リスティング広告は効果ある?効果を得やすい条件や出稿のコツを解説

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リスティング広告は、ポイントを押さえて出稿・運用することで、高い効果が見込める広告手法です。

しかし、失敗するケースもよく聞かれることから、「どのくらいの期間でどの程度の効果が見込めるのか」「自社でも運用できるのか」などの疑問を抱える担当者も多いのではないでしょうか。
リスティング広告は、条件によって効果の出方に差が出ることがあるので注意が必要です。

本記事では、リスティング広告で見込める効果や条件とあわせて、効果を最大化する4つのコツも紹介します。運用方法などのポイントを理解し、効果的なWEBマーケティングに役立ててみてください。

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リスティング広告の目的

初めに、リスティング広告の目的を正しく理解することが重要です。

目的を理解していないと、ゴールとの間に矛盾が生じ、運用が上手くいかないことが懸念されます。

リスティング広告の目的は、自社の商品やサービスに興味関心のあるユーザーをランディングページへ誘導し、問合せなどのコンバージョンにつなげることです。
「認知度を上げる」「潜在層を掘り起こす」などの目的には合わないので注意しましょう。

効果的かつ効率的に運用をするためには、目的に合わせたターゲット選定や戦略立案が必要不可欠です。
目的が運用全体のベースとなるので、最初に理解しておくことが非常に重要となります。

リスティング広告を出稿することは「目的」ではなく、あくまで目標を達成するための「手段」であることを忘れないようにしてくださいね。

リスティング広告で見込める効果とは

次に、何をもって「効果がある」と言えるのかについて解説をしていきます。
リスティング広告で見込める効果と、運用にあたって期待する効果に乖離がないか確認しながらチェックしてみてください。

前述した「目的」にも通じてくる部分なので、最初に把握しておくことをおすすめします。

ランディングページのアクセス数増加

1つ目の効果は、自社の商品やサービスを紹介しているランディングページのアクセス数を増やせることです。

ランディングページとは、ユーザーが広告をクリックした時に初めに訪れるページのことを指します。
リスティング広告の場合は、自社Webサイト内の1ページをランディングページとして設定することが多いです。

リスティング広告を出稿するとある程度クリックはされるので、出稿するだけでランディングページへのアクセス数が増えるのが特徴。
ランディングページでは商品やサービスの詳細を魅力的に紹介し、最終的な成果である問合せや申込みにつなげることが必要です。

問合せや申込み数の増加

2つ目の効果は、問合せや申込みなどのコンバージョンを増やせることです。

しかし、コンバージョンの増加に関しては、リスティング広告を出稿しただけでは効果を見込めないので注意が必要です。
ランディングページのアクセス数は出稿することである程度増やせますが、そこから問合せや申込みにつながるかどうかは、広告文・キーワード・商品/サービス内容の整合性や、ランディングページ内でのアクション誘導方法に左右されます。

最終的な成果はコンバージョンであることを理解したうえで、成果につなげるためのポイントを押さえた運用が必要です。

リスティング広告の効果を左右する条件

リスティング広告は、商材によって相性の良さが異なります。
相性の悪い商品やサービスの広告手法として活用しても、なかなか効果が見込めない可能性があるので注意しましょう。

ここからは、リスティング広告の効果を左右する条件を解説していきます。
自社の商品やサービスとリスティング広告の相性が良い場合には、ぜひリスティング広告の運用を試してみてください。

商材のターゲット

商材のターゲットが若年者やビジネスパーソンの場合、リスティング広告の効果を得られる可能性が高いです。

リスティング広告はインターネットの検索エンジンを活用した広告手法なため、普段からインターネットをよく使う若年者やビジネスパーソンとの相性が良いのが特徴。
インターネット使用者が少ないシニア層などがターゲットの場合は、情報が届く範囲が狭まってしまうため、効果を感じるのに時間が掛かってしまうこともあります。

