営業効率化の完全ガイド|生産性向上のステップ・施策・AIツールを解説

営業の生産性向上に有効な4つの取り組みとは

目次

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営業活動の生産性向上は、業務効率化ができなければ達成が困難です。
なぜなら、多様化するニーズやサブスクリプション型のサービス増加に伴い、より少ない人数でより多くの業務をこなす必要があるためです。

それでは、営業の生産性向上にはどのような取り組みが必要なのでしょうか?
本記事では、営業活動の生産性向上に有効な取り組みを解説します。

なお、株式会社soraプロジェクトでは営業代行の基礎をまとめた資料「マーケ・営業・IS担当者必見!はじめての営業代行」を無料で配布しています。

営業の効率化とは?

営業の効率化とは、端的に言えば「同じ労力でより多くの営業成果(質の高い商談や受注)を生み出す取り組み」です。
もちろん、求める成果と削るべき労力に絶対的正解はありませんが、属人化したやり方やムダな作業を減らし、ローコストハイリターンな営業成果の実現を目指します。

近年はAIやBI(ビジネスインテリジェンス)などのデータ分析技術が進化し、”ターゲット選定・アプローチ・商談管理・フォロー”といった営業全体のフローをシステム化・見える化することでさらなる効率化を目指す取り組みが主流となっています。

営業の効率化を進める目的

営業の効率化を進める4つの目的

営業の効率化を進めるうえでは、以下のような4つの目的があります。

  • 成約率を高め、売上を伸ばす
  • 商談の質を向上させ、成果につなげる
  • 顧客対応を強化し、満足度を向上させる
  • 業務負担を軽減し、営業活動を最適化する

それでは詳しく説明します。

成約率を高め、売上を伸ばす

営業の効率化をおこなうことで、顧客との商談数を増やして成約率を向上できます。
事務作業時間の削減に成功すれば、営業活動にあてる時間を大幅に増やせます。

商談数が増えることで契約件数も増えやすくなり、結果として売上向上につながります。

商談の質を向上させ、成果につなげる

商談の質を向上させて、成果へとつなげることも営業の効率化をおこなう目的の1つです。
営業パーソンが商談を実施する場合、事前にプレゼン資料や見積書などの準備が必要です。

プレゼン資料や見積書の準備は重要ですが、過度に時間を割くと商談自体の質を高めるための準備時間が不足します。
ITツールを活用して資料作成を効率化することで、商談内容の検討に十分な時間を確保でき、成果につながる提案精度を高められます。

顧客対応を強化し、満足度を向上させる

顧客対応を強化し、満足度を向上させることは営業効率化の主要な目的の一つです。
事務作業にかかる時間を削減することで、顧客へのヒアリング、課題の特定、要望への対応に充てる時間を増やせます。

これにより顧客満足度が向上し、継続的な関係構築につながります。
十分なコミュニケーションの時間を確保したうえで、ニーズに合った商品・サービスを提供できれば、顧客満足度をさらに高められます。

業務負担を軽減し、営業活動を最適化する

営業パーソンの業務負担を軽減しつつ、営業活動を最適化することも営業効率化の重要な目的です。
営業パーソンの業務は、資料作成・商談・アフターサービスなど多岐にわたり、負担が増大するとモチベーションの低下や離職につながるリスクがあります。

営業プロセスを効率化し業務負担を軽減することで、営業パーソンが体力面・精神面ともに安定した状態で業務に取り組めるようになり、営業活動の最適化を実現できます。

営業効率化と営業生産性の違いとは?

営業生産性と営業効率化の違いとは?

営業生産性と類似する言葉として、営業効率化があります。
営業効率化は効率的な営業プロセスを実現する役割があり、実施することで営業パーソンは営業活動に集中して売上や成約率を高められます。

効率的なプロセスを確立することで営業パーソンは顧客との関係性を深めることができ、新たなリードを獲得する余裕も生まれるため、効率化は生産性の向上にもつながります。

効率化は生産性向上の一部であり、営業活動の最適化には「効率化」と「生産性の向上」の両方をバランスよく進めることが重要です。

営業の生産性とは、どの程度の売上を生み出したかの指標

そもそも生産性とは、設備・人材・コストなどの投入量に対して、どれだけの価値を生み出せたのかを計る指標です。
生産性を算出するための式は以下の通り。

  • 生産性=(売上-費用)÷労働投入量(労働人員数・労働時間)

