radiko(ラジコ)とは?ラジコオーディオアドや広告を出稿するメリットを解説

この記事を読むのに要する時間:約 2

radikoは、デジタル音声広告(オーディオアド)を配信する音声メディアに代表されるものの一つです。
インターネットラジオや音楽配信サービスの普及により、オーディオアドの市場規模が拡大しています。

radikoを使えばスマートフォンやパソコンで無料でラジオを聴けるため、多くの方が利用しています。
radikoに広告を出稿すれば、自社の製品やサービスの認知度を高めることが可能です。

本記事では、radikoに広告を出稿する方法やメリット、出稿までの流れなどを解説します。
また、radikoで広告を出稿する方法の一つであるradiko audio Ad(ラジコオーディオアド)についても紹介します。

なお、株式会社soraプロジェクトでは各広告媒体の特徴一覧や広告媒体を選ぶ際の考え方をまとめた資料「今から始める!BtoB広告入門」を無料で配布していますので併せてチェックしてみてください。

radiko(ラジコ)とは

radikoとは、日本国内で提供されているインターネットラジオサービスです。
スマートフォンやパソコンなどで、自身のいるエリアのラジオを無料で聴くことが可能です。

2022年8月の調査によると、radikoの月間ユニークユーザーは900万人、有料サービスradikoプレミアムの会員登録者数は100万人に到達したと発表されており、多くの方に利用されています。

radikoに広告を出稿する2つの方法と費用相場

radikoに広告を出稿する方法には、以下の2つの方法があります。

  • 地上波ラジオCM
  • radiko audio Ad(ラジコオーディオアド)

ここでは、それぞれの詳細と費用相場を解説します。

1.地上波ラジオCM

radikoでは、通常の地上波ラジオで流れるCMへの広告入稿が可能です。
通常放送とradikoで流れる放送では、どちらも同様の広告が流れます。

地上波ラジオCMでは、番組や放送時間を指定し、広告を入稿します。

地上波ラジオに広告を出稿する場合は、ラジオの放送局によって異なり、スポットCM(20秒)で30,000~70,000円程度です。

2.radiko audio Ad(ラジコオーディオアド)

radiko audio Adとは、ラジオ・ポッドキャストの番組中に配信され、ユーザーごとにターゲティングができるデジタル音声広告です。
radikoでは全国各地の放送局から差し替え可能な広告枠を取得しているため、その枠に広告を挿入できるようになっています。

差し替え可能な広告枠のCMのみ、radiko独自の広告が放送されます。

radiko audio Adでの費用は、完全聴取単価が3円~(20秒~)で、最低出稿金額は50万円~です。
ターゲティングやブロード配信など、内容によって費用は異なります。

radikoに出稿するメリット

radikoに広告を出稿するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、radikoのメリット7つを紹介します。

広告の再生完了率が高い

radikoの完全聴取率は98%と高い値です。
ビデオや動画再生だと、CMを飛ばされてしまうことも少なくありません。

しかし、ラジオメディアの広告はながら聴きされることも多く、スキップされにくい特徴があります。

広告接触者の購入・利用意欲が向上する

聴取率が高いだけでなく、ブランドに対する興味関心や好意を持ってもらいやすい点もメリットです。
2018年のラジコオーディオアド効果測定調査によると、radikoの非接触者と比べて広告接触者の購入・利用意欲が1.5倍向上したとの結果が出ています。

アプリ上のユーザーをセグメント・ターゲティングできる

radiko audio Adでは、性別や年代、エリアなどアプリに登録されている内容に合わせた広告を流せます
ほかにも、天気・時間帯・位置情報・家族構成など、サードパーティーデータ(第三者が提供するデータ)を利用したさまざまなターゲティングが可能です。

また、音声広告を聴き、ブランド認知が高まったユーザーを対象にリターゲティングを行い、バナー広告・動画広告などのデジタル広告と連携して配信することもできます。

良質なコンテンツの間に広告配信できるため信頼性が高い

radiko audio Adは、民放連加盟ラジオ局による番組中に配信される広告です。
そのため、ブランド毀損やアドフラウド(Web広告で行われる広告詐欺・不正広告)の心配がなく、信頼性が高い点もメリットです。

ブランド認知に効果がある

デジタル音声広告のメリットとして、ブランド認知に効果的な面も挙げられます。
2020年、Spotifyによって行われた、ニールセンニューロ調査の結果を紹介します。

調査では、広告を以下の3種類に分け、ブランド伝達強度(広告とブランドの結びつきの強さ)を測定しました。

1.音声のみ

2.動画のみ

3.音声+動画

測定の結果、音声のみの広告は2、3に比べてブランド伝達強度が高まったとの結果が出ています。

出稿費用が安い

ラジオ広告ではほかの媒体と比べて出稿費用が安い傾向にあります。
そのため、予算を抑えつつ、効果的な広告出稿が可能です。

制作時間が短い

テレビや動画の広告では動画がですが、ラジオは音声のみの広告であるため制作時間が短い特徴があります。
テレビCMだと、制作に2、3カ月かかりますが、ラジオ広告は2週間程度で制作可能です。

radiko広告により期待できる効果

広告を出稿するなら、多くの人に聴いてもらいたいと思うのは当然です。
ここでは、radiko広告により、どのような効果が期待できるのかを解説します。

リーセンシー効果

リーセンシー効果とは、直前に見た広告によってユーザーの行動に影響を与える効果のことです。
例えば、買い物に行く車でラジオを聴いていたとすると、ラジオで流れた広告が、その直後の買い物に影響を与える可能性があります。

