目次

「HubSpotとSalesforceの詳細を理解したい」
「HubSpotとSalesforceの違いを知りたい」
当記事はこのような悩みを持つ方に向けて書いています。
営業活動を管理する際、業務効率を向上するために営業支援ツール(SFA)の導入を検討することがあるのではないでしょうか。
そこで代表的な営業支援ツールとして、HubSpotとSalesforceの2つがあります。
しかし機能や料金、操作性などの違いがわからず、どちらを導入すればいいのかわからないという悩みもあるでしょう。
そこで今回は、HubSpotとSalesforceの概要から具体的な違いについて比較します。
ぜひ参考にしながら、自社に最適なツールの導入をはじめてください。
なお、株式会社soraプロジェクトでは「SFAの運用が成功した時にやった4つのこと」をまとめた資料を無料で配布していますので併せてチェックしてみてください。
HubSpotとSalesforceの概要

HubSpotとSalesforceは、どちらも代表的なCRMプラットフォームです。
類似したツールではありますが、用途や目的によって最適な使い方ができます。
こちらでは、HubSpotとSalesforceの概要について説明します。
HubSpotとは
HubSpotは、営業やマーケティング、コンテンツマネジメント、カスタマーサービスなどを支援するための統合型CRM(顧客関係管理)ツールです。
1つのコードベースで自社開発されており、操作性が一貫していて使いやすい点が特徴です。
各機能ごとにサービスが分かれており、CRMだけではなく、MAやCMSといったマーケティングや営業活動に必要な機能を、必要な分だけ契約して活用することができます。
今回紹介するHubSpot Sales Hubは、進捗管理や顧客との信頼関係強化に役立つ営業支援ツール(SFA)です。
営業活動に役立つ機能が豊富に搭載されており、パイプライン管理(取引管理)をはじめに、手軽なミーティング設定機能や営業オペレーションの見える化など顧客とより強固な信頼関係を築くための機能を取り揃えています。
無料版やデモも展開されているため、実際に使用感を試してから導入できます。
導入へのハードルも低いため、すぐにでもビジネスの課題を解決することが可能です。
Salesforceとは
Salesforceは、アメリカのセールスフォースドットコムが開発したCRM(顧客関係管理)ツールです。
CRM機能を中心に、さまざまなプロダクトを組み合わせたプラットフォームとなっています。
HubSpotと同じく多機能を展開しており、自社に合わせたサービスを利用できます。
しかし使用する製品によっては操作性や連携可能なツールが異なるので、短期間のうちに覚えなければいけないことが多いです。
そしてSalesforce Sales Cloudは、レポートや取引管理などの機能を備えた営業支援ツール(SFA)です。
見込み顧客の管理や営業プロセスの自動化などができるため、営業効率を向上させられます。
HubSpotとSalesforceの違い【比較】

