YouTube広告の出し方とは?出稿にかかる費用や注意点も紹介

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YouTube広告は、幅広いユーザーにリーチできる効果的なマーケティング手法です。
近年、YouTubeの視聴者数が増加するにつれ、広告を活用する企業も急増しています。

しかし、「YouTube広告を出したいが、方法がわからない」と悩む方も多いのではないでしょうか。

本記事では、YouTube広告の概要を解説するとともに、具体的な出稿方法や押さえておくべき注意点を詳しくご紹介します。広告運用を通じて成果を最大化したい方は、ぜひ参考にしてください。

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YouTube広告とは

YouTube広告とは、ユーザーが動画を視聴する際に、再生前や途中で流れる広告のことです。セグメント機能を活用すれば、性別・年齢・地域などを絞ってターゲットに最適な広告配信が可能になります。

また、広告内に自社サイトへのCTAボタンを設置することで、視聴者を直接問い合わせや申し込みへ誘導できます。YouTubeの利用者数は依然として多いため、適切に活用すれば高い広告効果を期待できるでしょう。

YouTube広告を出稿する5つのメリット

YouTube広告を出稿することで、以下のような5つのメリットがあります。

  1. リーチ数が多く幅広い層に届く
  2. ターゲティング方法が幅広い
  3. 効果検証ができる
  4. 目的に合わせた広告配信が可能
  5. 費用対効果が優れている

それでは順番に説明します。

1. リーチ数が多く幅広い層に届く

YouTubeはGoogleに次ぐ世界最大級の動画プラットフォームで、2020年時点で月間アクティブユーザーは20億人を超え、1日あたりの視聴回数も10億以上に達しています。

性別や年齢を問わず幅広い層が利用しており、適切に広告を配信すれば短期間で認知度の向上が可能です。多くのユーザーに効率的にリーチできることは、YouTube広告の大きな強みといえます。

2. ターゲティング方法が幅広い

YouTube広告では、配信するターゲティング方法が豊富にあります。
年齢や性別、地域、ライフスタイル、カテゴリ、キーワードなど細かな設定ができます。

それぞれの項目を組み合わせることで、自社商品・サービスに興味があるユーザーへ広告を届けることが可能です。
また、プレースメントターゲティングを使用することで、任意の動画のみに広告を配信できます。

ターゲティング方法が豊富にあれば、効果的にユーザーへ広告を届けられるので企業にとってはメリットの1つといえます。

3. 効果検証ができる

YouTube広告は、管理画面からインプレッション数(広告の表示回数)や再生数、再生時間などの広告データをチェックできます。
数値からユーザーの反応率をチェックすれば、広告の評価が良かったのかを把握することが可能です。

改善と実行を繰り返すことで、広告の品質を向上させて求める成果につなげられます。
媒体を問わず広告の運用は中長期的な改善が必要になるため、効果検証できる点はメリットの1つです。

4. 目標に合わせた広告配信が可能

YouTube広告は、管理画面から目標を設定して広告配信できます。
販売や見込み顧客の獲得、Webサイトのトラフィック、商品やブランドの比較検討など目標として設定できます。

例えばWebサイトのアクセス数を増やしたいのであれば、Webサイトのトラフィックを目標に設定することでデータを計測可能です。
目標を設定すれば関連する機能が使えるようになるため、効率良く広告運用できます。

目標に合わせた広告配信ができる点は、YouTube広告を出稿するメリットといえます。

5. 費用対効果が優れている

YouTube広告は、一定数の表示回数や再生時間を超えなければ費用は発生しません。
広告の管理画面から費用の上限を設定できるため、費用対効果が優れています。

例えば広告の費用を1日1,000円までに設定すれば、費用内で配信可能です。
1再生あたりの料金も安価なので、広告運用が初めての方でもはじめやすくなっています。

費用対効果が優れている点は、予算を抑えたい企業にとってはメリットの1つです。

YouTube動画広告の種類

一口にYouTube広告と言っても、種類はさまざまです。
ターゲットや目的によって適切な広告種類が異なるので、それぞれの特徴をチェックしておきましょう。

ここからは、以下のYouTube広告について詳しく紹介していきます。
概要やメリット・デメリットも解説するので、ぜひチェックしてみてください。

  • スキップ可能なインストリーム広告
  • スキップ不可のインストリーム広告
  • インフィード動画広告
  • バンパー広告
  • アウトストリーム広告
  • マストヘッド広告
YouTube広告の8つの種類と設定方法

