テレアポリスト作成の方法とは?作成の流れやポイントを解説

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テレアポの獲得率を高めるために重要な「テレアポリスト」。
作成方法や内容によっては、テレアポの獲得率が3倍になるとも言われています。

しかし、「テレアポリストの正しい作成方法が分からない」「テレアポリスト作成の手間を省きたい」と悩みを抱える企業も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、効率的にテレアポリストを作成できる方法をご紹介。
作成の流れやポイントも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

テレアポのリスト作成が重要な理由

テレアポリストを作成すると、テレアポの獲得率を大きく改善できます。
アプローチすべき見込み客を検討するプロセスでターゲットが明確になり、個々に合わせたアプローチができるのが理由のひとつです。

ここからは、テレアポのリスト作成が重要な理由をご紹介します。
テレアポリスト作成の目的を明確にするためにも、ぜひチェックしてみてください。

営業効率を向上させられる

一つ目の理由は、営業活動の効率化が期待できることです。

テレアポリストがない、もしくは精度の低いテレアポリストの場合、1件あたりの成功率は非常に低く、アポイント獲得までに膨大な時間を要します。
十分なリソースがない企業の場合、テレアポだけで手一杯になり、その後の営業活動にリソースを確保できないことも。

営業担当が本来集中すべき活動にリソースを割けないことで、生産性が低下し、売上にも大きな悪影響を及ぼしてしまうでしょう。

もしターゲットをしっかりと絞り込んだテレアポリストがあれば、興味関心のある見込み客に集中してアプローチ可能。
無駄な時間や労力を削減できるので、営業効率の向上につながります。

そのため、テレアポリストの作成を通じて、ニーズの高い見込み客に絞ってテレアポを行うのがおすすめです。

効果的なアプローチを実現しやすくなる

二つ目の理由は、効果的なアプローチが行えることです。

テレアポは営業戦略に基づいて行うことで、成功率を高められます。
何も考えずに手当たり次第テレアポを行っても、獲得率は上がらず、時間やコストだけがかさんでしまうので注意が必要です。

テレアポリストの作成は、営業担当が社内で決めた特定の条件や要件に基づいて顧客を選定して行っていきます。
精度の高いターゲティングによって作成されたテレアポリストを活用すれば、効果的なアプローチができるでしょう。

効果的な営業戦略を展開するためのプロセスとしても、テレアポリストの作成は有効な手段です。

テレアポのリスト作成の流れ

テレアポにおいて非常に重要なリスト作成だからこそ、正しい流れで精度の高いものを作成することが大切です。

ここからは、テレアポリスト作成の流れを解説します。
順序立てて進めていくことで質の高いテレアポリストを作成できるので、ぜひ実践してみてください。

テレアポに必要な情報を整理する

はじめに、テレアポを行ううえで必要な情報は何かを整理しましょう。
会社名や電話番号はもちろん、顧客ニーズを引き出すうえで情報はなるべく多く収集するのがおすすめです。

例えば、以下のような情報があるとテレアポに役立ちます。

  1. 会社名
  2. 住所
  3. 電話番号
  4. メールアドレス
  5. 担当者名、担当部署
  6. 事業内容
  7. 資本金
  8. 従業員数
  9. 売上
  10. 拠点
  11. 創立年月日
  12. 代表者名

上記はほんの一部なので、企業によって必要な情報を整理してみてください。
ほかにも、現在特に力を入れている事業や、提案したい自社商材にまつわる情報などが含まれているとなお良いでしょう。

テレアポ先の情報はありすぎて困ることはありません。
事前に収集可能な範囲で、できる限り多くの情報を集めるようにしましょう。

リストアップの対象を効率的に集める

リスト化する情報の整理ができたら、実際にリストアップを行っていきます。
ここで重要なのが、効率的に情報収集できる方法を選ぶことです。

テレアポリストは大量の情報を収集することが多いため、一つひとつ調べていては時間やコストがかかりすぎてしまいます。
テレアポリスト作成は成約するためのプロセスであり、目的ではありません。

