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「営業トークが苦手で、商談をスムーズに進められず、成約に至らない」
と悩んでいる営業担当者も多いのではないでしょうか。
苦手意識をなくすために、身に付けたいのが応酬話法というテクニックです。応酬話法を取り入れることで、これまで苦戦していた切り返しをスムーズに対応できます。
応酬話法を活用すれば、お客さまとの会話を続けられるうえ、話題を展開できます。
結果として会話の中で顧客の課題を発見し、顧客の抱えている課題を解決するための提案を実現し、商談の成約率を向上させられるのです。
本記事では、商談で活用できる9つの話法と、応酬話法のトレーニング方法について解説していきます。
なお、株式会社soraプロジェクトでは営業代行の基礎をまとめた資料「マーケ・営業・IS担当者必見!はじめての営業代行」を無料で配布しています。

応酬話法とは?

応酬話法とは、顧客の反応に対してうまく切り返しをしていく話法です。
顧客がネガティブな発言をしたときでも、応酬話法を身につけておくだけで話を継続していけます。また、応酬話法にはスムーズにトークを進められて話の流れを作れるというメリットがあります。
応酬話法を活用するメリットは、主に下記のとおりです。
- 押し問答が減る
- 商談時間が短縮されて成約率が上がる
- 顧客の本当のニーズがわかる
- より良い提案ができて良い取引関係が築ける など
応酬話法を正しく活用するために、下記のポイントを押さえましょう。
- 応酬話法の正しい読み方と意味の詳細
- 応酬話法の類似語と言い換え表現
- 営業分野における応酬話法の位置づけ
応酬話法の正しい読み方と意味の詳細
応酬話法は「おうしゅうわほう」と読み、営業や顧客対応における会話戦略です。「応酬」とは「相手と対話すること」や「相手の行為に対するやり返し」の意味を持ち、「話法」は「トークの仕方」を意味します。
つまり、応酬話法とは、顧客からの質問や反論・否定的な意見に適切な切り返しや対応を行う話法のことです。
応酬話法の類似語と言い換え表現
応酬話法の類義語には、下記のようなものがあります。
| 類義語 | 意味 |
|---|---|
| 交換 | それぞれのものを取り換えること |
| 受け答え | 相手の問いかけに対して応じること |
| 返事 | 相手の呼びかけに応じること |
| 反駁(はんばく) | 相手の意見や批判に対して反論し諭すこと |
| 反論 | 相手の意見・批判に対して反対意見を述べること |
営業分野における応酬話法の位置づけ
営業分野では、顧客の質問や反論を的確に切り返し、商談をスムーズに進めるための重要なスキルとして応酬話法が活用されます。
応酬話法は営業分野において、応酬話法は顧客の不安や疑問を解消し、成約率を高める効果があります。
すぐに使える応酬話法9選

