失注原因が知りたい!受注につながる効果的な分析方法やコツも解説

失注原因が知りたい!

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「失注が続いている……。失注に至った原因が知りたい」「失注分析の効果的な方法はないだろうか」

営業活動において、このような悩みをお持ちではないでしょうか。実は、失注分析は、成功パターンを導き出すのと同様に重要です。

現場では「コストが原因で断られた」と言われがちですが、果たして本当にそれは正しいのでしょうか。

そこで今回の記事では、失注になる原因、失注分析の具体的な方法、効果的に行うコツについて解説します。失注に至る原因を探ることで課題が特定でき、今後の提案力の向上が期待できるので、ぜひ参考にしてください。

なお、株式会社soraプロジェクトでは営業代行の基礎をまとめた資料「マーケ・営業・IS担当者必見!はじめての営業代行」を無料で配布しています。

失注になる原因とは

まずは、失注につながりやすい8つの原因を解説します。

営業担当者が信頼関係を築けていない

失注になる原因の1つとして、営業担当者による態度や振る舞いが挙げられます。

連絡を入れず打ち合わせに遅刻してしまったり、必要な資料を忘れてしまったりなど、特にアポの初期段階でミスが続くと印象が悪くなってしまいます。また、身だしなみも整っておらず、挨拶やマナーが不適切であれば、信頼されにくいでしょう。

このような社会人として基本的な項目をクリアしていたとしても、一方的にアピールして相手の話を聞けなかったり、顧客ニーズを汲み取れなかったりしても、信頼関係の構築はできません。

したがって、まずは社会人としての振舞いを身につけるだけでなく、プロの営業パーソンとしてスキルや提案力を磨く必要があるでしょう。

ヒアリング不足により、課題の明確化や合意形成が不十分

顧客へのヒアリングが不十分なまま商談を進めると、失注のリスクが高まります。

例えば、顧客が「業務効率化をしたい」と考えていても、本質的な課題や真のニーズが曖昧なままでは、的確な提案はできません。
その結果、「うちには合わない」と判断されたり、他社の提案の方が魅力的に思えてしまい、最終的に導入を見送られることも少なくありません。

これを防ぐには、商談前のリサーチが欠かせません。
顧客の状況や業界の最新ニュースを把握し、具体的な課題を想定しておくことで、的確にニーズを掘り起こすことが可能です。

曖昧な提案をしている

提案内容に曖昧な点が多く、相手からの質問に明確に答えられなければ、失注につながる原因となり得ます。

具体的には、価格について「およそ〇万円以上です」と言うだけで、それがどのような内訳で何のサービスやオプションが含まれているか伝えなければ、相手は納得できません。

納期についても、工程ごとにかかる日数の明示がなければ、相手企業は社内での検討が難しいでしょう。

価格や納期に関する情報が曖昧だと、顧客が稟議を通せず却下される可能性が高くなるので、事前にしっかり押さえておく必要があります。

意思決定権のある人物へアプローチできていない

相手企業の担当者に提案を受け入れてもらい、信頼関係を築けたとしても、それが受注につながるとは限りません。営業では、決裁者が誰か早い段階で見極め、その人物から了承を得ることが重要だからです。

稟議で決裁されなければ、いくら目の前の担当者が採用したいと言っても、成約につながることはありません。

つまり、営業プロセスの初期段階で決裁者が誰か調べ、稟議が通るための対策や関係づくりが必要です。

他社に決定されてしまった

失注するケースの中で多いのが、顧客企業が相見積もりを取っていて、他社の提案が受け入れられてしまったケースです。

この場合は、商品そのものや提案内容が他社に負けてしまったのだと考えられます。
しかし、競合他社に負けたからといって、顧客企業の担当者と完全に関係を断つ必要はありません。他社を選択した理由をヒアリングし、次のコンペに活かす姿勢が大切です。

顧客の購買意欲が低い時期にアプローチしている

顧客の購買意欲が低い時期に、どれだけ魅力的な提案をしても、購入にはつながりません。
すでに予算計画が決まっているケースなど、そもそも購入費用が確保されていない状態で無理に売り込むと、かえって印象を悪くします。
可能であれば、顧客が予算の使い道を検討するタイミングを見計らい、最適な時期に提案しましょう。

