目次
テレワークの普及によって導入企業が増えてきたオンライン営業。
「導入したいけど、オンライン営業ツールの種類が多すぎてどれを選べばよいか分からない」という企業も多いのではないでしょうか。
オンライン営業ツールは、有料のものから無料のものまでさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。
オンライン営業の成果を高めるためには、目的や用途に応じて自社に合ったオンライン営業ツールを選ぶことが重要です。
そこで今回は、オンライン営業ツールの選び方や活用のコツを解説。
おすすめのオンライン営業ツールも紹介するので、ツール選びの参考にしてみてください。
なお、株式会社soraプロジェクトでは営業代行の基礎をまとめた資料「マーケ・営業・IS担当者必見！はじめての営業代行」を無料で配布しています。
オンライン営業ツールとは
オンライン営業ツールは、主にパソコンやスマホを通じてビデオ通話などを行うコミュニケーションツールのことを指します。
オンライン上で顔を見ながら話ができるので、別々の場所にいながら商談が行えるのがメリットです。
オンライン営業ツールの基本的な機能は、以下の通りです。
- ビデオ通話機能
音声と映像をつないで、オンライン上でお互いの顔を見ながら通話できる機能です。
1対1の通話から、複数人で通話できるツールまでさまざまなので、用途に合わせて機能をチェックしましょう。
- 画面や資料の共有機能
お互いの画面や資料を共有し、同じものを見ながら通話できる機能。
実際の画面を操作しながら説明できたり、商材の説明資料を共有できたりと、商談時に非常に役立つ機能です。
- 参加招待機能
参加URLを発行して顧客へメールなどで共有することで、商談に招待できる機能です。
多くのツールは、相手はアプリやソフトウェアのダウンロードが不要で、URLをクリックするとブラウザ上で簡単に参加できます。 - チャット機能
テキストで簡単にコミュニケーションがとれる機能。
ビデオ通話中でもやりとりができるので、複数人で会話している時など、後で確認したい質問を送付しておくのにも便利です。 - 録音機能
通話記録を録音できる機能です。
音声と映像をそれぞれ録音できるツールが多く、議事録の作成に役立ちます。
オンライン営業ツール選びのポイント
オンライン営業ツールは、自社に合ったものを選ぶことが最も重要です。
重要視するポイントは何かをあらかじめ整理しておくと、ツール選びに役立ちます。
チェックすべき項目を解説していくので、要件整理にも活用してみてください。
必要な機能が揃っているか
まずは、使用したい機能が備わっているかを確認しましょう。
前述した通り、オンライン営業ツールにはさまざまな機能を搭載しているのが特徴。
基本機能のほかにも、便利な機能を搭載したツールも多く登場しています。
たとえば、自動議事録作成機能やホワイトボード機能、ウェビナー機能、メモ機能、ブレイクアウトルーム機能などがあります。
基本的な機能で十分なケースもあれば、顧客や商材によってさまざまな機能があったほうが便利なケースもあります。
自社でどのように活用したいか、どのような機能があれば便利かなどを、あらかじめ具体的に洗い出しておきましょう。
十分なセキュリティが備わっているか
オンライン営業では企業情報や顧客情報をやりとりするので、セキュリティも重要なポイント。
オンライン営業ツールを選ぶ際に特に注目すべきセキュリティ対策は、データの暗号化と認証取得の2つです。
データの暗号化とは、音声や映像でやりとりする情報（データ）を暗号化することです。
情報の暗号化がされていないと、やりとりする間で情報を抜き取られてしまうリスクがあります。
ほとんどのツールはデータを暗号化していますが、より安全性の高い暗号化技術を利用しているツールを選ぶのがおすすめです。
また、ツールを提供している企業のセキュリティ状況もチェックするようにしましょう。
情報セキュリティマネジメントシステム（ISMS）に関する国際規格である「ISO 27001」の認証を取得している企業だと、組織としてセキュリティ対策を施していることがわかるので、より安心して利用できます。
利用料金が予算に合っているか
オンライン営業ツールは有料のものから無料のものまであるので、予算に合った利用料金のツールを選ぶようにしましょう。
有料と無料では、機能や利用制限の有無、サポート体制などに違いがあります。
費用対効果を考えたうえで、自社に合うツールかどうかを判断してみてください。
有料の場合は、支払い内容や支払い方法も確認しましょう。