スキップ可能なインストリーム広告

スキップ可能なインストリーム広告とは、広告動画が流れて5秒後にユーザーが広告をスキップできる動画広告のことで、動画の再生前や後・途中で再生されます。
ユーザーのもとに動画が流れてから5秒経過すると、画面右側にスキップボタンが表示されます。
そのまま動画広告を視聴することも可能ですが、スキップボタンを押すことでユーザーは元の動画の視聴に戻ることが可能です。

広告費用は、広告が30秒以上視聴された場合、または広告から直接リンク先のサイトにアクセスした場合に費用が発生するCPV(Cost Per View)を採用。
30秒未満の視聴もしくはリンククリックされなければ、何回視聴されても広告費用は発生しません。

スキップ不可のインストリーム広告

スキップ不可のインストリーム広告とは、ユーザーが最後までスキップできない15秒以下の動画広告のことで、動画の再生前や後・途中で再生されます。
広告を途中でスキップできないため、スキップ可能な広告と比較して、ユーザーからネガティブな印象を持たれるケースもあるのが特徴です。
そのため、ユーザーが途中で離脱してしまわないような工夫が必要です。

広告費用は、広告が表示されるごとに課金されるCPM(Cost Per Mille)を採用しています。
広告が1,000回表示されるごとに費用が発生する仕組みです。

スキップできない分、すべての動画視聴者にアプローチできるのが大きなメリットです。
費用をかけてでも、広く認知度を高めたい場合におすすめです。

インフィード動画広告

インフィード動画広告とは、ユーザーの興味関心や過去の視聴動画と連動させて出稿できる動画広告です。
ユーザーにあわせてYouTubeの検索結果や「次のおすすめ」、YouTubeアプリのホームフィードに設置されるので、自然な流れでより効果的なアプローチができます。

広告費用は、ユーザーがクリックして動画広告が再生されると費用が発生するCPV(Cost Per View)を採用。
インフィード動画広告の予算を1回につき50円とした場合、ユーザーが広告をクリックした際に、最大で50円の広告費用が発生する仕組みです。

広告のクリックはハードルが高いため、より多くのユーザーへアプローチしたい場合にはインフィード広告は向きません。
しかし、視認性の高い広告を設置できれば、クリックされなくてもユーザーの目に留まる可能性が高いのが特徴です。

バンパー広告

バンパー広告とはインストリーム広告の一種で、動画の再生中や前後で再生される6秒以内の動画広告です。
再生時間の短い動画で、ユーザーは広告をスキップできないのが特徴。
短尺なことからユーザーが広告に集中しやすいので、訴求力の高い広告であれば高い効果が期待できます。
また、ユーザーはすぐに元の動画の視聴に戻れるため、広告に対する不快感も少ないのも魅力のひとつです。

広告費用は、CPM(Cost Per Mille)が採用されており、広告が1,000回表示されるごとに費用が発生します。

短尺でユーザーへ不快感を与えにくい反面、短い中で訴求力の高いコンテンツを打ち出すことが重要。
ユーザーにインパクトを与えた広告を出稿できる場合には、バンパー広告がおすすめです。

アウトストリーム広告

アウトストリーム広告とは、YouTube以外のWebサイトやアプリ・SNSの広告枠で再生される動画広告です。
Google動画パートナーのWebサイトやアプリでのみ表示されるモバイル専用の広告なので、YouTubeで流れることはありません。

音声のない状態で動画配信される点が特徴。
ユーザーが動画をタップすることで、ミュートが解除されて音声が流れます。
スクロールで動画を飛ばしたり、広告を閉じたり、ユーザーが好きなタイミングで視聴できるのも特徴のひとつです。

広告費用はCPM(Cost Per Mille)なのですが、他の広告と異なるのが「視認範囲のインプレッション課金」が生じる点です。
広告面積の50%以上が2秒以上視聴されると、広告表示が1,000回ごとに料金が発生する仕組みとなっています。

2秒以上で課金されてしまうため、興味関心のないユーザーに対しても費用が発生するので注意が必要です。
YouTube以外のユーザーに訴求したい場合におすすめの広告と言えます。

