テレアポでメンタルを病む原因は?前向きに営業できる対処方法

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テレアポは、セールス活動には欠かせない仕事です。
しかしながら、取引のない企業や個人への架電は、時として大きなストレスがかかり、メンタル面でダメージを受けてしまう場合も少なくありません。

メンタルを病むと言われる根本的な原因はどこにあるのでしょうか。
この記事では、テレアポがメンタルに影響する理由について解説し、前向きに営業活動ができるようになる対処法をご紹介します。

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テレアポでメンタルを病む理由

テレアポでメンタルを病む理由として、電話でアポイントを取ることそのものの難易度の高さが挙げられます。
また、簡単に成果を出すのが難しい一方で、作業自体は単純なことがモチベーションの低下を招くのです。

具体的な理由について、下記の項目を見ていきましょう。

アポイントが取れないから

テレアポの目的がアポイントの取得である以上、なかなかアポが取れないと精神面で高いハードルを感じてしまいます
架電をする相手が個人か法人か、どのような業界かによってもテレアポの難易度が変わるため、難しい業界や商材であればあるほど簡単にはいかないのが事実です。

提案を何度も断られ続けることで心が折れ、病んでしまうことも少なくありません。
営業ノルマのアポ数やコール数を達成できない重圧に苦しみ、低い成果が続くうちに自分自身まで否定されている気持ちになり、きついと感じてしまうのです。

相手の顔が見えなくて緊張するから

電話は対面やビデオ通話と異なり、相手の顔が見えません。
そのため、相手がどのような気持ちや状態で提案を聞いているのかがわからず、緊張してしまう人もいます。

相手の顔が見えない不安や焦りから、テレアポを避けたくなる気持ちが芽生えやすくなるのです。
「忙しいのに電話していたら迷惑かもしれない」「電話営業なんて嫌われそう」と、杞憂に苦しみ、良心の呵責に耐えられなくなると、精神的にきついと感じてしまいます。

クレームや暴言に耐えられないから

テレアポでは、時として理不尽なクレームや暴言を受けることもあります
断られるだけならまだしも、強いネガティブな言葉をぶつけられるとメンタルにも深く影響するものです。

自分は一切悪くないのに延々とクレームを聞かされたり、話を全く聞かずに電話を切る「ガチャ切り」に遭ったりすると、自分が悪意をぶつけられたことに傷つき、そのままメンタルを病んでしまうこともあります。

モチベーションの維持に苦労するから

テレアポの仕事では、長時間にわたって電話をかけ続けることもあります。
ずっと同じことを繰り返してつまらなくなると、モチベーションが低下して架電が苦痛になることもあるのです。

在宅ワークでは、支給された携帯端末やWebシステムを使って架電をする場合もあります。
「リモートで好きな時間に働ける」と謳われることもありますが、一人で黙々と電話をかけ続けるのはしんどいと感じる場合も少なくないようです。

テレアポのストレスを解消する方法

上記のような負荷は、テレアポを続ける限り避けられないものです。
では、心理的な負担を少しでも減らすためにはどのようにすべきでしょうか。

テレアポに毎日取り組んで成果を出している営業マンは、次のような方法で自然とストレス解消ができているのかもしれません。

成功率をアップさせて達成感を得る

アポイントが取れていないことにストレスを感じるなら、まずはその状況の打破に取り組みましょう。
何が原因でアポを取れていないかを分析し、その改善ができるなら、テレアポに取り組む意欲が高まることもあります

たとえば、次の取り組みはテレアポの成功率アップに繋がります。

  • トークの様子について、周囲からフィードバックを受ける
  • 電話の録音機能を使って、トークの改善点を探す
  • 現場のノウハウを共有し、トークスクリプトをブラッシュアップする
  • ターゲットにマッチする架電時間を把握し、その時間に集中してテレアポをする

改善によってアポ率が上がると自己肯定感も高まり、「アポイントが取れた」という成功体験を積み重ねることで自分に自信もつきます。

どうしても上手くいかないときは、思い切ってアプローチするターゲットや商材を変えるのも一つの手です。
市場に響くサービスは常に移り変わり、テレアポインターの個性によって得意な商材にも差が出るため、自分の勝ちパターンを見つけて強みにしていくことが解決策となります。

業務外の時間に気分転換をする

仕事のストレスは、業務外の時間で上手く気分転換をして解消しましょう
家族や友人と会話する、趣味に没頭する、好きな音楽を聴くなど、方法は何でも構いません。

気分転換が上手くできないと、テレアポで嫌なことがあったときにいつまでも引きずり、次に仕事をするときにも「やりたくないな……」と感じてしまいます。

少し憂鬱な気分になったときこそ、自分にご褒美をあげてメンタル面の健康を維持しましょう。
「今日は頑張ったから、ちょっと贅沢してもいいよね」とおいしいものを食べて、その日の疲れやストレスをこまめに解消していくのも良いでしょう。