とはいえ、購買意欲が低い時期のアプローチが無駄になるわけではありません。
売ることを急がず、「必要になったときに思い出してもらう」ことを重視し、将来的な成約につながる関係を築いておくことが大切です。

予算とニーズが合わない顧客と商談を進めている

自社の商品やサービスが、顧客の予算やニーズに見合わない場合、失注は避けられません。
価格が高すぎれば「予算オーバー」で断られ、安すぎて機能が不足すれば「求めていたものと違う」と導入を見送られてしまいます。

適切なプランを提案するには、事前のリサーチとヒアリングで、顧客の期待値と予算感の把握が重要です。
またその際には、競合他社のプランも調べておくと差別化しやすくなり、より効果的にアプローチできます。

顧客都合でクローズになった

順調に営業プロセスが進んでいるように見えても、相手企業の社内事情で突然クローズされるケースもあります。

具体的には、予算が降りなくなった、既存サービスで満足できることが判明し、乗り換えの必要がなくなった、という点が挙げられるでしょう。

顧客企業の社内事情による失注は、自社がコントロールできないので仕方ない事態といえます。ですが、クローズの原因を担当者にヒアリングし、初期段階で気づける要因がなかったか振り返ってみると良いでしょう。

失注分析の方法

失注原因の分析は、「コスト面が合わなかったのだろう」と大まかに考えるのではなく、営業プロセス、担当者、業界といった要素ごとに分類して検討する必要があります。細かく分析することで自社の課題を特定でき、チーム力の底上げにつながるでしょう。

ここでは、各要素の分析方法を解説します。

営業案件のプロセスを分析する

まずは、営業案件ごとのプロセスを細かく分析しましょう。

営業活動は、「アポ獲得→初回打ち合わせ→提案→成約→アフターフォロー」という順番で進められ、複数のプロセスで構成されています。まずは、営業プロセスのどの部分で失注になったかを特定し、その原因を追究し課題を特定します。

プロセスごとの失注原因として、以下の点が考えられるでしょう。

  • 初回打ち合わせ後の失注……営業担当者のミス
  • 提案後の失注……提案内容が弱い、営業担当者の交渉力不足
  • 見積もり提出後の失注……予算が合わなかった、聞いていた価格と違った
  • プレゼン後の失注……コンペで敗北した、競合他社が選ばれた
  • 成約直後……顧客企業の方針変更によるクロージング

営業担当者を分析する

営業担当者ごとの分析も、失注原因の特定に役立ちます。

失注原因がわかれば営業担当者にフィードバックできるだけでなく、担当者ごとの強みや弱みも理解できます。それぞれの特徴を把握できれば、案件の割り振りや役割分担の際の参考材料となるでしょう。

具体的には、ある営業担当者は「プレゼンで落ちる傾向にある」けれど、「交渉力は長けている」のであれば、大勢の前で行うプレゼンはほかの担当者に任せ、決裁者との交渉を主に担当させると受注率が上がる可能性が高いです。

チームとしてそれぞれの営業スキルを標準化させるのであれば、必要な研修を受けさせるなどして、人材育成の機会を提供すると良いでしょう。

商材別で分析する

複数の商材を提供しているなら、商材ごとの失注分析も有効です。商材ごとに失注原因が異なるため、売り方やターゲット、商品そのものの改善などにつなげられる可能性があります。

例えば、営業プロセスを踏もうとしても失注が続く場合、ターゲットそのものを間違っていたと気づくことができます。
商材Aは、大企業よりも中小企業をターゲットに変更した方が、売れ行きが好調となることもあるでしょう。

それぞれの傾向を探ることで、市場でどのように評価されているか商材ごとの特徴をつかめるようになるので、より売りやすい方法を把握可能です。

他社と業界分析をする

コンペで負けて顧客企業が競合他社の製品を選んだ場合、他社商品と比較しながら課題や提案方法を再検討する必要があります。A社とは価格で負ける、B社とはアフターフォローサービスで負けるなど、自社のボトルネックを特定できれば、次に活かせるでしょう。

また、業界分析も失注原因の特定に有効です。自社製品と相性の良い商材が明確になり、ターゲットを絞ってアプローチできるので、リードタイムが短縮されます。今後、どの業界で業績を伸ばしたいかといった経営判断にも使える材料となるので、他社分析と業界分析は合わせて実施しましょう。