この記事では、以下9つの応酬話法を取り上げます。
パターンを覚えておくだけですぐに活かせますので、ここで確認しておきましょう。
1.質問話法
質問話法は、その名の通り、顧客に質問を投げかけながらニーズを探っていく方法です。
営業においては、アイスブレイクやヒアリングでよく使われます。
質問をうまく使うと、顧客自身が気づいていないニーズを発見できます。ニーズに合った商品の提案は、契約成立において重要なポイントです。顧客に断られたときにも、理由を質問することで商談に持ち込めます。
相手の意見の真意を引き出すために、すぐに答えず質問で切り返します。
- 〇〇についてどう思われますか?
- そう考える原因はありますか?
- どのような課題があると思われますか?
などの質問が良いでしょう。広い質問から始めて段々条件を絞っていくのが重要です。
不満に対する原因を仮定し、追求するための質問へと移行していきましょう。
一緒に考えたりより良い状態に改善したりして、顧客のために手伝いがしたいという姿勢を示すことが大切です。
段階を踏むことで、相手の抱える課題が見えて潜在的なニーズが把握できます。
結果、提案できる商品やサービスの幅が増えて成約率がアップします。
2.寄り添い法
共感を示して寄り添い、お客さまの発言や断りの言葉を前向きに受け止めて、質問をしながら商談を進めることでお客さまの好感や信頼を勝ち取れる応酬話法です。
「もし〇〇であれば・・・いかがでしょうか」
「具体的に教えていただけますか」
「AとBでしたら、どちらがベストでしょうか?」
などのように展開します。
そして、いくつかの質問を使って掘り下げて、お客さまが断る本当の原因を明らかにしていきましょう。お客さまのためだという姿勢を示した上で、ニーズを深堀します。
お客さまの望む成果や喜びは何なのかをしっかり聞き、共感を示し、寄り添って疑問や不安を解消するためにどうしたら良いか考える姿勢を示します。
すると、「そこまで考えてくれるのであれば……」という気持ちが生まれ、本当のことを話してくれる可能性が高まります。
3.ブーメラン法
ブーメラン話法とは、顧客の否定的な主張に対してプラスに転換する話法です。
「だからこそ」のようなワードが使えます。例えば、商品の価格に対して否定的であれば、「価格に見合った品質である」と切り返せます。
4.Yes but法
お客さまの発言や断りの言葉を受け止めて、お客さまの言葉に反するこちらの主張を述べ、抵抗感を和らげる応酬話法の一つです。反対意見でも、まずは受け止めてから反対意見を述べる手法です。
例えば、価格が高いことを理由に断れた場合は
「おっしゃる通り、価格は高めの設定とさせていただいております。そのため、他社にはない〇〇が備わっているほか、サポートサービスも充実しており、価格に十分見合うだけの価値があります」
というように反発が生まれにくい接続詞を挟んで、顧客にとってのメリットを提案します。安心感を与えたうえで意見を述べることで意見が受け入れてもらいやすくなるのです。
しっかり受け止める上で反論に転じていくため、心理的抵抗感が少なくなり、会話を続けられます。
肯定した後に異論を述べるため、全否定するような言い方にならないようにする点は注意点です。相手の表情をよく観察しながら使いましょう。
5.Yes and法
お客さまの発言や断りの言葉をそのまま受け止めて、お客さまの言葉に反するこちらの主張を述べていく手法です。述べるときの言葉を順接「そうですね」「おっしゃる通り」などの言葉でつなぐことで、お客さまに冷静に聞いてもらいやすくなる応酬話法です。
「おっしゃる通りです。それであれば……」
というように展開します。
相手の意見を受け止めた上で「それであれば」「では」「したがって」「一方で」といった、反発が生まれにくい言葉でつないで、お客さまにとってのメリットを提案します。
Yes but法よりも柔らかい印象となり、お客さまの中に肯定的な気持ちが生まれ、前向きなやりとりへとつなげられます。
6.否定法
お客さまに理解不足や疑問がありそうなときに、お客さまの発言や断りをきっぱりと否定して、正しく理解して安心してもらう応酬話法の一つです。
「そんなことはございません」
「そのようなご心配は必要ありません」
といった言葉で、相手の意見を否定して会話を展開します。
商談がある程度すすみ、お客さまの理解不足や誤解があると感じ、疑問や不安を解消したいときに使用可能です。
このとき柔らかい印象にするため「ご安心ください」「大丈夫です」といった言葉も添えると、より好印象を与えられます。お客さまの意識が「安心して良い」「大丈夫なんだ」と思う方向に向き、「自分のための話だ」と受け入れられやすくなるのです。
7.例え話法
より具体に商品やサービスについて伝えたり、顧客の購買意欲を高めたりする際に有効なのが例話法です。
特に、営業トークの終盤に活用すると成約率を高められます。
例えば「ご同業の企業様にはAプランをご利用いただいております。」など、具体例を挙げて説明すると説得力や安心感が増します。
顧客との共通点が多い実例を挙げることがポイントです。
「実は今年の春ごろ同業の企業様が同じ不安を持っていらしたのですが、このサービスを導入されたのです。結果、半年以上変わらずご利用していただいております」
などと実例を交えて話すことで、競争心が煽られ成約の流れが期待できます。事例に加え、体験談や計数、事実、データなどを盛り込むのも有効です。ただし、個人情報の保護や守秘義務遵守は意識する必要があります。
競争心に火をつけ、弊社でも導入しようという流れに持っていくことも期待できます。
注意点として、守秘義務の遵守や個人情報の保護などに留意しましょう。
8.資料転換法
口頭の説明だけではお客さまが理解してなさそうだと感じたときや、会話が行き詰まったときなどに、資料やデータなどを見せます。資料やデータなどを見せることで、お客さまの納得を得やすくなる応酬話法です。
「ちょっとこちらを見ていただけますか」
「この資料のこちらをご覧ください」
などの言葉を使い、展開します。
初めて説明を聞いたお客さまにとって、目で追える資料があることで情報が頭に入りやすくなるのです。資料転換法を使用して、判断根拠をお客さまに提供できます。
9.聞き流し法
黙殺法ともいわれ、相手のネガティブな言葉を聞き流し、話題を切り替える方法です。
話題を切り替える接続詞を挟み、顧客にとってのメリットやまったく別の話題について話せば、相手のプライドが傷つかずに済みます。「なるほど。ところで先ほどの話ですが」などの言葉が良いでしょう。
ただし、多用しすぎると話を聞いてくれないと不誠実な印象をもたれる可能性があります。お客さまの、そっけない断りの言葉を軽く聞き流し話題を切り替えることで、お客さまとの会話を続けられる応酬話法です。
「ところで……」
「そういえば……」
などの言葉を折り込み、展開します。
ただし以下の点で注意が必要です。
1.多用しない
黙殺法を多用すると、お客さまから「私の話を聞いてくれない」と不満が募ったり、話が平板に推移したり、不誠実な印象を与えてしまったり、心証が悪くなる場合があります。
2.無意識に黙殺しない
お客さまの話すことを無意識に黙殺するケースは意外と多いものです。
「お客さまの言うことをはぐらかす」ようなトークをして、商談がうまくいかないと、「黙殺法」を繰り出していないか振り返ってみましょう。
営業・商談での応酬話法活用の全体像

