テレアポはアウトソーシングすべきなのか?4つの時系列ごとに比較

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自社の商品やサービスを販売促進するために、営業活動のテレアポをアウトソーシングする企業が増えています。

適切な会社にアウトソーシングすれば、効率性や生産性を向上させながら営業できるようになるからです。

しかし問題となるのが、テレアポのアウトソーシングは自社雇用と比較して優位性が高いのかということです。

そこで今回の記事では、テレアポの自社雇用とアウトソーシングに関して、導入から撤退までの時系列別でメリットとデメリットをそれぞれ考察しました。

記事の後半では、おすすめのテレアポのアウトソーシング会社を5社紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

【時系列別に分類】テレアポの自社雇用とアウトソーシングの比較

立ち上げ時

まずはテレアポの立ち上げ時から見ていきましょう。

自社雇用:採用時間やコストがかかる反面、自由度が高い

自社雇用で営業のためのテレアポを導入する場合、適切な人材が必要です。もし社内にリソースがないなら、採用活動から始めることになるでしょう。

テレアポという電話営業の職種に適した人材を確保するために、採用計画を練って募集をかけ、実際に採用に至るまでのスケジュールを調整する必要があります。

テレアポの自社雇用では充分な人材を揃えるまでに数ヶ月~半年間かかる可能性があるだけでなく、コストも多く発生します。

一方、採用の是非を判断する自由が自社に委ねられているので、ぴったりの人材を採用しやすいというメリットがあるでしょう。

アウトソーシング:立ち上げまでのスピードが速い

テレアポをアウトソーシングする場合、立ち上げ時のスピードが、自社雇用と比較して圧倒的に速いというメリットが挙げられます。

その理由は、アウトソーシングを専門とする会社はテレアポの人員配置やシステム設定など、導入のノウハウを理解しているからです。

テレアポの人員に関しては、すでにアウトソーシング会社から電話営業のノウハウに関する研修を受けているため、自社からは商品やサービスの内容を説明するだけで済みます。

採用と教育の時間を短縮できるため、営業活動をテレアポに急いで任せたいときに利用する価値があるといえるでしょう。

業務開始時

自社雇用:テレアポのノウハウをイチから蓄積する必要がある

テレアポを自社雇用して営業活動をする場合、成果が出るまでのノウハウ作成に手間がかかってしまうでしょう。

通常、商品を顧客の手元に届けるためには、マーケティング・セールスが一丸となって試行錯誤を繰り返す必要があるからです。そのため、立ち上げ時から売り上げが安定するまで時間が長くかかることがあります。

また、テレアポで採用した人材のうち全員がトークスキルを持っていれば問題ありませんが、やはり売れる人と売れない人との差が出てくるでしょう。

しかし能力が低い人材を解雇することはできないため、見込みのない人は再教育をしたり、別部署に配置転換したりと人事的な決断が必要になります。

アウトソーシング:テレアポのノウハウを最初からもっている

一方、アウトソーシング会社にテレアポを依頼すれば、トークスキルなどのノウハウを所有しているので教育に時間をかける必要はありません。

パターン化したトークスクリプトをいくつも準備できるので、過去の経験に基づいてテレアポで営業活動をすることができるでしょう。

その上で自社製品やサービスの知識を組み合わせれば、結果を出すまでの時間をスピーディにすることもできます。

何よりも最大のメリットとして「成果が上がらなければ解約できる」という点が挙げられます。

アウトソーシング会社のノウハウや人材が自社に合わず、思うような結果が出ないので継続しないと決定すれば、契約を打ち切ることが可能です。

なぜ成果が上がらなかったか分析し、その問題点をカバーしてくれる会社と新たに契約することで改善されるでしょう。

収益確保時

次に、収益確保時についてお伝えします。

自社雇用:利益率を高めやすい

テレアポを自社雇用して収益確保できる段階になった場合、高い利益率を維持できます。

さらに、テレアポで営業活動をして成約するノウハウが構築できているため、人員を増やすごとに収益を高めることができるでしょう。

アウトソーシング:利益額を高めやすい

テレアポをアウトソーシングした場合、テレアポ代行会社のリソースを利用することでスケール化が実現できます。人材確保や研修はアウトソーシング会社に委ねられるため、自社はクロージングに集中できるからです。

アウトソーシング会社への支払が発生するため、1件の契約あたりの利益額は低くなります。しかし、契約件数を増やすことで総利益を上げることができるでしょう。

また、市場にリリースされていない新製品を売り出したい場合、アウトソーシング会社を利用すれば素早く市場に浸透させられます。そのことで、先行者利益の獲得も見込めるようになるでしょう。

