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マーケティング活動において、顧客や消費者から信頼を獲得することは大切です。
信頼関係の構築には心理効果を活用することもあり、そのなかでもウィンザー効果は重要な役割があります。
ウィンザー効果はマーケティングにも活用できるため、理解しておけば顧客獲得にもつながります。
しかし、心理効果について詳しくない方は「ウィンザー効果がどういったものかわからない」という悩みもあるかもしれません。
当記事では、ウィンザー効果の詳細からマーケティングの活用方法まで詳しく解説します。
ウィンザー効果について理解を深められるので、ぜひ参考にご覧ください。

ウィンザー効果とは

ウィンザー効果とは、当事者よりも第三者からの情報の方が信頼性を獲得できる心理効果です。
マーケティングや人間関係などに利用されており、ビジネスシーンでは自社商品・サービスの口コミ・レビューなどに使われます。
例えば自社が「今回展開するサービスは非常に良いです」と宣伝するよりも、第三者からリアルな口コミ・レビューを評価してもらう方が信頼性を得やすいです。
顧客や消費者は企業に対して「良いことだけを紹介している」と少なからず考えているため、実際に利用・購入したことがある第三者の意見を支持する傾向にあります。
商品・サービスの正しい評価を得るためにも、ウィンザー効果は重要な役割があります。
ウィンザー効果の必要性
自社商品・サービスを多くの顧客や消費者に提供するには、信頼を得る必要があります。
どれだけ高品質な商材を展開したとしても、信頼性を築けなければ利用・購入してもらうことは難しいです。
口コミやレビューといった第三者からの評価は、企業よりも客観的な意見となっています。
ポジティブな意見からネガティブな意見まで存在するため、顧客や消費者はリアルな評価を理解して判断できます。
良い評価が多ければ、前向きな意思決定へとつながり売上アップが可能です。
ウィンザー効果と併用すべき心理効果
マーケティングにおいて、ウィンザー効果と併用できる心理効果には以下のようなものがあります。
心理効果 | 特徴 |
---|---|
ハロー効果 | 特定の対象を評価するときに一部分の印象に引かれて全体を評価する心理効果 |
バンドワゴン効果 | ほかの人が消費するものと同じものを欲しくなる心理効果 |
カリギュラ効果 | 他社から行動を制限・禁止されることで欲求が高まる心理効果 |
上記のような心理効果を利用することで、顧客・消費者の意思決定をコントロールできます。
ただし、複数の心理効果を利用するとターゲットに考える時間を与えてしまい、商材の利用・購入につながらないケースもあります。
そのため自社商品・サービスの特徴に合わせて、利用すべき心理効果を整理するようにしましょう。
資料「マーケティング支援サービス資料」を無料ダウンロードウィンザー効果のメリット

ウィンザー効果を活用することで、以下のようなメリットがあります。
- 購買促進
- 信頼関係の構築
それでは詳しく説明します。
購買促進
顧客や消費者に第三者の評価を伝えることで、自社商品・サービスの購買促進へとつながります。
特化した商材ではない限り、市場には類似する商品やサービスが存在します。
利用や購入を検討している方の多くは、口コミやレビューをチェックしながら最終的な決定をする流れが多いです。
第三者からのリアルな意見を参考にすれば、意思決定に大きな影響を与えます。
そのため購買促進において、ウィンザー効果は大きなメリットを得られます。
信頼関係の構築
第三者からのリアルな意見を顧客や消費者に紹介すれば、信頼関係を構築できます。
企業の宣伝は良い面だけがアピールされやすいため、悪い面は見えづらいです。
自社商品・サービスを実際に利用した方の意見を伝えれば、良い面だけでなく悪い面も理解することが可能です。
顧客や消費者は見えづらいポイントまで把握できるので、信頼性が高まっていきます。
結果として商材の利用や購入につながり、継続的なリピーター獲得にもなります。
ウィンザー効果をマーケティングに活用できるシーン