営業における応酬話法は、顧客の懸念に対応し信頼を得るための重要な対話スキルです。営業・商談で応酬話法を活用するために、下記の全体像を把握しておきましょう。
- 営業プロセス全体での応酬話法の役割
- 商談における効果的な活用タイミング
- 顧客との信頼関係構築への貢献
営業プロセス全体での応酬話法の役割
営業プロセスにおける応酬話法の役割は、顧客からの反論や疑念に対して冷静かつ論理的に応じ、信頼を高めながら商談を前進させることです。
初回接触からクロージングまでの各ステージで、顧客の心理的な不安や疑問を解消する役割があり、最終的な成約率の向上にもつながります。営業プロセス全体で応酬話法を活用すれば、信頼形成とニーズ理解を深められるため、顧客との信頼関係構築から課題解消・成約へと至る重要な役割を担います。
商談における効果的な活用タイミング
応酬話法を商談で活用するもっとも効果的なタイミングは、顧客が懸念や迷いを口にした瞬間です。「価格が高い」「競合と迷っている」「導入後が不安」など、購入判断を妨げる要素が現れた場面で適切に応じれば、会話を前向きに転換できます。
また、下記のようなシーンで応酬話法を活用すれば、商談をスムーズに進められます。
| 商談における効果的な活用タイミング | ポイント |
|---|---|
| アイスブレイク | 雑談などで緊張をほぐし、スムーズに商談を始められるよう準備する |
| ヒアリング | 相手の要望や疑問を傾聴し、不安や疑問を払拭する |
| プレゼンテーション | 相手の課題解決・要望を満たす商品やサービスを紹介する。「なぜサービスをおすすめするのか」具体例や説得力のある説明が必要 |
| クロージング | 商談全体をまとめ成約へとつなげる。顧客自身に意思決定を促し、前向きに成約へとつなげることが大切 |
否定せず共感を示したうえで、価値や解決策を提示できれば、成約率向上へとつながります。
顧客との信頼関係構築への貢献
応酬話法は、単なる反論や説得ではなく、顧客との信頼関係を築くためのコミュニケーション技術です。相手の言葉を受け止め、共感しながら丁寧に返すことで、「この営業担当は自分を理解してくれる」と安心感を生み出せます。
顧客と信頼関係を築けば、商談の成功だけでなく契約後の関係維持や紹介・リピートにもつながり、長期的な取引を実現できます。
資料「マーケ・営業・IS担当者必見!はじめての営業代行」を無料ダウンロード応酬話法のトレーニング方法は?

