【一覧で紹介】営業手法9種類。自社に合う手法を選ぶコツ3つ

【一覧で紹介】営業手法9種類。

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【一覧で紹介】営業手法9種類。自社に合う手法を選ぶコツ3つ

「営業手法ってどんな種類があるんだろう。」
「自社に合う営業手法を見つけたい。」

ビジネスを成長させるために最も重要なことの一つとして、営業が挙げられるでしょう。

そして、営業の手法や方法は複数存在し、多岐にわたります。

自社に合う営業手法を見つけることができれば、ビジネスを急速に拡大・成長させることが可能です。

しかし、どのような営業手法の種類が存在するのかや、成果を出せる営業手法はどれなのかが分からない方が多いと思います。

この記事では、営業手法9つを一覧で紹介し、特徴をそれぞれ解説しています。

また、自社に合う営業手法の選び方のコツ3つも併せて解説していきます。

記事を読むことで、自社で成果を出すことができる営業手法を見つけることができます。

そして、自社のビジネスを急速に成長させることができるでしょう。

営業手法の基本とその重要性

営業手法とは、自社の商品やサービスを顧客に提案し、受注や成約へとつなげるための手段を指します。

適切な営業手法を理解し実践することで、見込み顧客へのアプローチ効率がよくなり、売上の向上が期待できます。

そのため、営業手法の選定と実行は、企業の成長を左右する重要な要素と言えるでしょう。

営業手法は大きく分けて2種類存在します

営業手法は大きく分けて2種類存在します

営業手法は大きく分けて以下の2種類に分類できます。

  1. アウトバウンド営業
  2. インバウンド営業

それぞれの営業手法には特徴があります。

営業手法の種類を理解することで、自社で成果を出すことができる営業手法を選択できるようになります。

アウトバウンド営業

アウトバウンド営業とは、企業から顧客へ働きかける営業手法や方法を指します。

知名度のある手法だと、飛び込み営業やテレアポ営業などが挙げられます。

インバウンド営業

インバウンド営業とは、顧客側から企業へ働きかける営業手法を指します。

顧客の興味を引くような広告や、CM、展示会・セミナーなどが例として挙げられます。

営業手法一覧【手法9つ】

営業手法一覧【手法9つ】

続いて、営業手法を一覧でご紹介します。

今回ご紹介する営業手法は、アウトバウンド営業の手法3つとインバウンド営業の手法6つの計9種類です。

アウトバウンドの営業手法

  1. テレアポ(電話営業)
  2. 飛び込み営業(訪問営業)
  3. メール営業・DM営業

インバウンドの営業手法

  1. 展示会・セミナー・イベントの開催
  2. プレスリリース営業
  3. SNSマーケティング
  4. ホワイトペーパー
  5. オウンドメディア
  6. 引き合い営業

それぞれの営業手法について詳しく解説していきます。

アウトバウンド営業の手法の種類3つ

まず始めに、アウトバウンド営業の手法の種類3つをご紹介します。

アウトバウンド営業の種類は以下の3つになります。

  1. テレアポ(電話営業)
  2. 飛び込み営業(訪問営業)
  3. メール営業・DM営業

それぞれのアウトバウンドの営業手法について解説していきます。

テレアポ(電話営業)

テレアポはアポインターが見込み顧客へ電話をかけてアポイントを獲得する営業手法です。

テレアポは効率が悪いと言われはじめている現代ですが、商品やサービスによっては現代でも大きな成果をあげることができます。

自社にテレアポの知見がない場合は、代行会社を上手に活用すると効率良く見込み顧客を獲得できます。

飛び込み営業(訪問営業)

飛び込み営業とは、事前のアポイント無しで訪問営業する営業手法です。

決裁者と直接話すことができる可能性が高いというメリットはありますが、門前払いされる可能性も高いという特徴があります。

テレアポ同様に、商材によっては成果を出すことができる営業手法です。

メール営業・DM営業

メール営業は、交換した名刺の持ち主にメールを送ったり、大量の見込み顧客リストへ一斉送信をしたりする営業手法です。

メール営業では、労力少なく多くの見込み顧客へアプローチできるのがメリットです。

しかし、メールは文字情報がメインになるため、文章の作成スキルや良質なメーリングリストが必要になります。

インバウンド営業の手法の種類6つ

続いて、インバウンド営業の手法の種類を6つご紹介します。

インバウンド営業の種類は以下の6つです。

  1. 展示会・セミナー・イベントの開催
  2. プレスリリース営業
  3. SNSマーケティング
  4. ホワイトペーパー
  5. オウンドメディア
  6. 引き合い営業