マストヘッド広告

マストヘッド広告とは、YouTubeトップページの最上部に表示される動画広告です。
マストヘッド広告は事前予約が必要なので、出稿を決めたら早めに担当者へ連絡しておきましょう。

広告費用は、インプレッション課金である「CPM(Cost Per Mille)」と、1日1社限定で広告枠を買い切る「日別単価制」を採用しています。

YouTubeの中でもっともユーザーが目にする場所に広告を設置できるため、認知や集客など即効性を見込めるのが特徴。
短期間で効果的に訴求したい場合におすすめです。

YouTubeの静止画広告の種類

YouTubeは、静止画広告も配信することが可能です。
静止画広告はユーザーの目に止まりやすく、自然と商材をアピールできます。

こちらでは、静止画広告のオーバーレイ広告とディスプレイ広告の詳細や特徴について説明します。

オーバーレイ広告

オーバーレイ広告は、動画の再生画面下部に表示される画像広告です。
ユーザーに消されなければ表示されたままになっているため、視認性が高く自然と目に入ります。

Webサイトでも使われやすく、ユーザーの興味・関心を引きたいときに最適です。
広告の管理画面からターゲティングを細かく設定しておくことで、商材に興味があるユーザーに向けて配信できます。

広告費は1クリックあたり3円〜20円、1,000回表示されるたびに400円〜600円の費用が発生します。
動画の再生画面からユーザーにアピールをしたいときは、オーバーレイ広告の利用がおすすめです。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、YouTube画面のおすすめ動画一覧に表示される広告です。
Webサイトやスマートフォンアプリに表示されるため、デバイスを問わず幅広いユーザーにアプローチできます。

画像さえ用意できればすぐに出稿できるため、ほかの広告に比べて手間がかかりません。
広告費は1クリックあたり3円〜20円、1,000回表示されるたびに400円〜600円の費用が発生します。

YouTubeでは気になったおすすめ動画一覧をチェックすることも多いので、幅広いユーザーにアプローチしたいときはディスプレイ広告の利用がおすすめです。

YouTube広告を出す前に

Youtube広告を出す前に

YouTube広告を出すときは、いくつかの準備を進める必要があります。
こちらでは、YouTube広告の出稿に必要な準備について詳しく説明します。

Google広告へのアカウント登録

はじめに、YouTube広告に必要なGoogle広告のアカウント登録をおこないます。
Google広告のページを開き、画面右上にある「今すぐ登録」をクリックすればアカウント登録へと進みます。

Google広告のアカウント登録は無料ですが、登録時にはクレジットカードの入力が必要です。
画面の手順に従いながら、Google広告のアカウント登録を進めるようにしましょう。

広告の目的を明確化

次にYouTube広告の出稿目的を明確化します。
出稿目的を決める際には、認知・検討・行動の3点を決定することで具体的なKPIが見えていきます。

  • 認知:商品・サービスを知ってもらう
  • 検討:興味・関心を持ってもらい詳細情報を調べてもらう
  • 行動:申し込み・購入などの行動喚起

上記目的を決定し、中間地点となるKPIを設定すれば方向性にブレをなくして進められます。
例えば100回再生で10クリックされると成功などの目標数値を設定することで、目標に向けた広告出稿が可能です。

YouTube広告の入稿規定を知っておこう

YouTube広告には入稿規定があり、どのようなものでも出稿できるわけではありません。
事前に入稿規定を理解しておくことで、スムーズに出稿できます。

動画広告のフォーマットによっては、動画の長さなど設定が変わります。
YouTubeのエンコードルールについては、下記の表を参考にしてください。

動画ファイル形式MP4
動画コーデックH.264
オーディオコーデックAAC-LC
解像度・2160px: 3840px × 2160px
・1440px: 2560px × 1440px
・1080px: 1920px × 1080px
・720px: 1280px × 720px
・480px: 854px × 480px
・360px: 640px × 360px
・240px: 426px × 240px
アスペクト比16:9
動画の長さ広告フォーマットによる