応酬話法を正確に扱うためには、実践的なトレーニングが欠かせません。下記のような実践的なトレーニングを行って、応酬話を体感的に習得しましょう。
- ロールプレイングを行う
- マニュアルやトークスクリプトを作成する
- 上長が商談に同行してフィードバックする
ロールプレイングを行う
顧客と対話する場面を想定したロールプレイングに取り組みましょう。
ロールプレイングの方法もさまざまです。実際に起きた事例をもとにしたり、特定の場面を想定したり、役割を入れ替えたりするなどが考えられます。
ロールプレイングを行うことで、応酬話法における自分の課題に気付けます。
また、実際に話していくうちに、応酬話法を場面に応じて選択し自然に使えるようになるメリットもあります。
先輩や売上の良い同僚のロールプレイングを見て自分との差を理解すれば、営業のコツを掴むことにもつながるはずです。
マニュアルやトークスクリプトを作成する
対話のパターンを知るために、応酬話法についてのマニュアルを作成し社内で共有・配布しましょう。
マニュアルを基に、ロールプレイングを行ったり実践を振り返ったりするのがおすすめです。
企業や取り扱う商品・サービスによって対応の仕方は異なってきます。営業チームでオリジナルのマニュアルを作成し活用することが大切です。
顧客の質問や意見にはさまざまなパターンがあり、そのパターンに応じたマニュアルをパターンごとに作成しておきましょう。また、顧客の発言に対する切り返しトークなども準備しておくことで、商談がより進めやすくなります。
事前に準備したシナリオ通りに商談を進められれば、成約率の向上につながります。そのためにも、さまざまなパターンに対応できるマニュアルやスクリプトの作成を心がけましょう。
上長が商談に同行してフィードバックする
いくらロールプレイングで上手くいったりマニュアルを作ったりしても、重要なのは実践の場で上手くいかなければ意味がありません。
実際に顧客との商談の場に立ち合うことで、上司としても部下や後輩がどの程度応酬話法を習得しているかを見極められます。
客観的な視点からフィードバックがもらえれば、具体的に成果と課題を把握できます。
応酬話法マニュアル作成の基本指針

ロールプレイングを通じた営業力強化や、トークスクリプトを活用してテレアポ成功率向上など、応酬話法を実践的に活用するにはマニュアル化が推奨されます。
応酬話法マニュアルを作成すれば、新人や経験の浅い営業パーソンでも、効果的に商談を進められます。
応酬話法マニュアルを作成する際の基本方針として、下記を押さえておきましょう。
- 効果的なマニュアル構成の考え方
- 営業チーム向けマニュアル作成のポイント
- マニュアル活用による組織全体のスキル向上
効果的なマニュアル構成の考え方
応酬話法マニュアルの構成では、現場で即活用できるよう「課題別」「シーン別」の分類が基本です。
顧客のよくある反論に対する対応パターンを体系的にまとめれば、営業担当は迷うことなく会話を展開できます。加えて、「NG回答例」と「ベストプラクティス例」を併記すれば、理解を深めやすくなり、経験の浅いメンバーでも活用しやすいマニュアルに仕上がります。
効果的な応酬話法マニュアルを作成する際には、読みやすさと実用性の両立を目指しましょう。
営業チーム向けマニュアル作成のポイント
営業チーム用に応酬話法マニュアルを作成する際は、「現場の言葉」を重視し、実際の商談データやヒアリング内容を反映させることが大切です。
まず実際に現場で頻繁に質問される内容や疑問・不信感を抱かれやすい項目、成約・信頼獲得につながったトーク内容を洗い出しましょう。
また、ベテラン社員の成功トークや失敗談を活用して、具体性と説得力のある内容にブラッシュアップすれば過去の経験を活かしてより効果的なマニュアルに仕上げられます。さらに、チャットツールやスマートフォンでも確認できるよう展開して、日常的に利用できるマニュアルとして定着させましょう。
応酬話法マニュアルを作成する際は、単なる資料で終わらせず、実戦型の設計を意識してください。
マニュアル活用による組織全体のスキル向上
応酬話法マニュアルを営業組織で共通のツールとして活用すれば、個人依存の営業から脱却し、組織全体のスキルアップにつなげられます。
新人や若手は先輩のノウハウを短期間で吸収でき、ベテランも自分の手法を再確認・共有する機会が得られるのです。
定期的なアップデートとフィードバックを通じて、組織全体で改善サイクルを回せば、商談力の向上や成約率アップへとつながります。
応酬話法習得のための学習リソース

