マーケティングと広報はここが違う!それぞれの役割や仕事内容を解説

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会社の売上を伸ばして存続させるために重要なのが、「マーケティング」と「広報」。
この2つは混同してしまいがちですが、いずれも目的や内容が異なり、それぞれ会社において大切な役割を担っています。

マーケティングや広報を強化したいと考えている方の中には、違いを理解できていないことで、どのように取り組むべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、マーケティングと広報の違いについて徹底解説。
それぞれの目的や役割、効果を高めるポイントなどについても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

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マーケティングとは

マーケティングとは、会社の売上アップや利益の最大化を目的とした活動の総称です。
商品やサービスを販売するためには、顧客ニーズに合わせた戦略が必要不可欠。
マーケティングの仕事には、市場調査・分析から導き出した顧客ニーズに基づく商品企画や開発、広告宣伝活動やプロモーションなどが含まれます。

主な役割は、商品やサービスが売れ続けるための仕組みづくりをすることです。
商材が一時的に売れても会社の存続にはつながらないので、長期的に戦略を立てて取り組む必要があります。
具体的な仕事内容は、「どのような顧客に」「どのような価値(商品やサービス)を」「どのように提供すべきか」を検討して実施することです。

戦略を立てずに販売すると効率が下がり、利益にはなかなか結び付きません。
効率よくターゲットに対してアプローチし、顧客を獲得して売上アップに貢献することが、マーケティングの重要な役割であると言えるでしょう。

マーケティング戦略の詳細は、こちらの記事を参考にしてみてください。

マーケティングの重要性とメリット

マーケティングは効率よく売上に結びつけるために重要な活動で、強化することで企業にさまざまなメリットをもたらします。
ここからは、マーケティングの重要性とメリットについて紹介するので、ぜひチェックしてみてください。

市場やターゲットニーズを把握できる

マーケティングの大きなメリットは、多様な顧客ニーズに対応できることです。

近年は情報社会とも呼ばれ、多くの情報によって人々のニーズや価値観は多様化しています。
その多様なニーズに的確に対応することが、現代で多くの人々から必要とされ、会社を存続させるために重要なポイントと言えるでしょう。

たとえば、従来は派手な広告を出したり、コストパフォーマンスのよい製品を販売したりすれば、あまり戦略を練らなくても売れる時代でした。
しかしながら、ITやインターネットの普及により人々は情報を取捨選択し、「本当に自分に必要だ」と思うモノしか買わない時代へと変化しています。

マーケティングを通じて市場調査や分析を行えば、顧客ニーズを的確にキャッチすることに繋がるので、商品やサービスを販売し続けることはもちろん、ニーズの高い商品開発を実現できるでしょう。

見込み客を獲得できる

マーケティング活動で市場調査や外部環境の分析を行うと、商品やサービスと顧客ニーズのギャップが見えてきます。
この市場とギャップを埋めるなかで、これまで把握していなかった潜在的な顧客ニーズや、見込み客の存在に気付けるのもメリットのひとつです。

たとえば、早期にマーケティングを行うことで、早いタイミングで見込み客と接点を持つことも可能です。
1人1台スマホやパソコンを持つのが当たり前の現代では、顧客が情報収集するタイミングでいかに早く接点を持つかが、勝負の土俵に上がれるか否かを左右します。

そのため、マーケティングをしっかりと行うことは、見込み客の獲得につながると言えるでしょう。

効果的なプロモーションにつながる

効果的な広告宣伝・プロモーションができる点も、マーケティング活動を行うメリットのひとつです。
マーケティングを通じて市場調査・分析、顧客ニーズの把握が正しくできていないと、的外れのプロモーションに時間とコストを掛けてしまう可能性があります。

マーケティングにおいては、分析した市場を細分化し、細分化した市場からターゲットを決めて、どのような立ち位置で売り出していくかを決めます。
このターゲット設定やポジショニングが曖昧になると、効率が下がり、コストパフォーマンスを低下させてしまうので注意が必要です。