初期費用が掛かる場合や、プランによって費用が異なる場合、年払いと月払いで条件が変わる場合などもあります。
使用できるライセンス数によっても費用が変動することがあるので、細かく確認するようにしてください。
解約料や更新料などもあらかじめ確認しておくとよいでしょう。
普段使いできる機能が搭載されているか
オンライン営業ツールは、商談以外にも活用できるシーンがあります。
たとえば、社内での打ち合わせや会議、社外向けのセミナーや講義など、さまざまなシーンで活用可能です。
また、チャット機能が備わっていれば、社内コミュニケーションツールとしても使えます。
メールや電話だと連絡に時間が掛かる場合も、チャットであれば思いついたときにサッと送れるので、気軽に密なコミュニケーションを図れるのが魅力です。
オンライン営業ツールを導入するからには、普段使いも想定したうえで必要な機能を考えると、さらに費用対効果も高まるでしょう。
オンライン営業ツール活用のコツ
初めてオンライン営業ツールを導入したときには、うまく活用できないこともあります。
しかし、あらかじめ活用のコツを把握しておくと、業務の効率化や営業成果向上に役立つのでおすすめです。
ここでは、オンライン営業ツール活用のコツを3つご紹介します。
ツール選びや、導入準備の参考にしてみてください。
誰でも使いやすいツールを導入する
ツールをうまく活用するには、操作の分かりやすいツールを導入することが大切です。
オンライン営業の際には、自社だけでなく顧客にもツールを使用してもらう必要があります。
そのため、操作が分かりにくいと、商談のパフォーマンスが下がってしまうので注意しましょう。
自分たちが使いやすいことはもちろん、相手方に説明しやすいことや、誰でも使いやすいツールであることが大前提です。
優れた機能を搭載したツールを導入しても、使いこなせなければ費用対効果は下がってしまいます。
うまく活用して営業成果を高めるためにも、操作しやすいツールを選ぶようにしましょう。
マイクやイヤホンなど使用環境を整える
オンライン営業は、インターネット環境に左右されるのが特徴で、実施時には周りの音への配慮も必要です。
使用環境が整っていないと、途中で音声や映像が乱れてしまい、スムーズに商談が進まないという事態にもなりかねません。
ツールが推奨する通信環境を整えるのはもちろん、必要機材も用意しておきましょう。
オンライン営業の際にあると便利なのが、マイクとイヤホンです。
複数で行う際はマイクやスピーカーを用意し、1対1で行う際にはマイク付きイヤホンやヘッドフォンがあるとよいでしょう。
周りの雑音を軽減する「CVC（クリア・ボイス・キャプチャー）機能」などを搭載している製品もあるので、快適に音声を届けやすい環境を整えるのがおすすめです。
社内コミュニケーションツールとしても使う
顧客とのオンライン営業はもちろん、社内コミュニケーションツールとしても使うと、活用の幅が広がります。
ツールの対応人数にもよりますが、複数拠点を繋いでの朝礼や会議、打ち合わせなどにも活用できます。
離れていても顔を見ながらコミュニケーションが図れるので、テレワークによる社内コミュニケーション不足対策にもおすすめです。
社内コミュニケーションツールのほか、オンライン面接など採用活動シーンでも活用できる点もメリットです。
オンライン営業ツールのおすすめ | 有料
ここからは、おすすめの有料オンライン営業ツールを6つ紹介します。
ツールの特徴・料金などを解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
1．bellFace（ベルフェイス）
発売から5年、で3,000社以上の企業が導入しているオンライン営業ツール。
基本機能はもちろん、商談に役立つさまざまな機能が備わっているのが特徴です。
大手企業との取引実績も多いので、セキュリティ対策を重視している企業はぜひチェックしてみてください。
【ポイント】
・「ISO 27001（ISMS）」認証取得
・データ暗号化、接続元IPアドレス制限あり
・アプリインストール不要
・マルチデバイス対応
【基本機能以外の特徴】
・リモートコントロール機能
・デジタル名刺機能
・トークスクリプト機能
・共有メモ機能
【料金】
要問い合わせ
2．B-Room（ブルーム）
相手やシーンに合わせて、URL接続とワンタイムパスワード接続のどちらかを選べるのが特徴のオンライン営業ツール。
アプリなどのインストール不要で、すぐに商談をスタートできるのが特徴です。
高いレベルのビデオコーデックを採用しているので、画質と音声にこだわりたい企業はぜひチェックしてみてください。
【ポイント】