費用には材料費・外注費などが含まれ、営業の場合は人件費も含まれます。

近年では政府が「働き方改革」を打ち出しており、ワークライフバランスを適正化する必要性が叫ばれています。
一方で、人材不足が慢性化する中でニーズが多様化を続けており、営業活動に充てる人材数が限定されているのが現状。

これらの背景をもとに、営業活動においても生産性の高さが重要視されているのです。

日本の労働生産性は世界的に低いのが現状

画像引用:公益財団法人 日本生産性本部「労働生産性の国際比較2022」

上記表の通り、日本の労働生産性は低水準で推移しているのが分かります。
日本の労働生産性は、OECD(経済協力開発機構)の加盟国で比較すると27位。

最近では原料・燃料価格の高騰にともなった物価上昇が続く中、生産性は労働者が得る報酬にも大きな影響を与えるため、向上させるための取り組みが急務であると言えます。

営業効率化とは、最小のコストで最大の成果を出すこと

営業効率化とは、最小のコストで最大の成果を出すこと

営業効率化とは、営業の無駄をなくすことで営業活動を効率良く進める手法です。
例えば見積書の作成やメール送付などの事務作業の削減で、時間を営業活動に専念できます。

また、営業フローを見直すことで営業パーソンを効率良く稼働できるため、コストを抑えながら成果を高められます。
ただし、無駄な業務を削減するだけでは成果を最大化する見込みは少ないです。

ITツールの導入やアウトソーシングを取り入れることで、現場の負担を大幅に軽減できるようになるでしょう。

営業の効率を上げ、生産性を高めるメリット

営業の生産性を高めることで、企業の成長はもちろん、従業員の働きやすさやモチベーション向上にもつながります。
特に、限られたリソースの中で成果を最大化することが求められる現代のビジネス環境において、営業活動の効率化は欠かせません。

  • ワークライフバランスの向上
  • 営業活動の省力化と利益増大が両立
  • 人材確保が容易

さっそく詳細を見てみましょう。

ワークライフバランスの向上

営業の生産性向上を実現するには、業務の効率化が必須です。
そして、業務効率化は残業時間の減少に直結し、従業員が育児・介護・趣味などにあてがう時間を増大させます。

つまり、営業の生産性向上は従業員のワークライフバランスの最適化に有効であるということ。
ワークライフバランスが整えば、心身のストレスが減少し、ケアレスミスをはじめとしたヒューマンエラーの減少にも期待できるでしょう。

さらに、従業員の時間にゆとりがあった場合、自身のスキルアップに必要な時間も確保可能です。
営業の生産性向上は、従業員と企業の両方にメリットがある取り組みです。

営業活動の省力化と利益増大が両立

近年ではサブスクリプション型のサービスが増加し、営業担当者はより多くの顧客対応が必要になる場面が増えています。
しかし、営業担当者の増員は困難なのが現状です。

少ない人員数で多くの顧客対応をこなし、売上を伸ばすためには生産性向上が必須。
生産性向上によって営業担当者の業務プロセスが省力化でき、より少ない人員数での顧客対応が可能になるためです。

営業の生産性向上は、人的リソースの有効活用にもつながるでしょう。

人材確保が容易

人材確保には、新規従業員の確保だけでなく、雇用中の従業員の離職防止も大切です。
厚生労働省が発表した「令和3年雇用動向調査結果の概況」によると、入職者数は約720万人なのに対して、離職者数は約717万人でした。

同資料によると、離職理由として多いのは「労働条件、休日などの条件が悪かった」や「給料の収入が少なかった」など。
したがって、必要数の人材確保には、ワークライフバランスの最適化や所得強化が必要です。

営業の生産性向上は、労働時間削減・増益による報酬向上や待遇改善などに期待できるため、雇用中の人材確保に有効と言えるでしょう。

営業効率化のステップ

営業生産性を高めるために、まず取り組みたい効率化5ステップ

営業生産性を高めるためには、以下のような5つのステップを実施しましょう。

  1. 営業プロセスを全体的に見直し、課題を明確にする
  2. 必要な業務と不要な業務を分類し、優先順位を決める
  3. 効率化のための施策を検討し、実行プランを策定する
  4. 必要に応じて外部ツールやシステムを導入する
  5. 社員の意見やデータをもとに、効果を検証・改善する

