Zoho CRMは使いにくい?理由や解消する方法を解説

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Zoho CRMは世界で25万件(2024年7月時点)もの導入実績をもつCRMで、利用を検討している人も多いのではないでしょうか。

しかしZoho CRMについて調査していると「使いにくい」といった意見を目にするため、導入をためらってしまう人も少なくありません。

そこで本記事では、Zoho CRMが使いにくいと言われる理由やその解消方法をまとめました。また、どのような企業であれば向いているかも紹介するので、ぜひご参考ください。

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Zoho CRMの特徴

出典:Zoho CRMサービスサイト

Zoho CRMの特徴は、下記の通りです。

  • SFAやMAの機能も搭載されている
  • AIが搭載されている
  • サポート内容の幅が広い

まずはZoho CRMとはどのようなツールなのか、何ができるのかについて、以下で詳しく解説します。

SFAやMAの機能も搭載されている

Zoho CRMは顧客管理のためのツールすなわちCRMですが、SFA(営業支援システム)やMA(マーケティングオートメーション)の機能も搭載されている点が特徴です。

一般的なCRMはCRMとしての機能しか搭載されていないため、SFAやMAの機能を使いたい場合はCRM以外にSFAやMAも導入しなければいけません。
しかしZoho CRMはSFAやMAの機能も搭載されているので、1つのツールで完結できます。

マーケティングから営業への情報共有もシームレスになり、スムーズな営業プロセスを実現できるでしょう。

AIが搭載されている

Zoho CRMにはAIが搭載されており、営業活動や顧客情報などをAIが分析して最適な方法を提案してくれます。

例えば、日々の営業活動における業務を分析し、AIが自動化できるワークフローを提案します。
メールの送信やデータ作成の処理などを自動化できれば、営業活動が効率化して生産性の向上が見込るはずです。

また、顧客行動のAI分析も可能です。
類似案件を分析して成約率の高い商品を提案してくれるので、その商品を提案することで成約の可能性が高まります。

このようにAIが営業活動をサポートしてくれるので、営業の効率化につながることが利点です。

サポート内容の幅が広い

Zoho CRMは手厚いサポートも魅力の一つです。

新しいツールを導入すると、メンバーが使い慣れるまでに時間がかかったり、思ったように活用できず定着しなかったりするなどの課題が発生するものです。
そのような際に、ツールベンダーによる専門的なサポートがあると、スムーズに運用が定着します。

Zoho CRMでは、以下のサポートをしています。

  • 営業チームによる導入支援
  • お試し期間中またはライセンス購入後45日以内のユーザーに対する、使い方の解説や初期設定の支援
  • 有料プランのユーザーに対する、無料でのメールサポート

これらのサポートは、新しいツール導入のハードルを下げ、スムーズに定着させるための一助となるはずです。

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Zoho CRMが使いにくいと言われる理由

Zoho CRMが使いにくいと言われる理由は、下記の通りです。

  • 海外製で使い勝手の合いにくい部分があるから
  • 日本語訳が不自然なことがあるから
  • 細かい分析をするにはデータ入力の手間がかかるから
  • データ容量が少ないから
  • モバイルアプリは2種類使わなければいけないから

Zoho CRMが「使いにくい」と言われる背景として、主に上記の5つが挙げられます。
それぞれについて、細かな機能面も含めて分析してみましょう。

海外製で使い勝手の合いにくい部分があるから

Zoho CRMは海外製のツールのため、日本製の国産ツールと比較してインターフェースが異なる部分があります。

国産ツールに慣れていると、Zoho CRMの使い勝手が合わないために、使いにくいと感じる人もいるようです。

日本語訳が不自然なことがあるから

海外製のため完全な日本語で作られていない点も、使いにくさを感じるポイントの一つです。

英語を日本語訳しているので、日本人が普段使っている日本語とは少しニュアンスの異なる表現に訳されている部分もあります。

不自然な日本語訳からどのような意味なのか読み解かなければいけない点は、不便さを感じてしる要因と言えます。

細かい分析をするにはデータ入力の手間がかかるから

Zoho CRMには分析機能が搭載されているので、データから自社の課題や改善点を発見できます。
しかし、細かい分析をするためには充分なデータ量がなければいけないため、現場のデータ入力の手間が増えてしまう点には注意が必要です。

忙しい営業現場ではデータ入力に充分な時間を確保することが難しく、使いにくさを感じて不満の原因となる場合があります。

データ容量が少ないから

Zoho CRMのデータ容量は、安価なプランでは決して多いとは言えません。

用意されている4つの料金プランでは、それぞれ容量が決められています。
一番リーズナブルな「スタンダード」は200MB、それ以外の「プロフェッショナル」「エンタープライズ」「アルティメット」は10GBの容量です。

10GBでも約500万件のデータを蓄積できますが、それ以上の膨大なデータを保有している大企業では容量が足りなくなる可能性もあります。
ニーズとマッチしない場合、容量の少なさは使いにくさの要因となり得ます。

