軽視NG「コールドリード」とは?見込みのない顧客の育成方法3選

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軽視NG「コールドリード」とは?見込みのない顧客の育成方法3選

営業活動を行う上で優先するべきことは、見込み客であるリードです。
その中で、コールドリードと呼ばれる顧客はどのようなものでしょうか。

本記事では、コールリードの意味や軽視してはいけない理由、見込みのない顧客へのアプローチ法を解説します。
コールドリードを取り込み、見込み顧客を増やしましょう。

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コールドリードとは

コールドリードとは

コールドリードとは、サービスや製品への興味や関心度が低く、今すぐの購入は期待できない「そのうち客」と呼ばれるリードです。

将来的にサービスや製品を購入してくれる可能性はあるものの、現時点では積極的に情報を集めることも利用を検討することもありません。

しかし、見込みが薄いからといって、軽視するのは早合点です。
貴重な機会の損失につながる可能性があるため、今一度正しい知識を押さえておきましょう。

軽視してはいけない理由は、後に解説します。

対義語のホットリード

コールドリードの対義語は「ホットリード」です。
ホットリードは、商品やサービスへの関心度が高く、すぐ購買に結びつく可能性があるユーザーのこと。

例えば、商品やサービスのパンフレットやチラシを持って帰った顧客が、期間を空けずに資料をダウンロードしたり、購入や成約につながる行動を起こしたりする数値を表しています。

ホットリードは受注数や売上に直結する重要な数値ですが、取り扱う商品やサービスによって定義はさまざまです。
そのため、自社に適したホットリードの定義を取り決めることがポイントです。

中間語のウォームリード

コールドリードとホットリードの中間に当たるリードを「ウォームリード」と呼びます。

ウォームリードは購入や成約の可能性が低いコールドリードよりは顧客になる可能性が高いですが、ホットリードほどの高い温度感はありません。

ただし、時間をかけて継続的に訴求やアピールをすることで、購入や成約に結びつくでしょう。
またホットリードと同じようにウォームリードの定義は、自社のホットリードと併せて定義付けするように心掛けましょう。

コールドリードを軽視してはいけない理由

コールドリードを軽視してはいけない理由

株式会社マイナビTECH+の調査によると、初めから確度が高いホットリードは16%しかいません。

出典:株式会社マイナビ「TECH+ blog

それぞれの割合は下記の通りです。

  • ホットリード16%
  • コールドリード43%
  • ウォームリード41%

この図から分かるように、ホットリードは少数で2割にも満たない結果となりました。
一方で、コールドリードとウォームリードが8割を占めています。

営業活動を成功させるためには、いかにしてコールドとウォームの両リードを育成できるかにかかっています。
そのため、コールドリードを軽視することはできません。

見込みが薄いからといって、マーケティングの範囲外に押しやることは機会損失につながります。
どれだけコールドリードを獲得できるかが鍵です。

コールドリードをホットリードへ変える施策3選

コールドリードをホットリードへ変える施策3選

コールドリードをホットリードへ変える主な施策は次の通りです。

  • ウェビナーを開催する
  • インサイドセールスを実施する
  • ホワイトペーパーを作成する

本章では、見込みのないコールドリードをウォーム、ホットへ変える施策を紹介します。
どのようなことをすれば良いのか想像がつかない方は必見です。

施策を知ることができれば、実際の業務に活かすことができるでしょう。

ウェビナーを開催する

まずはウェビナーの開催です。
ウェビナーはWebとセミナーを合わせた造語で、オンライン上で配信するセミナーのこと。

メリットは下記の通りです。

  • 商品・サービスへの理解を深めてもらえる
  • 見込み客の分析ができる
  • コンテンツを強化できる

このように、ホットリードへの育成に効果的が期待できます。

オンラインでのウェビナーならリアルタイム・オンデマンド配信が可能なため、広いリードへの訴求が可能です。
より大勢のユーザーに対して自社コンテンツの認知度を広めることができるでしょう。

定期開催しフィードバックをもらえば、商品やサービスの認知度向上だけではなく、自社コンテンツが「なぜ成約につながらないのか」を分析できるよい機会にもなるでしょう。

また一般的なセミナーを開催するよりも、低コストで実施できることもメリット。
ただし、ウェビナーの開催には事前準備が必要です。

  • 事前アンケートに実施
  • 開催前後のデータ分析
  • フォローアップ

闇雲にイベントを開催しても意味がありません。

どの顧客向けなのか、ペルソナやターゲットを選定しましょう。
ペルソナを確定することで、より確度を高めることができます。

インサイドセールスを実施する

ふたつめはインサイドセールスを実施することです。
インサイドセールスとは、相手先へ訪問することがない内勤型の営業方法です。

主に下記のセールス方法があります。

  • メールマーケティング
  • テレマーケティング

メールマーケティング電話よりも受け入れられやすい購入・成約の可能性が低い層に対して有効
テレマーケティング顧客に合わせた情報提供ができる購入・成約の可能性がやや高めの層に有効