そのため、マーケティングを行うことは、効率的に成果につながるプロモーションを行ううえで重要な役割を担うのです。

広報とは

広報は「社内広報」と「社外広報」の2つに分けられ、いずれも広報活動である点は共通しているものの、その目的や役割は異なります。

社内広報の主な目的は、組織強化です。
社内広報を通じて社内活動や会社の考え方に関する情報を共有することで、社員の社内に対する理解度を向上させ、コミュニケーションを強化する役割を担っています。
コミュニケーション強化に伴い連携体制が整うと、会社全体の組織強化につながる点が大きなメリットです。

社外広報の主な目的は、企業や商材の認知拡大。
プレスリリースやSNSの配信、イベントの企画などを通じて告知することで、認知度をアップさせ、商品やサービスの販売につなげることが役割です。

広報の仕事は多岐に渡るので、広報戦略に基づいて効率的に情報発信することが重要なポイントと言えるでしょう。

広報の重要性とメリット

会社の広報を強化することは、商品やサービスの認知度拡大および売上アップにさまざまな好影響を与えます。
ここからは、広報の重要性とメリットについて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

【社外】会社や商材をブランディングできる

社外広報のメリットとして、会社や商品・サービスのブランディングができる点が挙げられます。

ブランディングとは、自社および商材のブランド価値を高めることで、認知拡大や販売につなげるために重要な活動です。
具体的には、情報を見た顧客に「A社の商品・サービスはよい、購入したい」と思ってもらうための施策のこと。
競合他社との差別化はもちろん、その会社および商品・サービスならではの価値を見出してもらうことで、販売につなげていくのです。

広報を通じてブランディングを行うことで、見込み客や潜在顧客を巻き込める点が大きなメリットです。

【社外】メディアリレーションを築ける

さまざまなメディアを活用して社外広報を行うと、メディアとの良好な関係性の構築につながります。
テレビ局、新聞社、雑誌社、ウェブメディアの記者などとつながりを持つことで、広報活動の範囲を効率的に広げられることがメリットです。

メディアの有料広告を利用するだけでなく、たとえば記者会見や報告会などのイベントにメディアを誘致したり、プレスリリースを配信したりする際に、メディアリレーションは重要な役割を担います。
記者から「この会社の情報は信頼できる、発信したい」と思ってもらうことで、社会的な価値が伝わりやすくなり、露出に有効になるでしょう。

そのためにも、広報を通じて積極的なアプローチとこまめな情報提供を行い、少しずつ着実に関係性を築くことが重要です。

【社内】企業理念や価値観等を共有できる

社内広報のメリットは、社員に企業理念や価値観、考え方などを共有でき、全員が足並みを揃えて企業活動を行えることです。
社内のベクトルを合わせられると、社員の責任感や帰属意識の向上にもつながります。

また、同じ目標に向かうことでチーム力が高まり、職場の雰囲気や人間関係の改善にもつながるでしょう。
さらに、コミュニケーションが活発化することで意見交換が頻繁に行われるようになり、よいアイディアがたくさん出る可能性も高まります。

社内広報は、情報共有を通じて会社と社員の関係性を強化し、社員がモチベーション高く働ける会社づくりを行うことで、生産性向上にもつながる重要な活動です。

マーケティング・広報・広告・PRの違い

ここまでマーケティングと広報について解説してきましたが、あわせて混同されやすいものとして、広告とPRがあります。
各活動の目的や仕事内容を正しく理解し、より成果につながる戦略を立てていきましょう。

マーケティング広報広告PR
目的会社の売上アップや利益の最大化【社内】組織強化
【社外】会社や商材の認知拡大
商品やサービスの認知拡大、売上向上メディアなど企業内外との関係づくり
役割商品やサービスが売れ続けるための仕組みづくり【社内】会社に対する理解度向上、コミュニケーション強化など
【社外】商品やサービスの販売につなげる
有料広告などを通じて、影響力のあるメディアで発信し、認知につなげるメディアなどに会社や商材などの価値を見出してもらう
仕事
内容
市場調査・分析、顧客ニーズの把握、商品企画・開発など【社内】イベント企画や社内報の配信など
【社外】プレスリリースやSNSの配信など
メディアの広告枠・広告商品などの購入、作成、入稿などメディア向けのイベント企画、メディアアプローチなど

