目次
働き方改革などを背景に、在宅勤務などテレワークを導入する企業が増えていることはご存知でしょうか?
とはいえ、テレアポの業務はテレワークでも可能なのでしょうか?
答えは、「テレアポもテレワークは可能です。」
テレワークでテレアポ業務を行う際には、社員側と企業側にそれぞれメリットとデメリットが存在します。
特に、テレアポのデメリットである課題点を解決することで、高い生産性を生むことができます。
それではテレワークにおけるテレアポ業務のメリットから順にお話しします。
テレワーク(在宅)でテレアポを行うメリット
「テレアポはテレワークでもできることは分かったけど、在宅で行うメリットはあるの?」
テレアポをテレワークで行う際には社員側・企業側にそれぞれメリットが存在します。
それぞれのメリットは下記の通りです。
【社員側のメリット】
- 自由度が高い
- 内勤よりも稼げる
【 企業側のメリット】
- 優秀な人材を逃さない
- 通勤コストの削減
それでは詳しく解説していきます。
社員側のメリット
最初に社員側のメリットについて解説します。
自由度が高い
テレアポをテレワークで行う最大のメリットと言えるのが、「自由な働き方ができる」という点です。
毎日決まった場所に出社し、決められた時間内に仕事をして、退社すること自体にストレスを感じる人は少なくないでしょう。
テレワークであれば、時間や場所に縛られず、テレアポの仕事を行うことができ、そのようなストレスから解放されます。
また、服装や髪型は自由な企業が多いですが、テレワークとなると、在宅での仕事になるのでより一層服装や髪型は自由になります。
ある程度自由にスケジュールを組んで仕事をすることができるので、無理なく働くことも可能です。
内勤よりも稼げる
テレアポをテレワークで行うにあたって、時給から成果報酬へ報酬制度が変わっている企業が多くなっています。
商材についても成約1件1,000円前後の報酬も多く、成約1件数万円という高額報酬の案件もあるため、出社型の企業と同程度、もしくはそれ以上に稼ぐ事が可能です。
自由に働きながら、出社型のテレアポよりも稼げるのはとても魅力的ですよね。
テレワークでも、テレアポの研修やマニュアルはしっかり用意されているので、未経験からでも稼ぐことができるようになっています。
企業側のメリット
次に企業側のメリットを説明していきます。
優秀な人材を逃さない
企業側のメリットとしては「優秀な人材を逃さない」というメリットが大きいです。
優秀なテレアポ担当者がいても、辞めてしまったら企業側には大きい痛手となりますよね。
自社でせっかくテレアポ人材を育成しても、辞めてしまったら売り上げも下がりますし、育成にかかったコストも無駄にしてしまいます。
辞める理由は様々ですが、「家庭の事情で限られた時間しか働くことができない、、」などの家庭の事情などが多く含まれます。
しかし、どうでしょう。
テレアポをテレワークで行うことが出来れば、そういった事情の方も働き続けることが可能になります。
働きやすい環境を作ってあげることで、優秀な人材を逃さず、売り上げ増加を実現できます。
通勤コストの削減
また、企業側のメリットとして「通勤コストの削減」も挙げられます。
テレワークであれば、出勤する必要が無く、通勤コストの削減が可能です。
一人の通勤コストが、1万円/月だった場合、10人社員が居れば、10万円/月、100人居れば、100万円/月のコストを削減が可能です。
一人に対する削減額は小さいかもしれませんが、「塵も積もれば山となる」の言葉通り、それが毎月積み重なると大きな金額になります。
通勤コストは無駄なコストなので、テレワークによって削減できるのはメリットとして大きいと言えます。
テレワーク(在宅)におけるテレアポの課題点
ここまでテレワークにおけるテレアポのメリットについて解説していきました。
メリットだけ聞くと、
「うちも今すぐテレアポをテレワークにしよう!」
そう思う方もいるかと思いますが、少し立ち止まりましょう。
テレアポのテレワーク化にはデメリットである課題点が存在します。
デメリットを理解した上でテレワーク化を進めるべきです。
テレワークにおけるテレアポの課題点は下記の通りです。
- 連携不足
- 環境整備の必要
- セキュリティーの強化
- 非効率にも成り得る