次に各フォーマットの仕様については、下記の表をご覧ください。

スキップ可能なインストリーム広告スキップ不可のインストリーム広告バンパー広告インフィード動画広告アウトストリーム広告
動画時間・推奨:12~15秒
・最小~最大:なし~3時間
・推奨:12~15秒
・最小~最大:なし~15秒
・指定:6秒
・最小~最大:なし~6秒
・推奨:15秒
・最小~最大:なし
・推奨:15秒
・最小~最大:なし
使用可能な広告目標・販売促進
・見込み顧客の獲得
・Webサイトのトラフィック
・商品やブランドの比較検討
・ブランド認知度とリーチ
・商品やブランドの比較検討
・ブランド認知度とリーチ
・ブランドの認知度とリーチ
・製品とブランドの検討
・販売促進
見込み顧客の獲得
・Webサイトのトラフィック
・商品やブランドの比較検討
・ブランド認知度とリーチ
・アプリのプロモーション
・ブランドの認知度とリーチ
・商品やブランドの検討
使用可能なアセット・YouTube動画のURL
・最終ページ URL
・表示URL
・コンパニオン バナー(省略可)
・行動を促すフレーズのボタン(省略可)
・広告見出し(省略可)
・YouTube動画のURL
・最終ページ URL
・表示URL
・コンパニオン バナー(省略可)
・行動を促すフレーズのボタン(省略可)
・広告見出し(省略可)
・YouTube動画のURL
・最終ページ URL
・表示URL
・コンパニオン バナー(省略可)
・行動を促すフレーズのボタン(省略可)
・広告見出し(省略可)
・YouTube動画のURL
・チャンネル名
・サムネイル
・広告見出し(省略可)
・YouTube動画のURL
・最終ページ URL
・表示URL
・行動を促すフレーズのボタン(省略可)
・広告見出し
・説明文

表から分かる通り、YouTube広告は種類によって設定可能な項目が異なります。
動画の長さに制限がなかったとしてもフォーマットの尺の長さに合わせた動画構成にする必要があるため、意識しながら作成するようにしましょう。

YouTube広告の出し方

さまざまな種類のYouTube広告がありますが、いずれもYouTube広告の出し方は同じです。
ここからは、以下の順番でYouTube広告の出し方について解説します。

  1. YouTube広告の動画をアップロードする
  2. Google広告でキャンペーンタイプを設定する
  3. Google広告でキャンペーンの内容を設定する
  4. Google広告で広告グループを作成する
  5. 配信画面設定
  6. 審査・配信

1. YouTubeに広告用の動画をアップロードする

YouTubeに広告を出す1つ目のステップは、広告用の動画をアップロードすることです。

まずはYouTube用の動画を制作します。
動画を配信する目的を明確にして、それを達成できるような広告動画を制作しましょう。

次に、Googleアカウントを作成します。
YouTubeへのアップロードにはGoogleアカウントが必要なので、動画制作後もしくは並行してアカウントを作成しておきましょう。

そして、作成したGoogleアカウントで、動画をアップロードするためのYouTubeチャンネルを作成します。
画面右上の丸いアイコンをクリックして、「アカウントを切り替える」を選んでください。
表示された「チャンネルをすべて表示」をクリックすると、画面上部に「チャンネルを作成する」が表示されます。
チャンネル名を入力する欄が表示されるため、希望のチャンネル名を入力後、下部の「作成」を押すと完成です。

画面上部に表示されるビデオマークから広告用の動画をアップロードします。

2. Google広告でキャンペーンタイプを設定する

動画をアップロードしたら、次はキャンペーンタイプを設定します。

Google広告のサイトにアクセスして、「ログイン」をクリックします。
そうすると、「新しいキャンペーンを作成」が表示されるため、そちらもクリックしてください。
広告によって達成したい目標を設定するページが表示されます。
目標によって利用できる動画広告の種類は異なるため、適切な目標を選択してください。

広告を出す前に「なぜ広告を出すのか」「広告を通じて何を達成したいのか」を決めておくと、スムーズに設定を進められます。
設定の時間を短縮したい場合は、Google広告のキャンペーンタイプや目標を事前に調べて設定内容を決めておくのもおすすめです。

3. Google広告でキャンペーンの内容を設定する

目標を選択したら、キャンペーンタイプを選択する画面が表示されるので、順番に設定していきます。

例えば、動画広告を出すためには、キャンペーンタイプは「動画」を選択します。
次に、キャンペーンのサブタイプを選択する画面が表示されるため、希望する広告の種類にチェックマークを入れましょう。
広告の種類を選んで「続行」をクリックすると、広告の詳細設定をおこなう画面が表示されます。