応酬話法を習得するためには、書籍による座学や外部研修・セミナーの活用など、さまざまな学習リソースが必要です。
効率的に応酬話法を習得するために、下記の学習リソースを確認しておきましょう。
- 応酬話法を学べる推奨書籍
- 継続的なスキル向上のための学習方法
- 外部研修・セミナー活用のメリット
応酬話法を学べる推奨書籍
応酬話法の基礎を体系的に学ぶには、営業・交渉・心理学に関する書籍がおすすめです。例えば、下記のような書籍を読めば応酬話法について学べます。
| 書籍名 | 著者 |
|---|---|
| ロジカル・プレゼンテーション――自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」 | 高田 貴久 |
| 伝え方が9割 | 佐々木 圭一 |
| インテントセールス 米国企業の6割が実践する興味関心[インテント]データを活用して売上を伸ばし続けるための最先端モデル | 小笠原 羽恭 |
| 営業の科学 セールスにはびこるムダな努力・根拠なき指導を一掃する | 高橋浩一 |
| 影響力の武器[新版]:人を動かす七つの原理 | ロバート・B・チャルディーニ |
| 営業の魔法 | 中村 信仁 |
読みやすく実用性のある書籍を活用して、理論と現場スキルをバランスよく身につけましょう。
継続的なスキル向上のための学習方法
応酬話法は一度学んだだけで習得できるものではなく、継続的なトレーニングが必要です。
日々の営業現場での実践だけでなく、ロールプレイやフィードバックを習慣化させることで、スキル定着に直結します。また、自分の商談を録音・振り返り、改善点や反応のクセを客観的に確認しましょう。
さらに、月1回の振り返り会などを設け、チームでナレッジ共有する仕組みを構築すると、チーム全体のスキル向上にもつながります。
外部研修・セミナー活用のメリット
外部研修やセミナーに参加するメリットは、最新の営業理論や他社事例にふれて、自社では得られない気づきを得られることです。応酬話法の実践トレーニングを含むプログラムでは、講師からのフィードバックを通じて営業パーソンごとの課題を把握できます。
また、他業種の営業と交流すれば視野も広がり、社外の刺激を受けることで、学習意欲の向上やチーム全体のモチベーション向上など好影響も期待できます。
応酬話法の実践における注意点と課題

応酬話法は有効な営業技術ですが、誤った使い方や過信によって逆効果になる可能性もあるため注意が必要です。
応酬話法の実践における注意点と課題を把握するため、次のポイントをチェックしておきましょう。
- 応酬話法使用時の一般的な注意事項
- 過度な使用による弊害と対策
- 顧客に適した話法選択の重要性
応酬話法使用時の一般的な注意事項
応酬話法を使用する際は、相手の話を遮らず、しっかり傾聴したうえで行うよう注意してください。焦って反論したり、一方的にメリットを押しつけたりすると、顧客の信頼を損ねてしまいます。
また、応酬話法の中でどの話法を使うかを事前に決めてしまうと、相手の反応に応じた適切な返答・対応ができず、商談をうまく進められないリスクがあります。そのため、相手の温度感や状況を観察しながら柔軟に対応する姿勢が大切です。
応酬話法を使用すれば、表面的なテクニックに頼るのではなく、誠実な対話を意識しましょう。
過度な使用による弊害と対策
応酬話法を頻繁に使いすぎると、顧客に「押し売り」や「説得されている」と悪印象を与えるリスクがあります。
毎回すぐに反論で返すような対応は、対話ではなく「押し合い」になるリスクが高く、信頼関係を損なう原因にもなりかねません。応酬話法を過度に使用するのではなく、共感や肯定から入り、顧客の立場に寄り添ったうえで提案を重ねることが大切です。
また、あえて一歩引く柔軟さを持って、顧客の自発的な納得を引き出すのもひとつの手です。
顧客に適した話法選択の重要性
応酬話法は、商談を円滑に進めるトーク技術ですが、決して万能ではありません。そのため、顧客の性格やニーズに応じた話法の使い分けが意識しましょう。
理論型の顧客には論理的な根拠を重視し、感情型には共感を優先するなど、相手に響くアプローチを見極めてください。また、状況によっては応酬話法を使わず、傾聴や沈黙が効果的な場合もあります。
相手に合わせた柔軟な選択で、顧客満足と信頼構築につなげましょう。
応酬話法と他の営業手法との連携