なお、3Cや4P、SWOTなど具体的な分析方法は、こちらの記事で解説しています。

マーケティングの基本、3C・4P分析とは?
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失注後にこそ営業担当者が取るべき重要なアクション

商談が失注に終わったとき、落ち込むだけでは、ただ損をしただけで次につながりません。
営業活動を続ける以上、失注が避けられないケースもありますが、失注後の適切なアクション次第で、次のビジネスチャンスを生むことができます。

ここでは、失注後に営業担当者が取るべき2つの重要な行動を紹介します。

失注の原因を社内で共有し、改善に活かす

失注の原因を各営業担当者が個別に分析するだけでなく、チーム全体で共有することで、組織全体の成長につなげることができます。
定期的なミーティングを設け、失注事例とその要因を共有し、課題を切り分けて改善策を整理しましょう。

例えば、顧客の状況把握が不十分だったならば、 社内ポータルで顧客ごとの業界ニュースや過去の商談履歴を共有し、営業担当者の情報収集をサポートするという改善案が思いつきます。
また、他社に価格競争で負けたならば、競合製品の強み・弱みを分析し、次回の商談で差別化ポイントを明確に伝えられるよう営業資料を改善しましょう。

失注の分析を個人で終わらせず、チーム全体の営業力向上に活かしていくことが重要です。

失注直後にフォローの場を設け、後日改めて状況を確認する

失注直後のフォローは、顧客との関係を維持し、次の商談につなげるために重要なアクションです。
可能であれば、失注が確定した直後に担当者へアポイントを取り、率直に失注理由をヒアリングしましょう。
この段階で、ニーズのミスマッチや予算の制約などの課題を整理し、今後の営業活動に活かします。

また、他社製品に競り負けた場合は、その製品の導入後に改めて顧客にヒアリングを行うのも有効です。
導入後の使用感や課題を確認し、もし満足していないようであれば、自社製品の強みを伝えることで次の商談につなげるチャンスが生まれます。

失注後に営業担当者が避けるべき行動

失注したからといって、そのまま顧客との関係を断つのは得策ではありません。
むしろ、失注後の対応次第で、将来的な商談につなげることも可能です。
ただし、以下のような行動は逆効果になるため注意しましょう。

  • 急に距離を置いたり、対応が遅くなる
    • 失注後に態度が変わると、「結局、売れなければ関係は不要なのか」と思われ、次のチャンスを失います。
  • 別の商品やプランをすぐに提案したり、値引きを持ちかける
    • 失注直後に別の商材を売り込むと、顧客は「とにかく何か売りたいだけ」と感じます。
      また、値引きやプランの追加などの後出し情報も不信感を与え、逆効果です。

失注後こそ誠実な対応を心がけ、良好な関係維持が重要です。

失注理由を適切に引き出すための6つのヒアリングのポイント

失注の理由は聞き出しにくいものです。

しかし、会話内容の工夫しだいで率直なフィードバックを得ることができます。
相手の心理傾向をうまく活用し、話しやすい環境を作ることがポイントです。

事前に「失注の理由を教えてほしい」と伝えておく

最初の商談の段階で「どのような結果になってもフィードバックをいただきたい」と伝えておけば、失注後もスムーズに理由を聞き出しやすいです。
相手も構えることなく、前もって準備してくれているため、失注後であっても自然にフィードバックを得られます。

十分な信頼関係を築いた上で理由を確認する

関係性が浅い相手に本音を話すことはできません。
逆に日頃から信頼関係を築いておけば、スムーズに率直なフィードバックをヒアリングできます。

失注後だけでなく、普段から会話のしやすい関係を作っておくことが重要です。

「サービス向上のため」と目的を明確に伝える

こちらの目的、例えば「今後のサービス向上のために、率直なご意見をお聞きしたい」と先に伝えることで、相手も答えやすくなり率直な意見交換を行えます。
こちらの事情を先に開示して心のハードルを下げさせる心理テクニックを、自己開示の返報性と呼びます。