それでは順に解説していきます。
連携不足
テレアポをテレワークで行う際に最も大きな課題が「連携不足」です。
連携不足が起きるとどのような問題が発生するかというと、「案件管理・勤怠管理・社内共有」などが不足し、業務に支障をきたす可能性があります。
特に、社内共有ができていないと案件の進捗管理や、問題が起きた際のサポートも遅れてしまい、のちのち大きな問題になる可能性も高いです。
テレアポをテレワークを行うには、今まで以上に情報共有できる環境や仕組みづくりをしていくことが必要になります。
環境整備の必要
テレアポをテレワークで行うための環境を整える必要があります。
例えば、電話発信機器・Wifi環境・PC等です。
また、在宅勤務のため、社内での連携をよりスムーズにする必要があるため、ツールやシステムの導入が必要になる場合もあるでしょう。
テレワークでテレアポを行うには、環境整備をする必要があるので機器導入の費用等も検討しなくてはなりません。
セキュリティーの強化
社内ではない場所、遠隔で仕事を行うということは、重要な機密情報が外へ流出する危険性も秘めています。
機密情報が漏れてしまっては大問題になりかねないため、自社の信用問題に関わってくるので絶対に回避すべき問題です。
そのため、情報の漏洩防止など今まで以上にセキュリティーを強化する必要があることを肝に銘じておきましょう。
非効率にも成り得る
テレアポだけには限らず、様々な業種でもテレワークのような在宅勤務では、スタッフのモチベーションの低下が課題とされています。
社内であれば、共に働く同僚や上司がいて、常に見られているという感覚があるため気が引き締まった状態で仕事することができます。
しかし、沢山の誘惑がある在宅での仕事となると、人間なので集中力を保つことが難しくなる場合も多々あります。
このような理由からテレアポをテレワークで行うと、非効率にも成り得ることがあることも覚えておきましょう。
また、受注が取れないスキルが高くない社員のサポートに関しても遅れるため、スタッフ育成という面でも非効率に成りかねません。
テレワーク(在宅)におけるテレアポの成功方法は1つ
ここまでテレワークにおけるテレアポのメリットとデメリットについて解説してきました。
「では、結局どうすればテレワークで成功できるの?」
そう思うと思います。
結論から言うと、テレワークにおけるテレアポの成功方法はたった1つです。
それは、「社内共有を徹底する」ことです。
さっそく解説していきます。
スムーズな連携体制の確保
スムーズな連携体制の確保はテレワークでは必須です。
具体的には、しっかりと報告し合える体制を整えることです。
先述しましたが、業界問わず社内間のコミュニケーション不足は大きな課題です。
昨今高機能のチャットツールやビデオ通話ツールなどが無料でも使用する事が可能になっており、社内連携体制を整えることはそこまで難しい問題ではないです。
その仕組みさえ整えてしまえば、テレワークで得られるメリットは大きいのでまず第一にスムーズな連携体制を確保しましょう。
ツールの導入
スムーズな連携体制を整えるにはチャットツールの他に、営業管理ツールもとても便利です。
ツールを導入することで、営業をするために必要な顧客データを自動で「整理・管理・分析」を行うことができ、効率良くテレアポを行う事が可能です。
限られたリソースを最大限に活かして売り上げを増やしていくにはツール導入がおすすめです。
モチベーションを維持させる
在宅勤務ではスタッフのモチベーション低下が大きな課題です。
しかし、こちらも社内のコミュニケーションを強化することでこちらの問題も解消することができます。
コミュニケーションを活発に行うことで、「見られている」という感覚が働くため、気を引き締めて働くことが可能になります。
具体的な対策としては、録音や録画をすることによって教育者がアドバイスを行ったり、お手本のテレアポトークを見せたりしましょう。
在宅勤務は仕事のモチベーションが低くなることが課題ですが、コミュニケーションを強化してモチベーションアップを図りましょう。
テレアポに代わる効率的な顧客獲得方法
「テレアポは古い!」
そう言われていることは事実ではありますが、テレアポが売り上げの要となっている企業が多いのも事実です。
つまり、テレアポはリードを確保する上で重要な戦略と言えます。