ここでは、以下の項目を順に設定します。

  1. キャンペーン名(動画広告の名前を入力)
  2. 入札戦略(広告の上限単価や目標単価を設定)
  3. 予算と日程(広告の予算と配信する日程を設定)
  4. 地域(広告を配信する地域を設定)
  5. 言語(広告を配信するユーザーの言語を設定)
  6. コンテンツの除外(広告枠のタイプを選択)
  7. その他の設定(コンバージョンやデバイスなどを選択)

目標と同様、あらかじめ設定内容を決めてから広告を出すのがおすすめです。

4. Google広告で広告グループを作成する

キャンペーンの内容を設定したら、次は広告グループを作成します。
ここで設定する項目は、以下の3つです。

  1. ユーザー(ターゲットの属性などを設定)
  2. コンテンツ(広告を表示するキーワードなどを設定)
  3. 入札単価(広告の単価を設定)

画面の指示に従い、チェックボックスにチェックを入れて設定していきましょう。

入札単価では「相場がどのくらいなのかわからない」と悩んでしまう方も多くいます。
そのため、事前に費用相場をチェックしておくのがおすすめです。
課金形態や広告の種類によって相場は異なるので、その点も注意して確認してみてください。

5.配信画面設定

YouTube広告の配信画面では、YouTubeにアップロードした動画URLを設定します。
広告を閲覧したユーザーを誘導したいURLを設定し、広告画面下に表示される広告見出しやフレーズ、画像などを設定すれば完了です。

事前に用意しておいたYouTube広告の目的をもとに、配信画面設定をおこなうようにしましょう。

6.審査・配信

YouTube広告はすぐに配信されるわけではなく、運営側の審査完了後に配信されます。
審査では動画内容をはじめ、広告文や最終URL、ターゲティングなどが対象として注目されます。

基本的に審査は24時間以内に完了するため、すぐに出稿をはじめることが可能です。
もしYouTube広告が審査に落ちてしまった場合、Googleのポリシー違反になっている可能性が高いです。

禁止コンテンツに該当すると正常に広告を出稿できないため、Googleのポリシーから該当していないかチェックするようにしましょう。

YouTube広告の審査に落ちたときは

Youtube広告 審査に落ちたときは

YouTube広告の審査に落ちたときは、以下の点を見直してください。

  • 禁止コンテンツを理解しておこう
  • 禁止されている行為について
  • 制限付きコンテンツおよび機能について
  • 編集基準と技術要件とは

詳しく説明します。

禁止コンテンツを理解しておこう

YouTube広告では、動画の冒頭または全体で冒涜的または下品な表現を使用しているコンテンツは広告掲載ができません。
例えば暴力やアダルトコンテンツ、衝撃的なコンテンツ、有害な行為や信頼できないコンテンツなど、対象となる禁止コンテンツは多いです。

Googleの公式サイトにある「広告掲載に適したコンテンツのガイドライン」に禁止コンテンツについて詳しく記載されているため、広告出稿前には必ずチェックしておきましょう。

禁止されている行為について

YouTube広告を通じて過剰な売り込みや誤解を招く情報を表示することは、ルールとして禁止されている行為です。
YouTube広告の審査に落ちた場合、広告内容に虚偽があると判断されている恐れがあります。

そのためGoogleのガイドラインに従いながら、YouTube広告の改善をおこなって改めて審査に出すようにしましょう。

制限付きコンテンツおよび機能について

YouTubeでは、センシティブなコンテンツは制限付きで配信が許可されています。
ジャンル別の詳細規定を遵守する必要があるため、Googleの公式サイトにある「広告掲載に適したコンテンツのガイドライン」をチェックすることが大切です。

制限付きコンテンツや機能について理解を深めながら、最適なYouTube広告を配信するようにしましょう。

編集基準と技術要件とは

YouTube広告には編集基準と技術要件があり、不十分な動画広告は配信できません。
例えば作成途中で一般公開されていないサイトをリンク先に設定した場合、要件を満たしていないと運営側に判断されて審査に通過できません。

YouTubeの編集基準と技術要件を理解しながら、動画広告を作成するようにしましょう。

YouTube広告の出稿費用

YouTube広告の出稿にかかる費用は、広告の種類によって異なります。

費用相場は以下表に記載した通り。
設定する際の参考にしてください。

広告の種類費用の相場費用が発生する条件
インストリーム広告(スキップ可・不可)3~20円30秒視聴、またはクリック
インフィード動画広告3~20円クリック
バンパー広告10~500円表示回数が1,000回以上
アウトストリーム広告10~500円表示回数が1,000回以上
マストヘッド広告1日で数百万円にまでなることも日別単価、または再生回数が1,000回以上
YouTube広告にかかる費用は?

