デジタルセールスルーム(DSR)とは?活用のメリットやツール機能を解説

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デジタルセールスルーム(DSR)とは?活用のメリットやツール機能解説

「デジタルセールスルームの詳細を知りたい」
「デジタルセールスルームでどのようなことができるかを理解したい」

当記事はこのような悩みを持つ方に向けて書いています。
近年デジタル化が進むなか、BtoB営業においても新しい活動方法が取り入れられています。

そのなかでも代表的な営業活動の1つが「デジタルセールスルーム」です。
しかし馴染みがない言葉だけにどのようなものなのかわからない方も多いのではないでしょうか。

当記事では、デジタルセールスルームの詳細や活用するメリット、おすすめツールについて詳しく解説します。
これからの時代に合わせた営業活動をはじめるためにも、ぜひ参考にご覧ください。

なお、株式会社soraプロジェクトが提供するインサイドセールス代行の「料金とサービス資料」を無料で配布していますので併せてチェックしてみてください。

デジタルセールスルーム(DSR)とは

デジタルセールスルーム(DSR)とは

デジタルセールスルーム(DSR)とは、オンライン上でBtoB企業と見込み顧客が情報やコンテンツを共有できる環境を指します。
リアルタイムでチャットや動画、資料などを共有できるため、お互いによって有益な交流となるものです。

一般的には営業マンと見込み顧客が実際に顔合わせをする必要がありますが、デジタルセールスルームなら離れた場所からでも取引を進められます。
企業が展開する商品やサービスのカタログや価格、見積もりなどの情報をオンライン公開できるので、効率良く営業活動が可能です。

デジタルセールスルームはパソコンやスマートフォンを用意すれば利用できるため、社内外でも企業と顧客の取引が簡単にできるようになります。

デジタルセールスルーム(DSR)の必要性

海外のMcKinsey調査では、BtoB営業において8割の見込み顧客がデジタル方式のセールスを望んでいるというデータが出ています。
ただしデジタル方式であったとしても、従来のようなメールを送受信する体制だとほかの営業メールに埋もれてしまいます。

そのためデジタルセールスルームのような環境を用意することで、営業マンと顧客が円滑にやり取りできる機会を設けることが可能です。
また顧客にとっても商品やサービスに興味や関心を持てるため、内容を判断したうえで購買行動へと至ることがあります。

デジタルセールスルームから営業マンが顧客の抱える課題を解決すると、理解を深めてから購入までの流れがスムーズになります。
営業活動の質を向上させるためにも、デジタルセールスルームの必要性は大きいと言えるでしょう。

デジタルセールスが求められている背景

現代においてデジタルセールスが求められている背景には、デジタル化の進歩が関係しています。
従来では営業マンが実際に顧客ヒアリングをおこなう必要があったため、営業効率が低い状況にありました。

しかしデジタル化が進化したことから、顧客のもとへ足を運ばなくてもオンライン上でデータを収集できるようになっています。
顧客が閲覧したWebページやメール内容、商品の購入履歴などのデータを入手できるため、顧客に最適な商品やサービスを分析できるようになりました。

また電話やメール以外にもSNSやWeb会議などのデジタルコンテンツから、営業マンが顧客とのコンタクトを取りやすくなりました。
さらに新型コロナウイルスの流行から、多くの企業がリモートワークを導入したこともデジタルセールスが求められている理由の1つです。

営業と顧客が非対面でやり取りができる環境が整っているため、デジタルセールスは今後も需要が高まる営業手法といえるでしょう。

デジタルセールスルーム(DSR)を活用するメリット

デジタルセールスルーム(DSR)を活用するメリット

デジタルセールスルーム(DSR)を活用すると、営業と顧客に以下のようなメリットがあります。

  • 売り手と買い手がやり取りできる【営業・顧客】
  • 営業資料の閲覧記録をチェックできる【営業側】
  • 営業情報をまとめて管理できる【営業側】
  • すぐに課題を解決できる【顧客側】
  • 興味のある営業コンテンツをチェックできる【顧客側】

以下で詳しく解説します。

売り手と買い手がやり取りできる【営業・顧客】

デジタルセールスルームでは、売り手と買い手がリアルタイムでやり取りできます。
チャットやビデオ会議などからやり取りができ、商品やサービスの資料を共有することも可能です。

