【事例あり】BtoB広告スタートガイド | 種類や出し方・成功のコツを解説

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対企業でのビジネスにおいて必要不可欠なBtoB広告。
BtoB広告にはさまざまな施策があるので、効果を得るためには目的やターゲットに合わせた施策を行う必要があります。

しかし、施策選定には広告知識が必要なため、「何から始めたら良いかわからない」「どの施策が適しているか判断がつかない」という企業も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、BtoB広告の基礎知識について徹底解説。
種類や出稿方法、成功のコツも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

なお、株式会社soraプロジェクトでは各広告媒体の特徴一覧や広告媒体を選ぶ際の考え方をまとめた資料「今から始める!BtoB広告入門」を無料で配布していますので併せてチェックしてみてください。

BtoB広告とは

BtoB広告とはBusiness to Business広告の略語で、企業が企業に対して行う広告プロモーションのことを指します。

対企業といっても商材によって現場レベルから管理職・経営層までアプローチすべきターゲットが異なるので、出稿目的を十分に理解して進めることが必要です。
ここからは、BtoB広告の目的とBtoC広告との違いについて解説していきます。

BtoB広告の目的

BtoB広告の目的は、見込み客(リード)の獲得や、企業や商材の認知度を向上させることです。
出稿することが目的ではないので、何も考えずに出稿して余計なコストをかけてしまっては、営業利益に悪影響をもたらすので注意が必要。
費用対効果を意識しながら、効率的な運用を心がけることが重要です。

見込み客(リード)の獲得では、マーケティングファネルに沿ってターゲットと施策を決めていくことで高い効果が見込めます。
マーケティングファネルとは見込み客の行動過程を段階的に分けたフレームワークのことで、認知・興味・比較検討・行動(購買)の4段階に分かれています。

例えば、認知拡大を目的として広告を出稿するのに、既存顧客にアプローチしては目的を達成できません。
また、まったく認知されていない相手に突然購入を勧める広告を配信しても、すぐにコンバージョンにつながらない可能性が高いです。

BtoB広告の効果を最大限に引き出すためには、広告出稿の目的を理解し、目的達成までの道筋を明確にしたうえで進めていきましょう。

BtoC広告との違い

BtoB広告とBtoC広告の大きな違いは、広告を配信するターゲットです。
BtoBは企業に対して広告を配信するのに対して、BtoCはBusiness to Consumerの略で個人に対して広告を配信します。

ターゲットが異なるため、広告の種類はもちろん、目的や得られる効果にも違いがあります。
BtoCの場合は個人が自身で購入を決められますが、BtoBの場合は決裁権のあるキーパーソンに直接アプローチできるとは限りません。
そのため、BtoB広告はアプローチから購入までに時間を要するケースが多いと言えます。

おすすめのBtoB広告21選

BtoB広告にはさまざまな種類があるため、目的やターゲットに合わせて適切なものを選ぶ必要があります。
ここからは、おすすめのBtoB広告を21種類ご紹介。
特徴やおすすめのターゲットもあわせて解説するので、参考にしてみてください。

Web広告

BtoB広告でよく使われるのが、インターネット上に広告を掲載するWeb広告です。
細かいターゲティングや高い費用対効果が特徴で、広告の種類もさまざま。
目的やターゲットに合わせて選べるので、BtoB広告の中でも活用しやすい広告のひとつです。

リスティング広告

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでの検索キーワードに対して広告を掲載できるサービスです。
検索連動型広告とも呼ばれており、主に潜在層へのアプローチに向いています。

ユーザーが検索をしたときに検索画面で上部に表示されることから、ユーザーにリーチしやすいのが特徴です。
リスティング広告は出稿設定をすればすぐに上位表示されるので、高い即効性が期待できるのも特徴のひとつ。
ターゲット層が明確で、幅広く認知拡大を目指す場合におすすめです。

リターゲティング広告

リターゲティング広告とは、特定のWebサイトへ一度訪れたユーザーに対して広告を表示できるサービスです。
一度訪れていることから、興味関心が高いユーザーへアプローチできるのが特徴。
購買意欲の高いユーザーが多いため、効果を得やすいのがメリットです。