テレアポでメンタルを楽にするための心構え

ここまでは、ストレス解消のための具体的な方法をご紹介しました。
次は、メンタルを楽にするための心構えについて見てみましょう。

良い思い込みや自己暗示は、人をプラスの方向に導くこともあります
テレアポに対するマイナスなイメージを持っているなら、まずは心構えから変えていくことも大切です。

テレアポは有意義だと考える

「テレアポはお客様に利益を与えること」「自分は正しいことをしている」と意識すると、少しネガティブな出来事があっても動じにくくなります。

「いきなり電話をかけて申し訳ない」とマイナス思考のままテレアポをしていると、その後ろ向きの気持ちは相手にも伝わるもの。
負の連鎖からますます成果は上がりにくくなってしまいます。

実際にテレアポから商談に繋がるケースでは、電話で提案したことでお客様が今まで知らなかったサービスを知り、「自分(自社)にとって役に立ちそう」「これで課題が解決するかもしれない」と気づきを得るのです。

断られても当たり前だと考える

そもそも、初対面の相手に電話をかけてすぐ商談に繋がることのほうが稀です。
また、仮に無料だったとしても提案した商品やサービスに興味のある人ばかりではありません。

断られても当たり前だと思い、自分を責めたり追い込んだりするのはナシにしておきましょう
期待値を低く見積もっておけば、「予想に反している」と落ち込むことも少なくなります。

断られることに耐性がつけば、テレアポが上手くいかないときも精神的なダメージが軽減するでしょう。
「こちらも仕事でやっているんだし」と割り切って、何かを言われても気にしすぎないほうが得策です。

切り替えを大事にする

1回の架電ごとに一喜一憂していては、メンタル面でも疲弊してしまいます。
お客様のたった一言や一度のやり取りに振り回されず、気持ちの切り替えを大切にしましょう

「切り替え」という言葉は、スポーツでもよく使われます。
たとえば、サッカーでは1点取られても頭を切り替え、挽回するために走ったり戦略を考えたりする必要があるのです。

気持ちが引っ張られやすい人は、「切り替える!」と自分で念じることで発想を変えていく姿勢が求められます。

それでもテレアポが苦痛なときのメンタル対処法

ストレスを解消し、心構えを変えてもテレアポが苦痛だと感じるなら、無理は禁物です。
仕事では向き不向きがあるのは当たり前。

テレアポができなくても、自分を責める必要はありません。
最後は、テレアポから離れる選択肢についてご紹介します。

自分に向いている仕事に転職する

どうしてもテレアポがつらいなら、別の仕事に変えましょう
部署異動や転職をして、新たな仕事で才能を発揮できるかもしれません。

メンタルが弱いのではなく、純粋に仕事内容が合っていないだけの可能性もあります。
一つの仕事に捉われすぎない発想も大切です。

テレアポのない営業職を探す

「対面でのヒアリングやプレゼンは得意だけど、テレアポはいまひとつ……」という方は、セールスの分業制を採用している企業でなら働きやすいかもしれません。

同じ営業部門の中で、リードの情報を集めてアポイントに繋げる「インサイドセールス」と実際に商談をして契約まで対応する「フィールドセールス」が分かれている企業なら、フィールドセールスに所属することとテレアポの回数がぐっと減る可能性があります

コールセンターでスキルをいかす

「電話でコミュニケーションを取るのは苦手ではないけれど、架電してアポイントを取るのはつらい……」と思うなら、受電対応のほうが得意かもしれません。

受電での接客力やヒアリング力、課題解決力をいかし、コールセンターやカスタマーサポートに転向する道もあります

心療内科やカウンセリングに行く

「仕事に行くのがつらい」「夜眠れない」といった症状があれば、メンタルがかなりダメージを受けています。
無理をせず、心療内科を受診してください

心療内科はメンタルクリニックともいい、心の不調全般に対応しています。
カウンセリングで話を聞いてもらったり、診療を受けて適切な薬を処方されたりすれば、心の不調やそれにまつわる体の症状も緩和できます。

ストレスとの向き合い方や対処についてアドバイスをもらえることもあるので、専門家の意見を取り入れてみてください。

テレアポでメンタルを病んでしまうなら外注もあり!

テレアポはメンタル面に負荷のかかりやすい業務ですが、適切なストレス解消や心構えを意識することで現状を変えられる場合もあります。
何がメンタル面に影響しているかを理解し、解決に向けた行動をとりましょう。

それでもメンタルを病んでしまう場合が多いなら、架電業務を外注することも一つの手です。
soraプロジェクトは、インサイドセールス集団を形成してテレアポ代行をおこなっています。

成果を出すためのノウハウや、分析における独自の評価基準もあるため、気になる方は資料を見て詳しい情報を確かめてみましょう。

投稿者プロフィール

樋口 裕貴
樋口 裕貴
1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様へターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。