それぞれの営業手法の特徴を解説していきます。

展示会・セミナー・イベントの開催

自社で展示会・セミナー・イベントを開催して見込み顧客リストを獲得する営業手法です。

展示会やセミナーなどのイベントを開催することができれば、自社に既に興味を持っている見込み顧客のリストを大量に獲得できます。

展示会やセミナーなどのイベントを開催できれば、効率良く新規顧客を開拓することができます。

プレスリリース営業

プレスリリース営業とは、新商品・新サービスの情報をマスコミに知らせ、情報を拡散してもらう営業手法です。

コストがほとんどかからないというメリットはありますが、記事の内容まではコントロールできないというデメリットもあります。

上手にプレスリリースを活用すると、ほとんどコストをかけずに認知度を高めることが可能です。

SNSマーケティング

SNSを上手に活用することで、見込み顧客を集客するだけではなく、ブランディングを行うことが可能です。

また、SNSは消費者のリアルな声を見つけることができるので、活用することで改善に活かすことができます。

SNSマーケティングは導入コストも低いため、積極的に導入したい営業手法です。

ホワイトペーパー

ホワイトペーパーとは通常、「白書」を指しますが、マーケティング用語としては意味が異なります。

見込み顧客が抱える悩みや不安などを解決するための説明書のようにまとめたものを「ホワイトペーパー」と言います。

ホワイトペーパーを用意することで、事前に見込み顧客の悩みや不安を解決することができるので、顧客の行動を起こしやすくする効果があります。

また、ホワイトペーパーを用意することでユーザビリティを向上させることもできるため、顧客の満足度を向上させられます。

オウンドメディア

オウンドメディアとは、自社が運営するブログや情報サイトなどを指します。

見込み顧客に役立つ有益な情報を発信することによって、自社のサービスや商品を求める見込み顧客を集めることができます。

SEOで集客に成功すると、広告費用をかけずに集客することも可能になります。

引き合い営業

引き合い営業とは、お問い合わせフォームなどの問い合わせに対して営業を行う方法です。

問い合わせに対して営業を行うため、成約の確度は高く、獲得率は高くなるでしょう。

しかし、問い合わせをもらうには別の営業で認知度を高める必要があります。

別の営業手法と並行して引き合い営業を行いましょう。

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業界別の営業手法事例

業界ごとに成果を上げやすい営業手法は異なります。

ここでは、SaaS、コンサル、不動産・通信業界などで実践されている主な営業手法を紹介します。

SaaS業界における営業手法の傾向

SaaS業界では、インサイドセールスを中心とした営業手法が広まっています。

オンラインやデジタルツールを活用し、効率的に顧客の関心を高め、成約へと導くアプローチが主流です。

インサイドセールスとカスタマーサクセスの連携

インサイドセールスとカスタマーサクセスの連携は、効率的な営業手法の一つです。

インサイドセールスが顧客の関心度を高め、購買意欲の高い「ホットリード」を選別して引き継ぐことで、カスタマーサクセスは契約後のフォローに集中できます。

この連携により、顧客の導入から定着までの流れがスムーズになり、結果として解約率の低下やアップセルの増加など、安定した売上向上につながります。

スコアリングとMAツール活用の事例

SaaS業界では、スコアリングやMA(マーケティングオートメーション)ツールを活用した営業手法が広がっています。

あるSaaS企業では、MAツールを活用した営業手法を導入したことで成果が向上しました。月間500件のリードを分析し、関心度の高いリードを迅速に特定することで、月の受注件数が従来の20件から35件へと15件増加しています。

