「テレアポがきつい…」そんな方のための向き合い方

この記事を読むのに要する時間:約 < 1

以前の記事「悩めるテレアポインターへの改善提案」にも書いたとおり、テレアポという仕事はモチベーションやメンタルが大きく影響する仕事です。

また、仕事とはいえストレスは少なからずかかるものです。

今回は、このテレアポをする際にかかるストレスとの向き合い方と、一番の解決方法を提示したいと思います。

なぜテレアポは「きつい」のか?その理由・原因

まず、テレアポがなぜきついのか。

その理由・原因について整理していきます。

  • そもそもテレアポは成功率・成約率が低いから
  • 電話を掛けるという同じ作業の繰り返しだから
  • コール数などノルマがプレッシャーになっているから

の3つをご紹介いたします。

そもそもテレアポは成功率・成約率が低いから

テレアポは成功率・成約率が低い仕事です。

そのため、1日に何十件もしくは何百件ものお客様に電話をかけても数件しかアポが取れないことが多いのです。

それどころか、1日に1件もアポが取れないこともあるでしょう。

電話を掛けるという同じ作業の繰り返しだから

そもそも成功率・成約率が低いテレアポは、少しでも多くのアポを取るためにコール数で勝負することも多いです。

つまり、1日の仕事がひたすら電話というケースもあります。

当然ながらテレアポは電話を掛ける仕事なので、電話以外の仕事に多くの時間をかける訳にもいきません。

人にもよりますが、やはり1日中同じ作業を繰り返すのが好きではない方も多いでしょう。

コール数などノルマがプレッシャーになっているから

テレアポは電話を掛けてアポを取る仕事ですが、そもそもの成功率が低いというジレンマがあります。

しかし結局は仕事ですから、コール数やアポ獲得数などのノルマが設定されることも多いのです。

アポインターにとっては、失敗が続くうえにノルマもあるため、メンタルにくることも少なくないことでしょう。

「テレアポがきつい」と感じたときの向き合い方【原因別】

「テレアポがきつい」と感じたときの向き合い方を、原因別にご紹介いたします。

ぜひご自身の状況に当てはまるものがあれば、じっくりと読み、参考にしていただければと思います。

  • 断られ続けて「きつい」と感じたとき
  • 同じ作業の繰り返しで「きつい」と感じたとき
  • ノルマが迫ってきて「きつい」と感じたとき
  • アポが取れず難しくて「きつい」と感じたとき

断られ続けて「きつい」と感じたとき

私は過去に1日8時間毎日営業テレアポをしたことがありますが、テレアポと上手く向き合っていなかったらすぐにやめてしまっていたのではないかと思っています。

そもそもテレアポというのは断られるのが当たり前なものです。

その中で1日中断られることや、中には傷つくことを言われる場合があるので、気にしすぎる人にとってはかなり精神的にきつい仕事だと思います。

よってテレアポやコールセンターの仕事は、すぐにやめる人と長く続けられる人の両極端に分かれます。

私もどちらかと言えばいろいろと気にしすぎるタイプだったので、最初の頃はかなりきつかった思い出があります。

ここから本題に入りますが、結論から言うとテレアポと向き合う中で一番大事なことは、テレアポというのは断られるのが当たり前ということを意識することです。

私はよく無料のテッシュ配りに置き換えて考えます。

街中でよく見るテッシュ配りは、ティッシュを無料で配っています。

ただ無料とは言え、私自身も手に取る時と取らない時があり、ほとんどの人も同じではないでしょうか。

これは言うまでもなく、たとえ無料のものでも「いらないものはいらない」ですし、欲しいときには手に取るからです。

それと同様に、テレアポでも「無料のご案内や期間限定のセールでお得に買えます」という話でも、必要のない人にはいらないものになり、結果、どれほどいいものであってもお断りを頂くことになります。

つまりなにが言いたいかというと、必要な人に必要なものを提案するという考えが大事なのです。

そしてそれだけではなく、テレアポというのは相手の状況が全く分からない状態で電話しないといけなかったり、営業電話を不快に思われていたりする方も多いでしょう。

よって断られることは普通であり、そもそも忙しい中話を聞いて頂けるだけで感謝すべき事であると気付くようになります。

この感謝に気付くことで自然と気持ちが入り、一生懸命取り組むことができるようになります。

これは当たり前のことを言っていると思いますが、ここをしっかりと再確認できるかがテレアポという仕事を続ける中で大事なポイントになると思います。

  • テレアポは、断られるのが当たり前
  • たとえ無料であってもいらないものはいらない
  • そのため、必要な人(ニーズ・課題がある人)に必要なものを提案するという考え方が重要
  • 忙しいなか、話を聞いて頂けるだけで感謝すべきことに気付こう