YouTube広告の課金方式

YouTube広告には「動画視聴課金(CPV)」、「クリック課金(CPC)」、「インプレッション課金(CPM)」、「日ごとの固定単価(CPD)」の4種類の課金方式があります。
利用する広告によって課金方式は異なるため、費用が発生するタイミングを理解しておくことが大切です。

課金方式の詳細については、下記の表を参考にしてください。

課金方式詳細
動画視聴課金(CPV)ユーザーが動画を30秒以上視聴すると課金
クリック課金(CPC)ユーザーが広告を1回クリックするごとに課金
インプレッション課金(CPM)広告が1,000回表示されるたびに課金
日ごとの固定単価(CPD)1日限定で広告枠を買い切る日別の単価制

YouTube広告の費用がかかる仕組み

YouTube広告はオークション形式となっており、配信枠を入札することでユーザーに広告を配信できます。
そして前述の課金方式の条件が満たされると、料金が発生する仕組みとなっています。

多くのユーザーにアプローチするほど高額な料金を必要としますが、適切なターゲティングをすることで多くの成果を出すことが可能です。
YouTube広告の料金はクレジットカードによる決済となっており、自動支払いと手動支払いのお2種類があります。

法人・個人ともに広告の配信方法は同じなので、手順を理解しておけば簡単に運用をはじめられます。

YouTube広告費用の決め方

YouTube広告費用を決めるときは、以下の2点をおさえておきましょう。

  • 月間の予算で決める
  • 1日の入札費用で決める

詳しく説明します。

月間の予算で決める

月間の予算を設定することで、YouTube広告全体の費用を決定できます。
予算には「キャンペーンの合計」と「日別」の2種類があり、予算の設定ができます。

広告を配信する期間が決まっているなら「キャンペーンの合計」、配信の終了日が決まっていないなら「日別」がおすすめです。
Googleが公表している内容では「1か月の広告費用が1日の予算の30.4倍を超えることはない」とされているため、目安として設定するようにしましょう。

(参考:1 日の平均予算について|Google広告ヘルプ

1日の入札費用で決める

1日単位の入札予算を設定すれば、配信費用のデータ分析ができます。
広告枠は人気なものほど高くなる傾向にあるため、入札の際に注意が必要です。

再生数の多い動画や人気のチャンネルには複数の広告主から入札が増えるため、予算に合わせて最適な配信枠を見つける必要があります。
YouTube広告はオークション形式となっており、広告配信のタイミングでGoogle側が自動的に入札額と広告の品質スコアをもとに配信者を決定します。

YouTube広告の費用対効果を高めるコツ

YouTube広告の費用対効果を高めるには、以下のようなコツがあります。

  • リサーチに力を入れる
  • ターゲットを明確化する
  • 配信目的を明確化する
  • 広告の導線を考える
  • 印象に残りやすいテキスト・映像を使う
  • 動画の分析・改善を怠らない
  • 過剰な売り込みを避ける

詳しく解説します。

リサーチに力を入れる

YouTube広告から成果を出すには、市場調査をして理解度を深めることが大切です。
業界のトレンドや競合他社の広告戦略、ターゲットの行動などを調査することで、効果的な広告配信ができます。

例えば若年層向けの商品・サービスを広告からアプローチするなら、考えられる趣味や興味から特定のキーワードやテーマを見つけることが可能です。

また、競合他社を調査すれば、自社のポジションを明確にして強みを見つけられます。
YouTube広告の費用対効果を高めたいときは、リサーチに力を入れるようにしましょう。

ターゲットを明確化する

ターゲットを明確にすれば、求めているユーザーに対して適切な広告を届けられるので予算内で成果を上げることができます
ターゲットを明確化するときは、ペルソナの設定がおすすめです。

ペルソナとは、自社商品・サービスの具体的な人物像を指します。
年齢や性別、家族構成、職業、趣味などを細かく設定することで、広告を届けるターゲットが明確化されます。

ターゲットが曖昧な状態で広告を配信すると、成果が上がらず無駄な費用がかかってしまいます。
YouTube広告の費用対効果を高めるためにも、ターゲットを明確化しておきましょう。