リターゲティング広告は、WebサイトのCookieを利用してユーザーをピンポイントでターゲティングします。
「このWebサイトに訪れたユーザーに広告を表示したい」と思ったら、そのWebサイトに広告タグを設定し、広告タグがユーザーに付与したCookieを目印に該当ユーザーへ広告を表示。
広告タグの設置には専門知識が必要なため、難しい場合は広告運用代理店に依頼するのもひとつの方法です。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリなどの広告掲載枠に広告を表示させるサービスです。
表示場所は広告内容(コンテンツ)に応じて決まるので、コンテンツ連動型広告とも呼ばれています。

画像で広告を掲載できるので視認性に優れており、工夫をすればユーザーの目に留まりやすいのが特徴。
表示させるWebサイトやアプリのアクティブユーザー層を目安にターゲティングもできますが、リスティング広告やリターゲティング広告と比較するとターゲティングの精度は少し下がります。
しかし、記憶に残りやすいコンテンツを配信できれば、潜在層に対する認知拡大に有効な広告です。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告は成果報酬型広告で、広告を通じてコンバージョンを獲得した際に費用が発生するのが特徴です。

BtoB広告としてアフィリエイト広告を活用する場合には、ASPと呼ばれるアフィリエイト提供企業への広告依頼が必要。
ASPはアフィリエイター(メディアやインフルエンサー)に広告掲載を発注し、アフィリエイターはWebサイトやブログで広告を貼って成果報酬を得るという仕組みです。

アフィリエイト広告は成果報酬型でデメリットが少ないと思われがちですが、BtoB案件が少ないので注意が必要です。
BtoB案件の場合、Webサイトやブログで広告を紹介するときに専門性が必要になるので、アフィリエイターがBtoB案件を選びたがらないのが背景にあります。
また、BtoB案件は個人の意思決定のみで購入を決められないことが多く、購買プロセスがBtoC案件よりも複雑です。
そのため、アフィリエイト広告を掲載したい場合は、事前にASPに難易度を確認してから始めましょう。

純広告

Web広告における純広告は、Webサイトやアプリなどメディアの広告枠を契約し、契約期間中に掲載できる広告を指します。
純広告を提供しているメディアはPV数が高いことが多く、メディアのユーザー層がターゲットとマッチしていれば高い効果を得やすいです。

純広告の中にはジャック広告やテキスト広告・バナー広告などさまざまな種類があるので、目的や予算・ターゲットに合わせて選ぶようにしましょう。

記事広告

記事広告は、通常の記事と同じような体裁で掲載できる広告を指します。
記事形式で広告を掲載する大きなメリットは、通常の記事を読む流れで自然に閲覧してもらえるため、読み飛ばされることなくしっかりとユーザーへ届けられることです。
また、メディア側が記事を制作してくれる場合、ユーザー層を熟知した編集部が響きやすい切り口や内容を提案してくれるので、さらに高い効果が期待できます。

ただし、メディアの規模によっては掲載料が高額なケースもあるので、ある程度予算を確保できる際におすすめの広告です。

動画広告

動画広告は動画を使って訴求する広告のことで、WebサイトのほかYouTubeやInstagramなどのSNSで多く活用されているのが特徴です。
動画広告は視認性が高く、テキストや画像よりも多くの情報を伝えられるのがメリットです。

ただし、掲載先が限られている点と制作コストがかかる点に注意が必要。
制作コストを抑えたい場合は、各プラットフォームの仕様にあわせて制作しておき、ひとつの動画を複数で活用するのもひとつの方法です。

デジタル音声広告

デジタル音声広告は音声広告の一種で、radikoやSpotify・ポッドキャストなどのインターネットラジオや音楽配信サービスへ掲載できる広告を指します。

ここまで紹介したWeb広告や動画広告は閉じるボタンやスキップボタンで広告を飛ばされる可能性がありますが、デジタル音声広告はスキップボタンがないので完全再生率が高いのが特徴です。
音楽配信サービスは若年層の視聴が多いため、若年層をターゲットとして広告を出稿したい場合はぜひチェックしてみてください。

SNS広告

アクティブユーザーの多いSNSプラットフォーム(Instagram、Facebook、LINE、X、YouTubeなど)で掲載できるSNS広告も、BtoBアプローチにおすすめの広告です。

SNSは種類が豊富でそれぞれユーザー層も異なるため、高い効果を得るためには特徴を抑えたうえで選定することが重要です。
ここからは、各SNS広告について解説します。