モバイルアプリは2種類使わなければいけないから

Zoho CRMはモバイル用のアプリも提供されているので、外出先でも手軽にデータの確認や入力が可能です。

ただし、営業管理ができるアプリと分析ができるアプリは別々のため、分析機能も使いたい場合は2種類のアプリを使用しなければいけません。

外出先で入力だけではなくリアルタイムでデータを分析したい場合には、2種類のアプリを使い分ける必要があり、不便だと感じるユーザーが使いにくさの理由として挙げているようです。

Zoho CRMの使いにくさを解消する方法

Zoho CRMの使いにくさを解消する方法は、下記の2つです。

  • ヘルプ&サポートを活用する
  • Zohoコミュニティに参加する

Zoho CRMは使いにくいという評価を見かけますが、少しの工夫で解消できる方法もあります。以下で詳しく解説します。

ヘルプ&サポートを活用する

Zoho CRMには日本語サポートがあります。
メールでのお問い合わせのほか、オンラインヘルプやFAQなども提供されています。

日本企業の業務フローと合わない部分や、どのように使えば良いかわからない機能などがある場合は、日本語サポートの活用で課題を解決しましょう。

Zoho CRMのヘルプ&サポートはこちら

Zohoコミュニティに参加する

Zoho CRMにはコミュニティがあり、ユーザー同士でコミュニケーションを取ることができます

疑問に感じていることや活用方法などを気軽に質問でき、実際のユーザーから回答を得られる点が便利です。

Zoho CRMに使いにくさを感じていても、コミュニティで質問したり過去の質問を検索したりすることで、有意義な回答を見つけて解消できるはずです。

Zoho CRMが向いている企業

Zoho CRMが向いている企業は、下記の通りです。

  • 低コストのCRMを探している企業
  • スタートアップ企業や中小企業
  • 海外進出中・進出予定の企業

使いにくいと言われるZoho CRMでも、企業によっては合っている可能性があります。
以下では、どのような企業に向いているのか分析した内容を解説します。

低コストのCRMを探している企業

Zoho CRMは低コストで導入できるCRMのため、予算が限られている企業に向いています。

Zoho CRMの1ユーザーごとの料金プランは以下の通りです。

プラン月額
スタンダード1,680円
プロフェッショナル2,760円
エンタープライズ4,800円
アルティメット6,240円

数あるCRMの中には月額が数十万円かかるものもあり、さらに導入のための初期費用がかかる場合もあります。
また、自社でCRMを構築するとなると、膨大な開発費や運用費がかかります。

しかし、Zoho CRMは低コストで充分な機能を使うことができるため、予算の限られている企業に適したCRMと言えます。

スタートアップ企業や中小企業

Zoho CRMはデータ容量に制限があるため、保有するデータがそれほど多くないスタートアップ企業や中小企業に向いています。

また、多くの中小企業やスタートアップ企業は、CRMにかける予算が限られている場合が往々にしてあります。
その点でも、Zoho CRMは比較的低コストで利用できるためおすすめです。

最初はリーズナブルなプランから導入し、自社の事業規模に合わせてアップグレードできる点もメリットの一つです。

海外進出中・進出予定の企業

Zoho CRMは世界的にも導入実績が豊富なCRMで、海外でも多くの企業が導入しています。
ゆえに、海外に進出している企業や、今後海外に進出する予定の企業におすすめのCRMです。

海外進出をした際に、日本国内の拠点と海外の拠点で異なるツールを使っていると、情報共有やデータ連携がスムーズに進みません。
そのため、ミスやトラブル、業務の遅延などを引き起こす可能性があります。

しかし、Zoho CRMは世界的にも多くの企業で使われているため、海外の拠点でも導入しやすいことが利点です。
同じCRMを利用することで、国内拠点と海外拠点の連携がシームレスになり、ビジネスを加速させます。

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 Zoho CRMが使いにくい場合は営業支援・マーケティング支援も視野に

Zoho CRMは世界的なシェアの高いCRMですが、インターフェースや日本語訳の不足から使いにくいと感じる人がいることも事実です。
しかし、サポートやコミュニティの活用などにより解消できる部分もあるため、積極的に使いにくさを解消していきましょう。

それでもZoho CRMが使いにくいと感じる場合には、営業支援やマーケティング支援のサービス活用も視野に入れましょう
営業やマーケティングを外部の企業に委託すると、CRMの管理も対応してくれる場合があります。

株式会社soraプロジェクトは、マーケティングや営業の支援を行う企業です。
広告やSEOの各種マーケティング施策や、テレアポやインサイドセールスなどの営業施策により、成約率の高いリードを獲得します。

CRMの運用に関しても、営業やマーケティングのプロが相談役となり、疑問を解消します。
ご興味のある方は、ぜひお問い合わせください。

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投稿者プロフィール

樋口 裕貴
樋口 裕貴
1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様へターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。