HubSpotとSalesforceには、以下のような違いがあります。
- 機能と操作性
- 料金
- 導入とサポート
それぞれの違いを比較して紹介するので、ぜひ導入を判断するためにもご覧ください。
機能
HubSpotは、管理者やマネージャーの使いやすさを重視した機能が搭載されたツールとなっています。
そのため企業の定着率が高く、誰でも簡単に利用できる点が特徴です。
設定や管理も手軽にできるので、専門家のアドバイスを受けずに利用可能です。
一方Salesforceはカスタマイズ性に優れており、自社に合った複雑な設定ができます。
無限にカスタマイズできる点が魅力ですが、カスタマイズに時間がかかり導入までのハードルが高い点がデメリットです。
そのためSalesforceを導入する場合、経験豊富な管理者を配置する必要があります。
HubSpotとSalesforceの主な機能は以下の通りです。
【HubSpotの機能】
- Marketing Hub
- Sales Hub
- Service Hub
- CMS Hub
- Operations Hub
【Salesforceの機能】
- Sales Cloud
- Salesforce Platform
- Einstein Analytics
- Salesforce Marketing Cloud
- Pardot
- Service Cloud
- Experience Cloud
- Chatter
全体的な定着率を考えるならHubSpot、自社仕様にカスタマイズしたいならSalesforceがおすすめです。
料金
HubSpotとSalesforceはどちらも料金プランが用意されており、担当者数やユーザー数によって料金が変わります。
そのため会社の規模によって選ぶべきプランは異なり、サービスも変更される仕組みとなっています。
また担当者や特定ユーザーのみ追加料金が発生することもあるので、最適な料金プランを選ばなくてはいけません。
HubSpotとSalesforceの料金プランについては、以下の表を参考にご覧ください。
【HubSpot】
プラン | 価格 | ユーザー数 | 有料ユーザーの追加料金 |
---|---|---|---|
Free | 無料 | ー | ー |
Starter | 5,400円~ | 2人 | 追加ユーザーあたり¥2,700/月 |
Professional | 54,000円~ | 5人 | 追加ユーザーあたり¥10,800/月 |
Enterpris | 144,000円~ | 10人 | 追加ユーザーあたり¥14,400/月 |
【Salesforce】
プラン | 料金 |
---|---|
Essentials | 3,000円(利用人数が10名限定) |
Professional | 9,000円 |
Enterprise | 18,000円 |
Unlimited | 36,000円 |
導入とサポート
すぐにツールを使うなら、導入支援やサポート体制しているものを選ぶ必要があります。
企業に営業支援ツールの経験者がいなければ使い方がわからないので、定着率が低下する原因となります。
HubSpotはカスタマーサポートチームやカスタマーサクセスチームを提供しているので、電話やメールによるサポート受けることが可能です。
またHubSpotアカデミーからオンライン学習を無料で利用できるため、ツールの設定や使い方を理解できます。
費用は一切かからないので、無駄な経費が発生する心配もありません。
一方Salesforceは24時間365日体制のサポートを受けられますが、契約価格20%の追加料金が必要です。
そして追加機能へのアクセスを必要とする場合、契約価格30%の追加料金がかかります。
費用面ではSalesforceのほうが高額となりますが、オンラインコミュニティが多数ある点が特徴です。
それぞれメリット・デメリットのバランスを考え、自社に最適なツールを選びましょう。
HubSpotとSalesforceは連携が可能

HubSpotとSalesforceの両方を利用するなら、連携をすることも可能です。
HubSpotならProfessionalもしくはEnterprise、SalesforceならProfessional、Enterprise、Unlimitedのプランで連携できます。
2つのツールを同期するとページの閲覧やクリックデータ、メールの開封などの活動履歴を連携できます。
双方でデータ連携ができるので、より営業効率を向上させられるようになるのです。
HubSpotとSalesforceを連携するメリット
HubSpotとSalesforceを連携すると、双方の強みを最大限活かせるようになります。
例えば、マーケティング部門が獲得した顧客情報をSalesforceに送ると、営業チーム全体へ顧客に対する最適な営業方法を共有できます。
またメール送信や開封履歴などをSalesforceに経由させることもできるため、イベント案内としても活用可能です。
このようにマーケティングと営業の連携をはじめ、企業全体で必要な情報やアクションを共有しながら進められるようになります。
HubSpot株式会社のサポートページでは、HubSpotとSalesforceの連携方法が記載されています。
数分あれば連携の設定ができるので、ITの知識がない方でも簡単にはじめることが可能です。
移行するときはサポート対応が充実している
「Salesforceを使っているけれど、多機能を使いこなせないのでシンプルなHubSpotに移行したい」と考えたことはありませんか?
SalesforceからHubSpotへ移行する場合、専門の移行チームからのサポートが可能です。
移行に関する問題についても解決してくれるので、安心して任せられます。
例えば移行中に作業が中断してしまわないよう、データを最適化しながら移行作業をおこなえます。
また企業の将来性を考え、拡張性を考えた構築サポートも対応可能です。
そのためSalesforceからHubSpotへの移行を考えているなら、サポート対応を利用することをおすすめします。
資料「SFA運用が成功した時にやった4つのこと」を無料ダウンロードHubSpotがおすすめな企業