また、別の企業では顧客のWeb行動をトラッキングし、閲覧タイミングに即座にアプローチすることで、営業工数を90%削減しています。

コンサルティング業界でのアプローチ法

コンサルティング業界では、有形商品とは異なる無形サービスを扱うため、信頼関係の構築を最優先とした営業アプローチが求められます。

顧客の課題を深く理解し、専門知識に基づくコンサルティング営業で長期的な信頼を得ることが重要です。

無形商材ゆえの信頼構築型営業

無形商材であるコンサルティングサービスでは、まず顧客に価値を感じてもらうための信頼構築型の営業が不可欠です。

サービスの効果をデータや実績で認知し、導入事例や顧客の声を示すことで、目に見えない価値への理解を促します。

また、顧客との丁寧なコミュニケーションを通じて課題を共有し、伴走型で解決策を提案することで、長期的な関係を築くことができます。

セミナーやホワイトペーパーでリード獲得

コンサルティング営業では、セミナーやホワイトペーパーなどのコンテンツ提供は有効なリード獲得手法です。

セミナーは興味関心の高い見込み客と一度に接点を持つことができ、ホワイトペーパーは課題解決型の情報提供を通じてリード獲得を目指せます。

こうした方法で見込み客を教育(ナーチャリング)してから営業アプローチを行うことで、効率的に有望なリードを育成できます。

不動産・通信業界の営業手法の特徴

不動産業界や通信業界の営業手法は、対面訪問や電話でのアプローチなど従来型の手法に依存する傾向があります。

競争が激しい市場の中、即断即決を促す積極的な営業スタイルが特徴的です。

また、顧客への接触量を重視し、多数の見込み客にアプローチすることで契約獲得を狙う傾向も見られます。

訪問営業・テレアポの活用度が高い

不動産・通信業界では、訪問による対面営業や電話での新規開拓が主要な営業手法として根強く活用されています。

不動産業界では、FAXやDM、オンラインセミナーによる非対面の情報提供も併用され、テレアポは相手の都合に配慮した活用が重要視されています。

通信企業ではマーケティング経由のリード獲得より、専任の電話営業チームによるアウトバウンドで即効性を狙うケースもあります。

即決型トークや心理的誘導が多用される

不動産や通信業界では、訪問営業やテレアポにおいて即決を促すトークや心理的誘導が使われる場面も見られます。

特に不動産業界では、希少性や限定感を強調する表現で顧客の決断を促す営業手法が採用されます。

ただし、過度な誘導は信頼を損なうリスクもあるため注意が必要です。近年は、インサイドセールスによる丁寧な関係構築やデータに基づく提案を重視する傾向が強まっており、信頼と成果の両立が求められています。

他業界にも応用できる成功パターン

各業界ごとに営業手法の違いはあるものの、共通して効果を上げている成功パターンも存在します。

顧客の状況に応じたアプローチの工夫や、複数チャネルを組み合わせた戦略的なクロージング手法などは、他業界の営業にも応用できます。

顧客ステージに応じたアプローチの工夫

営業成果を高めるには、顧客の購買ステージに応じた営業手法の使い分けが重要です。

情報収集段階の見込み顧客には、課題解決に役立つホワイトペーパーやコラムなどの情報提供が効果的です。一方で、比較・検討フェーズにある顧客には、導入事例や料金プランなど、意思決定を後押しする具体的な資料が求められます。

近年では、MA(マーケティングオートメーション)ツールやスコアリングを活用し、顧客の行動データをもとに関心度を認知し、最適なタイミングでアプローチする営業手法が浸透しています。

