポイントです。
顧客は、製品やサービスの実際の使用感を掴みやすく、商談時の説得力が増します。

一方で対面営業には、移動に時間やコストがかかるといったデメリットも存在します。

例えば飛び込み営業は、顧客獲得率が高いとは言えないのが現状です。
コスト・タイムパフォーマンスを考慮すると、全体的に効率性が高いのはオンライン営業でしょう。

2.オンライン営業は効率の高さがメリット

オンライン営業は、移動に手間とコストがかからず、対面営業よりも高い効率性を誇るのがメリットです。

対面営業の場合は、件数をこなそうにも物理的な限界があります。
オンライン営業は、移動が必要ないため限界となる境界点が高く、対面営業の倍近い件数をこなせるケースも。

単純に考えても、商談の数が増えるほど契約数の上昇が見込めるため、オンライン営業への切り替えで生産性の大幅な向上に期待できます。
オンライン営業は、通信が可能であれば海外への営業も可能であるため、セールスの幅を広げて機会損失の抑止にも効果的でしょう。

ただしオンライン営業は、顧客との距離感を掴みにくい点や、対面営業を望む声が一定数あることも事実です。
上記の点を考慮すると、対面営業のほうが効果的なシーンがあると言えます。

3.ハイブリッド営業は対面・オンラインのメリットを両立可能

前述した通り、対面営業とオンライン営業には一長一短があります。
しかし、対面営業とオンライン営業を併用することで、それぞれのメリットを両立できます。

例えば、リード獲得は対面営業を実施して、ナーチャリングにはITツールの顧客分析を活用すると効果的です。
リード獲得は関係性を構築しやすい対面営業のメリットが活きて、ナーチャリングはITツールの正確な分析で効果的かつ高効率なアクションが活きるでしょう。

ハイブリッド営業は、営業パーソンが抱える課題を解決するとともに、営業手法のメリットを最大化できる一石二鳥の営業スタイルと言えます。

ハイブリッド営業を採用する3つのメリットとは?

ハイブリッド営業は、営業活動の様々な場面でメリットがあります。
それでは、具体的にはどのような場面で、どのようなメリットがあるのでしょうか。

本章では、ハイブリッド営業の具体的なメリットを解説します。

メリット1.ハイブリッド営業でリード獲得・ナーチャリングを効率化

MAツールを活用すると、リード獲得とナーチャリングを効率化できます。
MAツールとは、顧客データを統合して、マーケティング関連の業務を自動化・効率化するツールのこと。

顧客の属性・ニーズなどのデータを分析でき、顧客ごとにパーソナライズしたアプローチが可能になります。
結果的にリード獲得の効率性向上や、より効果的なナーチャリング施策の検討・実施が可能となるため、営業活動の生産性向上に期待できるでしょう。

ハイブリッド営業は、対面営業の地盤を固めて、より確度の高い商談へとつなげたいときに効果的です。

メリット2.営業マネジメントをハイブリッド営業で見える化

従来の営業活動は属人化が進み、適正な評価やアドバイスが困難なことが課題でした。
しかし、SFAを導入した場合は営業活動の状況が可視化できるため、的確なマネジメントが実現します。

SFAとは、営業で発生するデータを一元的に管理して、営業プロセスの見える化を通じて営業活動を支援するツール。
顧客管理・案件管理・行動管理・予実管理などの機能が備わっており、営業パーソンや案件ごとの状況把握が容易になります。

またSFAは、営業チーム全体の能力を底上げできる点も魅力です。
営業活動ごとの状況は、データとしてSFAに蓄積されるため、案件ごとの課題分析や改善策の提案が可能に。

契約に結び付いた成功パターンをもとにしたアクションの最適化にも活用できます。

メリット3.ハイブリッド営業で顧客ニーズに応える

社会の情勢が目まぐるしく変化を遂げる中で、顧客の営業スタイルに関するニーズも変化を続けています。
総合的な営業活動の支援を目的とした統合型CRM「HubSpot」の調査では、以下のような変化があったことがわかっています。

2019年と比較して、2020年では対面営業にとオンライン営業に対するニーズが同等程度になっているのがわかります。
つまり、買い手側は「対面・オンライン営業のどちらにも対応してほしい」と感じているということ。

ハイブリッド営業は、顧客のニーズを柔軟に対応するために必要な営業スタイルと言えるでしょう。

ハイブリッド営業に有効な5つのデジタル活用法とは?