上記の表でも分かるように、PRや広告は広報活動の一環であり、広報の中に含まれます。
広報活動の手段のひとつとして、広告とPRがあると理解すると分かりやすいでしょう。

効果的なマーケティング・広報戦略のポイント

マーケティングも広報も、戦略的に進めることでより効果の発揮が期待できます。
ここからは、マーケティング・広報を成果に繋げるためのポイントについて解説するので、ぜひチェックしてみてください。

マーケティング:One to Oneマーケティングを行う

マーケティング戦略のポイントは、顧客一人ひとりに合わせた「One to Oneマーケティング」を行うことです。

前述した通り、現代はITやインターネットの普及により、人々のニーズや価値観は多様化しています。
誰に対しても画一的なマーケティングを行うと、結果として誰にも響かない可能性があるので注意が必要です。

One to Oneマーケティングの主な手法として、リターゲティング広告やレコメンデーション、メール配信などがあります。
いずれも顧客の興味関心を分析し、一人ひとりの必要としている情報を、必要なタイミングで提供することが重要です。

ターゲットの幅を広げてマーケティングを行うのではなく、顧客それぞれの興味関心や行動に合わせてマーケティングを行いましょう。

広報:自社を正しく理解する

組織強化や企業・商材の認知拡大を行ううえで重要なのが、自社のことを正しく理解し、適切な発信を行うことです。

たとえば社外広報においては、自社を正しく理解できていないと、競合他社との違いや強みを把握できず、ニーズに合わせた効果的な広報ができません。
社内広報においても、誤った情報を発信してしまったり、ベクトルを合わせるのに時間が掛かったりと、時間やコストの無駄遣いにつながりかねないので注意が必要です。

まずは自社の情報を正しく理解したうえで、広報活動を行うようにしましょう。

マーケティングと広報を連携させる

マーケティングと広報は全く異なる活動ですが、連携することで効果を高められます。

たとえば、広報では情報発信が主な役割ですが、タイミングやターゲットを的確に判断するために、マーケティングの協力は必要不可欠です。
プレスリリースを配信するタイミング、広告を届ける対象者や内容、キャンペーンの実施時期など、マーケティングの市場調査や分析が役立ちます。

マーケティングで得た市場・顧客情報をリアルタイムで広報へ共有し、広報に対応してほしいことを明確にすることで、マーケティング戦略に沿った効果的な広報が行えるでしょう。
ただし、マーケティングは顧客目線、広報はメディア目線で考えることが多いため、お互いの歩み寄りが非常に重要です。
両者の間に齟齬が生まれないよう、話し合いながら一緒にメディア戦略を練るのもよいでしょう。

プロによるマーケティング支援を活用する

広報はもちろん、営業活動の基盤にもなるマーケティング戦略は、プロに任せるのもひとつの方法。

ニーズの明確化から広報・営業戦略の立案まで支援している会社も多く、「マーケティングを行う人的リソースが不足している」「確実に成果につなげたい」という方にはおすすめです。
BtoBに特化している会社や、さまざまな業種に対応している会社などさまざまで、企業によって支援内容や得意分野も異なるので、気になる方はぜひ比較検討してみてください。

まとめ:マーケティング支援はsoraプロジェクトにお任せください

マーケティングや広報は、会社を存続させるために重要な企業活動のひとつです。
それぞれの目的や役割を理解し、連携することで効果的に売上・利益の向上につなげられます。

soraプロジェクトでは、BtoBに特化したWEBマーケティング支援を実施。
ニーズを明確化したうえで、広告媒体やWEBサイトなどから顧客になり得るリードを獲得し、最大限のパフォーマンスを出せるよう支援しています。

さまざまなサービスを提供しているので、気になる方はぜひ気軽にお問い合わせください。

投稿者プロフィール

樋口 裕貴
樋口 裕貴
1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様へターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。