目次
毎日Gmailを使っている方は、もっと快適に作業したいと思ったことがないでしょうか。
特に営業やマーケティングの業務に従事していると、取引先や商談相手からのメールや、各種ツールの通知などさまざまなメールを手早く捌かなければいけないはずです。
実は、Gmailには、作業効率を大幅にアップさせる便利なショートカットキーが多く用意されています。
本記事では、誰でも簡単に使える、Gmailのショートカットキーを厳選してご紹介します。
この機会に覚えて、メールチェックや返信の時間が大幅に短縮してみましょう。
Gmailでショートカットキーを使うための準備
Gmailでショートカットキーを使うため際は、まず設定を行いましょう。
一部のキーボード ショートカットは、ユーザーが設定を有効にすると使用できます。
手順は下記の通りです。
これより解説する内容は、パソコン・Android・iPhoneまたはiPadで異なる部分がありますが、本記事ではパソコンで操作する例を取り上げます。
- パソコンで Gmail にアクセスします。
- 右上にある設定アイコンから、「すべての設定を表示」をクリックします。
- 設定の「全般」の中にある「キーボード ショートカット」を見つけます。
- 「キーボード ショートカット ON」を選択します。
- ページ下部にある「変更を保存」をクリックします。
なお、すべてのキーボードでショートカットがサポートされているわけではありません。
機種などによっては対応していない場合もあることを知っておきましょう。
Gmailで使えるショートカットの一覧
Gmailで使えるショートカットの一覧をカテゴリで分けると、下記の通りです。
- 作成とチャット
- 書式設定
- 操作
- 移動
- スレッドリストの選択
- 移動
- アプリ
それぞれ、具体的な使用シーンもイメージしながら見てみましょう。
作成とチャット|新規メールを書くとき
メールの新規作成や返信を行う際に、便利なショートカットキーを使用できます。
例えば、すでにやり取りの往復が発生しているスレッドを確認する際は、開いているスレッド内の前のメールに移動する「p」や次のメールに移動する「n」を使い、Enterを押すと迅速に閲覧できます。
Google Chatを活用している場合は、次のチャットウィンドウまたは作成ウィンドウに移動する「Ctrl+.」や、前に移動する「Ctrl+,」が有効です。
メール作成では下記を使用すると、マウスの操作回数を減らして効率化を図れます。
送信 | ⌘ または Ctrl+Enter |
---|---|
Cc の宛先を追加 | ⌘ または Ctrl+Shift+c |
Bcc の宛先を追加 | ⌘ または Ctrl+Shift+b |
差出人アドレスを変更 | ⌘ または Ctrl+Shift+f |
リンクを挿入する際は「⌘ または Ctrl+k」が便利です。
また、スペルの候補を表示する「⌘ または Ctrl+m」を使用すれば、英文メールのスペルミス防止に役立ちます。
書式設定|本文の書式を変えるとき
メールの読みやすさを向上させたり、重要な点をわかりやすく伝えたりする書式設定でも、ショートカットキーは役に立ちます。
文字自体を装飾するショートカットキーは下記の通りです。
書式をクリアする際は「⌘ または Ctrl+\」を使えば簡単に行えます。
太字 | ⌘ または Ctrl+b |
---|---|
斜体 | ⌘ または Ctrl+i |
下線 | ⌘ または Ctrl+u |
その他にも項目を並列するとき、相手または別の人の文章を引用するときは、以下が役に立ちます。
番号付きリスト | ⌘ または Ctrl+Shift+7 |
---|---|
箇条書き | ⌘ または Ctrl+Shift+8 |
引用符 | ⌘ または Ctrl+Shift+9 |
他にも、文章構成をわかりやすくするインデントの増減や、本文の揃え方の変更など、多彩な機能を使えます。
インデント減 | ⌘ または Ctrl+[ |
---|---|
インデント増 | ⌘ または Ctrl+] |
左揃え | ⌘ または Ctrl+Shift+l |
中央揃え | ⌘ または Ctrl+Shift+e |
右揃え | ⌘ または Ctrl+Shift+r |
操作|メールの管理をするとき
受信トレイに並んだメールを整理する際にも、ショートカットキーは有効です。
まずはツールバーにフォーカスを移動させる「,」を使い、スレッドを選択する「x」で対象メールを指定したら、以下のようなショートカットを使ってみましょう。
操作を誤ってしまっても、直前の操作を取消できる「z」を使えば問題ありません。
スターを付ける、外す | s |
---|---|
アーカイブ | e |
スレッドをミュート | m |
迷惑メールとして報告 | ! |
削除 | # |
既読にする | Shift+i |
未読にする | Shift+u |
重要マークを付ける | + または = |
重要マークを外す | – |
返信・転送などのリアクションは全部で3パターンあり、それぞれ「Shift」と一緒に押すと新しいウィンドウを開けます。
返信 | r |
---|---|
新しいウィンドウで返信 | Shift+r |
全員に返信 | a |
新しいウィンドウで全員に返信 | Shift+a |
転送 | f |
新しいウィンドウで転送 | Shift+f |
他にも、スレッド全体を展開する「;」や「スレッド全体を折りたたむ「:」のように、長いやり取りのメールを確認する際に役立つ機能もあります。
移動|指定のトレイや位置に移動する
