【事例あり】ジオターゲティング広告の基本 | 仕組みや出稿のポイントを紹介

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販売促進や集客アップのために活用されることの多いジオターゲティング広告。
エリアマーケティングにおいて高い効果が期待できる広告のひとつです。
しかし、聞き馴染みがないことから「出稿したいけれど難しそう」「どのような広告なのかわからない」と思っている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ジオターゲティング広告の基本について詳しく解説。
仕組みや事例、出稿のポイントを紹介していきます。
費用相場も解説するので、出稿を検討している方はぜひチェックしてみてください。

なお、株式会社soraプロジェクトでは各広告媒体の特徴一覧や広告媒体を選ぶ際の考え方をまとめた資料「今から始める!BtoB広告入門」を無料で配布していますので併せてチェックしてみてください。

ジオターゲティング広告とは

ジオターゲティング広告はWeb広告の一種で、ターゲティングの方法や仕組みが特徴的な広告手法です。

ここからは、ジオターゲティング広告について詳しく解説。
まずは概要を理解して、自社の商品やサービスのPRに活用可能か確認していきましょう。

ユーザーの位置情報を活用する広告

ジオターゲティング広告とは、位置情報データを活用して配信する広告のことです。
GPS機能などから取得した位置情報データをもとに、特定の場所にいるユーザーや、過去に特定の場所を訪れたユーザーなどに絞って広告を配信できます。

位置情報から細かくターゲティングできるため、エリアマーケティングに有効な手段です。
特に地域密着型の商品やサービスを提供している企業は、活用による高い効果が期待できます。

位置情報を取得するための仕組み

以下の5つが、ジオターゲティング広告配信時に活用する位置情報データの代表的な取得方法です。

取得方法詳細
GPSスマートフォンに搭載された位置情報を確認できる機能。 誤差は数十cm~数mで、リアルタイム性に優れている。
Wi-FiWi-Fi接続状況から位置情報を確認できる。 誤差は数m以内で、位置情報の精度に優れている。
IPアドレス固定IPアドレスから位置情報を確認できる。 市区町村単位でしか情報を確認できないので、リアルタイム性・位置情報の精度ともに他の方法より劣っている。
ビーコン
(Bluetooth)
Bluetooth機能を利用して位置情報を確認できる。 店内の回遊経路の計測など、近距離での活用に向いている。
通信基地局スマートフォンの通信基地局のデータをベースに位置情報を確認できる。 誤差は数百mで、精度よりもリアルタイム性に優れている。

それぞれ取得するデータの特徴に違いがあり、ターゲティング内容によって適切な取得方法は異なります。
また、広告媒体によって取得方法が限られている場合もあるので、媒体選定時にチェックしてみてください。

データの組み合わせで効果アップ

ジオターゲティング広告は、エリアや行動履歴による広告配信を強みとしている広告手法。
位置情報データからエリアや行動履歴を細かく絞り込めるのがメリットですが、他データと組み合わせることでさらに高い効果が期待できます。

例えば、ユーザー属性(年齢や性別など)や検索履歴・年収データなどと組み合わせて配信できれば、より精度の高いターゲティングが可能。
しっかりとユーザーを絞ってアプローチしたい場合におすすめの方法です。

Google広告との違い

ジオターゲティング広告は、「Google広告の地域ターゲティングとの違いがわからない」と言われることがあります。
両者の主な違いは以下の通りです。

 ジオターゲティング広告Google広告
地域設定細かい設定ができるジオターゲティングよりも広範囲しか設定できない
予算広告媒体ごとに決められていることが多い(自由度が低い)自由に設定できる

ジオターゲティング広告とGoogle広告は、広告出稿で重視したいポイントによって使い分けるのがおすすめです。
よりエリアを絞って詳細な設定がしたいならジオターゲティング広告、予算のカスタマイズ性を重視したいならGoogle広告が向いています。

【業種別】ジオターゲティング広告のおすすめ活用事例

ジオターゲティング広告は認知拡大に向いている広告なので、目的によっては上手く活用できないこともあります。
ここからは、ジオターゲティング広告を効果的に活用するために、どのような活用方法があるか業種別に事例を見ていきましょう。

1. 不動産業

不動産業は、行動履歴にあわせた広告出稿でターゲットに対する認知拡大が期待できるため、ジオターゲティング広告と相性の良い業種です。

例えば、新居購入を検討しているニューファミリー層にアプローチしたい場合、以下の施設の利用頻度が高いユーザーに広告を配信しましょう。

  • 保育園や幼稚園、こども園
  • アカチャンホンポやBirthdayなどの子ども用品店
  • 産婦人科や助産院
  • キッズスペースや公園

子育て中のユーザーを狙って広告を出稿すれば、すでに家の購入を考えている顕在層はもちろん、「今の家だと手狭になってきたな」と考えている潜在層にもアプローチできます。
ジオターゲティング広告の場合は成果獲得の即効性は低いですが、少しずつ時間をかけてアプローチしていくのには向いている広告です。