それでは順番に解説します。

営業プロセスを全体的に見直し、課題を明確にする

はじめに営業プロセスを全体的に見直しながら、課題を明確にしていきます。
どのような作業に労力がかかっているのか、負担が多い作業は何かなどを各営業パーソンにヒアリングすることで課題が浮かび上がります。

そして洗い出した課題を整理しながら、改善点や効率良く進められる作業などのポイントをピックアップしてください。

必要な業務と不要な業務を分類し、優先順位を決める

営業プロセスの課題を明確化できたら、必要な業務と不要な業務を分類しながら優先順位を決めていきます。
改善対象の業務を分類して優先順位を決定すれば、何から着手すればいいのか把握できるようになります。

改善すべき業務については、社内で直ちに実行すべきこと、計画的に進めることの2つに整理しておきましょう。

効率化のための施策を検討し、実行プランを策定する

営業プロセスの業務に優先順位をつけたら、効率化のための施策を検討しながら実行プランを策定します。
対応するメンバーと方法を決定し、スケジュールを立てることが大切です。

業務改善の責任者を決めて、定期的にミーティングを開催しながら効率化の進捗状況をチェックするようにしましょう。

必要に応じて外部ツールやシステムを導入する

効率化する業務によっては、社内だけで対応できないものも存在します。
必要に応じて外部ツールやシステムを導入することで、業務の効率化を図れます。

新しいソリューションを社内に導入する場合、現場でトラブルが発生することも少なくはありません。
まずは試験的に運用しながら、改善度合いを見極めて導入を検討するようにしましょう。

社員の意見やデータをもとに、効果を検証・改善する

業務改善の施策を実行後、社員の意見やデータをもとに効果の検証・改善をおこないましょう。
どれくらいの効果があったのかを細かくチェックすることで、今後の新しい施策を検討できるようになります。

外部ツールやシステムなど新しいソリューションを導入した場合、運用方法の変更や規模の拡大など改善を検討することも大切です。

営業の効率を上げるために有効な取り組みとは?

営業の生産性向上を図りたいと感じても「どこから手を付けていいのかわからない」と感じる人も多いのではないでしょうか。
本章では、営業の生産性向上に有効な下記4つの取り組みを解説します。

  • 生産性向上の基本「営業業務の見える化」
  • 営業力の底上げ「業務プロセスの標準化」
  • 成果を高める「営業担当者のスキルアップ」
  • 効率化による営業活動支援「ツール活用・自動化」

生産性向上の基本「営業業務の見える化」

営業業務の見える化は、一連の営業活動のどこに課題があるかを明らかにするために必要な取り組みです。
やみくもな営業業務の改善は効果が薄く、取り組みにかかる人材リソースがムダになり、十分な費用対効果も得られません。

人材不足が慢性化する中で、生産性向上には一定以上の人員と時間が必要となるため、可能な限り有効活用すべきでしょう。

営業業務の見える化は、改善点と対策が明確になるのもメリットのひとつ。
課題解決がスピーディになれば、より効率的に生産性向上を目指せます。

営業力の底上げ「業務プロセスの標準化」

営業担当者のモチベーション維持のために、ノルマ制度を採用している企業は少なくありません。
競争の概念を利用するのは効果的ですし、ノルマ制度は成果が分かりやすいというのもメリットです。

一方で、ノルマ制度は営業手法が属人化しやすい点に注意が必要です。
順位に固執するあまりに、営業成績上位者の営業手法が明らかにされず、俯瞰して考えると非効率的な状態に陥っているのです。

営業成績上位者の手法を部門内で共有・標準化すると、全営業担当者が高い成果を獲得できる可能性が高まります。
トークスクリプトを活用しながら、営業プロセスの標準化に取り組むのは、生産性向上につながるでしょう。

成果を高める「営業担当者のスキルアップ」

営業活動では、会話の流れだけでなく、顧客の声色、表情などから最適な対応を取捨選択して実行する必要があります。

例えば、ナーチャリングが必要な相手に対して、メールを活用して製品やサービスに興味を抱かせるのは有効でしょう。
しかし、製品やサービスの購入を直接的に促しては、かえって悪印象を与える原因にもなり得ます。

