目次
セールスレップとは、商品販売を代行してくれるビジネスです。
セールスレップは保有する地域・専門領域のネットワークを使って販売してくれるため、販路が限られている中小・ベンチャー企業と相性が良いと言われています。
しかし、「セールスレップは営業代行と何が違うのか?」、「利用を検討したいが、どんな仕組みかよくわからない」という人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、セールスレップの仕組みを営業代行と比較しながら解説します。
セールスレップをうまく活用できれば、売上最大化や人手不足の解決も目指せます。
正しく理解して、自社のビジネスとの相性を見極めてみてください。
なお、株式会社soraプロジェクトでは営業代行の基礎をまとめた資料「マーケ・営業・IS担当者必見!はじめての営業代行」を無料で配布しています。
セールスレップとは?
セールスレップとは、マーケティングや営業のスキル・人脈を活かして販売支援を行うビジネスのことです。
一般的にセールスレップは、複数のメーカーと契約して、複数の商品を取り扱っています。
そして、販売先にふさわしい商品を提案・販売します。
セールスレップをより理解するために、セールスレップとメーカーの関係を踏まえながら、業務の流れを確認してみましょう。
流れ | 行動主体 | 業務内容 |
---|---|---|
(1) | メーカー | 販売代理業務を依頼 |
(2) | セールスレップ | 受託して、販売先に商品を提案 |
(3) | セールスレップ | 販売先からの注文を獲得 |
(4) | セールスレップ | 獲得した注文をメーカーに伝達 |
(5) | メーカー | 販売先とやりとりをして商品納品 |
(6) | メーカー | 販売先から代金を回収 |
(7) | メーカー | セールスレップに手数料を支払 |
上記は一般的なセールスレップのビジネスモデルです。
セールスレップが代金回収などを担当することもあります。
セールスレップと営業代行の違い
セールスレップはSales(販売・営業)と Representative(代表・代理人)を組み合わせた言葉であり、代理で営業を行うビジネスを意味します。
意味が似ていることから、セールスレップと営業代行はよく混同されるため、ここではその違いを見ていきましょう。
業務範囲
セールスレップと営業代行の業務範囲は、それぞれ以下の通りです。
セールスレップ | 営業代行 |
---|---|
商品の提案・販売 ※コンサルティングを行う場合もある | ・市場リサーチ ・リード獲得 ・顧客育成 ・販売戦略立案 ・商談 |
セールスレップは、「商品販売を一任」できる独立した事業者や個人です。
それに対して営業代行は、自社の販売プロセスの「一部または全部の代行」を依頼する相手です。営業代行の業務内容は、依頼元の希望によって柔軟に変えられます。
どちらも「営業活動を支援する」という本質は同じですが、セールスレップのほうがより「提案・販売」に特化していると言えます。
報酬の発生条件
セールスレップと営業代行は、報酬の発生条件が異なります。
報酬の発生条件はそれぞれ以下の通りです。
セールスレップ | 営業代行 |
---|---|
販売先からの受注獲得 | ・指定された業務の完了 ・指定された成果の達成 |
セールスレップの報酬体系は成果主義です。
一方で営業代行の報酬体系は、依頼元と代行会社間の契約によります。
たとえば、テレアポの営業代行に限っても、以下のようにさまざまな報酬体系があります。
- コール数に応じて報酬発生
- アポ獲得数に応じて報酬発生
契約期間
セールスレップと営業代行は、契約期間という点でも異なります。
セールスレップ | 営業代行 |
---|---|
1カ月など | 3カ月・6カ月・1年など |
セールスレップの契約期間は短期間になることが多いのに対して、営業代行の契約期間は中長期的なものがほとんどです。
営業代行の契約は自動更新されることが多いことも踏まえると、両社の契約期間の差は小さくないと言えます。
資料「テレアポ代行・インサイドセールス代行の料金表」を無料ダウンロードセールスレップのメリット
セールスレップを利用する主なメリットは、以下の3つです。
- 新しい販路を開拓できる可能性がある
- 無駄なコストが発生しにくい
- 人材の教育・採用が不要
それぞれ説明します。
新しい販路を開拓できる可能性がある
セールスレップを利用すると、販路を開拓できる可能性があります。
セールスレップは独自に保有する地域・専門分野のネットワークを使って、販売活動を行うためです。
保有するネットワークは、依頼するセールスレップによって異なります。
そのため、複数のセールスレップに販売を依頼できれば、これまで接点を持てていなかった顧客層へのアプローチも狙えます。
新しい客層を獲得できれば、売上だけでなく販売戦略にも良い影響を与えられるでしょう。
そのため、自社でアプローチできる客層に限界を感じているときや、販売プロセスを見直したいときは、セールスレップの利用がおすすめです。
無駄なコストが発生しにくい
無駄なコストが発生しにくいのもセールスレップを利用するメリットです。
セールスレップへの支払いは、基本的に成果に応じて行います。
そのため、複数のセールスレップに販売を依頼することや、試しにセールスレップに依頼することに金銭的なリスクはありません。
もちろん、悪質なセールスレップに依頼してしまうと、自社商品の評判が落ちる恐れがあるため、パートナー選びは慎重に行うべきです。
しかし、提携先選びさえ失敗しなければ、セールスレップを利用することで被るリスクは最小限にできます。
人材の教育・採用が不要
セールスレップを活用できれば、人材の教育・採用の負担が軽減されます。
営業力を強化するには、自社で行う方法と外部にアウトソースする方法がありますが、以下のようにそれぞれメリット・デメリットがあります。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