2. 小売業

小売業の場合は、店舗が買い物行動圏のユーザー(数km圏内または徒歩や車で数分圏内など)へ広告を配信すると、ジオターゲティング広告を上手く活用できます。
さまざまなテナントの入った商業施設であれば、近くのスーパーや薬局を利用しているユーザーへのアプローチも有効です。

また、販売を強化したい商材のターゲット層(年齢や性別)も組み合わせて絞り込めば、さらなる効果が期待できます。
あらゆるデータを活用して、ジオターゲティング広告による認知拡大を行いましょう。

3. 観光業

観光業や自治体でも、ジオターゲティング広告は効果的です。
例えばスキーが有名な地域への観光者数を増やしたい場合、スキー場やスキー用品店の利用頻度が多いユーザーを対象に選べば認知拡大が期待できます。
スキーが好きな方は全国各地を飛び回ることもあるので、地域は全国を対象とするのも一案です。

ターゲット像は明確に絞ったほうがアプローチの効果は出やすいですが、絞り込みすぎることで届けたい人に情報が届かないこともあるので注意が必要です。

ジオターゲティング広告の費用相場

ジオターゲティング広告は媒体ごとに費用が決められていることが多く、最低出稿金額が定められているケースが一般的です。

ジオターゲティング広告は主に2種類の課金形式があります。
一つ目は、表示された広告がクリックされた回数に応じて費用が発生するクリック課金方式。
クリックしたユーザー=広告内容に興味関心のあるユーザーに対してのみ課金が発生するので、無駄なコストが発生しにくいのが特徴です。
費用相場は、1クリックあたり200円程度です。

二つ目は、広告の表示回数に応じて費用が発生するインプレッション課金方式です。
ほとんどの場合1,000回表示されるごとに課金が発生するので、広告内容に一切興味関心のないユーザーに表示された場合でもコストがかかってしまいます。
しかし、クリック課金方式よりも単価が低いので気軽に始めやすいのが特徴です。
インプレッション課金の費用相場は、1,000回表示あたり500円程度です。

ただし、媒体ごとに決められた最低出稿額を守る必要があるので、契約前に確認しておくようにしましょう。
設定金額は媒体ごとに大きく異なり、10万円~100万円程度と幅広いので注意してください。

ジオターゲティング広告を効果的に出稿するポイント

ジオターゲティング広告を効果的にするには、以下の3つのポイントに留意しましょう。

  • 目的やターゲットを明確にする
  • 予算を決めてから始める
  • 代理店の活用を検討する

ぜひ出稿前にチェックしてみてください。

Point 1.目的やターゲットを明確にする

まず大切なのは、目的やターゲットを明確にすることです。
ジオターゲティング広告に限った話ではないですが、広告は出稿がゴールではなく、目標の達成がゴールです。

目的が明確でないままジオターゲティング広告を出稿しても、結果的に効果があったのかどうか検証できません。

ジオターゲティング広告は位置情報データを活用する点から、ユーザーの行動履歴を参考に配信先を決めていきます。
どのようなユーザーに広告配信すべきか決めるためには、ターゲットの明確化が必要不可欠。
できればペルソナを設定したうえで、しっかりと情報を届けたいユーザーをターゲティングして広告を配信しましょう。

Point 2.予算を決めてから始める

次に、ジオターゲティング広告の予算を決めることです。
前述した通り、ジオターゲティング広告は出稿先によって費用が異なるのが一般的。
予算を決めておくと、複数ある出稿先から自社に合ったところを選ぶ基準になるのでおすすめです。

また、クリックやインプレッション数によっていくらでも費用をかけられるので、予算を決めておかないと無駄なコストがかかってしまうリスクもあります。
費用対効果を考慮しながら、事前に予算を決めておきましょう。

Point 3.運用が不安なら代理店への依頼もおすすめ

ジオターゲティング広告は、初めて運用するには少しハードルが高い側面があります。
位置情報データを活用したターゲティングのほか、ユーザー属性などの他データとの適切な組み合わせを考えるのは専門知識や経験を要するからです。

最初から効果的な運用を行いたいなら、代理店への依頼もおすすめです。
現状の課題から問題を可視化し、必要な広告手法や設定内容・出稿先の選定までプロに任せられるので、安心してジオターゲティング広告を出稿できます。
また、本当にジオターゲティング広告が合っているかのアドバイスや、リターゲティング広告やリスティング広告など他の広告手法との組み合わせを提案してもらえるケースもあります。

運用が不安な方は、経験豊富な代理店に相談してみるのもひとつの方法です。

まとめ:広告手法の選定や運用は株式会社soraプロジェクトへお任せ

エリアマーケティングに有効なジオターゲティング広告。
位置情報データを活用して広告を配信し、ブランドや店舗などの認知拡大が期待できるのが特徴です。

株式会社soraプロジェクトでは、ジオターゲティング広告を含めた広告手法の選定や運用支援を行っています。
ターゲット・ペルソナの見直しから設定、戦略の立案、施策の決定など、必要なサポートを伴走型で行うのが特徴です。
広告の出稿を考えている方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

投稿者プロフィール

樋口 裕貴
樋口 裕貴
1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様へターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。