イメージャリートランスファー効果

イメージャリートランスファー効果とは、音声CMを聴いた聴取者が、他の視覚的な広告を思い起こすことです。
radikoで広告を聴いたときに、過去に見た視覚的なCMを思い出すことで、購買意欲を高められます

押し上げ効果

押し上げ効果とは、複数の媒体で広告を出し、相乗効果を生み出すことです。
ラジオ広告だけでなく、テレビCMやチラシ、インターネット広告も合わせて配信すれば、より顧客の意識にブランド名や商品への認知度を上げられます

広告を出稿するまでの流れ

広告を出稿するまでの流れは、以下の通りです。

  1. 音声データを準備
  2. 入稿
  3. 広告審査ののち、配信開始

詳細を見ていきましょう。

1.音声データを準備

音声データを準備しましょう。
秒数やファイルサイズなど、入稿規定に合わせて作成します。
ラジオ広告の制作は、ラジオ局に制作から出稿まで依頼する方法と、プロダクションに依頼する方法の2つがあります。

2.入稿

音声データが用意できたら、radikoに入稿します。
定められた入稿規定に合わせて入稿しましょう。

radikoの入稿規定は、以下の通りです。

ファイル:.wav
サンプリング周波数:48kHz、16bit
チャンネル数:2ch(ステレオ)
広告素材尺:20秒、40秒、60秒

参照:radiko.jp|ラジコオーディオアド説明会資料

3.広告審査ののち、配信開始

入稿されたデータは、広告審査され、問題なければ配信が始まります。

radikoなら広告制作から依頼できる

radikoでは、音声CMの制作も行っています。
原稿制作から依頼できるので、広告を制作したことがない方も安心して広告入稿できます。

制作期間の目安は、2~3週間程度で、1本当たりの費用は以下の通りです。

  • スタジオ収録(原稿制作込み):150,000円(税別)~
  • 簡易収録(原稿制作込み):100,000円(税別)~
  • 素材加工(ラジオ・動画素材から素材編集):8,500円(税別)~

広告を効果的に配信する3つのコツ

いざ、広告をradikoに入稿しようと思っても、効果的なCMを制作できなけれなければ意味がありません。
ここでは、広告を効果的に配信するコツを解説します。

短く簡潔に伝える

デジタル音声広告は、20秒、40秒のように短いため、簡潔に伝えることが大切です。
ながら聴きしている方も多いため、商品の魅力を詰め込んだとしても認知度が向上することはありません。

だらだらと商品のことを伝えるのではなく、商品名やブランドのことがコンパクトに伝わるように広告を制作しましょう

印象に残る広告を作る

リスナーの印象に残る広告作りを意識しましょう。
印象に残る広告を作るポイントには、以下が挙げられます。

  • キャッチーなフレーズを使う
  • 開発秘話を入れる
  • 俳優や声優にナレーションをしてもらう
  • 耳に残る音楽を使う

ユーザーの多くはながら聴きであるため、インパクトを残せるような広告を制作しましょう

動画広告・指名検索広告を活用する

ラジオ広告だけでなく、動画広告や指名検索広告も合わせて活用することで相乗効果が得られます
テレビはもちろん、YouTubeやInstagram、Xなどで動画を配信しましょう。

指名検索とは、検索エンジンで自社の企業名やブランド名を直接検索することです。
広告によってブランド名や商品名を認知したユーザーが、検索エンジンで検索したときにホームページに誘導できるよう、リスティング広告を作成しておきましょう。

オーディオアドの市場規模は拡大している

IAB/PwC|IAB Internet Advertising Revenue Report: Full Year 2022 を参照に作成

IAB/PwCが発表したインターネット広告収益の推移は、以上の図の通りです。
2020年の広告収益は1,398億ドルでしたが、2022年には全体で46.2%増の2,097億ドルとなりました。

この結果を見ると、音声市場が拡大していることがわかります。
音声市場の拡大傾向は、今後も続いていくと予想できます。

radikoに広告を出稿してブランドの認知度を上げよう

radikoは、スマートフォンやパソコンなどで無料でラジオを聴けるアプリです。
完全聴取率は98%と高いため、radikoに広告を出稿すれば多くの人に自社の商品やサービスを知ってもらえます。

ブランドの認知度を上げたいと考えているなら、radikoに広告を出稿しましょう。

株式会社soraプロジェクトでは、Web制作からリード獲得、広告運用、HubSpot支援などさまざまな側面からマーケティング支援を行っております。
マーケティングに課題を抱えている方は、ぜひご相談ください。

また、リード獲得を加速させる方法をまとめた資料を無料で配布しています。
気になる方は、資料をご請求ください。

投稿者プロフィール

樋口 裕貴
樋口 裕貴
1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様へターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。