的確なタイミングで最適な対応をするためには、営業担当者のスキルアップが必須です。
定期的なミーティングや勉強会を実施して、営業担当者のスキルアップを図りましょう。

効率化による営業活動支援「ツール活用・自動化」

近年では、様々なシーンでIT・デジタル化が求められており、営業活動もツールの活用で解決できる業務課題が多々あります。
ツール活用で解決可能な営業課題は、おもに下記の4つです。

  • 営業担当者間の連携不足
  • 手作業でのタスク管理
  • メール作成に必要な業務負担
  • 顧客情報管理

ツール活用で、上記のような課題を解決できれば、営業のコア業務である顧客対応に割く時間が増大。
営業担当者の業務負担を軽減するとともに、生産性向上を目指せます。

なお、営業の生産性向上に有効なツールは、あとの章で解説します。

営業を効率化し、生産性アップを実現する施策

営業の効率化と生産性アップを実現する7つの施策

営業の効率化と生産性アップを実現するには、以下のような7つの施策があります。

  • 営業担当者の意識改革を促し、生産性を向上させる
  • 営業ノウハウや成功事例をチームで共有する
  • 書類作成や事務作業を効率化し、本来の業務に集中する
  • サイトのFAQやダウンロード資料を充実させ、自己解決を促す
  • インサイドセールスを活用し、効率的にアプローチする
  • 外部リソースを活用し、業務負担を軽減する
  • 営業支援ツールや自動化システムを導入する

営業活動の成果を高めるためにも、ぜひチェックしてください。

営業担当者の意識改革を促し、生産性を向上させる

営業効率化の施策を実施するには、営業パーソンの意識改革を促すことが大切です。
営業パーソン自身が営業効率化をしたいと思っていなければ、施策を実施したとしても十分な効果を得ることは難しいです。

営業マネージャーが営業効率化の目的や流れを具体的に説明することで、営業パーソンの意識を高めて生産性を向上できるでしょう。

営業ノウハウや成功事例をチームで共有する

営業ノウハウや成功事例を営業チームで共有することで、営業活動を効率化できるようになります。
営業は属人化しやすい業務であるため、全体に情報やノウハウが共有できないケースが多いです。

特定の営業パーソンが有効な営業手法を持っていたとしても、全体に共有しなければ意味がありません。
組織全体で営業マニュアルを作成し、定期的に情報交換を行うことで全体的な営業活動を効率化して成約率を向上できるようになるでしょう。

書類作成や事務作業を効率化し、本来の業務に集中する

営業を効率化するためには、書類作成や事務作業の時間の短縮も重要です。
営業パーソンはプレゼン資料や見積書、契約書などの書類を作成しなければならず、本来の業務に時間をかけられないこともあります。

書類作成ツールなどの導入で、事務作業を効率化して商談の時間を増やせます。
そのため書類作成や事務作業を早めに終わらせるためにも、効率化できる取り組みを考えるようにしましょう。

サイトのFAQやダウンロード資料を充実させ、自己解決を促す

自社サイトのFAQやダウンロード資料を充実させることも、営業の効率化に有効です。
コンテンツなどを顧客に閲覧してもらうことで、求めている商品・サービスがあるか判断できるようになります。

結果的に興味・関心の高い顧客から問い合わせが増える可能性が高いです。
成約率の低い顧客からの問い合わせも減らせるようになるため、営業を効率良く進められるようになるでしょう。

インサイドセールスを活用し、効率的にアプローチする

営業活動を効率化するには、インサイドセールスの活用も有効な手段です。
インサイドセールスとは、顧客のもとへ訪問せずに電話やメールからアプローチする営業活動を指します。

インサイドセールス担当者は、顧客に有益な情報を提供したり悩みをヒアリングしたりすることで商品・サービスの興味や関心を高めていきます。
そして成約率の高まったタイミングで営業パーソンへ送客することで、成約へとつなげることが可能です。

そのためインサイドセールスを活用すれば、営業パーソンと組み合わせて効率化を図れるようになるでしょう。

外部リソースを活用し、業務負担を軽減する

社内リソースだけでは営業の効率化が難しい場合、外部リソースを活用しながら業務の一部を軽減することも有効な手段です。
例えばダイレクトメールの発送やプレゼン資料の作成、データ入力などを外部企業に委託すれば、自社の負担が軽減されて顧客との商談に専念できます。