応酬話法を下記のように他の営業手法と組み合わせれば、より成果へとつなげられます。
- SPIN話法との組み合わせ活用
- ヒアリング技術との相乗効果
- 総合的な営業スキル向上への統合
それぞれ応酬話法との連携方法を確認して、顧客満足度・成果向上へとつなげましょう。
SPIN話法との組み合わせ活用
SPIN話法とは、顧客の潜在的ニーズを引き出すフレームワークです。具体的には、下記の4段階で質問を投げかけることで、課題・解決策の必要性をより具体的に認識させ、提案の効果を高めます。
- Situation(状況質問)
- Problem(問題質問)
- Implication(示唆質問)
- Need-payoff(解決質問)
応酬話法は、顧客の懸念や反論に対応する技術であり、SPIN話法で引き出した情報に対して的確な返答を行う際に効果を発揮します。例えば、SPIN話法でニーズを認識した直後に価格への懸念が出た場合、共感と提案を織り交ぜた応酬話法で反論を和らげられます。
SPINで「引き出し」、応酬話法で「納得させる」流れが、商談成功のコツです。
ヒアリング技術との相乗効果
応酬話法は、顧客の発言に対して返すリアクションであるのに対し、ヒアリング技術はインプットの質を高めるトークスキルです。
具体的には、相手の話を注意深く聞き、情報を収集するスキルをヒアリング技術と呼びます。双方の話法は相互補完の関係にあり、ヒアリングで顧客の本音や潜在的な課題を丁寧に引き出せれば、応酬話法による対応の精度も向上します。
また、ヒアリング中に得られる情報は、説得ではなく共感をベースとした対話になるため、後の応酬話法が押しつけ感のない提案に感じられるのです。
総合的な営業スキル向上への統合
応酬話法は単独でも強力な営業スキルですが、他の手法と連携させることで、総合的な営業力を高められます。
具体的には、下記のような営業スキル向上へと総合することで、応酬話法を「反論処理する話法」ではなく、顧客の信頼と満足を獲得する価値提供型の営業手法へと成長させられます。
- SPIN話法
- ヒアリング
- 提案力
- クロージング技術
組織全体の営業力を強化させるために、応酬話法を軸にしながら他の営業スキルと連動させて人材育成を促しましょう。
応酬話法導入による営業成果の測定

応酬話法の導入によって、営業現場にどのような成果がもたらされたのかを、定量・定性の両面から測定しましょう。
応酬話法導入による営業成果を測定する際は、下記のポイントを押さえておいてください。
- 応酬話法の効果測定指標
- 営業チーム全体での成果評価方法
- 継続的な改善とフィードバック体制
応酬話法の効果測定指標
応酬話法の効果を測定するためには、定量的なKPIの設定が欠かせません。応酬話法の導入効果を測定するには、下記のような指標をKPIとして設定しましょう。
- 商談成功率(成約率)
- 反論対応後の前進率
- リピート率
- 顧客満足度(CS)
反論後の成約に至った転換数は、応酬話法の効果を示す測定指標です。
さらに、顧客とコミュニケーションの質や対応速度の変化など、定性的な要素も合わせて評価して、応酬話法導入による効果を測定しましょう。
営業チーム全体での成果評価方法
応酬話法導入の効果を測定する際は、個々の成果だけでなく、営業チーム全体でのパフォーマンス向上を評価する視点も必要です。
応酬話法の導入によって、チーム内の商談成約率がどう変化したか、クロージングまでのリードタイムが短縮されたかなど継続的な効果を測定しましょう。
また、ロールプレイや録音データを活用して、応酬話法の活用頻度や品質をフィードバックする体制を整えることで、スキルの標準化へとつなげられます。
継続的な改善とフィードバック体制
応酬話法の効果を最大化するためには、一度導入して終わりではなく、継続的な改善とフィードバック体制を整えましょう。
具体的には、商談内容を定期的に振り返るミーティングを設け、成功・失敗の応酬パターンを共有してください。また、音声記録やチャットログを活用したフィードバックも効果的です。
PDCAサイクルを回しながら、現場の声を反映させたマニュアルやトークスクリプトへとブラッシュアップしていけば、組織の営業力向上へとつながります。
応酬話法を使いこなして営業成果をあげる

応酬話法とは「顧客との商談における発言すべて」を指します。
顧客の言葉にキーワードをプラスして切り返しのトークを行い、さらに商品購入を勧める説得力のある理由や根拠を述べてクロージングの成功をもたらす話し方。ここまでが応酬話法と言えます。
すぐに応酬話法を活用したい方は、トークスクリプトへの組み込みがおすすめです。実際の営業で試行錯誤しながら活用してください。
トークスクリプト作成や応酬話法導入が困難な場合は、営業代行の活用も効果的です。
株式会社soraプロジェクトでは15年の代行業務経験を基に営業代行サービスを提供しており、導入資料の無料ダウンロードも可能です。
営業代行に関するご相談もお気軽にお問い合わせください。
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1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様へターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。
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