Facebook広告

Facebook広告は細かいターゲット設定ができるのが強みのSNS広告。
日本国内のアクティブユーザー2,600万人を誇るSNSプラットフォームなので、より多くのユーザーへ訴求したい場合におすすめです。

ユーザー層はビジネスユースの30代以上が多いため、BtoB広告にはぴったり。
実名登録が必要でリアルなつながりを重視するので、定めたターゲット層にしっかりとリーチしやすいのが特徴です。
中間職や経営層の利用者も多いため、決裁権のあるキーパーソンへのアプローチにも向いています。

Instagram広告

国内アクティブユーザー6,600万人以上のInstagramで掲載できる広告は、20~30代女性へのアプローチにおすすめの手法です。
画像のほか、動画での訴求にも適したプラットフォームなので、視認性にこだわった広告の出稿に向いています。

InstagramとFacebookは同じ会社(Meta社)が運営しているため、Facebook広告と同様に精度の高いターゲティングが可能。
女性経営者の多い業界をターゲットとしている場合は、ユーザー層とターゲットがマッチしやすいのでおすすめです。

X(旧Twitter)広告

拡散性の高いXに広告が掲載できるX広告も、工夫をすればBtoB広告として高い効果を発揮します。
いいねやリツイートによる二次拡散には費用が発生しないため、コストパフォーマンスの高い広告です。

企業アカウントも多数存在するため、BtoB広告としても有効なマーケティング手段。
企業アカウントの更新が多い時間帯を狙って広告を配信するなど、少しの工夫でリーチしやすくなるのがポイント。
事前に分析をしたうえで、効果的な活用を目指しましょう。

LINE広告

日本国内の月間アクティブユーザー数が9,600万人を超えており、人口の約80%が利用しているLINEでも広告出稿が可能です。
すべての世代で約9割が利用しているため、幅広い層へアプローチしたい場合に向いています。

企業を指定してのアプローチは難しいですが、企業の中間職や経営層に多い属性を指定して広告を配信すれば、しっかりと情報を届けられます。
メールよりも開封率が高いため、DM営業をかけるよりもリーチ率が高いのが特徴です。

LINE広告以外にも、LINE公式アカウントを活用する方法もあり、BtoBマーケティングにおいてLINEの活用は非常に有効です。

TikTok広告

若年層かつプライベートユーザーの多いイメージを持つTikTokでも、効果的なBtoBマーケティングができます。
国内のTikTokユーザーは2023年9月時点で2,700万人以上。
近年では企業アカウントの参入が増加傾向にあるので、企業へのアプローチにもおすすめです。

TikTok広告で自社ホームページや商品サイトのリンクを貼っておくと、効果測定もしやすいのが特徴。
自社ホームページや商品サイトのPV数が高まれば、コンバージョンの向上にもつながりやすいです。

YouTube広告

低予算で始められるYouTube広告もBtoB企業におすすめの広告です。
動画を活用することで商品やサービスをわかりやすく説明でき、提供エリアに絞って広告を配信できます。

YouTubeは国内の月間アクティブユーザーが7,120万人以上と非常に多いため、ターゲティング設定で配信先の絞り込みを行いましょう。
YouTube広告は、ユーザー属性はもちろん、行動に紐づけた細やかなターゲティングも可能。
適切にターゲティングを行えば高い費用対効果も期待できます。

マス広告

デジタル広告の人気が高まっている中でも、大衆に向けて広告を配信できるマス広告も引き続き有効なBtoB広告手段です。

マス広告の大きな特徴は、不特定多数の方に向けて広告を配信できる点と言えます。
大衆に向けて一気にアプローチできるので、認知拡大を目的としている場合におすすめです。

新聞広告

4大マス広告のひとつである新聞広告は、信頼性が高く中高年層の購読率が高いのが特徴。
60代以上の読者が多いので、経営者層を狙いたい場合におすすめです。

また、インパクトのある広告でブランディング効果を高めたい場合にも効果的。
全面広告で打ち出せば読者の印象に残りやすく、興味関心につながりやすいのがメリットです。

BtoB広告として活用する場合は、企業向け新聞を活用するのもひとつの方法。
確実に企業へ届くことと、購読は有料なので基本的に隅々まで読まれることから、確実にリーチを狙える広告です。