複数チャネルを連動させたクロージング戦略

最後のクロージング段階では、複数のチャネルを連携させたアプローチが有効です。

単一の手段に頼らず、メール・電話・対面訪問などを組み合わせ、それぞれの接点で顧客に価値のある情報提供や提案を行うことで、商談成立の可能性を高められます。

また、コミュニケーション頻度やタイミングを工夫し、押し売りにならないよう配慮しながらも継続的にフォローすることで、クロージングにつなげることができます。

営業手法における心理学の活用

どのような営業手法を選ぶ場合でも、人の心理を理解して応用することで提案の効果や成約率を高められます。

ここでは営業手法に心理学を取り入れる意義と具体的な手法を解説します。

なぜ営業に心理学が必要なのか

営業に心理学が必要な理由は、顧客が論理ではなく感情で購買を決定することが多いためです。

人間は無意識に損失回避や安心感を求める傾向があり、これらの心理を理解して営業活動を行うことで、効果的に顧客の意思決定を促進できます。

また、心理学を用いることで短時間でも顧客の信頼感や共感を得られ、営業の成功確率を高められます。

購買行動は感情で決まる

顧客の購買行動は、理屈や論理よりも感情が決定的な要因です。

特に「損をしたくない」という感情を刺激するフレーミング効果や、強く印象に残るピークエンドの法則を営業手法として取り入れることで、顧客が商品やサービスに対して抱く価値や購買意欲を効果的に高められます。

信頼関係の構築に役立つ

心理学を活用した営業手法は、顧客との信頼関係構築に効果的です。

例えば、相手に小さな気遣いやサービスを先に提供する返報性の原理や、接触回数を増やして親近感を醸成する単純接触効果、相手の動作や口調に合わせるミラーリングを取り入れることで、短期間でも強い信頼感を形成できます。

営業で使える心理テクニックの代表例

営業手法として有効な心理テクニックには、「社会的証明」「返報性」「一貫性の原理」「希少性」などがあります。

これらの心理効果は顧客の感情や行動に直接働きかけるため、うまく活用することで営業トークの説得力や顧客の購買意欲を高め、成約率を効果的に向上させられます。

社会的証明(他人の評価が行動を促す)

社会的証明とは、自分の判断に迷った際、他人の行動や評価を参考に意思決定する心理現象です。

営業では「導入実績1,000社以上」「業界シェアNo.1」などの数字を示したり、「多くの同業他社でも採用されています」と伝えたりすることで、顧客の安心感や信頼感を高められます。

他者の評価を効果的に示すことで、顧客が意思決定を行う際の心理的ハードルを下げ、前向きな判断を促すことが可能になります。

返報性(何かを与えると返したくなる心理)

返報性とは、他人から何かを与えられると、その人に対して「お返し」をしたいと感じる心理現象です。

営業では、無料の資料提供や役立つ情報を顧客に事前提供することで、相手は「何か返さなければ」という意識が働き、こちらの提案に対して好意的に反応しやすくなります

ただし、見返りを強く求める態度は不信感を生む可能性があるため、あくまで自然な気遣いとして提供することが重要です。

一貫性の原理(YESを引き出すステップ)

一貫性の原理とは、人が一度示した態度や決定に対して一貫性を保とうとする心理傾向です。

営業では、小さな質問や簡単な依頼にまず「はい」と答えてもらうことから始め、段階的に本題に入る手法が効果的です。

最初の承諾があると、顧客は自らの態度に一貫性を保とうとして、後に出されるより重要な提案にも抵抗を感じにくくなり、最終的な承諾や成約につながりやすくなります。

希少性(今だけ/限定に反応する心理)

希少性とは、手に入りにくいものや限定されたものに対して人が特別な価値を感じる心理現象です。

営業では「先着5社限定」「今月末まで特別価格」など限定性を訴求することで、顧客に「この機会を逃すと損をするかもしれない」という意識を持たせることが可能です。

ただし、希少性を過剰に強調すると逆に顧客の信頼を損ねるため、事実に即した適切な範囲での使用が重要です。

心理学を活かした営業トークの実践法

心理学を営業トークに取り入れる際は、ヒアリングや共感を重視した対話を心がけることが重要です。

顧客の価値観や潜在的ニーズを丁寧に引き出すことで、提案への信頼性と説得力が増します。

顧客が安心して本音を話せる雰囲気の作り方や会話の組み立てを工夫することで、営業トークの質が高まります。

ヒアリングで相手の価値観を引き出す

ヒアリングでは、顧客の価値観や本音を引き出すことがポイントです。

「はい」「いいえ」ではなく自由に話せるオープンクエスチョンを活用することで、顧客自身に課題を語らせることができます。

また、「多くの企業が同じ悩みを抱えています」など、一般的な内容を自分事と捉えるバーナム効果を活用すると、顧客は「自分を理解している」と感じやすくなり、ニーズに合った的確な提案につなげることが可能です。