こちらが理由を素直に知りたい姿勢を見せることで、相手も協力的になり、ヒアリングがスムーズに進みます。

自由に答えやすい質問を投げかける

「〇〇でしたか?」のようなYes/Noで終わる質問では会話が弾みません。

質問の際には例えば、「率直にどのあたりが決め手になりました?」など、自由に話せるオープンクエスチョンを使うのがコツです。

第三者の視点を活用して客観的に分析する

「実は、他社でもこういったケースがありまして」など、第三者の事例を引き合いに出すと、話しにくいことも伝えやすくなるものです。

顧客が答えにくい話題でも、外部の視点を交えることで、心理的ハードルを下げられます。

選択肢を提示し、回答しやすくする

漠然とした質問は、顧客にとっては答えづらく、ヒアリングの質を劣化させます。

こういった場合には、「〇〇やXXなど、いくつか理由があると思いますが、一番近いものは?」といった形で選択肢を用意すると、会話がスムーズに進みます

具体的な答えを引き出せると、こちらも次の話題につなげやすくなるため、さらに深いヒアリングを行えます。

失注分析を効果的に実施するコツ

次に、失注分析を効果的に行うためのコツを6点解説します。

担当者と話し合う

まずは失注となった案件を営業担当者と話し合います。1on1ミーティングを設定し、失注に至った状況を整理し、考えられる原因をヒアリングしましょう。

そして、営業担当者ごとの強みや弱みへの理解を深め、次の案件の担当や配属に活かします。
不足しているスキルが浮き彫りになれば、研修を提供したり、ベテラン担当者とチームで動いたりして配置すると良いでしょう。

また、本人が特定のスキルや営業プロセスに苦手意識を持たず、改善するよう意識づけるのもマネージャーの役割です。
その結果、営業担当者のスキルや人間力が上がり、チームに貢献できる人材へと成長します。

進捗状況を見える化する

案件ごとの進捗状況を見える化し、営業管理しやすい環境を整備すれば、なぜ失注が起こったか分析かのうです。
それぞれの営業プロセスの状況がデータとして記録されるので、原因を特定できるでしょう。

また、営業活動の可視化は属人化の防止にもつながります。属人化が起こると、特定の担当者しか知りえない情報やノウハウが発生してしまい、退職時にチームに引き継がれないという問題が生じます。
重要な情報も流出すれば、次の担当者が適切に対応できず、受注前に失注してしまいます。

そこで普段から営業管理を行い情報共有することで、失注につながる確率を低下させられるでしょう。

一定期間のデータを集める

失注分析から正しい結果を得るためには、最低でも3か月以上のデータをもとに分析することが大切です。
テキストを使った定性的なものを用いるのではなく、数値を使った定量的なデータを集めることが、信頼性の高い結果につながります。

また、1か月ごと、四半期ごと、半期ごと、1年ごとなど、定期的に分析を実施し、グラフにまとめると傾向をつかめるでしょう。
つまり失注分析は、一度きりで終わらせるのではなく、長期で実施するものだと認識する必要があります。

失注原因がわかったら改善する

失注原因の特定は、PDCAの一環としてとらえると効果的です。

PDCAとは 「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」 を表します。失注分析はこの中の 「Check(評価)」 に当たるため、次は 「Action(改善)」 のステップに移る必要があります。

PDCAサイクルを回転させることで、業務効率が良くなり受注率の向上にもつながるので、失注分析をPDCAサイクルの中に取り入れましょう。

失注後も顧客に有益な情報を提供し、関係性を続ける

失注に至ってしまった案件でも、また別の機会で顧客になる可能性があります。
そのため、失注後も丁寧に対応し、必要に応じて連絡を取るなど、関係を持ち続けましょう。

また、上記でも解説したように、失注後はその理由をヒアリングすることも大切です。
相手の状況を把握し、自社の改善につなげるために、関係性を切らないようにしましょう。

営業支援ツールを活用する

失注分析を的確に行うには、ツールの活用が欠かせません。
SFA(営業支援システム)やCRM(顧客管理システム)と呼ばれるツールには、営業活動を可視化して管理するだけでなく、成功パターンや失注原因を分析する機能も搭載されています。