営業活動は書類作成などの事務作業が多いため、社内リソースが足りていないときは外部リソースをうまく活用しましょう。

営業支援ツールや自動化システムを導入する

営業を効率化するには、営業支援ツールや自動化システムの導入をおすすめします。
近年幅広い業界でIT化が進んでおり、営業活動においてもITツールやシステムを活用するシーンが増えています。

自社の課題や業務、費用対効果などの要素を踏まえてツールやシステムを導入することで、営業の効率化が可能です。
インターネット上には多くのITツール・システムが展開されているため、まずは比較しながら利用するものを選定することが大切です。

自社に必要な機能や使いやすさ、費用などを考慮しながら、社内の営業パーソンに一度利用してもらうことをおすすめします。
ツールやシステムによってはトライアル期間が設けられているので、費用を抑えたいなら無料で試せるものを探してみると良いでしょう。

営業の効率化に有効なツールとは?

近年では、営業支援を目的とした様々なツールがリリースされています。
中には使い方が簡単で、テレビのリモコンのように、直感的に操作できるツールも存在し、自社に適したツールの選定はもはや必須事項となりました。

ここでは、営業の生産性向上に有効なSFAとCRMを中心に基本的なツールを解説します。

  • 営業プロセスを可視化「SFA(営業支援システム)」
  • 営業活動の分析・改善も可能「CRM(顧客管理システム)」

営業プロセスを可視化「SFA(営業支援システム)」

SFAとは、営業活動のプロセス・情報を一元管理し、データの収集・蓄積・分析を自動化できるツールです。

例えば、商談の進捗状況を営業担当者が個人で管理していた場合では、コア業務以外の負担を抱える必要がありました。
同時に、営業担当者が病気やケガなどで対応できなければ、商談が進まず機会損失につながるリスクもあるでしょう。

しかし、SFAで全体の状況が共有できていれば、業務負担の減少と機会損失防止が可能です。
SFAは、営業組織全体の動きをスムーズにして、生産性の向上に期待できるツールです。

営業活動の分析・改善も可能「CRM(顧客管理システム)」

CRMとは、顧客・業務プロセスなどの情報管理をはじめ、売上予測や営業パフォーマンス分析・改善が可能なツールです。
顧客の購買目的・ニーズ・志向性などの情報管理も可能で、顧客との関係性の維持・強化には必要不可欠。

CRMは営業の生産性向上にも大きく貢献可能です。
営業担当者の営業プロセスを見える化でき、属人化した業務の明確化や改善につながります。

CRMは、無料で利用できるツールがあるのもメリット。
お試し感覚で導入でき、効果を実感しながら本格的な導入へと発展させられます。

リード育成を強化する「MA(マーケティングオートメーション)」

MAとは、見込み顧客の状況を管理するためのツールです。
見込み顧客の獲得から育成、管理まで自動化できるため、効率的な施策の実行をおこなえます。

見込み顧客の情報を獲得しながらリスト化し、オンライン施策からの段階的なアプローチで興味・関心を育成可能です。
電子メールマーケティングやソーシャルメディアの投稿、リードのトラッキング機能などが含まれており、確度の高い見込み顧客を育成するときに役立ちます。

商談の効率を向上「オンライン会議ツール」

オンライン会議ツールとは、オンライン上で顧客とのやり取りやミーティングなどをおこなえるツールです。
コロナ禍の問題からリモートワークが主流となった現代では、自宅からパソコンやスマートフォンを通じてやり取りできるオンライン会議ツールが導入されるようになりました。

商談やヒアリングをWeb上でおこなえるため、移動時間や交通費を大幅に削減できることから営業の効率化につながります。
遠いエリアの顧客ともコミュニケーションを取れるので、商談へとつなげやすい点もメリットです。

自動音声認識や会議日時のリマインド機能などツールによって様々な特徴があり、無料で使用できるものも存在します。

スムーズなアポイント設定を実現「日程調整ツール」

日程調整ツールとは、顧客との商談や会議などの日程を自動調整できるツールです。
メールチェックやスケジュール調整など日程調整にかかる時間を削減できるため、資料作成やプレゼン内容を考える時間に充てることができます。