従来では顧客との対面が基本だったため、営業マンは遠方や海外にいる顧客に営業をかけることはできませんでした。
デジタルセールスはパソコンやスマートフォンを用意できる環境ならどこでも営業ができるので、顧客のもとへ必ず訪問する必要はありません。

また営業マンも会社へ出社する必要もなくなるため、自宅やコワーキングスペースを利用していつでも営業をはじめられます。
家庭の都合や身体の障害などの事情があり自宅を離れられない方でも、デジタルセールスなら効率良く営業活動をおこなえます。

営業資料の閲覧記録をチェックできる【営業側】

営業マンは、デジタルセールスルームから営業資料の閲覧記録をチェックできます。
顧客が営業資料のどんな部分に注目をしているのかを確認できるので、改善策を考えることが可能です。

またターゲット層によって、どのような営業コンテンツが興味・関心を持たれるのかを判断できるようにもなります。
営業活動において、デジタルセールスルームのデータは営業力を向上させられるメリットがあります。

営業情報をまとめて管理できる【営業側】

営業マンは、デジタルセールスルームへアップロードした営業情報をまとめて管理できます。
顧客が商品やサービスの検討・購買までに至った情報を管理できるため、営業の業務効率化にもつながります。

また製品や価格、契約などの情報もすぐに把握できるので、営業チーム全体の競争力を高めることが可能です。
さらにユーザー情報も管理でき、ルーム招待やグループチャットの作成などもできます。

顧客管理が高まるだけでなく、営業コミュニティを作成できるようになるのです。

すぐに課題を解決できる【顧客側】

顧客はデジタルセールスルームからミーティングのスケジュールを立てられるので、営業担当者と柔軟なやり取りができます。
共有された営業資料や動画も閲覧できるため、顧客が知りたい情報をまとめて把握可能です。

そのためデジタルセールスルームは営業だけでなく、顧客も効率性が向上する環境となっています。

興味のある営業コンテンツをチェックできる【顧客側】

デジタルセールスルームなら、営業担当者が顧客に必要なコンテンツを簡単に共有できます。
顧客は共有された営業コンテンツから興味のある情報をチェックできるため、メールのように探す必要はありません。

電子メールではスレッドが長く、時間が経過すると情報が埋もれるデメリットがあります。
一方デジタルセールスルームでは共有されたコンテンツが流れることはなく、いつでも必要なタイミングでアクセスできます。

顧客は商品やサービスを体験したように感じられるので、自然とエンゲージメントが向上するのです。

デジタルセールスルーム(DSR)のおすすめツール5選

デジタルセールスルーム(DSR)のおすすめツール5選

デジタルセールルームをはじめるには、専用のツールを用意する必要があります。
こちらでは、世界的にも人気が高いデジタルセールスルームを5つ厳選しました。

それぞれツールの詳細や特徴について説明するので、ぜひ導入を検討してください。

1. Dealhub

Dealhub
出典:Dealhub

Dealhubは、顧客との価格見積もりや契約、サブスクリプション管理ができるツールです。
顧客と営業コンテンツの関わりを分析できるので、案件の成果率を向上させる改善策を考えられます。

また顧客とやり取りをしたデータをCRMにインポートすることもできるため、ほかのITツールへ反映可能です。
さらに共有した営業コンテンツをリアルタイムで変更できるので、見込み顧客に最適な情報を提供できるようになります。

世界的なツールでありながら日本語サポートもあるので、英語がわからない方でも手軽に利用できます。

2. Modus

Modus
出典:Modus

Modusは、2013年からリリースされたデジタルセールスルームツールです。
フィールドセールスチームを対象としており、買い手は営業コンテンツのチェックや質問などができます。

見込み顧客は営業担当者以外に意見を求めることもできるため、最適な購買へとつなげられます。
顧客のエンゲージメントチェックや商談成立後のフォローアップなども可能です。

デバイスを問わず利用できるので、海外のターゲットに向けた営業をはじめたい企業におすすめです。

3. Clientpoint

Clientpoint
出典:Clientpoint

Clientpointは「プライベート リレーションシップ ポータル」という環境でやり取りや情報共有ができるツールです。
見込み顧客とのコンタクトを開始したタイミングから機能し、提案や配信、更新などが可能です。