Gmailでは基本となる受信トレイの他に、スターを付けたメールの一覧や全メールをまとめた「すべてのメール」などをまとめて表示できます。
トレイを移動する際は、「g」とアルファベットを組み合わせたショートカットキーを活用しましょう。
送信済みメールや下書きのトレイにも簡単に移動できます。
[受信トレイ] に移動 | g+i |
---|---|
スター付きのスレッドに移動 | g+s |
スヌーズしたスレッドへ移動 | g+b |
[送信済みメール] に移動 | g+t |
[下書き] に移動 | g+d |
[すべてのメール] に移動 | g+a |
また、カレンダー・Keep・ToDoリストなどのGoogle機能を活用している方は、サイドバーと受信トレイを切り替えられる「⌘ または Ctrl+Alt+」または「⌘ または Ctrl+Alt+.」を使うと便利です。
指定の位置に移動したいときは、次のページに移動する「g+n」や前のページに移動する「g+p」を使ったページ遷移や、下記のショートカットキーの活用ができます。
新しいスレッド | k |
---|---|
古いスレッド | j |
スレッドを開く | o または Enter |
その他に、ツールバーにフォーカスを移動させる「,」やスレッドリストに戻る「u」を駆使すれば、マウス操作を大幅に減らせます。
スレッドリストの選択|メールの件名ごとに管理する
Gmailのスレッドリストとは、同じ件名のメールを1つのグループにまとめて表示する機能のことです。
例えば、ある取引先とのやり取りで、複数のメールが行き来した場合、それらのメールはすべて同じ件名のスレッドにまとめられます。
これにより、一つの会話の流れを簡単に追うことができ、メールの管理が効率化されます。
このスレッドリストを選択して処理したいときは、下記のショートカットキーが便利です。
スレッドを全選択 | *+a |
---|---|
スレッドの全選択を解除 | *+n |
既読スレッドを選択 | *+r |
未読スレッドを選択 | *+u |
スター付きのスレッドを選択 | *+s |
スターなしのスレッドを選択 | *+t |
上記とあわせて、「既読にする」や「重要マークを付ける」などの操作を行えば、煩雑になりがちなメールの整理を時短できるはずです。
アプリ|Gmailアプリをさらに便利に使いたいとき
新規メールの作成には「c」か、新しいタブで作成できる「d」を使うと簡単です。
他には、メールを検索の「/」や「その他の操作」メニューを開く「.」を使いましょう。
多種多様な機能があって覚えられない、と感じた方もご安心ください。
「?」でキーボード ショートカットのヘルプが開き、使えるものが一覧で表示されます。
この表示内容を参考にしながら、ショートカットキーの活用に慣れていきましょう。
Gmailのショートカットをカスタマイズする方法
Gmailのショートカットは、設定を有効にすると柔軟にカスタマイズができます。
デフォルトのキーボード ショートカットを変更して、操作しやすく調整できれば業務効率はさらに向上します。
まずは、カスタム キーボード ショートカットをオンにする操作を次の手順で実施しましょう。
- 右上の設定アイコンから「すべての設定を表示」をクリックします。
- 「詳細」をクリックします。
- 「カスタム キーボード ショートカット」を見つけ、「有効にする」を選択します。
- 下部にある「変更を保存」をクリックします。
上記を完了すると、キーボード ショートカットの変更が可能です。
- 右上の設定アイコンから「すべての設定を表示」をクリックします。
- 「キーボード ショートカット」をクリックします。
- 操作の横にキーボードのキーを入力して、新しいショートカットを設定します。
- 下部にある「変更を保存」をクリックします。
このとき、1つのキーに1つの操作だけを割り当てるように調整しましょう。
Gmailのショートカットキーが使えない場合
ここまでに解説した手順を実施してもGmailのショートカットキーが使えない場合は、ブラウザの設定が影響している可能性があります。
具体的には、使用しているブラウザの設定がショートカットキーと競合している場合や、インストールしている拡張機能がショートカットキーに影響している場合が見られます。
不要な拡張機能を一時的に無効にして確認する、ブラウザの設定でカスタマイズされているショートカットキーがあればデフォルトに戻す、などを試してみましょう。
ブラウザに問題がない場合は、キーボードまたはデバイスの不具合が生じている可能性があります。
他のキーボードで試して同じ現象が起きるか確認し、キーボードのデバイスドライバの更新をして再度試してみましょう。
Gmailのショートカットキーを活用して生産性を高めよう
本記事では、誰でもすぐに使える基本的なショートカットキーをいくつかご紹介しました。
これらのショートカットキーをマスターすることで、メールのチェックや返信にかかる時間が大幅に短縮され、より多くの時間に集中できるようになるはずです。
メール作業にかかる時間を短縮することで、他の業務に集中できる時間が増え、生産性が高まります。
ぜひ、今日からこれらのショートカットキーを日常的に使ってみましょう。
投稿者プロフィール
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1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様へターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。
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