調整作業にかかる時間や手間を削減しながら営業の効率化を目指すなら、日程調整ツールを導入しましょう。

営業プロセス別 効率化ツール

接点の多様化と分析手法の進化が進む現代において、AI機能とデータ可視化機能を備えた営業効率化ツールはとても重要な存在です。
ここでは、AI機能にも力を入れている営業効率化ツールをいくつか紹介します。

リード獲得・見込み客発掘

手作業のリスト作成や闇雲なアプローチを減らすことで、営業効率化の向上を目指すツールです。
リード獲得・発掘ツールを用いることで、新規顧客との接点を増やし、「今、会うべき相手はだれか」を効率よく見つけ出せます。

Sales Crowd

Sales Crowdは、新規開拓営業に強みを持つ営業DX支援ツールで、近年はAIなどを用いた自動化にも力を入れています。

1万社以上にわたる営業支援ノウハウを詰め込んだデータドリブンの営業支援機能が強みで、営業にまつわる”メール配信、架電、オンライン商談、結果分析”を一元管理できます。
自動分析や自動ナーチャリングなど自動化機能も豊富なため、リスト作成〜アポ獲得をまとめて任せることで、営業効率化を手早く実現できます。

GeAIne

GeAIneは、企業サイトのお問い合わせフォームに特化した営業自動化ツールです。

RPAとAIを活用し、フォームを自動検知して営業文を自動入力・送信し、営業の省力化を実現します。
また、文章のABテストやクリック計測での効果検証など、成果の可視化やレビュー支援までサポートしています。

人手だと手間のかかるフォーム営業全体を自動化できるため、営業担当者は確度の高い見込み客との商談に時間を割けます。
総じて、フォーム営業という時間のかかる事務作業を効率化し、新規開拓を勢いづけたい企業に適したツールです。

Sansan

Sansanは、名刺交換を起点に営業支援を行う社内共有型ビジネスデータベースです。

「名刺をスキャンするだけ」という手軽さと、名刺の共有というわかりやすい課題解決方法が特徴で、例えば、担当変更時の引き継ぎや新規アプローチ先の発掘に強みを持ちます。

AIとオペレーター入力により高精度にデータ化された名刺情報が、”会社の資産”として蓄積され、機会損失を減らしながら継続的なリード創出につなげられる点が魅力のツールです。

商談・クロージング

商談支援ツールは、商談の質を高め、受注率を上げるための機能を提供します。
会話内容や進捗を見える化し、成果を分析することで、営業全体の”クロージング力”を底上げします。

MiiTel

音声解析AIツールMiiTelは、電話・Web会議・対面商談などのビジネス会話を自動で記録・可視化する営業支援ツールです。

自動録音と文字起こしに加え、話速・沈黙・トーク比率などを数値化し、商談ごとのスコアや振り返りポイントを簡単に確認できます。
これにより「どんな話し方の商談が成果につながっているか」を具体的に把握でき、ベテランのトークノウハウをチームや社内全体に共有できます。

新人のロープレや1on1でのフィードバックといったシーンでも活用しやすく、営業全体のクロージング力向上に貢献します。

HubSpot

画像引用:HubSpot公式サイト

HubSpotは、無料から使えるCRMを中心に、マーケティング〜営業〜カスタマーサクセスまでを一体管理できる非常に有名な営業効率化プラットフォームです。
高度なSFA機能も備えており、インサイドセールスやインバウンド営業との相性が高いのが特徴です。

HubSpotについては、この記事の後半で更に詳しく解説します。

顧客管理・分析

SFA/CRMといった顧客情報管理は、顧客情報や案件状況を一元管理する営業効率化の大本営です。
データ×AI分析×見える化の組み合わせで、「どの顧客にどう攻めるか」の判断を助け、営業戦略の効率を最適化します。

Salesforce Einstein

Salesforce Einsteinは、世界シェアトップのCRMサービスSalesforceに組み込まれたAI機能群です。

これまでのSalesforce機能に加え、過去の商談データを元に、AIが「次にアプローチすべきアクション/リードはどこか」を予測、スコアリングし提案してくれます。
担当者の感覚に頼らず、データに基づいた営業アプローチによって、限られた時間で効率よく案件選定が可能です。