雑誌広告

雑誌広告というとファッション誌やタウン誌のイメージが先行しがちですが、ビジネス誌であればBtoB商材にも適しています。

例えば経営者やエグゼクティブ層のビジネスリーダー向けの雑誌、中小企業の経営者向けの雑誌、士業のための雑誌などその種類はさまざま。
ユーザー層が明確な雑誌だからこそ、商材のターゲットに合わせて広告を打ちやすいのが特徴です。

雑誌広告は純広告や記事広告、タイアップ広告があり、雑誌や広告の種類によって費用が異なります。
読者数が多い雑誌ほど掲載費が高い傾向があるので、予算も考慮しながら掲載する雑誌を選びましょう。

テレビ広告

社会的な信用を得たい企業におすすめなのがテレビ広告です。
幅広い世代への影響力が大きいため、イメージアップにつなげられるのが大きなメリット。
また、テレビ放映されると、働く社員のモチベーション向上や採用活動への良い影響も期待できます。

BtoBにおいては、営業活動で役立つ点も魅力です。
集中的にTVCMを流した後であれば、商材名を伝えると「どこかで聞いたことある」「なんか知っている」と相手の抵抗感を少なくできる可能性があります。

テレビ広告による知名度・イメージアップを営業活動の後押しとしたい場合におすすめの手法です。

ラジオ広告

ターゲットとする業種・職種によって大きな効果をもたらすのがラジオ広告。
特に運送業や営業職の場合は、運転中にラジオを流していることが多いのが特徴です。

デジタル音声広告と同様スキップ機能がないので、広告を飛ばされることなく自然に受け入れられやすいのもメリットのひとつ。
一定の時間内に集中的に広告を流せば、視聴者1人につき複数回アプローチでき、認知度拡大に効果的です。

OOH

OOHとは「Out Of Home」の略で、交通機関など家の外でアプローチする広告を指します。
活用方法によっては高い効果が期待できるので、相性の良いOOHを見つけてみてください。

交通広告

交通広告は、さまざまな交通機関や交通施設で掲載する広告のことです。

代表的なのが電車の中吊り広告やドアステッカー広告。
ビジネスパーソンが通勤で使いやすい路線の電車に広告を出せば、BtoB広告として有効です。
ほかにも、駅構内でのポスター掲示やフラッグ掲示、柱への広告掲載、自動改札機ステッカー、フロア広告など掲載場所はさまざま。
目的やターゲットに合わせて、あらゆるアプローチ方法を選べるのも大きなメリットです。

屋外広告

屋外広告はビル看板やロードサインなど屋外で掲載する広告のことです。

交通量の多いエリアで一定期間広告を掲載すれば、1日あたり数十万人へのリーチも可能。
広告種類は屋外大型ビジョン、建設中のビル仮囲い、電柱、街路灯フラッグ、屋外看板などが挙げられます。
BtoB広告なら、ビジネスパーソンの多いエリアやビル街での広告掲載がおすすめです。

タクシー広告

タクシー広告もBtoB広告として有力な施策のひとつです。
タクシー広告はタクシーの社内外に掲載できる広告のことで、ステッカーや紙媒体・デジタルサイネージなどが含まれます。
タクシーへの乗車時間は1人あたり平均18分と言われており、隙間時間に効率よく情報を届けられるのが特徴です。

タクシーはビジネス利用が多く、特に管理職や経営層の利用率が高いため、BtoB広告として非常におすすめの広告です。
リーフレットは手に取ってもらうのにハードルが高く、ステッカーでは伝えられる情報量が少なくなってしまいますが、デジタルサイネージなら抵抗感を与えず自然に情報を届けられます。

より高い効果を得たい場合は、ステッカーなどのアナログ媒体と組み合わせるのもひとつの方法です。

BtoB広告を出すまでの8ステップ

BtoB広告にはさまざまな種類がありますが、広告を出すまでの基本的なステップは同じです。
ここからは、BtoB広告を出すまでの8ステップをご紹介。
全体の流れを把握して、スムーズに広告準備を進めていきましょう。

Step1.広告出稿の目的を決める

まず大切なのが、「なぜ広告を出稿するのか」という目的を決めることです。
認知拡大を目指すのか、問い合わせや資料請求などのコンバージョンを得たいのか、新規顧客を開拓したいのかなど、目的はさまざまです。