HubSpotがおすすめな企業として、以下のような特徴があります。
- 初めてCRMツールを導入する
- コストを削減したい
- SEOに注力している
それでは順番に説明します。
初めてCRMツールを導入する
初めてCRMツールを導入する企業にはHubSpotがおすすめです。
HubSpotは初心者でも使いやすい設計がされているので、IT知識がなくても簡単に使いこなせます。
また営業やマーケティングに活用できる機能が豊富にあるため、作業効率を向上させることが可能です。
例えば、セールス機能の中にある「セールスパイプライン」という機能を使い、設計や運用を行うとSFAの効果的な活用につながります。
HubSpotのCRMはSFAのデータを利用することで効果を発揮するため、CRMとSFAの両方を強化できることが強みです。
営業支援をするための機能が揃っているので、SFAツールの導入も検討している企業には良いメリットが豊富です。
コストを削減したい
HubSpotでは無料でも豊富な機能を使えるので、大幅にコストを削減できます。
必要な機能に応じてプランを変更できるため、無駄なコストが発生する心配もありません。
また提供したいサービスに合わせてツールの組み合わせもおこなえます。
無駄な機能をなくしてコスト削減できるため、経費削減にもつながり自社の利益率を向上できます。
SEOに注力している
GoogleやYahoo!といった検索エンジンにおいて、上位表示をしたい企業にもHubSpotは最適です。
HubSpotにはWebサイトや記事コンテンツを制作できる機能があるため、自社サイトやサービスを顧客へ情報発信できます。
またサイトのアクセスを分析するアナリティクス機能もあるので、中長期的な施策も考えられます。
そのためHubSpotは、自社で検索エンジン最適化を実施したい場合にもおすすめです。
Salesforceがおすすめな企業

Salesforceがおすすめな企業には、以下のような特徴があります。
- 社内ルールが細かく設定されている
- 顧客•売上データを管理している
- 専門の運用担当者を配置できる
それでは解説します。
社内ルールが細かく設定されている
Salesforceを導入するときは長期的な運用となるため、社内ルールが細かく設定されている企業に向いています。
Salesforceはカスタマイズ性に優れているので、独自の社内ルールがあったとしても柔軟に対応できます。
しかしSalesforceはHubSpotと比較してランニングコストがかかるので、規模が大きい企業の利用が最適です。
顧客・売上データを管理している
顧客や売上などのデータを一括管理している企業にもSalesforceはおすすめです。
Salesforceなら売上分析や予測、報告書などのデータを一括管理できます。
部署や案件によってツールを使い分ける必要がないので、Salesforce上でデータを全てまとめられます。
そのため連携もスムーズになり、業務効率化や生産性向上をすることが可能です。
専門の運用担当者を配置できる
Salesforceはカスタマイズ性に優れている点が魅力ですが、導入するには専門の運用担当者を配置する必要があります。
担当者がいなければ社内で使いこなすことが難しく、結果的にツールの定着が難しくなります。
Salesforceの専任担当者を配置すれば、ツールの研修や連携などのサポート可能です。
導入後もSalesforceの知識や活用方法のアドバイスを受けられるので、社内全体で短期間のうちに利用できます。
そのためSalesforce専門の運用担当者を配置できる企業にはおすすめです。
HubSpotとSalesforceで安定した経営をはじめてみましょう

今回は、HubSpotとSalesforceの概要から具体的な違いについて解説しました。
HubSpotは初心者でも使いやすく、専門家を必要とせず導入できます。
Salesforceはカスタマイズ性が高いですが、設定や使い方が難しいので担当者の配置が必要です。
2つのツールは機能や料金、操作性、導入とサポートに違いがあるため、比較しながら最適なものを選びましょう。
株式会社soraプロジェクトではHubSpotを活用したSFAの構築・運用支援を行います。
営業の仕組み化にご興味のある企業様は、ぜひ当社のサービスをご検討ください。
投稿者プロフィール

-
1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様に
ターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。
最新の投稿
- 2024年8月6日マーケティングウェビナーの集客方法とは?成功させるコツやポータルサイト・ツールを紹介
- 2024年5月9日マーケティングTikTok広告のログイン方法は?広告の種類・メリットを解説
- 2024年4月2日営業代行ファクトファインディングとは|意味や目的、やり方や例文まで徹底解説
- 2023年12月18日テレアポ時価総額1000億円以上の企業は?各種ランキングとリストを紹介