Mazrica Sales

https://product-senses.mazrica.com

Mazrica Salesは、使いやすさとAI機能を備えた国産SFA/CRMです。

案件情報や活動履歴を一元管理しつつ、AIによる受注確度予測やアクション提案といった機能を利用できます。
安心の日本語サポートの元で、Excel管理からの脱却や、属人化した営業プロセスの標準化を目指す企業に幅広く導入されています。

営業の効率化を実現するAIツール

アップセル・クロスセルに関する2025年最新トレンドとAI活用

すでにChatGPTをはじめとした汎用生成AIが多くのビジネスシーンで活躍しています。

そこで、ここでは代表的なAIサービスを、その特徴とともに紹介します。
※2025年11月時点の情報です。

ツール名得意分野主な活用シーン(例)
ChatGPT高精度な文章生成・要約・資料ドラフト・簡易リサーチ・営業メール/提案書のたたき台作成
・商談・会議メモの要約と要点整理
Google GeminiGmail/Docs/SlidesなどWorkspace連携。下書き・要約・図解での資料作成。・Docsでの提案書ドラフト作成
・AIスライドでの図解・構成案生成
・Googleフォーム回答整理・要約
Perplexity AI出典付きのWebリサーチに特化・競合・業界トレンド/ニュースの調査
・提案資料の根拠となるデータ・事例集め
Notion AINotion上でのデータ活用・商談メモ/議事録から要点・ToDoの自動抽出
・NotionDBを使ったDX推進
Microsoft CopilotMicrosoft製品と深く連携し、既存のOffice業務をAIで時短・高度化・Wordでの提案書ドラフト作成
・Excelでの自動分析支援
・OutlookメールやTeams会議の要約・アクション抽出

ChatGPT – リサーチ・文面作成・簡易分析

ChatGPTは生成AIブームの火付け役であり、日々高度なAI機能が次々と実装されているAI活用現場の最前線ツールです。
営業効率化の活用シーンでは、「調べる・書く・まとめる」といった資料作りを一手に引き受ける汎用AIチャットツールとして活躍しています。

主な活躍シーンは、顧客の業界情報リサーチ、メールや提案書のたたき台作成、商談メモや録音の要約、簡単なデータ分析など、文章構造の理解と整理を得意としています。
その他、ファイルを添付してデータから分析やレポートを行う(Deep Research&プロジェクト機能)、複雑なテーマに対して資料作成を頼む(canvasモード)といった、営業提案の準備でも大いに活躍する機能が備わっています。

また動画生成や画像生成も可能で、生成AIに関する様々な機能を包括的に利用可能なAIサービスです。

Google Gemini – 無料で使える情報収集

Google GeminiもChatGPTに負けず劣らずビジネスシーンで活躍している生成AIです。

ChatGPTに比べGmailやGoogleドキュメント、スプレッドシートなどGoogle Workspace上で使える点が非常に強力であり、メールやドキュメント生成、スプレッドシートのデータを使った分析などに優れます。
また、Geminiアプリを使えばブラウザから無料で情報収集やアイデア出しができ、営業の下調べや資料レビューの時間短縮にも役立ちます。
Google謹製なので、Androidスマホと非常に相性がよく、活用シーンを選ばないところも魅力です。

最近はCanvas機能のアップデートでより複雑な図解表現ができるようになり、AIスライドを使ったインフォグラフィックや、グラフィックレコーディングなどのシーンでよりスムーズにAI活用できるようになりました。

Perplexity AI – 最新情報のリサーチ特化

Perplexity AIは、リサーチに特化したAIサービスです。

Web検索とAI回答が一体化しており、更に回答には参照元リンクが付くため正確性を担保しやすい点が、ビジネスの競合調査や業界トレンドの確認に適しています。
また、ChatGPTのDeep Research機能と似た機能が提供されているため、更に多数の情報源を元にレポート化するような用途でも活躍します。

スマホアプリからも利用できるので、ちょっとした営業提案のシミュレーションや仮説検証、資料のネタ出しがぐっと楽になります。

Notion AI – 営業記録の整理・管理

Notion AIは、メモ&データ管理ツールとして非常に人気が高い”Notion”に組み込まれたAIツールです。
多機能汎用データ一元管理ツールであるNotionの使いやすさを活かして、膨大なデータから素早く知見を分析することが可能です。