総務省「令和3年 通信利用動向調査」によると、インターネット利用端末の7割近くがスマートフォンという結果でした。
そのため、スマートフォン利用者をターゲットとした商材も、リスティング広告と相性が良いと言えるでしょう。

商材の単価

販売したい商材の単価や、販売によって得られる利益が多い場合には、広告運用で得られる効果が大きい可能性が高いです。

リスティング広告は、一般的に1人の顧客を獲得するのに掛ける費用である「顧客獲得単価」を決めて運用します。
たとえば、商材1つを販売して得られる利益が100円の場合、顧客獲得単価はそれ以下に設定しなければなりません。
逆に、500万の利益が出る商材の場合は、顧客獲得単価に100万円掛かっても利益を確保できるいうイメージです。

キーワードによってクリック単価は異なりますが、予算を下げた分だけクリック数も少なくなるため、アクセス数やコンバージョン数などの効果につながりにくくなります。
出稿費用に対して利益が少なくなるとかえって赤字になる可能性があり、「費用対効果がない」となり兼ねないので、商材との相性はしっかりと確認しておきましょう。

広告予算の配分

リスティング広告は少ない予算で始められる広告手法なので、気軽に試せるのがメリットです。
しかし、広告予算配分を誤ると、効果が得られにくいこともあります。

掛けられる広告費用が少ないと、広告の表示回数やクリック回数が限られます。
特に競合の多いキーワードはクリック単価が高いため、リーチ数が少なくなり、目標のアクセス数やコンバージョン数に到達しないこともあるので注意が必要です。

リスティング広告の出稿費用相場は、月間で数十万円程度と言われています。
効果を得るためには、成果につながりやすい予算配分ができる状況を整えてから出稿することも重要です。

効果を得やすいリスティング広告出稿のポイント

リスティング広告と商材や出稿環境の相性の確認ができたら、広告運用のポイントをチェックしましょう。
費用対効果を高めるためには、成果につながりやすいところに予算を使うことが大切です。

具体的に押さえるべき3つのポイントを解説します。

GoogleとYahoo!を使い分ける

リスティング広告の出稿媒体は、「Google」と「Yahoo!」が主流です。
どちらも検索結果画面でキーワードに連動した広告が表示されますが、それぞれ特徴が異なります。

GoogleYahoo!
ターゲティング8項目設定可能4項目設定可能
配信先・Google検索結果
・nifty
・BIGLOBE
・livedoor
・goo
・Rakuten Infoseek
・価格.com
・AllAbout など
・Yahoo!検索結果
・朝日新聞DEGITAL
・Bing
・excite
・My Cloud
・My J:COM
・Sleipnir
・Vector など
表示オプション11項目設定可能4項目設定可能
設定文章・広告見出し3つ(各30文字)
・説明文2つ(各90文字)
・広告見出し2つ(各30文字)
・説明文1つ(80文字)
メインユーザー層若年層40~50代

Googleのほうが設定できる項目が多く、細かく調整できるのが特徴。
Yahoo!はミドル世代の利用者が多いのが特徴です。

ターゲットや設定したい項目に合わせて使い分けることが、効果を得やすいポイントのひとつです。

目標成果から逆算して予算を決める

目標成果から逆算して予算を決めることも、重要なポイントです。

目標とする顧客獲得単価を設定して、獲得したいコンバージョン数をかけることで、予算を算出する方法です。
目標顧客獲得単価は、【販売価格-原価-確保したい利益】で計算できます。

目標顧客獲得単価を10万円、目標コンバージョン数を10とした場合、10万円×10で、予算は100万円となります。
成果から逆算することで、確実に得たい効果や目標が明確になります。

目標が明確だとPDCAサイクルが回しやすくなり、効果につながりやすいのがメリットです。

配信結果に応じて設定内容を細かく調整する

リスティング広告は、配信後もリアルタイムで結果の確認や調整ができます。
最初に設定したキーワードや広告文、予算なども配信中にいつでも変更可能なため、こまめに調整しましょう。