広告手法ごとに達成できるものとできないものがあるので、広告手法を選定する前に目的を決めるようにしましょう。

Step2.ターゲット(ペルソナ)を設定する

次に、誰に向けて広告を配信するのかを決めます。
ターゲットは「40代男性」と曖昧な決め方ではなく、具体的な状況を想定した人物像(ペルソナ)を考えるようにしましょう。

ターゲットを具体的に設定する理由は、顧客ニーズを的確に把握したうえで適切な広告を作成・配信するためです。
社内でターゲットイメージや認識を一致させて、効果の出る広告配信を目指しましょう。

Step3.目標数値(KPIやKGI)を定める

広告出稿の目的とターゲットを定めた後は、目標数値を定めます。
目標を定めるときに決めたいのがKPIとKGI。

KPIとはKey Performance Indicatorの略で、重要業績評価指標と訳されます。
このKPIは最終ゴールまでのプロセスの達成状況を観測するための指標のことです。
KPIが設定されているとPDCAサイクルが回しやすくなり、都度改善しながら最短ルートで最終目標の達成を目指せます。

KGIとはKey Goal Indicatorの略で、重要目標達成指標と訳されます。
KGIは簡単に言うと会社としての最終的な目標で、より大きな目標を評価するための指標
です。

KPIとKGIに共通して必要なのは、具体的な数値で表すことです。
数値目標だと達成状況を判断しやすいので、モチベーション維持にもつながります。

Step4.商材の強みや他社との違いを明確にする

ほとんどの商材には競合が存在するため、広告を打ち出す前に自社や自社商材の強みを明確にして、差別化することが重要です。
なるべく他社と被らない独自の強みを見出すことで、訴求ポイントが明確になり、広告を通じての訴求力が高まります。

Step5.広告手法を選定する

ここまで情報が揃ったら、いよいよ広告手法を選定していきます。
各手法の特徴や得意とするユーザー層、期待できる成果などを比較して、目的やターゲットに適した広告手法を選定しましょう。

選定する広告は必ずしもひとつである必要はありません。
複数の手法を組み合わせることで相乗効果が期待できるケースもあるので、予算の範囲内で効果を最大限発揮できる手法を選定してください。

Step6.広告を制作する

広告手法を選定した後は、仕様に合わせて広告クリエイティブを制作します。
自社で製作できるリソースがある場合以外は、外部へ制作を発注しましょう。
発注した際にスムーズなやりとりで完成までもっていけるよう、ここまでまとめた目的・ターゲット・目標を制作会社へ明確に伝えてください。

また、制作を外注する場合は広告費用とは別にコストがかかります。
広告費と製作費の両方を考慮したうえで予算を組むことが必要です。

Step7.広告の設定や出稿を行う

広告手法によっては、自社で広告の設定や出稿手続きが必要です。
操作方法などは事前に確認しておくと、設定途中で止まることがないので安心です。

Step8.広告の効果測定⇒改善をする

デジタル広告の場合は、必ず効果測定をするようにしましょう。
効果測定すると目標の達成状況が確認でき、費用対効果や広告がターゲットに響いているかなどを判断できます。
効果測定後は改善活動につなげて、さらなる効果を引き出せるよう工夫してみてください。

BtoB広告の費用相場

BtoB広告の費用は種類によって大きく異なります。

各媒体によっても費用が異なり、Web広告の場合はキーワードによっても単価が変わるので、出稿を検討している広告費用を事前に調べておきましょう。

種類費用相場
Web広告クリック課金:数十円~数千円/クリック インプレッション課金:数百円~数千円/1000回 広告枠:数十万円~数百万円
SNS広告クリック課金:数十円~数百円/クリック インプレッション課金:数百円/1000回
マス広告数万円~数千万円
OOH数百万円

BtoB広告で効果を出すための6つのコツ

BtoB広告で効果を出すためには、しっかりと準備を行うことが重要です。
ここからは、BtoB広告で効果を出すための6つのコツをご紹介。
広告費が余計な出費とならないよう、これから紹介する内容を参考にしてみてください。

1.広告戦略を立ててから出稿する

何も考えずむやみに広告を出稿しても、効果につながらない可能性が高くなります。
また、「効果があった」と判断する基準もないため、「広告出稿して終わり」と実際の効果を正しく把握できないことも。
そのような状況を避けるためにも、広告戦略を立ててから出稿するようにしましょう。