・「ISO 27001（ISMS）」認証取得
・データ暗号化
・最大4拠点からの同時接続可能
・サポート体制が充実
【基本機能以外の特徴】
・音声自動議事録機能
・自動リマインドメール機能
・デジタル名刺交換機能
・スケジュール連携機能
【料金】
・1ルーム：月額35,000円
・2ルーム：月額69,000円
・20ルーム以上：月額400,000円～
※1ルームに入れるのは最大4名
3．meet in（ミートイン）
導入企業数5,700社以上の国産オンライン営業ツール。
商談に役立つ機能が満載で、新機能も随時アップデートしているのが特徴です。
サポート体制も整っているので、初めての導入に不安を抱えている企業はぜひチェックしてみてください。
【ポイント】
・アプリインストール不要
・サポート体制が充実
【基本機能以外の特徴】
・契約書捺印機能
・複数人接続機能
・名刺機能
・文字起こし機能
【料金】
要問い合わせ
4．V-CUBE ミーティング（ブイキューブ）
映像・音声技術にこだわったオンライン営業ツール。
HD対応の映像と高い接続性を誇る高品質のクラウド型サービスと謳われています。
Office 365と連携しているので、Office 365を導入済みの企業はぜひチェックしてみてください。
【ポイント】
・「ISO 27001（ISMS）」認証取得
・24時間365日サポート
・マルチデバイス対応
・アプリインストール不要
【基本機能以外の特徴】
・リアルタイム翻訳機能
・多拠点・多人数接続機能
・画面デザインなどのカスタマイズ機能
【料金】
要問い合わせ
5．VCRM（ブイシーアールエム）
最大10名まで参加可能なオンライン営業ツール。
導入企業を対象にコンサルティング・ティーチングを実施しているのが特徴です。
オンライン営業を成功させるためのフォローが必要な企業はぜひチェックしてみてください。
【ポイント】
・「ISO 27001（ISMS）」認証取得
・番号接続とURL接続の2種類可能
・ユーザー登録無制限
・無料トライアルあり
【基本機能以外の特徴】
・資料の事前セットアップ機能
・ノート機能
・非公開商談メモ機能
・資料ダウンロード機能
【料金】
・初期費用：98,000円
・月額5,000円／1ルーム～（ユーザー登録数無制限）
※追加1ルームあたり5,000円
6．Jinjerミーティング（ジンジャー）
機能制限なし・通話制限なしのオンライン営業ツール。
1:1のビデオ通話から120名までのWeb会議に対応しているのが特徴です。
営業以外の業務コミュニケーションもオンライン化したい企業はぜひチェックしてみてください。
【ポイント】
・専用アプリあり
・ブラウザ参加も可能
・24時間365日問い合わせ可能
・無料トライアルあり
【基本機能以外の特徴】
・アプリ対応
・アンケート機能
【料金】
・要問い合わせ
オンライン営業ツールのおすすめ | 無料
次に、おすすめの無料オンライン営業ツールを4つ紹介します。
有料ツールとの違いをチェックしながら、自社に合うツールがないかぜひ探してみてください。
1．Zoom（ズーム）
1:1の通話であれば無料で利用できるオンライン営業ツール。
ポピュラーなツールなので、相手も抵抗なく使ってくれることが多いのではないでしょうか。
機能制限のない有料プランも用意されています。
【ポイント】
・「ISO 27001（ISMS）」認証取得
・アプリインストール不要
・最大出席者 100 名
・40 分の時間制限あり
・有料プランあり
【基本機能以外の特徴】
・URL発行機能
・ホワイトボード機能
・メッセージ機能
・ファイル共有機能
2．Google Meet（グーグルミート）
Googleアカウントを取得すれば無料で利用できるオンライン営業ツール。
無料版は、3人以上の場合は1回あたり最長１時間までという制限があるので注意してください。
【ポイント】
・「ISO 27001（ISMS）」認証取得
・開催回数が無制限
・最大出席者 100 名
・参加にはGoogleアカウントが必要
・マルチデバイス対応
【基本機能以外の特徴】
・自動字幕起こし機能
・画面レイアウトのカスタマイズ機能
・GoogleアプリおよびMicrosoft Office アプリとの連携機能
3．Skype（スカイプ）
無料で最大10名までビデオ通話可能なオンライン営業ツール。
複数拠点とつなぐ商談で活用できるのが特徴です。
参加するためにはSkypeへのアカウント登録が必要なので注意しましょう。
【ポイント】
・「ISO 27001（ISMS）」認証取得
・アプリインストール不要
・データの暗号化