効果的にツールを使うことで、自社の弱みを特定して失注を繰り返さない強い営業チームが構築できるので、導入を検討しましょう。

新規開拓営業で活用すべきツールとは?使い方や自動化についても解説

失注分析を正確に行うためのポイント

失注を次の成功につなげるためには、正確な分析と改善の継続が重要です。
正確な分析を行うためにも、まずは以下の5つのポイントを意識しましょう。

  • 定期的に分析を行う
    失注の傾向や根深い問題を明確化するには、一度きりではなく継続的な分析が必要です。
  • 分析と改善行動をセットで行う
    分析だけで終わらせず、具体的な改善策を実行することを意識しましょう。
  • 長期的にデータを集める
    一時的な要因に左右されないよう、一定期間のデータを蓄積しましょう。
  • 担当者とのやり取りは密に
    現場の営業担当者からのフィードバックを収集し、現場のリアルな課題を洗い出しましょう。
  • プロセスの見える化を
    営業のどの段階で失注が多いのかを可視化すれば、ボトルネックの特定が可能です。

こうした分析を効率よく進めるには、CRMやSFAといった営業支援ツールの活用が効果的です。

失注分析に役立つCRMとは?

CRM(顧客関係管理ツール)は、顧客情報を一元管理し、営業活動を最適化するためのツールです。
商談履歴や対応状況を記録し、マーケティングや営業戦略の精度を高める役割を担います。

例えば、失注分析においては、失注の要因や課題を“可視化”し、分析や課題の共有をサポートすることで、営業活動の精度を向上させることができます。

CRMを導入するメリット

CRMの活用で失注分析の精度が高まり、分析結果を迅速に営業活動へ適用できます。
CRM導入の特に大きなメリットとしては、以下の3つがあります。

  • 顧客データを蓄積し、長期的な分析ができる
    どの顧客がどの段階で失注したのかを記録し、傾向を把握できます。
  • 営業プロセスを可視化し、改善点を特定できる
    どこで顧客が離脱しやすいのかを分析し、迅速に対策を共有できます。
  • 失注後のフォローを適切に管理できる
    リードへのアプローチタイミングや内容を記録できるため、最適な商談タイミングを察知できます。

CRMを導入することで、感覚ではなくデータに基づいた営業戦略を立てることが可能です。

失注分析を支援するSFAとは?

マーケティング戦略で活用できるフレームワーク9選

SFA(営業支援ツール)とは、営業活動を効率化し、組織全体の営業力を向上させるツールです。
商談の進捗管理やタスクの自動化、データの記録・分析を通じて、営業プロセスの可視化を支援します。

例えば、どの段階で失注が発生しているのかを把握し、営業戦略の改善につなげることもできます。
特にCRMと組み合わせることで、より詳細な営業管理が可能です。

SFA導入のメリット

SFAの導入で、営業活動の可視化と効率化を実現できます。
SFA導入の特に大きなメリットとしては、以下の3つがあります。

  • 営業プロセスの標準化ができる
    失注しやすいポイントを特定し、チーム全体で改善策を共有できます。
  • リアルタイムで営業状況を把握できる
    各案件の進捗や商談履歴が常に記録・分析できるので、失注の兆候を早期に察知できます。
  • 営業担当者の負担を軽減できる
    データ入力やリポート作成の手間を削減し、本来の営業活動に集中できます。

SFAを活用すれば、営業の属人化を防ぎ、分析効果を組織全体で共有することが可能です。

失注分析から得た知見の活用法

失注データを単なる結果として終わらせるのではなく、次のアクションにつなげることが成長の鍵です。

「なぜ失注したのか?」という経緯を分析し、そこから得られた知見を活用することで、営業の精度向上や商品・サービスの改善、マーケティング戦略の最適化につなげることができます。

失注をただの損失ではなく、次の成功への投資と捉えることが企業のさらなる成長につながります。

商品・サービスの改善に役立てる

失注分析から得られた知見は、商品・サービスの改善にも活用できます。
例えば、特定の機能やサービスに対する顧客の需要が高いことがわかれば、プロダクトのバージョンアップや新プランの開発につなげることが可能です。

また、競合した他社商品との比較によって、自社の強みや足りない点が明確になり、営業資料のブラッシュアップにも役立ちます。
こうしたフィードバックを継続的に反映することで、競争力のある商品・サービスを提供できるのです。

マーケティング戦略の最適化に活かす

失注の理由を分析することで、マーケティング施策の改善にもつなげられます。
例えば、「ターゲット層のニーズとズレがあった」「価格が市場と合っていなかった」といった傾向が見えれば、広告戦略やキャンペーン内容の調整で成果を高められます。