撤退時

最後に、撤退時について見ていきましょう。

自社雇用:組織の再編成が必要になる

テレアポの人員を自社雇用した場合、むやみに解雇できないため撤退時には人員の再配置が必要です。大人数を採用していた場合、組織を再編成することになるでしょう。

他の部署に空きがないと人員が余ってしまったり、テレアポと関連性のない部署に配置されると研修に時間がかかってしまったり、さまざまな問題が起こる可能性があります。

アウトソーシング:スピーディーに撤退できる

アウトソーシングでテレアポを導入した際、立ち上げ時と同様に撤退時もスピーディです。

希望通りの成果が上がらないと判断し、アウトソーシング会社と契約解除を決定した後は、撤退してもらうだけです。

自社雇用とは異なり、人員の再配置や再教育が必要とならないので手間がかかりません。

組織を再編成することもないので、リスクを避けてテレアポを導入したいならアウトソーシング会社の利用がおすすめです。

では次に、実績があるアウトソーシング会社を5社紹介します。

ココがおすすめ!テレアポのアウトソーシング会社5選を比較

リードナーチャリング 成功事例

テレアポのアウトソーシング会社を5社紹介します。それぞれの特徴を解説するので、どの会社が自社の営業活動に適しているか検討してみてください。

株式会社SORAプロジェクト

【出典:株式会社sora プロジェクト

URL:https://sora1.jp/

特徴:平均アポ率4.6%(業界平均3%)で11年間の実績があり、ベテランスタッフが多数在籍

価格:コール単価350円~400円/1社、初期費用59,000円、月額費用20,000円

利用企業:人材派遣業、メーカー、コンサルティング業界、システム開発・販売、IT・通信など幅広い業界で利用。

株式会社soraプロジェクトの強みは、平均アポ率が他社と比較して高いということ。

さらにテレアポ代行の業界で11年間の実績があるため、効果的に電話営業を実施するノウハウを蓄積しています。

スピーディに対応できる点も特徴的で、最短3営業日で立ち上げることも可能です。約700万社の企業データベースを保有しているため、自社の希望に合わせてターゲティングができます。

コールスタッフ教育に力を入れるだけでなく、AI技術を導入してコンタクト率の良いコール時間を企業ごとに解析しています。

株式会社ネオキャリア

URL:https://www.neo-career.co.jp/service/callcenter

特徴:24時間365日対応、バックオフィス業務代行も依頼可能

価格:月額5万円~発注可能

利用企業:株式会社アイティフォー、パナソニックソリューションテクノロジー株式会社など

株式会社ネオキャリアは、テレアポ以外にも営業や採用支援、事務といったバックオフィス業務を広く請け負っています。

その数は年間約500社にもおよび、これまで約3,000社以上と取引してきました。

他社との違いは、365日24時間対応できるということ。平日だけでなく、土日祝日や夜間も電話営業ができるため、多様化が進む現代のマーケットで機会損失を回避できます。

さらに、急な案件用の期間限定のコールセンター設置や、夜間限定のテレアポチームなど柔軟に対応できるのも特徴の1つです。

株式会社エグゼクティブ

営業活動の範囲(営業戦略部隊、営業部隊、デジタルマーケティング部隊(営業ツール制作・Web広告運用・HP制作)
【出典:株式会社エグゼクティブ

URL:https://www.executive.jp/a_services.php

特徴:優良企業のキーマンからアポイントを獲得、HP解析技術を駆使、商談の手前まで対応

価格:1ヶ月単位の成功報酬型

利用企業:総合家電メーカー、飲料メーカー、通信事業会社、化学メーカーなど多数

株式会社エグゼクティブでは、その名の通り大手企業のエグゼクティブ、つまりキーマンとの連絡に力を入れています。

さらにアプローチの精度を高めるために、ウェブ解析を実施して自社に興味の高い企業を割り出すことも可能です。

テレアポだけでなく、新規見込み客へのアポ取りから案件化、さらには商談まで営業活動を一括で依頼できる点もおすすめポイントです。

カクトク株式会社

URL:https://kakutoku.jp/lp/client

特徴:8,000名の営業人材、クラウド上に営業代行チームを設置、テレアポのみの依頼も可能

価格:記載なし(予算に応じて報酬金額を決定)

利用企業:コニカミノルタ株式会社、マネーフォワード、シューマツワーカーなど、大手企業からスタートアップ企業まで幅広く利用

カクトク株式会社は、国内最大の営業代行プラットフォームを保有しています。

契約後、クラウド上に営業代行やテレアポメンバーが8,000人の登録者から選ばれ、新規開拓からクロージングまで一貫して依頼できます。

「テレアポのみ強化したい」というピンポイントの業務でも柔軟に対応し、自社にぴったりのチーム形成が可能です。

営業活動を広くアウトソーシングしたい場合、カクトク株式会社が強い人材を全国に保有しているのでおすすめです。

株式会社ambient

URL:http://ambient-co.jp/out.html

特徴:1人が900コール、提案型の営業、決済者へアプローチ可能

価格:1件(3コール)250円~、初期費用0円~

利用企業:IT企業、メーカー、コンサルティング、人材業界、不動産業界など多数が利用

株式会社ambientには優秀な社員が多数在籍し、毎月160件以上のアポイント獲得に成功しています。

見込み客へのアプローチも含め、売上を高めるため洗練されたアポ取りを実施しています。

事前リサーチを入念に実施しているので精度が高く、社長など決済者へのアプローチを得意としているのも特徴の1つです。

アポイントの獲得件数を落としたくないと考えるなら、株式会社ambientに相談してみましょう。

テレアポのアウトソーシング会社を活用して、利益を拡大させよう

インサイドセールス メール 基本的なコツ

テレアポで営業活動をするなら、自社雇用ではなくアウトソーシング会社を活用しましょう。

ノウハウを構築しているアウトソーシング会社にお願いすれば、自社利益を効率的に拡大するためのサポートが得られます。

自社雇用よりもリスクを回避できるので、ぜひ今回の記事で紹介した5社へ問い合わせをしてみてください。

投稿者プロフィール

樋口 裕貴
樋口 裕貴
1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様に
ターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。