配信目的を明確化する

YouTube広告は制作するまでに時間とコストがかかるため、配信目的を明確化することが大切です。
配信目的を明確にすれば、途中で方向性がブレずに制作を進められます

広告の目的は企業によって異なりますが、自社ブランドの認知や製品紹介、販売促進などが挙げられます。
YouTube広告のどのフォーマットを利用すれば良いかも把握できるので、配信目的を明確化しておきましょう。

広告の導線を考える

目的に沿って最終的なゴールへとユーザーを導くことが大切です。

例えば、自社商品・サービスの販売や問い合わせへとつなげるなら、LPにユーザーを遷移させるのが主な流れです。
自社サイトのアクセス数を増やしたい場合は、Webサイトが遷移先になるはずです。

広告はあくまでも目的に向けたアプローチ手段なので、導線を考えておくようにしましょう。

印象に残りやすいテキスト・映像を使う

YouTube広告の費用対効果を高めるには、ユーザーの印象に残りやすいテキストや映像を使いましょう。
特に、映像は視覚的に大きな影響を与えるため、魅力的なコンテンツに仕上げることでユーザーの興味・関心を引けます。

テキストや映像を作成するときは、複数のコンテンツを用意してABテストをおこなうことが重要です。
ABテストからもっとも効果的なコンテンツを広告として配信すれば、高い効果を得られます。

テキスト・映像を使って冒頭で大きなインパクトを残すことで、YouTube広告の費用対効果を高められます。

動画の分析・改善を怠らない

YouTube広告は一度作成して終わりではなく、ユーザーの反応を見ながら改善する必要があります。
YouTube広告は管理画面から出稿後のデータを分析できるため、閲覧数やクリック数などの数値を細かくチェックできます。

どのタイミングでユーザーが離脱しているのかを把握できるので、何を改善すべきか見つけることが可能です。
YouTube広告の費用対効果を高めるためにも、動画の分析と改善を継続するようにしましょう。

過剰な売り込みを避ける

YouTube広告から商品・サービスを宣伝する場合、過剰な売り込みはNGです。
実際の商材とかけ離れた宣伝をすると、誇大広告として景品表示法に違反してしまいます。

例えば健康食品を宣伝する場合、飲むだけで健康になる、痩せる、といった表現は景品表示法や薬機法違反に該当します。
YouTube側から指導が入り、広告の配信が停止される恐れもあるので注意が必要です。

YouTube広告種類別、効果を出すポイント

Youtube広告種類別、効果を出すポイント

こちらでは、YouTube広告の種類別に効果を出すポイントを詳しく説明します。
出稿する広告に合わせて、重要なポイントをおさえておくようにしましょう。

インストリーム広告で効果を出すポイント

インストリーム広告は、時間制限がない広告です。
長い映像を配信できるため、ユーザーに多くの情報を届けられます。

ただし、動画広告に興味がないユーザーの場合、離脱やスキップされる可能性が高いです。
ユーザーの離脱を防ぐには、はじめの5秒間でインパクトのある映像やメッセージを入れることが大切です。

例えば美容広告では、最初に革新的な美容技術や透明感あふれる美しい肌を映し出すことで、視聴者の興味を引けます。どのジャンルでも、最初の5秒が勝負と考え、魅力的なビジュアルとキャッチコピーで惹きつけましょう。

インフィード動画広告で効果を出すポイント

インフィード動画広告は、YouTubeに投稿されている動画の間に表示される広告です。
画像として画面に表示されるため、ユーザーの目を引くサムネイルにすることが大切です。

ユーザーの多くはサムネイルと見出しを見て視聴するか判断しているため、インフィード動画広告においても興味・関心のあるコンテンツに仕上げる必要があります。
インフィード動画広告のサムネイル変更・編集は、YouTube Studioからできます。

YouTube広告のターゲットユーザーを明確にしながら、興味・関心を与えられるサムネイルを設定するようにしましょう。

バンパー広告で効果を出すポイント

バンパー広告は、再生動画の前・後・間で流れる広告です。
インストリーム広告と比べて6秒以内の動画となっており、スキップできない点が特徴です。

6秒間でインパクトのある映像やメッセージを入れることで、ユーザーの興味・関心を引けます。
広告が短いのでユーザーからの嫌悪感を軽減でき、自然と商材の認知度を向上できます。