運用をするなかで特に気を付けたい点が以下の3つです。

  • コンバージョンにつながらないキーワードは除外する
  • コンバージョン率の高いキーワードの入札額を引き上げる
  • 広告文とキーワードとランディングページの関連性を高める

確認や調整は1週間に1度などの頻度ではなく、できれば毎日の管理がおすすめです。
こまめな管理をすることで、予算切れによる機会損失なども防げるので、最低1人は専属の担当者をつけて運用していきましょう。

リスティング広告出稿時の注意点

リスティング広告で効果を得るためには、デメリットも理解する必要があります。
ここでは、広告効果に影響する4つの注意点を解説します。

メリットとデメリットの両方を把握したうえで、商材や企業規模に合わせた運用を行い、効果を得られるようにしましょう。

SEO効果は見込めないので要注意

リスティング広告によって検索結果画面の上部に表示されるようになると、「SEO効果が高まった」と捉える方もいますが、SEOとリスティング広告は全く別物です。

リスティング広告は広告出稿費をかけている間は検索結果画面で上位表示される特徴があります。
しかし、Googleの検索エンジンに最適化されたわけではないので、自然検索順位には影響しません。
「広告を出稿することでSEO効果が得られて、出稿終了後も上位表示される」というわけではありませんので、SEO対策は別で行う必要があります。

SEO対策は費用は必要ありませんが、キーワードでの上位掲載や、記事とタイトルとの整合性を確認されるまでに時間が掛かるため、掲載までに数か月~数年かかると言われています。
一方、リスティング広告は費用はかかりますが、広告審査が通ればすぐに掲載が可能です。

それぞれの特徴を理解したうえで、使い分けると良いでしょう。

低予算だと分析・改善がしにくい

リスティング広告は最低出稿金額がないことから、比較的低予算で始められます。

しかし、予算が少ない分だけデータが溜まりにくい点に留意しましょう。
通常、コンバージョン率の高いキーワードなどを見ながら、細かくキーワードを調整して広告を運用していきます。

低予算だと母数が少ないので上記のような傾向が読みにくく、結果を分析しにくいのがデメリット。
分析結果に合わせて改善をすることで成果につながりやすいので、低予算だと効果を得るのに時間が掛かってしまう可能性が高いです。

成果が出るまで数か月掛かることもある

リスティング広告運用から成果が出るまでの期間にはバラつきがありますが、一般的には少なくとも数か月かかることが多いです。

出稿をスタートしてから、配信結果確認→分析→改善→検証を繰り返しながら運用をするので、ある程度期間を見込んでおくと良いでしょう。
1年以上成果が出ない場合は、運用方法が誤っている場合や、商材との相性が合わない場合があるので、実施方法の見直しが必要です。

リスティング広告は、期間に余裕を持って運用していきましょう。

広告運用者の確保が必要

リスティング広告で効果を得るためには、リアルタイムでの管理や調整が必要不可欠です。

出稿までには、キーワード選定、広告見出し・説明文の作成、出稿設定、ランディングページの調整などの、さまざまな作業が必要です。
出稿後も、効果測定、分析、レポート作成、改善点洗い出し、設定内容の調整など、PDCAサイクルを早く回していくことが求められます。
専門知識がない場合には、リサーチしながら進めるのでさらに時間が掛かるでしょう。

これらの運用には、最低でも1人の専属担当者が必要です。
小規模な会社の場合には、人的リソースの確保が可能かどうかをあらかじめ確認しておくと良いでしょう。

リスティング広告の効果を最大化させるコツ

限られた予算の中で効率的に効果を得るためには、リスティング広告に関する正しい知識が必要です。
リスティング広告の特徴を正しく把握したうえで運用を行うと、リスティング広告の効果を最大限発揮させることができます。