自社で確保 | ・ノウハウが貯まる ・融通が利く | ・すぐに成果が出ない ・採用や教育の時間が必要 |
他社に頼る | ・短い期間で成果を出せる ・自社にないネットワークを利用できる | ・継続的に費用が生じる ・ノウハウを貯めづらい |
自社だけで人材確保を完結させるのは簡単ではありません。
採用や教育を行う時間が必要なため、しばらくは営業に割く時間が減ってしまいます。
採用・教育が思ったように進まなければ、さらに時間やコストが必要です。
一方で、セールスレップに依頼すれば、少ない期間で売上アップを狙えます。
状況に合わせてセールスレップをうまく活用しましょう。
セールスレップのデメリット
セールスレップには以下のようなデメリットもあります。
- 契約を断られる可能性がある
- 自社サービスが優先的に販売されない恐れがある
- 自社にノウハウが貯まらない
デメリットを知ることで、セールスレップを利用すべきかどうかを判断しやすくなります。
デメリットがわかっていれば、セールスレップに過度な期待をしてしまうことも防げるでしょう。
契約を断られる可能性がある
セールスレップへの依頼は断られる可能性があります。
その理由は、セールスレップが複数の商品を取り扱っているためです。
取り扱いのある商品と比較して「優位性がなく、販売が難しい」と判断された場合は、契約締結を見送られてしまうでしょう。
自社商品の競争力に自信がない場合は、営業代行会社などに依頼して、販売戦略を見直すなどの対応が必要です。
自社サービスが優先的に販売されない恐れがある
セールスレップと契約できても、自社サービスが優先的に販売されるとは限りません。
セールスレップは競合他社の商品も取り扱っており、販売先に最もマッチするものを提案するためです。
自社商品を優先的に販売してほしい場合は、営業代行会社を利用するほうが良いでしょう。
営業代行は契約先の商品やサービスに関する業務を行うため、同じ顧客に他社商品の販売支援を行うことはありません。
自社にノウハウが貯まらない
自社にノウハウが貯まりづらい点も、セールスレップを利用する際のデメリットです。
セールスレップは独自に販売業務を行うため、そのノウハウを知るのは難しいことです。
また、一般的なセールスレップはノウハウ提供に対応していません。
「将来的に自社だけで営業できるようにしたい」という場合は、内製化にも協力的なセールスレップもしくは代行会社を探しましょう。
セールスレップを探す方法
セールスレップを探す3つの方法を紹介します。
- Webで検索する
- 求人募集サイトに掲載する
- 代理店サイトを利用する
セールスレップの利用に興味がある人は、以下の方法を試してみてください。
Webで検索する
セールスレップは、GoogleやSafariなどのブラウザで検索できます。
検索窓には「セールスレップ+地域」「セールスレップ+製品」「セールスレップ+業界」などの言葉を打ち込みます。
ブラウザだけではなく、「LinkedIn」や「Twitter」などのSNSや、クラウドソーシングサイトで探してみるのも良いでしょう。
時間も手間もほとんどかからない手軽な方法なので、最初に試してみてください。
求人募集サイトに掲載する
求人サイトに募集広告を掲載することも、セールスレップのパートナー探しに効果的です。
一度掲載するだけで長期間募集をかけられるのが、求人サイトを利用するメリットです。
「Indeed」のように、募集広告の掲載が無料の求人サイトを使えば、費用もかかりません。
ただし、求人サイトによる募集は受け身的であり、即効性は高くありません。
複数の媒体に募集を掲載するなど、工夫して利用してみましょう。
代理店募集サイトを利用する
代理店募集サイトでセールスレップを探すのもおすすめです。
代理店募集サイトとは、代理店業務を受けたい人と代理店に業務を依頼したい人をつなげるプラットフォームです。
「リファラル営業サイト」と呼ばれることもあります。
このようなサイトは代理店募集に特化しているため、他の方法や媒体では探せないようなパートナーが見つかる可能性があります。
登録が有料のサービスもありますが、レベルの高い企業や個人が登録している傾向があるので、パートナー選びに力を入れたい場合は、利用してみましょう。
営業強化・内製化なら「soraプロジェクト」にお任せください
販売活動を丸ごと請け負ってくれるセールスレップは、労働力不足の問題も解決してくれます。
さらに、セールスレップには以下のようなメリットもあります。
- 成果報酬型であり無駄なコストが発生しにくい
- 独自のネットワークを活かした販路開拓を見込める
自社商品と相性の良いパートナーが見つかれば、少ない労力で売上アップを見込めるので、利用を検討してみてください。
しかしセールスレップには、以下のようなデメリットもありました。
- 自社商品を売ってもらえない可能性がある
- 自社にノウハウが貯まらない
上記の点がネックに感じるという方は、ぜひ「soraプロジェクト」にご相談ください。
soraプロジェクトでは、顧客獲得や顧客育成、商談化を一括で支援するサービス「インサイドセールス代行」を行っております。
独自リストの提供・トークスクリプト作成・内製化支援など、幅広くサポートしております。
興味がある方はぜひ資料をダウンロードの上、ご検討ください。
直接の問い合わせも可能ですので、お気軽にご相談ください。
資料「テレアポ代行・インサイドセールス代行の料金表」を無料ダウンロード投稿者プロフィール
-
1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様に
ターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。
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