ウィンザー効果をマーケティングに活用できるシーンとして、以下のような点が挙げられます。
- 顧客・消費者からの口コミ
- 商品・サービス利用者からのアンケート実施
- 消費者からのインタビュー実施
- メディアからのPR活動
- 知名度の高いインフルエンサーからの宣伝
- 商品・サービスを体験してもらうモニター募集
- 消費者の興味・関心を引くキャンペーン企画
それでは詳しく解説します。
顧客・消費者からの口コミ
第三者の意見を取り入れるには、顧客・消費者からの口コミを集める方法があります。
インターネットでは簡単に口コミを投稿できるため、自社のWebサイトやSNSアカウントに掲載すればウィンザー効果を得られます。
口コミによる拡散型マーケティングは「バイラルマーケティング」と呼ばれており、ポジティブな内容が集まるほど売上アップへとつなげることが可能です。
利用者や購入者からの口コミを待つだけでなく、企業側もアクションを起こすことで高い効果を期待できます。
商品・サービス利用者からのアンケート実施
自社商品・サービスを購入もしくは利用した方にアンケートを実施し、内容をWebサイトやSNSアカウントに掲載することでウィンザー効果を狙えます。
口コミと同様の方法ですが、アクションをおこした顧客・消費者のみを対象にすることでリアルな意見を得られます。
近年では、データ集計ができるWebアンケートの実施が主流です。
Webアンケートなら回答者の手間も少ないため、積極的に投稿してもらえます。
顧客・消費者からのインタビュー実施
自社商品・サービスの具体的な意見を集めたいときは、インタビューの実施をおすすめします。
インタビューでは自社の聞きたい質問ができるため、口コミやアンケートでは集められない内容の深掘りが可能です。
また、インタビューは回答内容に合わせて質問を調整できるので、柔軟に質問をおこなえます。
ただし、インタビューの実施には時間と手間がかかり、多くの意見を集めることは難しいです。
そのためほかの方法と併用しながら、具体的な意見を集めたいときにインタビューを実施しましょう。
メディアからのPR活動
自社情報をメディアに取り上げてもらうことで、中立的な報道からウィンザー効果を得られます。
メディアは自主的に情報を発信しているため、自社とは利害関係がなく信頼性が高まりやすいです。
ほかにもPR広告によって、自社商品・サービスの情報をメディアで紹介してもらう方法もあります。
記事やテレビ番組を通じて商材が取り上げられることで、客観的な視点から信頼を得られます。
知名度の高いインフルエンサーからの宣伝
インフルエンサーとは、SNSで影響力のある人物を指します。
一般人に比べて多くのフォロワーを獲得しているため、自社商品・サービスを紹介してもらえば多くの人の目に触れます。
現在ではYoutubeやTikTokなどの動画プラットフォームが人気となっており、映像を通じてインフルエンサーに商材を試してもらう流れが多いです。
使い方や効果について紹介してもらえれば、内容に共感したユーザーが増えて高いウィンザー効果を得られます。
商品・サービスを体験してもらうモニター募集
モニター募集とは、自社商品・サービスをお試しで利用してもらい感想を集める方法です。
モニター募集に参加する人は、自社の商材に対して興味・関心を持っています。
積極的な意見を集められるだけでなく、内容から商材の品質向上にもつながります。
方法によっては、モニター参加者から複数回の意見を聞くことも可能です。
消費者の興味・関心を引くキャンペーン企画
キャンペーン企画を実施し、消費者に自社商品・サービスの利用や購入を促す方法もあります。
例えばWebサイトやSNSから割引キャンペーンを実施することで、通常よりもお得に購入できることを訴求すれば多くの消費者にアピールできます。
そして消費者がお得なキャンペーンを他社に宣伝することにより、ウィンザーを効果得ることが可能です。
実際に多くの企業はSNSを利用してキャンペーン企画を実施しているため、ぜひ参考にしながら試してください。
ウィンザー効果を活用する際の注意点

ウィンザー効果は企業にとって良い影響を与えますが、マーケティングに活用するときは注意すべきポイントがあります。
第三者の意見を集めるために、企業が報酬を支払って良い口コミを発信してもらう方法はNGです。
こちらの方法は「ステルスマーケティング」と呼ばれており、かえって信頼を失ってしまう恐れがあります。
商材にはそれぞれの意見が存在するため、良い意見と悪い意見に偏りがあると怪しまれてしまいます。
企業側が第三者の意見を操作するのではなく、純粋な評価を得ることで信頼獲得へとつながると理解しておきましょう。
ウィンザー効果を活用するときのポイント

ウィンザー効果を活用するときは、以下のようなポイントがあります。
- ネガティブな口コミも掲載する
- ターゲットに合わせて掲載する
それでは詳しく説明します。
ネガティブな口コミも掲載する
自社のWebサイトに口コミを掲載するときは、ポジティブな意見だけでなくネガティブな意見も必要です。
ポジティブな口コミばかりを掲載していると、顧客や消費者から「悪い部分を隠している」と思われてしまいます。
公平な意見をバランス良く掲載することで、不安や疑惑を取り除いて信頼関係を築けます。
そのためウィンザー効果を高めるためにも、ネガティブな口コミも隠さず掲載するようにしましょう。
ターゲットに合わせて掲載する
第三者の意見は、ターゲットに合わせて掲載することが大切です。
自社が獲得したい顧客・消費者に合った意見を掲載することで、共感性が高まります。
ターゲット以外の獲得も重要ですが、求める成果を得るには適切なターゲティングが必要です。
例えば20代〜30代の女性向け美容製品を取り扱う場合、対象の人物からの口コミを集めます。
まずはターゲットを明確化し、対象の顧客・消費者からの意見を掲載しましょう。
ウィンザー効果で顧客の信頼を獲得しましょう

今回は、ウィンザー効果の詳細からマーケティングの活用方法まで詳しく解説しました。
顧客や消費者は、企業からの宣伝よりも第三者からの意見に耳を傾けることが多いです。
口コミやレビューなどから第三者の評価を集めることで、徐々に信頼関係を獲得できます。
ぜひ当記事で紹介したマーケティング手法を参考にしながら、ウィンザー効果によって求める成果へつなげてください。
株式会社soraプロジェクトでは、企業のマーケティング支援を行っています。
インサイドセールスをはじめ、テレアポやWebマーケティングなど幅広い支援に対応しているため、ぜひ気軽にご相談ください。

投稿者プロフィール

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1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様へターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。