とはいえ、テレアポ以外にも顧客獲得方法が多様化しており、効率的になリード獲得方法が存在します。
テレアポに代わる効率的な顧客獲得方法があるのかご紹介します。
インサイドセールス
インサイドセールスとは、テレアポと同じく通話による営業方法です。
混同されることも多いですが、明確な違いがあります。
テレアポは「より多くのアポを獲得」することを目標としていますが、インサイドセールスは「リードナーチャリング(見込み客の育成)によって質の高いアポの獲得」を目指します。
インサイドセールスでは見込み客の課題のヒヤリングや改善方法の提案など、顧客との接点を継続的に持ち、信頼を築く必要があります。
一見、手間にも思えますが、より質の高い営業を行うことができ、確度の高いリードを獲得することができます。
特に、購買プロセスが長期化するBtoBに有効な顧客獲得方法になります。
Webマーケティング
近年、インターネット化が急速に進んでいます。
そのため、ネットにまつわるWebマーケティングは顧客獲得する方法として無視できない存在となっています。
Webマーケティングといっても、SEO(検索エンジン最適化)やWeb広告などインターネット上に掲載される広告など様々あります。
検索キーワードに応じて表示されるリスティング広告や、広告枠に対して表示されるディスプレイ広告などが主なWeb広告です。
インターネット業界は毎年成長しているため、Webマーケティングを強化することで、効率的に顧客を獲得することも可能です。
SNSマーケティング
SNSは以前は若年層が使用するイメージでしたが、現在は老若男女問わずSNSを利用するような時代になりました。
そのため、SNSマーケティングも注目すべき新たな顧客獲得方法と言えます。
SNSにも広告配信を行うことが可能で、ターゲティングなど細かく設定できるため、狙ったユーザーに向けて広告配信をすることが可能です。
また、SNSマーケティングによって顧客とのコミュニケーションや自社ブランディングにも効果的です。
メルマガ配信
メルマガとは複数の読者に対してメールを一斉送信する顧客獲得方法です。
一斉に大量のメールを送信する事が可能で、反応が良いリード獲得方法の一つと言えます。
しかし、そのためには大量の顧客リストが必要になることが難点です。
ツールを導入することで簡単に大量のメールアドレスを獲得することが可能ですので、積極的にツールの導入は検討するべきです。
新型コロナウイルスによってテレアポが無くなる?
2020年、新型コロナウイルスが猛威を振るいました。
その結果、在宅勤務を導入する企業が急増し、「顧客が会社にいない」という現象が増えたため、テレアポ営業によって以前のような成約を生むことができなくなって来たのではないでしょうか?
例え、新型コロナウイルスが終息したとしても、このような働き方が残っていくでしょう。
そのため、先述したテレアポに代わる効率的な顧客獲得方法も取り入れていく必要性がでてくる可能性が高いです。
しかし、テレアポはリード獲得に有効的な手段ですので、その他の有効なリード獲得方法を掛け合わせて、売り上げの最大化を目指しましょう。
まとめ:テレワークでテレアポは課題点に注意
テレアポをテレワーク化をすることで、社員側・企業側にそれぞれメリットが生まれることが理解できたと思います。
しかし、課題点も存在することを忘れないようにしましょう。
課題点の解決方法はたった1つで、「社内連携を強化すること」です。
社内での情報共有やコミュニケーションをとりやすい仕組みや制度を整えることができれば、テレワークにおけるテレアポの課題を全て解消し、生産性を大幅に向上させることが可能です。
是非、テレアポのテレワーク化を検討してみてください。
投稿者プロフィール
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1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様へターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。
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