効率的な営業活動のためのテレアポリスト作成には、なるべく時間をかけすぎないようにしましょう。

リストアップの対象を効率的に集めるには、一度に大量の情報にアクセスできるメディアを利用するのがおすすめです。
便利なリスト作成ツールなどもあるので、自社に適した方法を選んでみてください。

情報の正確さを判断する

テレアポリストを作成したら、収集した情報の正確さをチェックしていきます。
テレアポリストはもちろん数も重要ですが、誤った情報をそのまま使ってしまうと、時間を無駄にしてしまうので注意しましょう。

情報が誤っていると以下のようなトラブルにつながる可能性もあります。

【ケース1】電話番号を間違えていた
つながらない電話番号であれば「時間の無駄」だけで済みますが、全く異なる個人や法人につながった場合は、相手に不快感を与えてしまいます。
場合によっては、「個人情報の流出・悪用」としてクレームになる可能性もあるので注意が必要です。

【ケース2】倒産した企業情報が含まれていた
せっかく電話をかけてもつながらない企業が多いと、結果的にほとんどテレアポができずに終わってしまうこともあります。
数を集めたつもりでも全くアプローチできない可能性があるので注意しましょう。

【ケース3】退職した担当者名を記載していた
担当部署名や担当者名を誤っていた場合、テレアポ先に不信感を与えてしまいます。
ファーストコンタクトは自社の印象が決まる非常に重要なプロセスです。
もし担当部署名や担当者名に自信がない場合は、「担当の方いらっしゃいますか」などとしておくのが無難でしょう。

テレアポのリスト作成の方法4選

テレアポリストの作成方法は、収集したい内容や数・目的などに合わせて選ぶのがおすすめです。

ここからは、テレアポリストの作成方法を4つご紹介します。
自社に合った方法で作成してみてください。

企業ポータルサイトから収集する

多くの情報を一度に集めたい場合は、企業ポータルサイトから収集するのがおすすめです。
例えばiタウンページやマピオン電話帳などのポータルサイトは、多数の企業の情報が記載されているので、効率的な情報収集に役立ちます。

上記2つのサイトは住所と業種が主な記載情報ですが、求人系のサイト(リクナビ、マイナビ、タウンワークなど)は募集要項、グルメ系のサイト(食べログ、ホットペッパーなど)は料理の種類が載っているのが特徴です。
集めたい情報によって使い分けると良いでしょう。

ただし、ポータルサイトは情報が更新されていないケースもあります。
古い情報が掲載されたままになっていたり、実態と異なっていたり、誤った情報の収集につながる可能性もあるので注意しましょう。

テレアポをする際は、事前に企業の公式ホームページを確認するようにしてみてください。

メリットデメリット
・一度に多くの情報を集められる
・利用サイトによって詳細情報を集められる
・掲載情報と実態が異なる場合がある
・情報が更新されていないことがある

企業のWebサイトを検索して調べる

情報の正確性が高いのは、企業のWebサイトを検索して調べる方法です。
近年は多くの企業が公式Webサイトを保有しているので、GoogleやYahoo! JAPANなどの検索エンジンを活用すれば容易に調べられます。

一社ずつ調べていくのは時間がかかりますが、公式Webサイトで企業が発信している情報なので、正確である可能性は高いといえます。
調べなおす手間が発生しないのもメリットと言えるでしょう。

ただし、数が多い場合は時間がかかりすぎるので注意してください。
狭いセグメントに対してアプローチしたい場合にはおすすめの方法です。

メリットデメリット
・情報の正確性が高い
・容易に検索できる
・時間がかかる
・収集できる情報量に限りがある

リスト作成ツールを利用する

テレアポリスト作成ツールを利用するのもひとつの方法です。

テレアポリスト作成ツールは複数サイトや独自ルートから集めた情報を保有しており、必要な情報を自動で収集してリスト化できるのがメリット。
必要な項目だけを絞り込んだり、業種や目的別に収集できたり、カスタマイズ性が高いのも魅力的です。

ツールによって料金は異なりますが、完全無料で利用できるツールや無料プランがあるツールもあります。
まずは無料プランで試してみて、使いやすければ本利用するのもおすすめです。