・マルチデバイス対応
【基本機能以外の特徴】
・リアルタイム翻訳機能
・手を挙げる機能
・ファイル送信機能
・電話発信機能（有料）
・テキストメッセージ送信機能
4．SOBA meeting（ソーバ・ミーティング）
参加人数無制限なオンライン営業ツール。
主催者がメールアドレスを登録すれば、発行したURLから誰でも参加できます。
広告非表示やインサイドセールス機能、データ暗号化などに対応した有料プランもあるので、無料版で使い勝手のよさを試してみるのもおすすめです。
【ポイント】
・アプリインストール不要
・参加人数無制限
・有料プランあり
・マルチデバイス対応
【基本機能以外の特徴】
・ホワイトボード機能
・同時書き込み機能
・資料アップロード機能
その他のオンライン営業ツール
最後に、オンライン営業で役立つツールを3つ紹介します。
活用することで営業効率や成果の向上が期待できるので、ぜひチェックしてみてください。
1．Hubspot｜オンライン日程調整
CRMとして知られるHubspotには、最大100万件のコンタクトを登録できる無料の日程調整ツールが備わっています。
オンライン上で都合のよい時間帯などを入力できるので、複数回にわたるメールや電話のやりとりは不要です。
設定したミーティングはGoogleカレンダーやOffice 365カレンダーに同期可能。
空き状況を確認したうえで、効率的にミーティングの設定ができます。
ユーザー数やストレージ量、利用期限がすべて無制限なのもうれしいポイントです。
高度な日程調整機能を搭載した有料版もあるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
【料金】
無料（有料プランあり）
2．Sansan｜オンライン名刺交換
顧客情報の蓄積やデータ活用に役立つ、オンライン名刺交換ツール。
オンライン名刺を登録後、URLを伝えるだけで簡単に名刺交換できるのが特徴です。
営業先の相手がSansanを利用していなくても、必要事項をフォームに入力するだけで簡単に交換が可能です。
1つのURLで複数人と名刺交換ができるので、1回1回URLを発行する手間は必要ありません。
また、オンライン名刺のQRコードが入ったバーチャル背景もダウンロード可能。
オンライン商談の背景に名刺を設定したい方にもおすすめです。
【料金】
要問い合わせ
3．クラウドサイン｜オンライン契約
クラウド上で契約書の締結ができるツールです。
契約書の印刷や印鑑の用意が必要ないので、遠隔地の顧客とも簡単かつ効率的に契約手続きを進められるのが特徴です。
Microsoft Teams、Kintoneなどさまざまな外部サービスと連携しており、クラウドサインと連携させれば業務の効率化にも役立ちます。
「ISO 27001（ISMS）」認証取得もしており、暗号化通信や保存ファイルの暗号化、二段階・二要素認証、ファイアウォールなど、さまざまなセキュリティ対策を実施。
官公庁や金融機関も利用している安心のセキュリティ体制も魅力のひとつです。
【料金】
・Free：0円（送信件数：月5件まで、ユーザー数：1名まで、 電子署名+タイムスタンプ：あり）
・Light：月額10,000円
・Corporate：月額28,000円
・Enterprise：要問い合わせ
まとめ：自社に合ったオンライン営業ツールを選ぼう
オンライン営業は、自社に合ったオンライン営業ツールを導入することで、効率よく成果につなげられます。
オンライン営業で使いたい機能や、他で活用したいシーンなどを具体的に洗い出し、整理したうえで営業ツールを選ぶようにしましょう。
営業人員が不足している場合や、すぐにでも営業成果を高めたい場合は、営業代行サービスの活用もおすすめです。
soraプロジェクトは、テレアポ代行、インサイドセールス、ウェブマーケティングなどの営業支援実績があります。
業歴14年で蓄積した独自のデータベースと経験値をフル活用し、営業に関するあらゆる課題にアプローチします。
成果にこだわる営業活動を行いたい方は、ぜひsoraプロジェクトへご相談ください。
投稿者プロフィール
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1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様へターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。
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