共感と傾聴のバランスを意識する

営業トークにおいて、共感と傾聴のバランスが重要です。

顧客の発言を丁寧に聞き、オウム返し(バックトラッキング)や、話し方やテンポをさりげなく合わせるミラーリングを取り入れることで、顧客は安心感や共感を得やすくなります。

また、相手が抱える不安や悩みを丁寧に聞き出し、感情的な負担を軽減するカタルシス効果を生み出すことで、信頼関係が深まり、商談が円滑に進みやすくなります。

自社に合う営業手法の選び方のコツ3つ

自社に合う営業手法の選び方のコツ3つ

次に、自社に合う営業手法の選び方について解説していきます。

営業手法には上記のようにそれぞれ特徴があるため、企業の商品やサービスによって成果の出る手法は異なります。

しかし、コツを押さえることができれば自社ビジネスの成長につながります。

押さえるべき営業手法の選び方のコツは以下の3つです。

  1. 営業のプロセスを理解する
  2. ターゲットに合う営業手法を考える
  3. 複数の営業手法を試してみる

それでは、自社に合う営業手法の選び方のコツ3つをそれぞれ解説していきます。

営業のプロセスを理解する

営業手法の選び方のコツ1つ目は、「営業のプロセスを理解する」ことです。

見込み顧客の自社に対する認識の違いや、欲求の度合いはそれぞれ異なります。

そのため、今狙っている顧客はどの段階にいる顧客なのかを考えることで適切な営業手法が見えてきます。

まずは、営業のプロセスを理解しましょう。

ターゲットに合う営業手法を考える

営業手法のコツ2つ目は「ターゲットに合う営業手法を考える」ことです。

営業のプロセスをしっかりと理解することができたら、次はターゲットに合う営業手法を考えてみましょう。

上記で説明した営業手法の特徴を理解し、自社で成果を出すためにベストな営業手法は何かを考えることが重要です。

複数の営業手法を試してみる

営業手法のコツ3つ目は、「複数の営業手法を試してみる」ことです。

もちろん、予算などの兼ね合いもありますが、成果が出せそうな営業手法は複数実践することをおすすめします。

なぜなら、営業手法は実際に試してみないと、成果が出る出ないの最終的な判断ができないからです。

複数の営業手法を試して、最も成果の出る営業手法が見つかったら、そこに予算をかけていきましょう。

そうすることで、効率良く営業の成果を向上させることができます。

営業手法の選定における注意点

営業手法は自社に合ったものを選ぶことでビジネスの成長に直結します。

しかし、安易な選定は無駄な労力や機会損失を招きかねません。

営業手法を選定する際には、以下の注意点を押さえておきましょう。

営業手法の選定でよくある失敗例

営業手法を選ぶ際に、適切でない手法を選択してしまうと、営業活動が大幅に非効率になりかねません。

ここでは、営業手法の選定でよくある失敗例を紹介します。

業種やターゲットに合わない手法を採用

自社の業種やターゲットに適していない営業手法を選択すると、期待した成果は得られません。

他社で成功した方法でも、自社の顧客層に合わなければ効果は薄く、リソースの浪費につながります。

現場の運用フローに落とし込めていない

営業手法を決めただけで満足し、現場の運用フローに反映できていないケースもあります。

せっかく策定した手法も、現場で実行されなければ成果につながりません。

手法の導入時には、具体的な営業プロセスに落とし込むことが重要です。

選定時にチェックすべきポイント

営業手法を選定する際には、闇雲に決めるのではなく、目的やリソースなどのポイントを事前に確認することが大切です。

ここでは、選定時にチェックすべき主なポイントを解説します。

目的(新規開拓/顧客深耕)との整合性

営業手法ごとに、適している目的は異なります。

新規顧客の開拓が目的なのか、既存顧客の深耕なのかによって、選ぶべき営業手法は変わります。

自社の営業目標を明確にし、その目的に合致した手法を選びましょう。

自社リソースとのバランス(人員・予算)