メリットデメリット
・情報を絞り込みできる
・Excelなどにダウンロードできる
・一度に多くの情報を集められる
・短時間で効率的に作成できる
・無料プランには機能制限がある
・初期費用がかかる場合がある
・ツール選定の必要がある

名刺をデータベース化する

日頃の名刺交換で入手した情報を有効活用するのもおすすめです。

名刺は大切な社内資産のひとつですが、活用しきれていないという企業も多いのではないでしょうか。
各担当者が入手した名刺をデータベース化すれば、効果的なテレアポリストを作成できます。

名刺の情報は正確性が魅力ですが、担当者の変更や退職などで変更になる可能性も。
新しい情報を入手した場合には、リアルタイムで更新するようにしましょう。

名刺情報を一つひとつ手入力するのが大変な場合は、名刺管理システムの利用がおすすめ。

名刺をスキャンするだけで情報登録ができ、データベース化できるのはもちろん、CSVでダウンロードすればテレアポリストも簡単に作成できます。
気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

メリットデメリット
・既存の見込み客リストが作成可能
・情報の正確性が高い
・情報の一括管理ができる
・前提として名刺交換が必要
・手入力だとリスト化に時間がかかる

テレアポリスト作成におけるポイント

テレアポリストを作成する際には、ポイントを押さえることでさらに効果的なリストを作成できます。

ここからは、テレアポリスト作成におけるポイントを2つご紹介。
ぜひ作成時の参考にしてみてください。

ターゲット市場を明確に定義する

テレアポリストを作成する際には、ターゲットを明確にすることが重要です。

テレアポリストはアプローチ先の数が重要になりますが、ターゲットと全く異なるアプローチ先を含めては意味がありません。
時間を使ってテレアポをしても断られてしまうことが多く、時間の無駄につながります。

ターゲティングをするうえで必要なのが、ターゲット市場の選定です。
ターゲット市場を細分化し、どのターゲット市場にアプローチするかを決めていきます。

ターゲット市場の定義を明確にすることで、テレアポリストに含めるべき情報が整理でき、質の高いテレアポリストの作成が可能に。
業界や企業規模などを絞り込み、テレアポの獲得率を高めていきましょう。

定期的なアップデートと改善を仕組み化する

顧客情報は常に変化しているため、定期的なアップデートと改善も必要です。
会社名や電話番号などの基本情報が変わることは少ないですが、顧客ニーズは日々変化します。

テレアポリストは「一度作ったら永久的に使える」というのは大きな勘違いです。
顧客と接触するなかで得た情報をもとに、定期的に情報をアップデートしていきましょう。
古い情報や誤った情報を使ってアプローチすることは失礼にあたり、相手に不信感を与えてしまう可能性もあります。
信頼関係を築いていくためにも、定期的なアップデートや改善は重要です。

担当者ベースでアップデートと改善をしていくフローにしてしまうと、本当にしているかどうか分かりません。
会社全体でしっかりと仕組み化し、忘れずに行うようにしてみてください。

まとめ:テレアポリストを作成して営業の効率化を目指そう

テレアポリストの作成は、効果的かつ効率的な営業活動に重要です。
さまざまな作成方法があるので、自社商材やターゲット・リソース・営業体制にあわせて選ぶのがおすすめです。

営業の成約率を高めたいなら、営業代行会社を利用するのもひとつの方法。

株式会社soraプロジェクトでは、営業戦略の立案・テレアポリスト作成・テレアポ代行・インサイドセールス代行などの営業支援を行っています。
324万コールから得られた独自の法人データベースからテレアポリストを作成するので、効果的かつ効率的なテレアポが可能です。

気になる方は、ぜひ一度お問い合わせください。

投稿者プロフィール

樋口 裕貴
樋口 裕貴
1985年福岡生まれ
福岡発のインサイドセールス支援会社、soraプロジェクトの代表
スタートアップから外資大手まで700以上の営業支援プロジェクトの実績を持つ。
営業活動でお困りの会社様に
ターゲットリスト作成から見込み客育成、アポの獲得まで、新規開拓の実行支援が専門分野。