ブランド認知拡大やリーチ獲得を求めるなら、バンパー広告の利用がおすすめです。

アウトストリーム広告で効果を出すポイント

アウトストリーム広告は、パートナーサイトもしくはYouTube以外のアプリで表示されるモバイル限定の広告です。
表示される広告は映像のみ再生し、タップすると音が流れる仕組みです。

低価格で広告出稿ができ、YouTube以外からPRできる点がアウトストリーム広告の特徴となっています。
動画の長さに規定はないため、商品・サービスのブランド認知拡大やリーチ獲得のために利用できます。

Webサイトやアプリケーションからユーザーを獲得したいときは、アウトストリーム広告を利用しましょう。

マストヘッド広告で効果を出すポイント

マストヘッド広告は、YouTubeのトップページ最上部に大画面で表示される広告です。
表示される画面が広いため、ユーザーの注目を引きやすくなっています。

映像の音声は出ない状態となっていますが、動画再生の時間に制限はありません。
動画をクリックするとランディングページへと誘導できるため、商品・サービスの宣伝に最適です。

新製品の紹介や大規模なキャンペーンを実施するときは、マストヘッド広告の利用がおすすめです。

ディスプレイ広告で効果を出すポイント

ディスプレイ広告は、YouTube画面の右上に表示される画像広告です。
おすすめ動画一覧の上部に表示されるため、視覚的にユーザーの注目を引けます。

インフィード動画広告に比べて画面は小さいですが、ターゲットを絞りながら興味・関心のある画像を設定することでクリックを誘導できます。
ブランド認知拡大やリーチ獲得を求めるなら、ディスプレイ広告の利用がおすすめです。

オーバーレイ広告で効果を出すポイント

オーバーレイ広告は、YouTubeを再生した10秒後に画面の下部に重ねるように表示される細長い広告です。
動画内に表示されるため、ユーザーから注目されやすい広告となっています。

ユーザーに閲覧されている動画内容と広告の関連性が高ければ、興味・関心を持ってもらいクリックへと誘導できます。
ターゲット設定から商材と相性の良いユーザーを見つけることで、注目を集められるコンテンツを配信できるでしょう。

YouTube広告の出し方に関する注意点

広告動画を作成する際には、ペルソナを意識しましょう。

ペルソナとは、サービスを訴求したい具体的なターゲット像を意味します。
ペルソナが不明確のまま広告動画を制作した場合、内容に一貫性がなくて誰にも刺さらない可能性があるので注意が必要です。

効果的な動画広告を作成するために、以下の項目をペルソナとして設定してみてください。

  • 年齢
  • 性別
  • 居住地
  • 職業
  • 役職
  • 年収
  • 趣味
  • 課題
  • 家族構成 など

ペルソナはより具体的なほうが効果的だとされています。
自社サービスのターゲット像を掘り下げて、なるべく細かく項目を考えていきましょう。

注意したいのは、あくまでもYouTube広告を通じてアプローチしたいターゲット像です。
幅広い層に向いているサービスの場合、YouTubeのユーザー像を意識して設定しましょう。

効果的なYouTube広告の出し方は事前リサーチが鍵

YouTube広告の出し方は、以下手順の通りです。

  1. YouTube広告の動画をアップロードする
  2. Google広告でキャンペーンタイプを設定する
  3. Google広告でキャンペーンの内容を設定する
  4. Google広告で広告グループを作成する

YouTube広告の設定には事前に用意しておくべきことがあるため、事前にリサーチをしておきましょう。
意味を理解しないまま設定してしまうと効果が半減してしまい、せっかく出稿しても期待する効果が見込めないこともあります。
ぜひ本記事で紹介した注意点も参考にして、YouTubeに広告を出稿してみてください。

より効果的なYouTube広告を出稿したい場合には、プロに任せるのもひとつの方法。

株式会社soraプロジェクトでは、YouTube広告の制作・運用を行っています。
現状の問題を明確にしたうえでプロジェクト化して施策を決めるので、目標達成にこだわった運用が可能。

YouTube広告以外にもさまざまなマーケティング支援をおこなっているので、複数の手段を組み合わせて成果に結び付けていきます。
マーケティングでお困りの企業は、ぜひお気軽にご相談ください。

投稿者プロフィール

樋口 裕貴
樋口 裕貴
1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様に
ターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。