どれほど優れた営業手法でも、自社の人員や予算と見合っていなければ継続できません。

営業手法の選定時には、必要となる工数や費用を算出し、自社リソース内で問題なく実行できるかを検討しましょう。

営業手法の評価と見直しのすすめ

営業手法は導入して終わりではありません。

効果をしっかり測定し、定期的に見直すことで、より良い結果につなげられます。

KPI・コンバージョン率から効果を測定

営業手法の成果は数値で把握しましょう。

施策ごとにKPI(重要業績評価指標)を設定し、リード獲得数や商談数、コンバージョン率(成約率)などを計測しましょう。

これにより、営業手法ごとの効果を客観的に評価できます。

定期的な手法見直しでPDCAを回す

営業手法は一度決めたら終わりではなく、定期的な見直しが必要です。

市場環境や顧客ニーズの変化に合わせて手法を修正し、PDCAサイクルを回し続けることで、営業成果を継続的に向上させることができます。

営業手法のフレームワーク活用法

営業手法には、成果を最大化するために様々なフレームワークが活用されています。

本章では、営業でよく使われる代表的なフレームワークと、その具体的な活用方法について解説します。

営業でよく使われるフレームワーク一覧

営業現場で頻繁に利用されるフレームワークを一覧で紹介します。

営業手法として押さえておきたい主要なフレームワークには、以下の表の通りBANT、SPIN、AIDMA/AISAS、FABEがあります。

フレームワーク名主な目的・用途活用フェーズ
BANT見込み顧客の購買可能性を評価する初回接点・リード評価
SPINヒアリングを通じて顧客課題を引き出す商談・面談
AIDMA消費者の購買行動を段階的に把握マーケティング・初期接触
AISASインターネット時代の購買行動分析デジタルマーケティング・SNS
FABE提案資料や営業トークの説得力向上提案・クロージング

これらのフレームワークは、営業プロセスの様々な場面で課題の発見や提案構築を支援してくれます。

BANT(予算・決裁権・ニーズ・導入時期)

BANT(バント)は、予算・決裁権・ニーズ・導入時期の4要素から見込み顧客の購買可能性を判断する営業手法のフレームワークです。

ファーストコンタクト(初回接点)で顧客の温度感や成約見込みを素早く見極めるのに役立ちます。

また、BANTの情報をSFA/CRMで管理すれば、予算や決裁権の有無といった重要項目をチームで共有でき、効率的に優先度をつけて営業活動を進められます。

SPIN(状況→問題→示唆→解決)

SPIN(スピン)は、商談におけるヒアリングを体系的に整理した営業手法の一つです。

状況・問題・示唆・解決の順に質問を展開し、顧客が自身の課題や解決策の必要性に気づくよう促します。

対話型のSPIN話法によって顧客の潜在ニーズを引き出せれば、無理に売り込まずとも自然に自社ソリューションへの興味を高めることができます。

AIDMA/AISAS(認知から購入までの心理変化)

AIDMA(アイドマ)は、消費者が商品やサービスを認知してから購入に至るまでに、注意→興味→欲求→記憶→行動という段階を踏むとする営業手法の心理モデルです。

一方、AISAS(アイサス)は現代のインターネット時代に合わせて「検索」と「共有」を組み込んだ購買プロセスモデルです。

これらのフレームワークを理解することで、顧客が今どの段階にいるかを把握し、その段階に応じた効果的な営業アプローチが可能です。

FABE(機能・利点・利益・証明)