ハイブリッド営業には様々なメリットがある一方で「営業工程とITツールの具体的な組み合わせがわからない」と感じる人もいるでしょう。
本章では、対面営業とITツールの具体的な組み合わせを解説します。

ハイブリッド営業の体制構築にお役立てください。

組み合わせ1.ハイブリッド営業の基本形「フィールドセールス+オンライン営業」

顧客とアポイントを取り付けて、対面で商談する手法に加えて、状況に応じてオンライン商談を実施する方法は、ハイブリッド営業の基本ともいえる形式です。
対面営業は、商品やサービスの紹介や契約前などとピンポイントで実施して、補足情報やお知らせ程度の内容はオンラインで実施することで営業活動を効率化できます。

組み合わせ2.効果的にアプローチ「インサイドセールス+MA」

メール・電話・オンライン商談などを中心としたインサイドセールスと、MAを活用して最適化したアプローチの組み合わせでは、より確度の高い商談に期待できます。
MAはナーチャリングにも効果が期待できる点を考慮すると、リード獲得からナーチャリングまでを総合的にカバーできるでしょう。

MAは、担当の営業パーソンが不在のときにも活用できますです。
案件の進捗がMAに記憶されるため、担当の営業パーソン以外でも対応が可能となります。

組み合わせ3.業務効率化&生産性向上「管理業務+SFA」

営業活動は、分析したデータや売上予測などの情報共有がカギである一方で、情報を共有するためだけのミーティング実施が非効率的になりがちな点が課題です。
それでは、SFAでリアルタイムの情報を共有できていた場合はどうでしょうか。

情報共有がスムーズになるだけでなく、ミーティング開催数が必要最小限となり、営業パーソンは基幹業務に集中できます。
結果的に業務が効率化されるため、生産性向上を期待できます。

組み合わせ4.顧客とのコミュニケーションを活性化「フィールドセールス+SNS」

SNSは双方向的なコミュニケーションが可能なため、顧客とのコミュニケーションを活性化したいときに効果的です。

例えばSNSに、ビジネス外のフランクな情報を発信した場合は、新規のファン獲得からリードへと成長する可能性が見込めます。
営業パーソンと顧客が、双方向的なコミュニケーションを繰り返すことで、信頼関係の強化にもつながるでしょう。

組み合わせ5.ハイブリッド開催で集客「セミナー+ウェビナー」

製品やサービスの実体験が可能なセミナーと、通信環境さえあれば参加できるウェビナーは、ハイブリッド開催することで機会損失の抑止へとつながります。

応用として、SNSでセミナー・ウェビナーの情報を発信する方法が有効です。
SNSで発信する情報に、申し込みページのURLを記載しておけば、顧客に営業メールや営業電話を実施するよりも効率的。

SNSは手軽にリアクションできるのが特徴なため、簡単な質問を営業パーソンが応答することで、信頼関係のさらなる強化にも期待できます。

ハイブリッド営業に興味のある方へ

本記事では、ハイブリッド営業の基礎知識・メリットなどを解説しました。
ハイブリッド営業は、業務の省力化・効率化が可能となり、生産性の向上を見込める営業スタイルです。

しかし、ハイブリッド営業の先にある生産性向上までを考慮すると困難に感じる企業が多いのではないでしょうか。
当メディアを運営する株式会社soraプロジェクトでは、豊富なノウハウを活かした営業代行を展開しております。

ハイブリッド営業やインサイドセールスなども提案できるため、営業の効率化・生産性向上を図りたい方は、お気軽にお問い合わせください。

投稿者プロフィール

樋口 裕貴
樋口 裕貴
1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様に
ターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。