広告戦略では、目的・目標・予算・ターゲット・広告手法・クリエイティブデザイン/内容・効果測定方法や頻度を決めていきます。
広告戦略を立てた後は、社内もしくは部署内で共有し、全体でベクトルを合わせて目標達成を目指しましょう。

2.戦略に合わせて広告手法や媒体を選定する

BtoB広告は広告手法や媒体が多く、「どれを選定すべきかわからない」というケースが多いのではないでしょうか。
広告手法や媒体を選定するコツは、広告戦略の内容に合わせて選ぶことです。
特にターゲットや目的に合わせたものを選ぶことが重要なので、必ず広告戦略を立ててから進めるようにしてください。

3.ターゲット目線でクリエイティブを制作する

広告は自社の自己満足で発信しては意味がありません。
特にクリエイティブに関しては、ターゲットに響く内容を盛り込むことが重要です。
せっかく広告を掲載しても、ターゲットの興味関心を引けなければ目的を達成できずに終わってしまいます。
費用対効果を高めるためにも、ターゲット目線でクリエイティブを制作しましょう。

4.こまめに効果測定や設定を行う

デジタル広告の場合はリアルタイムでの効果測定が可能なので、こまめに確認を行いましょう。
特に自社で運用できるリスティング広告やディスプレイ広告などのWeb広告の場合は、管理画面から簡単に効果の確認や設定の変更ができます。
無駄なコストをかけないためにも、こまめに効果測定や設定を行うのがおすすめです。

5.継続運用でPDCAを適切に回す

広告は出稿したらすぐに効果が出るとは限りません。
広告手法や媒体によっては長期的な出稿で高い効果を得られるケースもあるので、継続運用を前提に出稿するのがおすすめです。
継続運用といっても、ただ出稿し続けていれば良いわけではありません。
前述した通り効果測定を行いながら、PDCAを適切に回すことで効果へとつなげましょう。

6.継続的に運用可能なチーム体制を整える

継続運用の場合、効果測定や設定変更などで専属の人員が必要になるケースもあります。
また、専門知識が必要なことも多いので、既存の社員では対応が難しいことも。

もし社内で人材確保が難しい場合には、マーケティング支援会社や広告運用代理店への依頼もひとつの方法です。
プロに運用してもらえればさらに高い効果が期待できます。

BtoB広告の成功事例

BtoB広告の活用イメージをするために、成功事例をご紹介します。
自社に近い事例を参考にしながら、広告出稿を検討してみてください。

【企業向けグループウェア提供会社】
グループウェアを実際に利用している企業インタビューを記事広告で掲載。
具体的な使用イメージが湧いたことで、問い合わせや申し込みにつながりやすくなりました。
また、記事広告はメディアの広告枠のほか、SNS記事としても流用。
クロスメディアでより多くのユーザーへ情報を届けられた事例です。

【名刺交換ツール提供会社】
決裁権のあるキーパーソンもしくは営業責任者に情報を届けるためにタクシー広告を掲載。
デジタルサイネージで使い方が簡単であることを表現した動画を掲載したところ、サービス名での検索数や流入が俗化。
ターゲットのニーズを的確に把握したことで、新規顧客の獲得につなげられた事例です。

【採用活動支援を行っている会社】
新卒向け会社説明会を行うタイミングで、会場の最寄り駅に交通広告を掲載。
求人で困っている企業に的確にアプローチできたことで、会社説明会の出展企業からの問い合わせが増えた事例です。

まとめ:広告代理店へ依頼して効果的な広告運用を

対企業の商材を扱っている企業におすすめのBtoB広告。
広告戦略を立てたうえで進めることで、高い効果が期待できるのが特徴です。

確実に成果を上げたいなら、マーケティング支援会社や広告代理店への依頼がおすすめ。
株式会社soraプロジェクトでは、BtoB広告の運用を含めたマーケティング支援を行っています。
現在の悩みを分解して課題を洗い出し、目的を明確にしたうえで戦略を立案。
戦略内容から、目的を達成するための成果にこだわった広告運用支援へとつなげていきます。

気になる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

投稿者プロフィール

樋口 裕貴
樋口 裕貴
1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様へターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。