市場調査で注意するべき3つのポイント

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市場調査を成功させるには、市場調査実施時の注意点に気を配ることが大切です。

では市場調査を実施する場合にはどのような点に注意すべきなのか、今回は特に重視すべき3つの注意点について紹介して参ります。

注意点その1:常に調査目的を念頭に置くようにすること

市場調査を行う上で常に留意すべきこととは何を目的に調査を行っているのか、目的を念頭において取り組むということです。

その点が希薄になってしまうと、調査業務の煩雑さからいつの間にか調査報告をまとめることが目的になってしまったり、場合によっては「都合の良い結果を得ること」が目的化してしまったりする場合があります。

申し上げるまでもなく、調査報告をまとめることは目的ではなく調査業務のプロセスに過ぎません。

また、市場調査は市場の声を正確に把握することが大きな目的であるはずです。その目的を忘れ都合の良い結果だけを求めてしまえば、市場の声を正確に把握することなどできません。

何のために市場調査を行うのか、あるいは行なっているのか、この原点となる調査目的を常に意識し、くれぐれも調査結果を恣意的に歪めることなどないよう留意することが重要です。

注意点その2:得られる結果だけでなく調査の合理性も重視する

市場調査における様々な手法の中で、対象者から最も詳しく意見を聴取できる方法は1対1で行なう対面インタビューです。

しかしながら1対1の対面インタビューを実施する場合、仮に一人あたり1時間としたら、500人で500時間も要することになります。また対象者一人当たりにかかるコストも最も大きく膨らむことになります。

もし簡便な質問で容易に回答が得られるような質問をしたい場合、対面インタビューを手法として採用することは合理的とは言えません。それに適したローコストで容易な方法が他にあります。

調査から得られる結果の品質を追求することは大切なことですが、同時に調査を実施する上でのコストや時間とのバランスも踏まえ、採用すべき方法を慎重且つ合理的に選ぶことも大切な注意点なのです。

注意点その3:全て内部で完結させようとしないこと

いくら調査目的を念頭に置いて客観的に市場調査へ取り組もうとしても、内部だけで取り組んでいれば内部の希望的意見や社内力学に影響を受けてしまうことは避けられません。

市場調査は客観性や正確性、公平性が担保されてはじめて価値が生まれ、それが市場調査の精度と結びつくことになります。

そうした客観性や公平性を担保するには、全てを内部で行おうとせず市場調査に精通した外部のプロを有効に使うことを避けて通れないと言えます。

また、市場調査を効率的に行うには市場調査業務にプロフェッショナルなノウハウが必要です。

不慣れな内部スタッフだけで取り組めば、効率性も損なわれるため外注する場合より余計に時間やコストがかかり、しかも低品質な調査結果しか得られないということになりかねません。

客観性や公平性、更には調査実施の効率性や品質を追及するなら全て内部で取り組もうとしないこと、信頼できる外部の調査会社を活用することを前提に検討を行うことも大切なポイントです。

適当にやってしまえば適当な結果しか得られない

以上3つの注意点をご紹介しましたが、市場調査を「とりあえずアンケートで調べてみよう」といった発想では、会社が意志決定する上で真に役立つ結果を得ることはなかなかできません。

ご紹介した注意点を踏まえつつ、ぜひ合理性や客観性、効率性に優れた市場調査の実施を追及するよう努めてください。

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投稿者プロフィール

樋口 裕貴
樋口 裕貴
1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様へターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。