ここでは、効果を最大化させるためのコツを4つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

ターゲットや配信エリアを広げすぎない

「より多くの人に情報を届けた方が効果を得やすい」と考えていませんか。
実際は、リーチ数重視でターゲットや配信エリアを広げすぎてしまうと、見込みのないユーザーからのクリックなど、余計なコストにつながる原因となります。

リスティング広告の最終的な成果は、問合せや申込みなどのコンバージョンです。
リーチを目的としてしまうと費用対効果が低下してしまうので、ペルソナをしっかりと設定し、キーワードを含む各種設定の精度を上げましょう。

最初の設定が正しいかどうか不安な場合は、効果測定結果を分析しながら設定内容を改善していくことで、少しずつ効果につながります。
出稿して終わりとならないよう、ターゲットや配信エリアをこまめに管理してみてください。

設定キーワードを広告文に含める

キーワードと広告文の関連性を高めることで、品質スコアに好影響を与え、掲載順位を左右する広告ランクが上がる可能性があります。

広告ランクは、【入札単価×品質スコア+広告表示オプション】の計算式で決まります。
品質スコアは、推定クリック率・広告の関連性・ランディングページの利便性を基に算出されるので、キーワードと広告文の関連性は非常に重要です。

また、ユーザーにとって分かりやすい広告文になることで、クリック率向上が期待できる効果もあります。
ユーザーが検索したキーワードが広告文に含まれていれば、「自分が知りたい情報と関連がある」とすぐに判断でき、クリックにつながるというイメージです。

そのため、設定キーワードを広告文に含めることで、掲載順位アップやユーザーからのクリック率アップなどにつながります。

ランディングページの情報や動線を改善する

リスティング広告によってランディングページへ誘導した後、コンバージョンにつながるかどうかは、ランディングページの情報や動線が大きく影響します。

せっかくリスティング広告でランディングページへ誘導しても、商材の詳細や魅力が伝わらなかったり、問合せや申込みボタンが分かりにくかったりしたら、もったいないですよね。

以下のような内容を改善して、情報や動線を改善することで、効果の最大化が期待できます。

  • 費用など、ユーザーが知りたい商材情報を分かりやすく明記する
  • 他社商材との違い差別化ポイントを明記する
  • ユーザーにとってのベネフィットを明記する
  • 問合せや申込みボタンを分かりやすい箇所に設置する
  • 問合せや申込みの入力項目を簡素化してハードルを下げる

運用代理店へ依頼する

リスティング広告にはコツが多く、スムーズな運用には専門知識が必要になります。
また、日々の管理には専属担当者などの人的リソースの確保も必要なので、小規模企業にはハードルが高いかもしれません。

そんなときには、運用代理店へ依頼する方法もあります。
運用代理店では、リスティング広告の出稿や運用に関するすべての業務を担ってくれるので、社内でのリソースは必要ありません。

短期間で確実に効果を出したい場合には、専門知識やノウハウのある運用代理店への依頼も検討してみてください。

すぐにリスティング広告の効果を得たいならsoraプロジェクトにお任せ

リスティング広告は、相性の良い商材に絞ってポイントを押さえて出稿すれば、高い効果が見込める広告手法です。
出稿や運用のコツを掴んでPDCAサイクルを素早く回せば、さらに効果を高めることもできます。

自社の商品やサービスとリスティング広告の相性をチェックしたうえで、ぜひ運用をしてみてください。

初めての出稿で不安な場合や、自社でリソースを用意でいない場合は、マーケティングの知識やノウハウが豊富な「soraプロジェクト」にお任せください。
創業以来、15年間さまざまな企業営業・マーケティングをサポートしてきた実績をもとに、効果の出るリスティング広告運用を支援します。

リスティング広告運用の詳細を知りたい方はもちろん、運用に関して少し相談してみたい方も、ぜひ一度お問い合わせください。

投稿者プロフィール

樋口 裕貴
樋口 裕貴
1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様に
ターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。