セールスバトルカードとは?言葉の意味やメリット・作成方法まで詳しく解説

この記事を読むのに要する時間:約 2
セールスバトルカードとは?言葉の意味やメリット・作成方法まで詳しく解説

「セールスバトルカードについて知りたい」
「セールスバトルカードを作る方法がわからない」

当記事は、このような悩みを持っている方に向けて書いています。
企業の営業において、競合他社にはない自社の強みを理解しておくことは重要です。

そこで活用されるものが「セールスバトルカード」です。
セールスバトルカードによる情報共有は、営業部門において大きな利益をもたらします。

この記事では、セールスバトルカードを活用することのメリットや作成方法についてご紹介いたします。
最後まで読み、セールスバトルカードを作成するための具体的な方法を身につけましょう。

なお、株式会社soraプロジェクトでは営業代行の基礎をまとめた資料「マーケ・営業・IS担当者必見!はじめての営業代行」を無料で配布しています。

セールスバトルカードとは

セールスバトルカードとは

セールスバトルカードとは、自社と競合他社の会社情報や商品・サービス、顧客情報などをまとめたものです。
営業部署で使われることが多く、競合他社にはない自社の強みを見つけるために活用されます。

セールスバトルカードによって顧客の抱える悩みや疑問、ニーズなどをまとめて、効果的なアプローチを行います。
セールスバトルカードの質を高めることで、顧客との商談をスムーズにすることが可能です。

営業担当者をはじめ顧客分析にも利用できるので、マーケティング活動にとっても欠かせないものとなっています。

セールスバトルカードを取り入れるメリット

セールスバトルカードを取り入れるメリット

セールスバトルカードを取り入れると、以下のようなメリットがあります。

  • 見込み顧客に自社の強みを伝えられる
  • 市場の状況を理解できる
  • 自社商品・サービスの価値を提案できる

それでは詳しく解説します。

見込み顧客に自社の強みを伝えられる

セールスバトルカードを活用することで、競合他社との情報を整理でき、自社にしかない独自の強みを見つけ出すことが可能です。
情報をまとめずに見込み顧客へ漠然とした売り込みをしたとしても、成果へつなげることはできません。

商品やサービスを調査し、差別化できるポイントを見つけることで見込み顧客に強みを伝えられるようになります。
自社固有の商品やサービスの強みを紹介するための情報をまとめるため、競合他社に勝つための強みを効果的に示すことが可能です。

そのため最適な営業活動を行うためにも、セールスバトルカードを活用することは有効です。

市場の状況を理解できる

セールスバトルカードでは市場の動きをまとめるため、最新の情報を入手できます。
例えば各地域の状況や業界別の需要率、社会情勢、医学的な変化などが市場の情報として挙げられます。

市場の状況を理解できれば、自社が展開する商品・サービスが見込み顧客に対してどのような効果を与えられるのか把握可能です。
市場の状況に合わせて効果的なアプローチができる点は、セールスバトルカードを作成するメリットの1つといえるでしょう。

自社商品・サービスの価値を提案できる

セールスバトルカードによって自社商品・サービスの情報をまとめると、見込み顧客に対してどのような価値があるのかを提案できるようになります。
類似する競合他社の商材と比較し、どのような点において違いがあるのかを調査すれば独自の強みが見つかります。

見込み顧客の抱える課題をどのように解決し、求められるユーザー体験を提供できるのかは重要なポイントです。
課題に合わせてバトルカードを作成すれば、自社商品・サービスを購入してもらうための具体的な価値を提案できます。

顧客を購入へとつなげる流れを構築できる点は、セールスバトルカードの良いメリットです。

営業に役立つセールスバトルカード7選

セールスバトルカードの種類


こちらでは、営業に役立つセールスバトルカード7選を紹介します。
それぞれの詳細や特徴を説明するので、商材に合わせてセールスバトルカードの作成を検討してください。

製品バトルカード

製品バトルカードは、営業担当者が販売する商品・サービスについて網羅したバトルカードです。
営業担当者が自社商品・サービスの理解度を高め、顧客へと製品の良さを伝えるために活用可能です。

また、営業マンの教育リソースとして商材の知識を身につけてもらうためにも設計されています。

競合他社バトルカード

競合他社バトルカードは、競合他社の情報を網羅したバトルカードです。
競合他社の会社情報や展開する商品・サービスなどの情報を収集することで、営業活動の戦略を考えていきます。

顧客から自社製品と他社製品の違いについて質問があったときは、競合他社バトルカードを作成することで回答できるようになります。

包括的バトルカード

包括的バトルカードは、営業活動に関する情報をまとめたバトルカードです。
各種部門で取り扱う情報をまとめることで、営業効率を向上させる役割があります。

包括的バトルカードには自社製品の情報だけでなく、競合他社の製品情報や使用例なども記載されています。

質問型バトルカード

質問型バトルカードは、見込み顧客の自社商品・サービスに関する質問をまとめたバトルカードです。
見込み顧客の想定される質問をリストアップしておくことで、営業担当者はスムーズな回答ができるようになります。