また、市場でのポジションを見直し、ニッチ市場への絞り込みや独占戦略を取ることも可能です。
※こうした「ニッチ市場を独占し、競争を避ける戦略」は、ランチェスター戦略として知られています。
データの活用で、自社の強みを最大限に活かしたマーケティング施策を展開していきましょう。

営業手法の改善と成約率向上に活用する

失注過程を分析したデータは、営業手法の改善にも役立ちます。

例えば、案件の発生元や商談の成約率を分析することで、どの営業手法が成果につながりやすいのかを可視化できます。
さらに、「どのプロセスでつまずいているのか?」「BANT条件のどこに課題があるのか?」といった分析を行うことで、営業アプローチを最適化し、成約率を向上させることが可能です。

営業活動をデータドリブンで最適化できれば、より再現性の高いアプローチが可能です。

失注分析を行う際のポイントと注意点

失注分析を正しく行うには、単にデータを集めるだけでなく、分析の前提や対象を明確にし、適切な改善策を見極めることが重要です。

ここでは、分析の際に注意すべきポイントを紹介します。

商談にいたっていない可能性も考慮する

「失注」として記録されている案件の中には、そもそも商談にすらなっていないケースもあります。
例えば、単なる情報交換や世間話で終わっている場合、失注ではなく「商談未成立」と分類すべきです。

商談として成立していない案件を失注として分析対象にしても、有効な示唆は得られません。
失注分析を行う前に、「本当に商談が成立していたのか?」を整理すべきです。

失注要因を改善すべきか、回避すべきか見極める

失注要因が明確になった後は、単に改善するだけでなく、そもそもその課題に向き合うべきかどうかも検討が必要です。
例えば、競争力のない領域ならば、リソースの追加投入を避け、自社の強みを活かせる市場にフォーカスする戦略も有効です。

無理に弱点を克服するよりも、戦略的にターゲットを見直し、強みを最大限に発揮できる市場へシフトすることが、長期的な成功につながります。

失注だけでなく、成功事例(受注要因)も分析する

失注分析だけでは、営業戦略の全体像は見えてきません。成功事例との比較で、受注を増やすヒントが得られます。

受注につながった案件には、どのような共通点があるのか。
そして、顧客のニーズと自社の提供価値がどのように合致していたのか。
成功要因を踏まえた視点を持つことで、「自社がもっとも強みを発揮できる市場」を把握でき、より成功率の高い案件にリソースを集中させることができます。

成約の見込みが低い顧客への無駄なアプローチを避ける

セールスの基本は「欲しい人に欲しいものを売る」ことです。
成約見込みが低い顧客に過剰なリソースを投入するのは避けましょう。

顧客のニーズと自社の提供価値が噛み合わない場合、無理なアプローチはかえって逆効果になることもあります。
「本当に自社の商品・サービスを必要としている顧客は誰か?」を見極めましょう

受注確度の高い顧客へのアプローチを優先する

受注の可能性が高い案件を分析し、積極的にリソースを投じることも失注分析の重要な役目です。
受注・失注案件を比較分析し、成約につながった顧客の特徴を把握することで、似た傾向のリードにフォーカスできます。

「自社の商品はこの条件の顧客に刺さる」というパターンを見つけることで、成約率が向上します。

データの収集・分析・改善を効率化するためのパイプラインを構築する

失注分析は一度やれば終わりではなく、継続的に改善を重ねることが重要です。
そのためには、データの収集・分析・改善をスムーズに回せる仕組み(パイプライン)を構築しなければなりません

定期的にデータの整理と検証を行い、不要な情報を削ぎ落としながら何度も「失注→分析→改善→実践」のサイクルを回すことで、分析の精度を向上させ、より実践的な改善につなげられます。

BtoBテレアポならsoraプロジェクトにご相談ください

テレアポの様子 (1)

失注分析は、現在の営業チームの弱みを知り改善するために必須です。失注の原因はコストや顧客都合だけでなく、自社内に潜んでいることが多くあるからです。

改善点を知り実行することで、組織力の向上につながるでしょう。

私たちsoraプロジェクトは、BtoB特化のテレアポ代行会社です。失注分析で「テレアポが弱い」「営業代行を検討すべきだ」といった課題が特定されるなら、ぜひ私たちにご相談ください。

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投稿者プロフィール

樋口 裕貴
樋口 裕貴
1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様に
ターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。