同じ作業の繰り返しで「きつい」と感じたとき

テレアポは「電話を掛ける」という同じ作業の繰り返しですが、その相手であるお客様は毎回異なります。

お客様それぞれで商材が必要かどうかなど状況は異なりますし、もちろん性格も異なるでしょう。

そのため作業は同じですが、テレアポで話す内容がまったく同じではありません。

具体的には、お客様に応じてトークスクリプトを改善し続けるのが良いでしょう。

心理テクを覚えるのも非常にためになります。

電話営業で使える心理学テクニック4種類【トーク例有り】

ただの作業ではなく、必要な人に必要なものを提案するために改善するのです。

前述しましたが、テレアポをただ電話を掛ける作業という考えではなく、そもそも話を聞いてくれないものであり、必要な人に必要なものを提案するという考え方が重要です。

ノルマが迫ってきて「きつい」と感じたとき

一般的には、「少し頑張って達成できる」ような水準でノルマが達成されます。

そのため、最初からできないようなレベル感が設定されているのは少ないはずです。

それでも会社の事情や考え方によっては、きついノルマが設定されることもあるでしょう。

その場合は、一度はノルマに向き合い、どうしたらアポが取れるか本気で考え抜きましょう。

テクニックを学び実践を繰り返すのです。

これがアポインターとして、営業パーソンとして成長するための重要なポイントです。

もしそれでもどうにもならなくて「きつい」場合は、上司・マネージャーへ相談しましょう。

アポが取れず難しくて「きつい」と感じたとき

アポが取れなくてきついと感じているのであれば、それはアポを取ろうと頑張っている証拠です。

そもそもアポを取ろうとする姿勢がなければ、難しくてきついとは感じません。

この場合の向き合い方は、これまで紹介したものと重複しますが以下のようなものです。

  • テレアポは断られるのが当たり前で、お客様としては、たとえ無料であってもいらないものはいらない
  • そのため、必要な人(ニーズ・課題がある人)に必要なものを提案するという考え方が重要
  • テレアポのテクニックを学び、トークスクリプトを改善するなど継続的に実践を繰り返す

テレアポのコツ(テクニック)は以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご確認ください。

関連記事:【テレアポのコツ10選】事前準備からクロージングまで徹底解説

テレアポがきつくてストレスを感じたときの解決方法

ストレス発散方法とは様々で、人によっても変わるものだと思います。

よく言われるのは、趣味を見つけて仕事とは違う時間を大切にする、飲みに行くことで気分転換して日頃のストレスを発散するなどの方法があります。

これは確かに有効的で、場合によっては良いやり方なのかもしれません。

私が思う解決方法とは、仕事でのストレスは仕事で発散するという方法です。

私がこの考え方を知ることになったのは中学校の頃の塾でのことでした。

そこでは友達と遊ぶことや好きなことに時間を割くよりも、勉強をする時間が最優先され、学生のいろんなことに興味がある時期にはかなりストレスが感じられるものでした。

ただそこで塾の講師が言ったのは「勉強のストレスは勉強でしか発散できない」という事でした。

どういうことかというと、確かに友達と遊ぶことやゲームすることは「気分転換」になり発散は出来ますが、「根本的な解決」になっていません。

勉強自体で発散するというのは一つしかありません。

それは、いい点数を取るという事です。

どれほどきつくても、いい点数を取れるとそれが喜びになりもっと頑張りたいと思うようになります。

それで私は仕事も同じなのではないかと思いました。

確かに飲みに行ったりして気分転換したりする時間も大事です。

ただ根本的には解決できていないので、その時間が過ぎて次の日の仕事が始まると現実と向き合わなければいけません。

ただ、きつい時間が長ければ長いほど、乗り越えた時の喜びははかり知れません。

今仕事でストレスを感じている方は、再度自分の為にもうひと踏ん張りして壁を登って、そして最高の景色を見てみるのはいかがでしょうか?

テレアポはきついだけではない

テレアポのストレスや悩みは、テレアポでしか解決できません。

確かにテレアポは、考えようによっては「電話を掛けるだけの単純作業」といった一面もありますが、実は営業・ビジネスの基本でもあるのです。

つまり、テレアポで成果を出せる人はビジネス全体でも成果を出せる素質があるということです。

「テレアポをもっと頑張ってみたい」
「頑張らないといけない」

このような方に、テレアポはきついだけではないことをご紹介いたします。

営業やビジネスのキホンが身につく

先ほど少し述べましたが、テレアポは営業やビジネスの基礎・キホンです。

わかりやすい例では、「100円の水を1万円で売るにはどうしたら良いのか?」といった課題です。

この課題は面白いので、ぜひインターネットなどで調べてみてください。

この課題を解く糸口は、一例ですが次のようなものになるでしょう。

  • どのような人がどんな場所で水を1万円で買うのか
  • この水にはどのような価値(プレミア・希少価値)があるのか
  • どうすれば1万円を出してでも「買いたい」と思わせられるか

このようなことを考える習慣がつくと、どのようなビジネスでも活用できます。

コミュニケーション能力を磨ける

テレアポは1日中お客様に電話を掛けて話し続ける仕事ですから、コミュニケーション能力を磨けます。

また、ただ話すだけでなくお客様の状況やニーズに合った話し方や、印象を悪くしない話し方などを常に意識しなければなりません。

そのため、テレアポはコミュニケーション能力を磨ける仕事と言えるでしょう。

成果次第で報酬が上がることもある

お金の話ですが、企業によってはインセンティブがあるところもあります。

つまり、頑張ってアポを取れた人ほど報酬というお金で返ってくるのです。

会社に勤めていれば、雇用契約の関係上、使用者のもとで労働力を提供することになります。

代表的な例では、工場でライン作業をするスタッフです。

ライン作業は決められた作業を1日中行いますが、会社の売上を増やすことはできないでしょう。

しかしテレアポの場合は、アポを取れば取るほど受注数も増えるはずです。

よって、自分の力で会社の売上を増やすことができます。

非常にやりがいのある仕事ではないでしょうか。

まとめ:テレアポはきついけれど、うまく向き合って自分を成長させればそのときの喜びは大きい

テレアポは、たとえ無料のものであっても必要のない人にとっては不要であるため、簡単には成功しない(アポが取れない)のが当たり前です。

以上のような当たり前を本当に理解しながら、アポインターとしてはどのようにお客様のニーズを引き出すかなど考えて継続的に実践することが重要です。

テレアポはビジネス全般につながるスキルを身につけられます。

ぜひ本記事で紹介した向き合い方を参考に、成長のきっかけとなれば幸いです。

投稿者プロフィール

樋口 裕貴
樋口 裕貴
1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様へターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。