質問型バトルカードはほかのバトルカードに比べて、小さなサイズで作成可能です。

パートナーシップ・バトルカード

パートナーシップ・バトルカードは、組織関係情報をまとめたバトルカードです。
各組織の差別化要因や課題などを記載することで、柔軟な対応ができるようになります。

限定的な質問がある場合は、パートナーシップ・バトルカードへ合わせて記載しましょう。

バリュープロポジション・バトルカード

バリュープロポジション・バトルカードは、顧客が自社商品・サービスによって得られる利益などをまとめたバトルカードです。
顧客ターゲットや提供できる価値などを具体的に説明するときに活用されます。

ユースケース・バトルカード

ユースケース・バトルカードは、特定のケースに対して自社製品が顧客にどのような適合をするのかをまとめたバトルカードです。
自社製品の購入者に関するユースケースを図式化・比較するために役立ちます。

セールスバトルカードの作成方法

セールスバトルカードの作成方法

最後にセールスバトルカードの作成方法について説明します。
記載すべき情報や具体的な手順について解説するので、ぜひ参考にご覧ください。

専用テンプレートを利用

初めてセールスバトルカードを作成するなら、専用テンプレートの利用をおすすめします。
国内ではセールスバトルカードのテンプレートを展開している企業はわずかですが、海外サイトには数多くあります。

SmartBug」という海外の企業ではセールスバトルカードのテンプレートを使用可能です。
しかし、テンプレートはあくまでも例なので、作られた枠を埋めていく作業はおすすめしません。

自社に最適なバトルカードを作成するためには、見込み客を獲得するために必要な情報をまとめる必要があります。
そのためテンプレートを自社専用にカスタマイズし、うまく利用するようにしましょう。

必要な情報をまとめる

セールスバトルカードには、課題に合わせて盛り込むべき情報をまとめましょう。
例えば商品・サービスの価格や消費者の価値、競合他社などの情報があります。

営業だけでなく、マーケティングや製品開発など部署によって重要視する情報は異なります。
セールスバトルカードを作成するときは、全部署の視点を反映することが大切です。

取り扱う商材の魅力が見込み顧客へと伝わるように、自社がアピールすべき特徴を簡潔にまとめましょう。

競合他社のリサーチ

必要な情報をまとめたら、競合他社のリサーチを進めていきます。
競合他社の情報をまとめるときは、会社名やWebサイト、所在地、従業員数などは最低限必要です。

次にレビューサイトやソーシャルメディア、顧客アンケートの情報をまとめてください。
詳しいリサーチをするときは、フレームワークを用いることで細かな競合分析ができるようになります。

フレームワークには「3C分析」や「4P分析」、「SWOT分析」などがおすすめです。
これまでのリサーチを終えたら、ターゲット顧客や市場、業種、目標、採用傾向などをまとめていきます。

競合他社と自社の比較をすることでどこに違いがあるのか、自社が優れている強みは何かなどを分析できるようになるのです。

セルフディスカッション・セルフディベートを用意

競合他社のリサーチが完了後、商談におけるセルフディスカッションとセルフディベートを用意します。
セルフディスカッションとは「課題に対する議論」を指し、セルフセルフディベートは「論題に対する肯定の意見」のことです

リサーチした数字や統計をもとに、自社商品・サービスに対する質問を投げていきます。
例えば「どれくらいの利益を見込めるのか?」、「なぜ見込み顧客が自社の製品を選ぶのか?」、「どのような点に大きな違いがあるのか?」などが主な質問です。

考えられる質問に対して具体的な回答を用意できれば、より説得力のある商談ができるようになります。

バトルカードの測定

セールスバトルカードの作成が完了後、営業担当者の閲覧数をチェックします。
バトルカードは営業担当者が利用することで効果が出るので、閲覧数をチェックすることは大切です。

閲覧数と受注率を比較し、セールスバトルカードが効果的なのかを確認します。
効果測定は、半月もしくはひと月に1回のペースで行いましょう。

情報の更新

セールスバトルカードは常に新しい状態である必要があるので、定期的に情報の更新が必要です。
効果測定後、情報が古くなっていると判断したときは、都度更新を行いましょう。

セールスバトルカードで自社の強みをまとめましょう

セールスバトルカードで自社の強みをまとめましょう

今回は、セールスバトルカードの詳細から取り入れるメリット、具体的な作成方法まで詳しく解説しました。
セールスバトルカードを作成することで、自社と競合他社の会社情報や商品・サービス、顧客情報などをまとめられます。

顧客の悩みや疑問、ニーズなどもまとめられるので、営業担当者は効果的な商談をおこなえるようになります。
セールスバトルカードにはさまざまな種類があるため、状況に合わせて最適なものを選びましょう。

株式会社soraプロジェクトでは、営業代行のサービス事業を展開しています。
テレアポ代行や企業リスト販売などのサービスを提供しているので、営業効率を向上させたいと考えている企業様はぜひご相談ください。

投稿者プロフィール

樋口 裕貴
樋口 裕貴
1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様へターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。