営業マンは、資料や動画などのコンテンツを組み合わせることで直感的な販売ができます。
またカスタマイズした「オンラインセールス エクスペリエンス」から、見込み顧客との連携方法を変更できます。

さらに豊富な分析とリアルタイム通知によって、見込み顧客とのやり取りに注力できる点が魅力です。
柔軟な使い方ができるツールを求めている企業におすすめのツールです。

4. JourneySales

JourneySales
出典:JourneySales

JourneySalesは、幅広く展開するデジタルセールスルームのなかでも最も古いツールです。
独自機能である「スマートルーム」では、営業と顧客のグループが関連コンテンツや意思決定者から素早く取引を進められます。

プラットフォームは、Salesforce Community Cloudで構築されている点も特徴です。
スピーディに取引を進めていきたい企業に最適なツールとなっています。

5. Folloze

Folloze
出典:Folloze

Follozeは、マーケティング活動を中心としたツールです。
バーチャルやABM(アカウントベースドマーケティング)を確立しようとする企業へ向けている点が特徴です。

パーソナライズされた営業コンテンツを素早く作成できるため、顧客が求めている情報をすぐに提供できます。
また複雑な操作は必要とせず、ボタンをクリックするだけでリアルタイムにカスタマイズできます。

BtoB営業でエンゲージメントを高めながらコンバージョンへとつなげたい企業に最適です。

デジタルセールスルーム(DSR)ツールの機能

デジタルセールスルーム(DSR)ツールの機能

デジタルセールスルーム(DSR)ツールには、以下のような機能が備わっています。

  • 商品やサービス情報・価格の掲載
  • 営業コンテンツの設置
  • 案件の承認機能
  • コミュニケーション機能

以下で順番に説明します。

商品やサービス情報・価格の掲載

デジタルセールスルームツールを利用することで、営業に必要な全ての情報や価格を掲載できます。
見込み顧客は共有された営業コンテンツから、商品やサービスの情報を把握することが可能です。

また最新の情報を掲載すれば、顧客は求めているものを簡単にチェックできるようになります。

営業コンテンツの設置

デジタルセールスルームツールなら、営業コンテンツの設置ができます。

購買に至った顧客の口コミや商品・サービスの動画などを設置することで、見込み顧客との信頼関係を築けます。

個別向けの動画メッセージを設置することもでき、特定の顧客に的確な訴求をすることも可能です。

案件の承認機能

デジタルセールスルームツールのなかには、顧客との契約や注文が簡単にできる機能があります。
多くのツールには電子署名機能が搭載されており、顧客は契約書へ署名することで案件の承認ができます。

ほかにもNDAやライセンス契約、利用規約などの文書をチェックできるため、安心して契約を締結できる機能です。

コミュニケーション機能

デジタルセールスルームツールでは、営業担当者と顧客のコミュニケーションができます。
メッセージやビデオ通話などを通じてやり取りができるので、商品やサービスについて話し合いが可能
です。

また営業チームは商談の進捗状況を把握できるため、リンク切れや文章に問題がないかを素早くチェックできます。

デジタルセールスルームで営業効率を向上させましょう

ジタルセールスルームで営業効率を向上させましょう

今回は、デジタルセールスルームの詳細や活用するメリット、おすすめツールについて詳しく解説しました。
デジタルセールスルームなら、オンライン上でBtoB企業と見込み顧客が取引を進められます。

また商品やサービスの情報をリアルタイムで共有できるため、商談がスムーズに進行可能です。
近年ではデジタル化の進化から、離れた場所で顧客とのやり取りをすすめるデジタルセールスが主流となっています。

営業効率を向上させたい企業は是非、デジタルセールスルームを活用してみてはいかがでしょうか。
soraプロジェクトでは、インサイドセールスの代行サービスを実施しています。

営業活動のさまざまな課題を解決するので、ぜひ悩んでいる問題があれば気軽にお問合せください。

投稿者プロフィール

樋口 裕貴
樋口 裕貴
1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様へターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。