  • 商談メモから要点やToDoを自動抽出
  • 案件データベースのコメント欄を要約
  • 資料作成のたたき台や定例議事録のテンプレの整理

など、これまでNotionを使っていたならば、そのデータをAIに活用させることで更に一歩進んだ営業効率化が目指せます。

Microsoft Copilot – 資料作成支援

Microsoft Copilotは、Word・Excel・PowerPoint・Outlook・TeamsなどのMicrosoft 365(Office)アプリやWindowsOSに組み込まれた業務向けAIアシスタントです。

残念ながらChatGPTやGeminiに比べるとあまり目新しい機能は少ないですが、ビジネスシーンに深く浸透しているOfficeと手軽にAIを連携できる点は他にない魅力です。

  • Wordでのドラフト生成
  • PowerPointの自動スライド提案
  • Excelでの分析提案
  • 組織データを横断検索できるCopilot Chat/Research tool

など、高度なデータ活用機能が利用可能です。

資料作り以外にも、Teams会議の文字起こしと要約、WordやExcelから提案資料のドラフトやグラフの自動作成など、組織内のファイルやカレンダーと連携し、日々の事務作業の負担を軽くしてくれます。

部門間連携・営業の効率化を実現!統合型CRM「HubSpot」とは?

画像引用:HubSpot公式サイト

HubSpotとは、営業・マーケティング・コンテンツマネジメント・カスタマーサービスなどの支援を目的とした統合型CRMです。
1種類のコードをベースに自社開発しており、操作性が一貫していて使用感が良いのが特徴。

HubSpotは5つのツールから構成されており、併用することで部門間の連携強化を図りながらの業務効率化が可能です。
HubSpotを構成する5つのツールは以下の通り。

  • Marketing Hub:インバウンドマーケティングを得意とするツール。ナーチャリングも可能なオールインワンソフトウェア。
  • Sales Hub:営業活動の業務効率化、及び生産性向上を目的としたツール。自動化による無機質な印象を顧客に与えない、高機能さが特徴。
  • Service Hub:カスタマーサービス向けツール。充実したサポート体制構築が可能で、顧客関係の強化と顧客満足度向上に期待可能。
  • CMS Hub:自社のWebサイトを構築可能なツール。専門知識が不要で、マーケティング担当者は簡単にWebサイトの構築・更新・最適化ができる。
  • Operations Hub:業務オペレーション支援を目的としたツール。アプリ接続・顧客データ同期と整理・プロセス自動化などにより、高次元な顧客体験を可能にする。

HubSpotの詳細は「HubSpotとSalesforceの違いとは?連携もできる両ツールを比較!」で解説していますので、興味のある方はご覧ください。

営業効率を上げることが、生産性アップに直結!

営業効率を上げることが、生産性アップに直結!

企業において、営業効率の向上は自社の成果につながる重要な部分です。
営業効率が悪い状態になっていると、多くの顧客から商談に進むことができず成約率が低下してしまいます。

営業活動における課題や業務プロセスの標準化、営業パーソンのスキルアップなどの取り組みをおこなうことで、営業効率を向上させて全体の生産性を大幅にアップできるようになります。
また、営業活動に役立つITツールやシステムの導入で、効率良く進めることが可能です。

営業活動の無駄をなくすことを意識し、自社に合った取り組みを実施すれば徐々に成果へとつなげられるようになります。
自社のリソースだけでは課題解決が難しいと判断したときは、外部の企業に一部の業務を委託することも検討しましょう。

営業の効率化に課題を感じる方へ

本記事では、営業に生産性向上が必要な理由と、生産性向上に有効な取り組みを解説しました。

パンデミックや戦争など、目まぐるしい変化を遂げる環境下では、営業の生産性向上を目指した取り組みの重要度がさらに高まるでしょう。
営業の生産性が向上し、業務の省力化に成功していれば、対応力や柔軟性をも手にすることにつながるためです。

当メディアを運営する株式会社soraプロジェクトでは、HubSpotを使用した営業支援を行っています。
営業の生産性向上やHubSpotに興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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投稿者プロフィール

樋口 裕貴
樋口 裕貴
1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様へターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。