FABE(ファブ)分析は、製品やサービスの価値を機能・利点・利益・証明の4要素で整理し、論理的に伝える営業手法のフレームワークです。

単なる機能説明に終わらせず、顧客にとってのメリットとそれを裏付ける根拠を示すことで、提案の説得力を高められます。

提案書作成やプレゼンテーション準備の段階でFABEを活用すれば、抜け漏れのない効果的な訴求が可能になるでしょう。

フレームワークをどう営業に活かすか

ここまで紹介した営業手法のフレームワークは、現場で活用してこそ意味があります。

ここでは、提案資料やトークスクリプトへの応用方法と、KPI設定・顧客管理への組み込み方を解説します。

提案書・トークスクリプト作成に活用

営業手法のフレームワークは、提案書や営業トークの作成時にも活用できます。

例えば、FABEを用いて提案資料に製品の特徴とメリットを整理し、裏付けとなる実績も示せば、顧客視点での価値提案が明確になります。

また、SPINの質問構成でトークスクリプトを作成すれば、顧客の潜在ニーズを引き出し、解決策の提案へ導けます。

KPIや顧客管理への組み込み方

BANTの要素をCRMで管理し、予算や決裁者情報をチーム全体で共有しましょう。

また、顧客がAIDMAやAISASのどの段階にあるかを明確にすることで、それぞれの段階に適したKPIを設定できます。

これにより、商談状況や顧客の動きを的確に把握し、営業成果を客観的に評価・改善できます。

フレームワークを選ぶときのポイント

最後に、自社に適した営業手法のフレームワークを選定する際のポイントを確認しておきましょう。

業種や商材との相性を見極めること、そして現場で問題なく運用できるシンプルさを優先することが重要です。

業種や商材との相性を見極める

営業手法のフレームワークはそれぞれに得意分野があります。自社の業種や商材に合ったものを選びましょう。

例えば、BtoB営業ではSPIN話法で課題を引き出し、BANTで早期に成約可能性を見極める手法が有効です。

一方、消費者向けビジネスでは、AIDMAやAISASで顧客の購買心理を分析するのが適切でしょう。

現場で運用できるシンプルさを優先

どんなに優れたフレームワークでも、現場で使いこなせなければ意味がありません。

営業手法のフレームワークは、全員が問題なく実践できるシンプルなものを優先して導入しましょう。

また、自社に合わせて既存フレームワークを必要に応じて簡略化し、現場で運用しやすい形にカスタマイズする工夫も有効です。

最新の営業手法トレンド

BtoB営業の現場では、データ活用やAIの発展、営業のオンライン化など技術革新に伴い営業手法が大きく変化しています。

最新トレンドを押さえることで、効果的な営業戦略を立案し競争優位を確保することができます。

AIやデータドリブンを活用した営業手法の台頭

近年の営業手法では、AIやデータ分析を取り入れた手法が注目されています。

顧客の購買行動や関心をデータで把握し、効率的に営業活動を進めることで、精度の高いターゲティングやリード獲得が実現できます。

SNSやオンラインプラットフォームを利用した新たなアプローチ

営業活動において、SNSやオンラインプラットフォームを活用する手法が広がっています。

特にLinkedInなどのビジネス向けSNSを活用し、直接的な関係構築や情報発信を行うことで、効果的なリード獲得や顧客育成ができます。

リモートワーク時代に適した営業手法の進化

リモートワークの普及により、オンライン商談やウェビナーを活用した営業手法が主流となりつつあります。

デジタルツールを活用した非対面でのコミュニケーションの進化で、地理的な制約を受けず効率的に顧客との関係構築を行えます。

これから成果を出せる営業手法とは

これから成果を出せる営業手法とは

時代が移り変われば、成果の出せる営業手法も移り変わります。

なぜなら、消費者の生活が変われば自ずと営業手法も変化させていく必要があるからです。

これから成果を出せる営業手法はずばり、「アウトバウンド営業とインバウンド営業の組み合わせ」です。

アウトバウンド営業で新規顧客を開拓しつつ、インバウンド営業で見込み顧客を育成し、刈り取ることで取りこぼしなく新規顧客を獲得できます。

まずは、自社に合う営業手法を見つけてみましょう。

まとめ:テレアポやインサイドセールスのことなら、soraプロジェクトへ

まとめ:テレアポやインサイドセールスのことなら、soraプロジェクトへ

以上が、営業手法の9種類一覧と、自社に合う営業手法の選び方のコツ3つになります。

まずは、営業手法の種類を知り、自社で成果を出すことができる営業手法を見つけましょう。

また、テレアポやインサイドセールスをお考えなら弊社soraプロジェクトにお任せください。

弊社はBtoBに特化したテレアポ・インサイドセールスを行っております。

貴社のビジネス成長をサポートいたします。

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投稿者プロフィール

樋口 裕貴
樋口 裕貴
1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様へターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。