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デジタル音楽が主流となった現代では、スマートフォンやパソコンを使って手軽に音楽を楽しめます。
7,000 万以上の音楽を無料で聴けるSpotifyは、世界的に人気がある音楽ストリーミングサービスです。
Spotifyではデジタル音声広告を出稿でき、音声を通じて商品やサービスをアピールできます。
デジタル音声広告の市場は年々成長しており、多くの企業が参入をはじめています。
しかし、これまでデジタル音声広告を利用したことがないマーケティング担当者は「Spotify広告がどのような媒体なのかわからない」という悩みもあるのではないでしょうか。
本記事では、Spotify広告の詳細から種類、出稿するメリット、出稿方法まで詳しく解説します。
Spotify広告とはどういう広告なのかを理解できるため、ぜひ参考にご覧ください。
なお、株式会社soraプロジェクトでは各広告媒体の特徴一覧や広告媒体を選ぶ際の考え方をまとめた資料「今から始める!BtoB広告入門」を無料で配布していますので併せてチェックしてみてください。
Spotify広告とは
Spotify広告とは、Spotifyで配信できるデジタル音声広告です。
Spotifyにはフリープランとプレミアムプランの2種類があり、フリープランを利用しているユーザーに向けて広告を配信できます。
Spotify広告は純広告と運用型広告の2種類が存在し、それぞれ以下の違いがあります。
- 純広告:一定量の広告枠を買い取る
- 運用型広告:データに基づいたリアルタイムの買い付け
広告は曲と曲の間で流れる仕組みとなっており、最長30秒まで配信が可能です。
広告は再生されるとスキップできないため、アプリケーションを終了されない限りは最後まで視聴されます。
また、広告が流れているときはバナー広告も表示されるため、ユーザーを外部Webサイトへ誘導できるのが利点です。
音声との親和性が高い商材を取り扱っている場合は、Spotify広告による宣伝成果が期待できます。
Spotifyのユーザー層
デジタル音声広告プランニングを実施しているotonalのデータによると、国内でSpotifyを利用しているユーザー層は10代〜30代の若年層が中心です。
視聴しているデバイスの9割がスマートフォンで、パソコンの利用者は少ない傾向にあります。
男女ユーザーの比率は4対6で、女性ユーザーがやや多い市場です。
朝の通勤や通学、休憩中などにSpotifyが利用されており、日常のあらゆるシーンで音楽が視聴されていることが窺えます。
ターゲットユーザーがアプリを利用している時間帯を調査し、広告を出稿すべき最適なタイミングを判断しましょう。
Spotify広告が流れる頻度
Spotify広告は、1時間に数回の頻度で広告が配信されます。
正確な回数は決まっておらず、ユーザビリティを維持できる頻度で広告が配信される仕組みです。
広告は曲と曲の間で流れるようになっており、最長30秒の配信ができます。
音声広告が配信されているときはバナー広告も表示でき、ユーザーを外部Webサイトに誘導可能です。
Spotify広告の種類
Spotify広告には、以下のような3つの種類があります。
- 音声広告
- 動画広告
- ディスプレイ広告
それでは、各広告の詳細について解説します。
音声広告
音声広告は、曲と曲の間に配信できるデジタル音声広告です。
Spotifyのフリープランを利用するユーザーが楽曲やプレイリストを再生するときに、最長30秒の音声広告を挿入できます。
ユーザーが有料プランに加入している場合、音声広告は配信されない仕組みとなっています。
ユーザーの多くは作業や用事をしながら音楽を聴いているため、自然な流れで商品・サービスを紹介することが可能です。
音声広告が再生されているときはバナーも表示されており、ユーザーを外部Webサイトに誘導できます。
Spotify広告のなかでは、もっとも基本的な広告となっています。
動画広告
動画広告は、曲と曲の間に動画を配信できる広告です。
音声広告と同じくフリープランを利用しているユーザー向けの広告で、最長30秒の動画広告を挿入できます。
動画広告はユーザーがアプリ画面を視聴しているときのみ表示されるため、視覚的に商材をアピールしたいときに最適です。
また、動画広告をスキップすることはできないので、最後まで視聴される可能性が高いです。
しかし、Spotifyは音楽を聴くことが目的となっており、親和性が低い動画広告を配信するとマイナスな印象になる恐れがあります。
動画広告を配信するときは、ターゲットが求める情報を的確に伝えられるように工夫しましょう。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は、特別な枠に配信できる広告です。
ディスプレイ広告で配信できる枠については、以下の3種類があります。
- オーバーレイ:スマートフォンやデスクトップに配信される
- リーダーボード:デスクトップとWebアプリに配信される
- ホームページテイクオーバー:デスクトップのファーストビュー上部に配信される
ディスプレイ広告は、種類によってサイズや表示時間が異なります。
そのためターゲットのユーザーに合わせて、最適なディスプレイ広告を選択するようにしましょう。
Spotify広告を出稿する4つのメリット
Spotify広告を出稿することで、以下のような4つのメリットがあります。
- 音声から伝えられる