どちらも、成果を出すためには相手のニーズや顧客心理を理解することが必要です。
マーケティング部門や営業部門など、互いに連携を取ることでスムーズな受注へとつなげることが可能でしょう。

ホワイトペーパーを作成する

ビジネスにおけるホワイトペーパーとは、自社の製品・サービスを網羅した情報やレポートです。

  • 製品カタログ
  • 導入事例
  • 製品・サービスガイドブック

上記のようなものがホワイトペーパーとしてあげられるでしょう。
そして、ホワイトペーパーを作成することで、2つのメリットを獲得できます。

ひとつは、専門性をアピールできること。
理由は、記載内容が自社の導入事例やノウハウなどが主な内容であるためです。

競合他社との比較や検討時には重要な指標となるでしょう。

ふたつめは効果の持続が長続きすることです。
初回の作成時は時間や労力、コストはかかりますが、一度作成すれば長期に渡り使用することが可能です。

そのため、見込み顧客獲得へつながるでしょう。

ただし、ホワイトペーパーは良質なコンテンツでなくてはなりません。
質が悪ければ、良いリードがコールドリードへ転落する危険性があります。

ホワイトペーパーの作成時には念頭においておきましょう。
企業のホワイトペーパーを活用するマーケティング手法に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。

リードナーチャリングでコールドリードを育成する

ードナーチャリングでコールドリードを育成する

リードナーチャリングは顧客の購入意欲を高めて育成する施策のことです。
ただし、闇雲に施策を実行してもユーザーに商品のよさが刺さらなければ行動に至らないため意味がありません。

本章では、リードナーチャリングのポイントを3つ紹介します。
ポイントをおさえて、自社でナーチャリングを進めてリード回復を狙いましょう。

リードに合わせた効果的な計画を画策する

第一にターゲットを明確に定めるペルソナ設定をしましょう。
リードには、業種や職種、役職や部署など年齢も性別もさまざまな情報が乱雑しています。

そのため誰に向けて確度を高めるのか、リードを理解してターゲットを絞り込みましょう。

例えば、同じ会社へメール配信をする場合でも、責任者か部下のどちらをターゲットにするかで刺さる内容が変わります。

このように、対象者がどのような人で、どのような課題を抱えているかを想像。
正しくリードのステータスを見きわめて画策しましょう。

リードのセグメント分けを行う

セグメントとは、まとまりを区切って管理しやすくすることです。

基本的にはマーケティング施策を一元管理できるMAツールが必須でしょう。
エクセルやスプレッドシートなどの集計ツールを使って管理することも可能です。

しかし、営業との連携がままならずに、ステータスの更新や変更がおろそかになるケースも考えられます。
そのため、一元管理できるMAツールを導入することで、マーケターと営業担当者の両者の業務負担を減らすことが可能です。

また、あまり細かくセグメントを分けすぎないこともポイントです。
工数が増えたり、採算が合わなかったりなどの問題が発生してしまいます。

施策の効果や反応を測定・改善を継続する

分類したセグメントごとに、施策を実施・測定・改善をします。

重要なことは、リードナーチャリングの施策を実施しただけで終わりにしないことです。
顧客の反応測定を定期的に行い、フローの改善を継続することが重要。

必要であれば、PDCAサイクルを回せる専門体制を作るなどの施策も必要でしょう。
特に下記のポイントを押さえて、改善を行うことがポイントです。

  • 適切なKPI設計
  • リード情報の収集・共有・管理
  • リード発掘と受注・商談に繋げるチーム体制
  • MAツールを導入の検討

自社で、管理体制を整えるリソースが足りないときは、外部委託することも検討するとよいでしょう。
徹底的なサポート体制や、知識を活かすことで、自社の営業実績の改善を期待できます。

コールドリードを取り込みホットリードへつなげよう

コールドリードを取り込みホットリードへつなげよう

コールドリードは見込みのない顧客ですが、見込みがあるホットリードは20%にも届きません。
そのため、着実にマーケティングを進め、コールドリードやウォームリードをホットリードへと転換することが成功のカギといえるでしょう。

特にインサイドセールスやマーケティングは、知識や実行力が要です。

営業成績が上がらないときは、コールドリードへ訴求ができているか、リード育成ができているか、最適な営業担当者が配置されているか、営業ノウハウが体系化されているかなどをチェックしてみましょう。
株式会社soraプロジェクトでは、さまざまなマーケティング活動の支援をサポートいたします。

マーケティング戦略の立案や実績で、企業の売り上げの底上げを図ります。
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投稿者プロフィール

樋口 裕貴
樋口 裕貴
1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様へターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。