- コストをおさえられる
- 細かくターゲティングできる
- 効果測定ができる
それでは順番に説明します。
1.音声から伝えられる
音声は聴覚を通じて情報を伝えられるため、ユーザーの印象に残りやすいです。
Spotifyがリサーチ会社のニールセンに依頼した脳波測定調査によると、ブランド名の認知は音声が効果的だというデータが出たそうです。
ユーザーの購買活動において、脳波主要3指標の記憶・感情関与・注目では音声広告の効果が高いという意見があります。
音声広告と動画広告をうまく併用し、多角的なアプローチを試してみましょう。
2.コストをおさえられる
Spotify広告は、ほかの媒体に比べて制作コストをおさえられます。
音声広告は動画広告に比べて制作工程が少ないため、作業の手間がかかりません。
例えば動画広告の場合、動画制作と音楽制作をしなければいけないので時間と手間がかかります。
音声広告は音楽制作のみに着手するため、短期間のうちに出稿まで進めます。
音楽の編集も簡単にできるので、ユーザーからの反応をチェックしながら改善可能です。
予算が限られている企業にとっても、コストをおさえられる点はSpotify広告のメリットです。
3.細かくターゲティングできる
Spotify広告は、細かなターゲティングができる点も大きな特徴です。
性別や年齢、曜日、時間、地域をはじめ、ユーザーのプレイリストや曲のジャンル、オーディエンスセグメントなども指定できます。
ターゲットとなるユーザーを細かく調査することで、効果的な音声広告を配信可能です。
例えば美容系の商材をアピールしたい場合、通勤や通学をする若年層の女性を設定することで購買や問い合わせへとつながります。
また、曲のジャンルから親和性が高い商材を紹介すれば、広告に興味・関心を持ってもらえます。
細かくターゲティングできる点は、Spotify広告の大きなメリットです。
4.効果測定ができる
Spotify広告の出稿条件を満たしている場合は、効果測定を実施できます。
ブランド認知や好感度、利用意向などを測定し、広告の効果を確かめることが可能です。
仮に出稿した広告の評価が低い場合は、効果測定の数値をもとに改善策を議論できます。
効果測定のデータは保存でき、社内メンバーとの継続的な共有に役立つのも利点です。
Spotify広告の独自ターゲティングについて
Spotify広告は細かなターゲティングができるだけでなく、独自ターゲティングもできます。
ユーザーの行動に基づいた配信ができる「プレイリストターゲティング」と「音楽ジャンルターゲティング」があり、ターゲットに合わせた広告配信が可能です。
プレイリストターゲティングは、通勤中やチルアウト、ディナーなどの活動や習慣、イベントに合わせて音楽を楽しんでいるユーザーに配信できるターゲティング手法です。
一方で音楽ジャンルターゲティングは、ユーザーが特定ジャンルの音楽を聴いたときに広告を配信できます。
Spotify広告の独自ターゲティングを使い分けることで、ユーザーの行動に合わせて最適な配信ができます。
Spotify広告の出稿方法
Spotify広告を出稿するには「Spotify Advertising PARTNER」への登録が必要です。
Spotify Advertising PARTNERとは、Spotifyが提供している認定パートナープログラムを指します。
認定パートナーとして認められると、Spotify広告枠の提供が可能です。
現在日本では大手代理店を中心に15社が認定されており、Spotifyで広告が出稿されています。
Spotify Advertising PARTNERの詳細については、Spotify Advertising公式ページを参考にご覧ください。
Spotify広告の効果を上げる方法
Spotify広告の効果を上げるためには、音声として商品・サービスの魅力を伝えることが大切です。
ユーザーの視覚ではなく聴覚に訴求する広告となっているため、音声から商材のイメージを理解できるような工夫が必要です。
例えば飲料品を紹介する場合、飲んでいる音や炭酸の音などを入れることで聴いているユーザーがイメージできます。
ほかにもジムの勧誘なら、筋トレ機器を動かしている音や運動している音などを入れると効果的です。
取り扱う商材によってイメージが伝わりやすい音を追加すれば、ユーザーを求める成果へとつながります。
Spotify広告で顧客獲得を目指しましょう
今回は、Spotify広告の詳細から種類、出稿するメリット、出稿方法まで詳しく解説しました。
Spotify広告は通常の広告とは異なり、音声を利用した広告です。
ユーザーの聴覚に商品・サービスの魅力を伝えられるため、これまでにはない訴求ができます。
また、コストをおさえながら細かなターゲティングができるので、顧客獲得に最適です。
株式会社soraプロジェクトでは、クライアント企業のWebマーケティングを支援しています。
営業活動における課題解決ができるため、お困りがあればぜひご相談ください。
投稿者プロフィール
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1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様へターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。
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